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プロジェクトX 〜技術士官達〜

1 :MS-05N 旧名無しザク:02/01/16 22:08
ザクを造ったときの事をナレーション付きで語ってください。

2 :通常の名無しさんの3倍:02/01/16 22:09
いやです

3 :MS-05N 旧名無しザク:02/01/16 22:10
<2
そんなこと言わずに

4 :通常の名無しさんの3倍:02/01/16 22:11
かぜの中のす〜ばる〜

5 :通常の名無しさんの3倍:02/01/16 22:14
仕官「ザクって雑魚と語呂似てない?

6 :通常の名無しさんの3倍:02/01/16 22:22
技術士官「このMSの名前を閣下に決めていただきたく…」
ギレン「何か足音ざくざく言ってるから、『ザク』に決定」
技術士官「それは安直…」
ギレン「……不満か?(ギロリ)」
技術士官「いえ!結構であります!(偉い人だ)」

7 :MS-05N 旧名無しザク:02/01/16 22:25
その時、仕官Aはギレンに声を上げて言った。
「このままでは自治権は取れない!今必要なのは戦艦でも航宙機でもなく
モビルスーツなのだ!」と。
言うだけ言うと、仕官Aはその場から出ていった。
高官達に理解されないのならば、理解されるように計画を作りなおせばいい。
仕官Aのモビルスーツに対する執着は、もはや並大抵のものではなかった。
その日から、仕官Aの、たった一人の闘いが始まった・・・

8 :通常の名無しさんの3倍:02/01/16 22:31
技術士官達は思った・・・
この人型機動兵器がジオンを救うのだと・・・
だが突然、技術士官達に、耳を疑う知らせが届く
(続きはだれかお願い)

9 :MS-05N 旧名無しザク:02/01/16 22:32
Aは悩んだ。
「どうすれば良い?」
「一体どのように計画を作ればみんなに理解されるのだ?」
悩むAは、日に日に酒に溺れていった。
そんなある日、Aはある人形を拾った。
『両さんフィギュア』
そう書かれていた。
Aは、途端に閃いた。
「これだ!」

10 :通常の名無しさんの3倍:02/01/16 22:34
その調子で頑張れ。

11 :MS-05N 旧名無しザク:02/01/16 22:43
Aは『両さんフィギュア』を見て思った。
「相手に理解させてもらうには実物を作るしかない」
「ならば作ってやろう!幸い、研究費用は殆ど残っていた。」
しかし、肝心の技術者が集まらなかった。
なにしろ従来のコンセプトとはまったく別の物を作るのだ。
だれもそんな未知の領域を越えようとする者は現れなかった・・・

12 :MS-05N 旧名無しザク:02/01/16 23:08
Aは必死に技術者達を説明した。
「今のジオンにMSは必要なのだ。君達の力なくして夢はかなえられない」
反応は、返ってこなかった。
そして、追い討ちを掛けるようにして計画中止命令が出されたのである。

13 :MS-05N 旧名無しザク:02/01/16 23:12
しかしAは諦めなかった。
「なんとしてでも計画は実現させてみせる。」
翌日
Aは退役届を提出した。

14 :MS-05N 旧名無しザク:02/01/16 23:16
「軍で出来ないのならば民間で開発するしかない」
Aはすぐに資金を集めた。
友人・銀行・自分の家までも売った。

15 :通常の名無しさんの3倍:02/01/16 23:30
その時とんでもない事態が!

16 :通常の名無しさんの3倍:02/01/16 23:38
>>15
ガチンコかYO!

17 :通常の名無しさんの3倍 :02/01/16 23:39
「なぁギレン!なぁギレン!言ってやれよ!おらぁ!ギレン!!」

18 :通常の名無しさんの3倍:02/01/16 23:40
「おめぇには関係無い!やれば出来る!!」

19 :通常の名無しさんの3倍:02/01/24 06:47
だが、資金はぜんぜん集まらなかった.
軍に居たときと異なり、これといったバックを持たないAに資金を提供する者はなかった.

女房・子供を質に入れても足りなかった.
Aは自分の無力さに打ちひしがれた.
計画は完全に行き詰まった……

(くにいキャス)今日は当時の設計図をおかりしてきました.見てください.
(くぼじゅん)うわぁ、おおきいですねえ、それに細かな書き込みがいっぱい……
(くにいキャス)これは、一部分だそうです.本当はこれと同じようなモノが全部で十万枚…….
(くぼじゅん)じゅうまんまい!? そんなにあるんですか?

(中略)

(くぼじゅん)
今日はジオンのMS開発の主任技術士官であったAさんにおこしいただいております.
チャチャラ、チャラチャチャチャ〜♪
(くにいキャス)
いやぁ、Aさん.大変でしたねえ……

(中略)

(くぼじゅん)
資金難から、完全に行き詰まったと思われたMS開発ですが、
思わぬところから、助け船が入ります.
どのようなところから、助け船が入ったのか、また、それによって開発がどう進んだのか……
続きをご覧下さい.


長レス スマソ

20 :通常の名無しさんの3倍:02/01/31 00:18
age


21 :てむれい:02/01/31 03:40
時にUC0070・・。

小さな町工場で図面と格闘するAの前に
一人の男性が姿を現した。

ザビ家の長男にして後の
「ジオン公国」総帥「ギレン・ザビ」である。

当時「ジオン公国」ではミノフスキー博士による
「ミノフスキー粒子」の開発・実用化に成功。
有視界戦闘を有利に展開できる
兵器の開発が急務とされていた。

「ギレン・ザビ」は、計画中止とされていた
MS開発の中に、その必要性を見たのだ。

その時、「ギレン・ザビ」はAの手を取り、こう言った。
「君の考えは・・
どうやら我々の遥か先を行っていたようだ。
・・今こそ君の力が、我がジオンには必要だ。」

Aは涙をこらえきれなかった。

こうして人類初の人型汎用兵器開発が
この小さな町工場からスタートする。

しかしそれは、新たな苦悩の始まりであった。

22 :通常の名無しさんの3倍:02/01/31 04:53
毎日昼夜を問わず働いた、家に帰ってもMSの事だけを考えていた
しかし成果は上がらず、資金も底を尽きかけていた

ある日娘が言った
「パパ、もうやめてMsなんて出来なくても誰も責めないわ!」
Aは黙って聞いていた、確かにこのままでは開発はおろか家族の生活にも
支障をきたし始める事に疑いがなかった

妻が娘に言った
「あなたのお父様は全ての宇宙移民の為に働いているのです
あなたもお父様を誇りに思いなさい、MSは必ず完成します」

Aに迷いは無くなった、歴史の歯車は確実に動き始めていた・・・

23 :通常の名無しさんの3倍:02/02/03 17:17
age
続きが知りたいYO

24 :通常の名無しさんの3倍:02/02/04 05:53
設計段階ではすでに70%の開発が可能だった、しかし残りの30%
機体の強度を増すためのスタビライザー素材に新型金属が必要だった
これをクリアしなくては兵器としての意味を成さないただの人形になってしまう

しかしAには金属の知識はまるでなかった、設計ひと筋の不器用な男だった・・・


25 :手無例:02/02/04 06:42
ギレン・ザビの協力により
Aは兵器開発メーカー「ZIONIC(ジオニック)社」
に召還、プロジェクトチームのリーダーとなり
妻と娘の理解を心の糧として
Aは研究に没頭した。

「人型」という従来の兵器とは
大きく異なる点を最大限に利用し
Aは宇宙空間における能動的質量移動システム
「Active Mass Balance Auto Contorol Sysyem」
AMBAC(アンバック)システムの開発に成功。
推進剤の消費を抑えた姿勢制御・方向転換を可能にした。

UC0074。
ミノフスキー博士が開発に成功していた
高出力な小型熱核融合路を搭載し
ついに人類初の人型汎用兵器の
試作試験型「MSー01」が完成。
本格的な可動実験がスタートする。

この時期。
地球連邦政府とジオン公国政府との独立交渉が決裂。

第1木星船団がサイド3に帰還したことにより
ジオン公国は資源の確保が可能となる。
そして着実に有事体制を整えていった・・。

26 :通常の名無しさんの3倍:02/02/05 05:05
24ー25
新素材金属の開発。
新たに急務とされた
この難問にAは頭を悩ませていた。
従来よりも軽く、耐久性もある新素材を
使わなければMSは完成しない。

眠れない夜がつづいた。

そんなある時、夜食用に食べていた
サンドイッチをみてAは気がつく。
「・・そうか、新しい金属を開発
するのではなく、従来の金属を
組み合わせればいい!」
すぐさま素材開発の技師Bを呼び
サンドイッチを手に構造の説明をするA。
金属素材に関しては素人である
彼の意見に、はじめは難色を示していた
BだったがAの熱意におされ
実験・開発を約束。
新素材開発プロジェクトが動きだす。

こうして開発されたのが
発砲金属、カーボンセラミック、複合材料等を
サンドイッチ構造にした「新複合素材」であった。


27 :通常の名無しさんの3倍:02/02/05 05:25
スタジオには新複合素材の実物をお持ちしました。
ホント硬いですね、これが画期的なアイディアだったんですね。
サンドイッチを食べながら思いついた時は
どのようなご気分でしたか?

いや、ピン!とひらめいたんですよ
もうその時は「これだ!」としか思いませんでしたね。

ではその後「新素材」がどうなったかをご覧下さい

28 :通常の名無しさんの3倍:02/02/06 06:14
開発は急ピッチで進みスタッフも増員された、完成が目前に迫っていた
そんなある日Aは信じられない噂を耳にした
『Aは「NASA」が開発したX-91の技術を窃取している』

愕然とした、確かにメカニズム・設計思想は近い物があったが
自分の技術には絶対の自信があった、しかし噂を放置するわけにもいかなかった
翌日緊急会議が開かれ一つの対策が取られる事になった

「今はMsの開発を最優先すべきだ、個人の名誉など後でいくらでも取り返せる
今回の件はMsの名称をXC(ザク)≠ニする事で黙認する・・・」
涙が止まらなかった、事実上窃取を認める措置だったからだ
重苦しい会議室で歴史に残る傑作機ザク≠フ名称が決定した瞬間だった・・・

29 :通常の名無しさんの3倍:02/02/07 00:48
age


30 :通常の名無しさんの3倍:02/02/08 02:18
このスレ、ナレーションがちゃんとエネチケーイのナレーションで聞こえてくるから
好きだ!がんばってくれ〜

31 :通常の名無しさんの3倍:02/02/08 02:20
プロジェクトX できてるよね 一作だけ

32 :通常の名無しさんの3倍:02/02/08 02:43
>>30 激しく同意! ホントに聞こえてくるから面白いage

33 :エピローグ:02/02/08 11:25
宇宙世紀 0074.02
ミノフスキー型核融合炉搭載のMS-05ザクT試作型ロールアウト

この日Aは休暇を取り家族と共に過ごしていた
式典への出席を求められていたがどうしても家族と過ごしたかった
妻や娘の笑顔が眩しかった
Aも久しぶりに、本当に久しぶりに笑っていた、何故かひと筋の涙が出た・・・


プロジェクトX 〜技術士官達・時代を作った傑作機ザク≠作った男〜

かぜのなかのす〜ばる〜♪
時代は戦争に向って混迷の中を突き進んで行く
軍部からの性能要求も厳しい物になっていった
宇宙移民の明日の希望のために男達の挑戦は続く

次週プロジェクトX 〜技術士官達〜 ザクを超えろ!新型Ms開発命令 ー前編ー
ご期待ください

34 :通常の名無しさんの3倍:02/02/08 11:38
めちゃくちゃおもしろかった

35 :通常の名無しさんの3倍:02/02/08 11:46
もう終わり?
次はガソダムで期待age

36 :手無例:02/02/11 00:45
コロニー技術官テム・レイは
テレビモニターの前で天を仰いだ…。
ディスプレイに映る光景は
彼の想像を遥かに超えていた。

その日、宇宙世紀0079 1月3日。

ジオン公国は地球連邦軍に対し独立戦争を宣言。

開戦と同時に地球周回軌道上の
連邦軍艦船を強襲、壊滅させ
さらにはサイド1・2・4を
新型兵器「モビルスーツ・ザク」を中心にした
攻撃部隊により
熱核兵器、BC兵器をにて無差別攻撃した。

サイド2のコロニー1基は「ブリティッシュ作戦」
により地球上に降下。
未曾有の被害をもたらした…。

これらはすべて、ジオン公国が
新型兵器を用いて行った歴史上に例のない
戦いであった。

狂気ともいえるその戦いにテム・レイは震えた。
そして、彼はある決断をする。
彼が戦争を終わらせるために出来る事・・
それは、今まで拒んできた軍属を受け入れる事であった。

こうして連邦軍技術士官テム・レイがここに
誕生する。
彼の目的はジオン公国の「ザク」を超えるモビルスーツ
を開発する事。

彼は、それがこの戦いを早く終わらせる
道だと信じていた。

プロジェクトX〜技術士官たち〜ザクを超えろ! 新型MS命令

そして歴史は動きだす。

37 :通常の名無しさんの3倍:02/02/11 01:02
なかなかの力作だ


38 :通常の名無しさんの3倍:02/02/11 15:11
中島みゆきの唄を全歌詞知ってる人 いません?
地味ーにロングランヒットしてるらしいけど。

39 :通常の名無しさんの3倍:02/02/11 15:20
>>38
そんなヤツいねぇ

40 :通常の名無しさんの3倍:02/02/11 15:53
age

41 :通常の名無しさんの3倍:02/02/11 19:14
>38
プロジェクトXで使ってる曲の歌詞、だろ。
質問の仕方がまずいから39みたいなレスを食らう。

ttp://www.nhk.or.jp/projectx/song/song.html

ここ見れ。

42 :手無例:02/02/13 00:31
地球連邦軍ジャブロー本部に
駐在する連邦軍技術士官Dは
その日、上官より辞令を受けた。

それは月軌道上の小衛星基地ルナツー
に異動し「極秘計画」に参加せよ
というものであった。

噂には聞いていた。

我が軍の「モビルスーツ」開発計画。
それが現実になり、自分がそこに加われるの
だろうか。
そう思うと胸がときめいた。

そしてDはルナツーにて
人生を変える大きな出会いを果たす。

連邦軍「V計画」開発技術士官テム・レイ。

その人であった。

43 :通常の名無しさんの3倍:02/02/14 03:14
age

44 :通常の名無しさんの3倍:02/02/14 04:25
こんなスレあったんだ 気がつかんかった
意外とちゃんと出来てて面白いな
次スレは「その時歴史が動いた」かな?(w

>重苦しい会議室で歴史に残る傑作機ザク≠フ名称が決定した瞬間だった・・・
ここ読んで不覚にも鳥肌立った、ブックマーク入記念age

45 :通常の名無しさんの3倍:02/02/14 04:47
ザクの名称の由来はドイツ軍の足音らしいね。
「ザクザクザク」

46 :通常の名無しさんの3倍:02/02/14 05:08
ザクの名の由来
元は「ザコ」だろ?(w

47 :通常の名無しさんの3倍:02/02/14 05:35
>>46
一般的勘違いだねw


48 :通常の名無しさんの3倍:02/02/16 03:29
その時スレはageられた
早く続きを読みたいと思った

49 :すたじおです:02/02/17 03:36
本日は元連邦軍「V計画」開発技術士官Dさん、
(現、アナハイムエレクトロニクス役員)
にお越しいただきました。
いかがでしたか、テム・レイさんと始めて
お会いした時は?

D「そうですね・・。大変に実直な方でしたね。
ご子息の写真を、机にいつも飾れておりまして・・。

「この計画が終われば戦争は終わるよ。
息子の時代まで戦争は残したくないからね」

「戦争を終わらせる為に兵器を作るんだ。
技術屋なんて皮肉なものさ」

が口癖でした。
ご子息のことについては・・

「最近息子がね、機械に興味を持っているんだ。
これも「血」かねぇ・・。」

と嬉しそうに語っていたのが印象に残っていますね。」

・・それでは、ついに本格に動きはじめた
「V計画」の今後を、引き続きご覧ください。


50 :通常の名無しさんの3倍:02/02/17 05:49
「君がいなければ、連邦MSは動かない」
細く節くれだった指で握手を求めたテム・レイは
Dに熱く語った。その手のひらから、Dはテム・レイの熱い思いを知った。

その日から、Dの苦悩は続いた。Dの担当は関節の制御。
戦場から回収された、大破したザクを参考に初めて試作された指関節は






動かなかった。

51 :えいりあん:02/02/18 00:47
トモロヲさんのナレーションが脳内で聞こえてくるなんて・・・。
続きが速く読みたいのでageさせてもらいます。

52 :通常の名無しさんの3倍:02/02/18 00:52
やっぱ「刻の涙をみる」でシメですか?
トモロヲ職人さん?


53 :通常の名無しさんの3倍:02/02/18 02:22
Dは悩んだ。その時、Dに一筋の光明を与えたのは
やはりテム・レイの一言であった。
「外見だけ人型を真似てもダメだ
 筋肉の動きそのものを真似てみては、どうだろう」
目がさめる思いだった。
指の駆動系を手のひらに収めることに無理があったのだ。
指を動かす筋肉は上腕にある。MSでも、指を動かす駆動系を上腕に収めればいい。
Dは、さっそく試作の設計にとりかかった。

試行錯誤の上に作成された試作腕。
皆が固唾を飲む中、Dは制御装置を起動させた。

指が、動いた。まるで人間の手のひらのように滑らかな動きだった。
歓声があがった。

同じ頃、兵器開発チームのFは、ある意見を上層部に申請していた。
「MS用ビーム兵器の実用化」
確かにMS用ビーム兵器があれば、MSの火力は戦艦の主砲並になる。
しかし、その実用化には、あと3年はかかると思われていた。
混迷を極める戦局。あまりにも、時間がなかった。

54 :手無トモロヲ:02/02/18 05:02
その時、確実に
地球連邦軍の兵器開発は
ジオン公国に10年は遅れていた。

艦船用及びMS用ビーム兵器の開発は急務とされていた。
しかし、連邦軍の技術者たちに
そのノウハウを知る者はいなかった。

だが、その状況を一転させる事態が起きた。
トレノフ・Y・ミノフスキー博士の亡命である。

ザビ家の独裁政権を恐れた
ミノフスキー博士は連邦側に亡命。
それにより、連邦軍のミノフスキー技術は
格段に向上した。

電波撹乱装置を始めとして
艦船用核融合炉、メガ粒子鞄の開発が進められた。

そしてMS開発の技術も例外では無かった。

Fの意見は連邦軍上層部に認められ
ミノフスキー技術を使用して
ビーム兵器を使用する事のできる
小型ジェネレーターの研究・開発が始められたのだ。

Fを始めとしたプロジェクトチームが結成され
ミノフスキー博士の協力もあり
短期間で完成に向かっていた。

そしてそれは従来のMSに使用された物よりも
エネルギー総出力が
5倍という驚異的なものであった。

55 :通常の名無しさんの3倍:02/02/19 00:12
Dの元に、一通の報せが届いた。
ビーム兵器完成の第一報だと信じて疑わなかったDは、しかし
その報せを聞いて、愕然とした。

Fの死。

自らテストパイロットをかってでたFは
ビームサーベルに使用された小型ジェネレーターの暴走にまきこまれたのだ。
新型MS完成間近のことであった。

ともに肩をだき、酒を飲みながら夢を語り
新型MSの完成と連邦の反撃を信じて疑わなかった親友の死に、Dは荒れた。
夜の街をさまよい、酒におぼれ、いつしか開発現場から足が遠のいた。
完成したMSが、すでにルナツーから運び出されたことも、Dは知らなかった。

やがて、退廃的な日々をおくっていたDの元に
もう一通の手紙が届いた。
差出人は、テム・レイ、そのヒトであった。

「サイド7に来て欲しい。
 君が、私が、そしてFがつくったMSが、大地に立つ日が来た。
手紙を持つ手が、震えた。

56 :通常の名無しさんの3倍:02/02/19 16:31
続きがほしい!

57 :通常の名無しさんの3倍:02/02/20 00:12
Dの脳裏を、開発途中のビームライフルについて熱く語ったFの面影がよぎった。
「こいつは、銃身が10メートルを超えるんだ。
 俺は、こいつをGUN−DECAMETERと呼んでいる。通称、GUN−DAMだ」
 10メートルの銃・・・その別名を、ダムのように敵を止める銃・・・
 これがあれば、戦局は変わる。きっと、この戦争は終わる」
だがしかし、その名称がビームライフルの呼称として正式採用されることはなかった。

Dは、サイド7には向かわなかった。
開発から、友の死から逃げた自分には、新型MSの勇姿を見る資格はないと思った。
ただ一言「RX−78の呼称を、GUN−DAM・・・ガンダムとして欲しい」と
記した手紙を、テム・レイに送った。
そして、Fが眠る宇宙を後に、MS量産計画のために、再びジャブローに戻っていった。



やがてDは、ジャブローでRX−78・・通称「ガンダム」に出会う。
白亜に輝くその機体を初めて見た時、Dは泣いた。

58 :エピローグ 技術者たちのその後:02/02/20 00:46
奇しくも技術士官テム・レイの息子、アムロ・レイが
パイロットを務めたRX−78ガンダムは
テム・レイの願いをかなえるかのように、戦争を終局へと導いていった。

サイド7でRX−78が大地に立つ瞬間に立ち会ったテム・レイは
戦乱にまきこまれ、サイド6に流れついた後、消息を絶つ。
彼は、ガンダムのパイロットが我が息子であったことを知っていたのだろうか。

量産型MSジムの生産ラインを確立したDは、その後
再び宇宙に上がり、新関節駆動系「マグネットコーティング」の開発に
その身をついやした。
戦後、アナハイムエレクトロニクスに所属したDは
今でもFの笑顔と、テム・レイの言葉を思い出す。
「戦争を終わらせる為に兵器を作るんだ。
 技術屋なんて皮肉なものさ」

テールラ〜イト♪ヘッドラ〜イト♪
た〜びは〜、おわら〜ない〜♪

− プロジェクトX〜技術士官たち〜ザクを超えろ! 新型MS命令 −

59 :通常の名無しさんの3倍:02/02/20 00:50
・・・マジで感動した。職人マンセー!

60 :通常の名無しさんの3倍:02/02/20 01:06
次回予告はまだか、まだならMA編も作って下さいage

61 :通常の名無しさんの3倍:02/02/20 01:12
まじおもしろいです。
次も頑張って!

62 :通常の名無しさんの3倍:02/02/20 01:13
ここらで一曲

 1.
風の中のすばる
砂の中の銀河
みんな何処へ行った 見送られることもなく
草原のペガサス
街角のヴィーナス
みんな何処へ行った 見守られることもなく
地上にある星を誰も覚えていない
人は空ばかり見てる
つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を
つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう

2.
崖の上のジュピター
水底のシリウス
みんな何処へ行った 見守られることもなく
名立たるものを追って 輝くものを追って
人は氷ばかり掴む
つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を
つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう

3.
名立たるものを追って 輝くものを追って
人は氷ばかり掴む
風の中のすばる
砂の中の銀河
みんな何処へ行った 見送られることもなく
つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を
つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう

63 :手無例トモロヲ:02/02/20 01:53
この歌の詩・・
結構、ガンダムに合うかもしれないね。

64 :通常の名無しさんの3倍:02/02/20 02:47
エンディング向きだね。

65 :通常の名無しさんの3倍:02/02/20 03:14
足なんて、かざりだ!
上層部を欺く足つき設計図    頭
                部
  ソ             コ
 開ロ     未完成実戦配備 ク
 発モ  M          ピ
 打ン  S 有線サイコミュ  ッ
 切陥  ?          ト
 ?落  M
  ?  A     戦争終結への願い
     ?

次週プロジェクトX 〜技術士官達〜 幻のモビルスーツ・ジオングにかけられた願い
ご期待ください

66 :通常の名無しさんの3倍:02/02/20 03:16
あの、横文字と縦文字が交錯する予告とOPは、結構好き。
しかし「頭部コクピット」が、ずれすぎなのが、残念。

67 :手無トモロヲ:02/02/20 04:43
その日、一人の男が死んだ。
彼の名はシャリア・ブル。

木星輸送船団員であり
脳波伝動システム「サイコミュ」を使用した
初のモビルアーマー「ブラウ・ブロ」
のパイロットだった。

彼はジオン公国のフラナガン機関が
初めて認定した「ニュータイプ」であった。


宇宙世紀0080。
ジオン公国の独立戦争は窮地に陥っていた。

地球連邦軍の物量はジオン公国を凌駕し
最終防衛ラインであるア・バオア・クーまで
迫ってきていた。

学徒が出陣していた。
老兵も戦った。

すでにジオン公国の敗色は濃厚だった。

その時、一機の奇妙なモビルスーツが出撃した。
それは有線「サイコミュシステム」を登載した
初のモビルスーツだった。

「ニュータイプ」は「人の革新」だとある者はいった。
宇宙移民者すべての希望であると。

ジオンの技術者たちは、それに賭けた。

プロジェクトX〜技術士官達〜
ー幻のモビルスーツ・ジオングにかけられた願いー

これは戦争という破壊の中で
人の革新を信じた、技術者たちのドラマである。

68 :通常の名無しさんの3倍:02/02/20 23:34
age

69 :通常の名無しさんの3倍:02/02/21 01:07
age


70 :通常の名無しさんの3倍:02/02/21 04:23
age

71 :手無例:02/02/21 18:14
その日、フラナガン機関
ニュータイプ能力開発研究員Gは訃報を聞いた。
彼らの研究に協力した、初の「ニュータイプ」
シャリア・ブルが戦死したのだ。

被験者と研究員の枠を越えて
Gはシャリア・ブルとは親交を暖めてきた。
同じ「ジオニズム」の信奉者であり
共に宇宙時代の人類の革新を信じていた。

落胆するGの前でフラナガン博士は
1通の辞令を取り出し、言った。

「君には、これよりア・バオア・クー基地に
異動しMSの開発に携わってもらう。
ニュータイプ専用のMS開発計画だ。」

Gは驚いた。
ソロモン要塞基地陥落後
計画が途絶えていた、あの「計画」である。

当時ジオンは、木星船団による資源の開発が途絶え
新たな兵器の開発・研究は中止されていた。

「ニュータイプ」の発生を信じていない
当時の指導者ギレン・ザビにより
「ニュータイプ専用兵器」開発は
即刻、中止に追い込まれ
MA「エルメス」の開発以降
計画その物が途絶えていたのだ。

フラナガン博士は言った。
「これはキシリア少将よりの極秘任務だ。
・・シャリアの死を無駄にするな。」

Gは決意した。

「ジークジオン」と共に詠った友への思い。
・・僅かに残された希望のため。

そして、なにより人の革新を信じていた。

72 :通常の名無しさんの3倍:02/02/21 19:03
おおおお!!!!
次の期待age

73 :50の書き手:02/02/21 21:26
同じ頃、ア・バオア・クーでは、一人の男が図面を前に、頭を抱える男がいた。

彼の名はK。後に、ジオングのパイロットとなるシャア・アズナブルに向かって
「足などかざりです。おえらいさんには、それが分からんのです」と言い放つ男である。

基本設計に携わっていた彼に課せられた命題は一つ。
「新型MSに、ジオンの象徴となるべく威厳に満ちた『ヒト型』の外観を与えること」

「なぜヒト型にこだわるのだ。俺たちに必要なのは、汎用MSではない。
 ア・バオア・クーを守り抜くのに必要なのは
 宇宙空間において、絶大な推進力と移動力を誇る、
 MSやMAといった枠を超えた兵器なのだ。
 そのために必要なのは、足ではない。大型バーニアなんだ」
苦悩の末、彼は偽りの図面をひいた。上層部をあざむくために。
キシリア・ザビに知れたら、極刑は免れない。
それでも彼は、己の信念を曲げなかった。

そしてKは、ア・バオア・クーに来たGとめぐり合う。
それは「人の革新」という、もう一つの信念との出会いでもあった。

74 :50の書き手:02/02/21 21:33
・・・スマソ。一行目、訂正
「同じ頃、ア・バオア・クーでは、一人の男が図面を前に、頭を抱えていた。」

こんな書き損じをするなんて、書き手として、鬱

75 :通常の名無しさんの3倍:02/02/21 22:13
>74
気にせずガンガン行ってしまいましょう。


76 :通常の名無しさんの3倍:02/02/21 23:40
がんばれ職人さん!!

77 :通常の名無しさんの3倍:02/02/22 02:31
このスレの作家さん、何人ぐらいいるんだろ?
色々味があっていいよね
作家さんには出来たらコテハン使って欲しいと思うのはワガママかな^^;

78 :通常の名無しさんの3倍:02/02/23 00:22
>>77 コテハンは別にこだわらんでもいいと思うよ、大体書き方で判別できるし(w

それよりも新規職人の参入に期待age

79 :通常の名無しさんの3倍:02/02/23 00:42


                 ( ̄ ̄<     / ̄>
                  \  ヽ   / /ソ
        プ ロ ジ ェ ク ト\  ヽ P r o j e c t MS
   ─────────────────────
         技術者たち /|_/ /\engineers
                 |   /   \   丶
                 \/       \__ノ
「MSを完成させろ!」

エーックス・・・
宇宙最大の軍事企業があった。
しかし、その巨大さ故に開発力は既に限界を超えていた。
迫り来る閉鎖の危機。次々と停止して行くライン……
立ちはだかる「連邦」という難敵。残された時間はあまりに少ない。

誰もがジオニック社の終焉を覚悟した。

だが、常なら注目されなかった男達がいた…
町工場の技師達……彼らがこの困難に、立った。

これは、ジオニック社史上最も困難な事態に対し立ち上がった男たちの物語である。

♪かぜのなかのすーばるー♪
「 巨大軍需産業・ジオニック」
♪すなのなかのぎんがー♪
「そこに訪れた未曾有の危機」
♪みんなどこへいったー♪
「技術の巨大な壁」
♪みおくーられることもなくー♪
「押し寄せる開戦の危機」
♪そうげんのぺがさーすー♪
「飛び交う噂・・・」
♪まちかどのびーなーすー♪
「次々と落ちてゆくコロニー」
♪みんなどこへいったー♪
「悲嘆に暮れる国民」
♪みまもーられることもーなくー♪
「立ち上がる男達」
「零細企業……小さな技術が結集」
♪ちじょうにあるほしを、だれもおぼえていない♪
「『目標二足歩行型』。困難な命題。限られた時間」
♪ひとはそらばかりみーてるー♪
「錯綜する情報、連邦軍の妨害」
「逆襲する核融合炉、復活のロールアウト」
♪つぅばーめよーたかぁいそぉらかぁらー♪
「倒れ行く技術士官…MS総力戦」
「ジオニック社に集結する男達」
♪おしぃえーてーよーちじょーのほしをー♪
「ついに開始された大量生産」
「乏しい資源との戦い。勝ち取ったささやかな勝利」
♪つぅばーめよーちじょうのほしはー♪
「想いはグフへ…戦いは続く…」
♪いまぁどーこーにーあるのーだーろー♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(クボジュン)
2夜に渡ってお送りするプロジェクトX特別企画「ジオンを救った男達」
今夜はMX危機を救った技術者たちの物語です。

80 :通常の名無しさんの3倍:02/02/23 00:50
クボジュン「ではその後の物語です」

ジオニック社で最後まで開発を続けた一人Zさん。
次々と始まる新MS開発計画でも主任として研究を続けた。
次第にゲルググが普及して、ザクの出番は、減って行った。
そんなある日、突然、連邦に逮捕され、実刑判決を受けた。
B級戦犯だった。

Ziさんに最後まで従った、Gさん。
感銘を受けた。
MS開発の奥深さに、魅せられた。
組み立てるだけの生活が、急に、色あせて見えた。
毎日、新型設計をするようになった。

ゴッグの開発を担当したGOさん。
ジャブローを落とし切れず、生産中止した。悔しかった。
役に立てなかった自分が、許せなかった。
酒を飲み、荒れた。
家族の幸せを願って、家を出た。
サイド3の公園で新しい生活を始めた。
今も、ゴッグの勇姿を覚えている。

一日10機、十日で100機生産したSさん。
勉強を重ね、設計に命を懸け始めた。
連邦に狙われる、一流の技術士官になった。
ある日、偶然、Zさんの逮捕を聞いた。
遺志を継いで見せます。そう、誓った。
今日もZさんの残した設計図を改良し続けている。

〜今日もラボで、技術者達は闘い続けている……

81 :通常の名無しさんの3倍:02/02/23 00:53
>>79―80
MP3で地上の星とヘッドライトテールライト聞きながら読むと泣ける

82 :通常の名無しさんの3倍:02/02/23 00:55
イイ!

83 :通常の名無しさんの3倍:02/02/23 01:38
どんどん書け

84 :通常の名無しさんの3倍:02/02/23 02:22
で、ジオング編の続きはどうなったのだろう?

85 :50の書き手・73の続き:02/02/23 14:39
GはFに2枚の設計図を見せた。
1枚目を見た時、Fは落胆した。
ただ大きいだけの、凡庸なMS。
しかし、それは上層部をあざむくための偽りの設計図だった。

2枚目の図面を見た時、Fは鳥肌がたった。
足は無く、その代わりに装備された大型バーニア。
全ての指に、戦艦主砲並のビーム兵器。
胸頭部を移動可能な、頭部コアコクピット。
何もかもが、常識を覆す新機軸だった。

FはGを見て、確信した。
この男ならば、人の革新を実現する技術を、つくりだせる。
Fは語った。ニュータイプの理想を。人の革新を。

しかし、Gはニュータイプの存在に、まだ懐疑的であった。
根っからの技術者であったGは、機械しか信じられない、孤独な男でもあった。
Fが語れば語るほど、二人の溝は深まっていった。

しかし、そんなGの考えを根底から覆す、ある事件がおきた。

エルメス、撃墜。

その瞬間、幾筋もの光を放ち光球となって宇宙に散ったエルメスの姿を
Gは、確かに感じた。幻覚や白昼夢といった、曖昧なものではなかった。

GはFの語る「人の革新」の断片を、自ら体験した。
認めないわけには、いかなかった。

そして、ジオングの設計図にはFが発案した有線サイコミュが取り入れられた。

86 :じ@空気記者φ ★:02/02/23 14:40


87 :50の書き手・73の続き:02/02/23 14:43
スマソ。また書き間違えた。
上の文、Gは「K(もともとア・バオア・クーにいた彼)」の間違い。
そして、Fは「G(フラナガン機関から派遣された彼)」の間違い。

88 :通常の名無しさんの3倍:02/02/23 15:06
age

89 :通常の名無しさんの3倍:02/02/23 19:09
なにげにこのスレ復活してるのか。
前スレはあっさり沈没してしまったのに……
今回は元気がありそうでよろしいな

90 :通常の名無しさんの3倍:02/02/24 18:45
にゃ〜ご♪

91 :通常の名無しさんの3倍:02/02/24 18:46
 ______
 |  |.| ∧∧
=====(,,゚Д゚)∩=
 |_|.⊂  ノ
    /  0
    し´

 \ えっ…と、糞スレはここかな…、と /
    ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ∧∧ ∧∧ __._
    ∩゚Д゚,≡,゚Д゚)   |.|
     `ヽ    |)====
       | _ |〜 .|__|.|
       U U


        ∧∧  ミ _ ドスッ
        (   ,,)┌─┴┴─┐
       /   つ.  終  了 │
     〜′ /´ └─┬┬─┘
      ∪ ∪      ││ _ε3
               ゛゛'゛'゛


92 :通常の名無しさんの3倍:02/02/24 22:27
 ______
 |  |.| ∧∧
=====(,,゚Д゚)∩=
 |_|.⊂  ノ
    /  0
    し´

 \ えっ…と、良スレはここかな…、と /
    ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ∧∧ ∧∧ __._
    ∩゚Д゚,≡,゚Д゚)   |.|
     `ヽ    |)====
       | _ |〜 .|__|.|
       U U


        ∧∧  ミ _ ドスッ
        (   ,,)┌─┴┴─┐
       /   つ.  続  く │
     〜′ /´ └─┬┬─┘
      ∪ ∪      ││ _ε3
               ゛゛'゛'゛




93 :通常の名無しさんの3倍:02/02/25 00:24
>>85
エルメスのくだりに感動したよ!
続きキボン

94 :50の書き手・今度は間違いはないか?:02/02/25 02:20
エルメスが撃墜された。その連絡に、Gは打ちひしがれた。
かつての盟友・シャリア=ブルに続いて
ニュータイプの光明、フラナガン機関の希望の星であったララァ=スンが
戦争の道具に使われ、宇宙に散った。
Gの信念は、揺らいだ。

しかし、そんなGを叱咤したのは
かつて機械しか信じず、Gが唱える「人の革新」に疑問を持っていたK、その人であった。
KはGの頬をはった。
「お前は、二人の死を無駄にするつもりなのか
 お前の信念は、その程度のものだったのか」
Gは語った。
「たとえ今は戦争の道具であっても
 いつか、ニュータイプが「人の革新」につながる日が来る。
 それまでは、パイロットであるニュータイプを死なせないような
 MSをつくることが、俺たちの役目だろう」
Gの言葉に、Kは、大きくうなずいた。

やがて、混迷を極める戦局の最中、ジオングは出撃の時を迎えた。
このとき、Kは「私に扱えるだろうか」と問うたパイロット・シャア=アズナブルに向かって
こう告げている。
「大佐のニュータイプ能力は未知数です。分かるわけがありません。
 でも、気休めかもしれませんが、大佐なら、うまくやれますよ」
機械しか信じていなかった男の言葉とは思えなかった。
人の革新・・・Kも、Gの夢を信じてみたくなっていた。


しかし、ジオングは無事に帰ってはこなかった。
ガンダムと刺し違えたあと、パイロットは消息を絶った。

95 :50の書き手・エピローグ:02/02/25 02:25
戦後、Kは技術者としての腕を買われ
アナハイム=エレクトロニクス社に従事した。

フラナガン機関はムラサメ研究所に吸収された。
しかしGは、ニュータイプの研究に別れを告げた。
シャリア=ブル・ララァ=スン・シャア=アズナブル
自ら設計に携わった兵器で
3人のニュータイプを死地へとおいやった責任を感じていたのである。
数年後、シャア=アズナブルのダガール演説をTVで見た彼は
3人目のパイロットが、実は生きのびていたことを知った。

Gは、シャリア=ブルの墓前で、酒を、一杯だけ飲んだ。
涙の混じった、辛い味だった。

テールラ〜イト♪ヘッドラ〜イト♪
た〜びは〜、おわら〜ない〜♪

プロジェクトX〜技術士官達〜 ー幻のモビルスーツ・ジオングにかけられた願いー

96 :通常の名無しさんの3倍:02/02/25 08:26
次のネタは、可変MSでどうよ。

97 :通常の名無しさんの3倍:02/02/25 09:01
優良スレ。職人さんたち、頑張れ!

98 :通常の名無しさんの3倍:02/02/25 23:25
ザクレロみたいなやつでも、感動的になるのだろうか(w

99 :通常の名無しさんの3倍:02/02/25 23:25
映画になるらしい

100 :通常の名無しさんの3倍:02/02/26 00:22
プロジェクトX 〜技術士官達〜 闇を切り裂け!異形のMA ザクレロ開発秘話

宇宙世紀 0079.01.03
「ジオン公国は地球連方政府に宣戦を布告!」
ジオンの技術仕官Rは徹夜明けの仕事部屋でそれをぼんやりと聞いていた
Rが開戦を確信したのは1ヶ月まえ1枚の設計図を渡された時だった

その設計図にはこう書かれていた「モビルアーマー試作4号機」
一時は開発が放棄された機体だったが新型パワーコンデンサの開発により
開発が再開、開発主任にはRが抜擢される事になった

抜擢と言えば聞こえが良いが、体よく追い出されたと言うほうが正しかった
Rは組織人にはなれない根っからの技術屋だった
チームワークで仕事をする事が当たり前の時代には、Rのような男は必要ないと
上層部は考えていた・・・

101 :通常の名無しさんの3倍:02/02/26 00:27
つまらんからsageでやれ。
職人レベル低すぎ。NHK板とか見て練習しなよ。

102 :通常の名無しさんの3倍:02/02/26 01:03
>>101 ウザイ

頼むぞ職人!!

103 :手無例トモロヲ:02/02/26 03:09
>101
自らのレベルを高めるために
手無例トモロヲは101の意見にしたがって
NHK板に行ってみた。

そこは現実に起こった事
と現実に無い事は違う。

NHK板は
なんの参考にもならなかった(藁

104 :103:02/02/26 03:21
そこは現実に起こった事
と現実に無い事は違う。

ただしくは
現実に起こった事と
現実にない事は違う。

あらら、文章が変だ(w
レベル低い言われてもしかたないな(欝

105 :目指せレベルアップ!:02/02/26 15:49
>>100
ルウム戦役の戦闘記録を詳しく解析した結果、Rは1つの結論に行き着く
「Msでは局地戦に十分に対応しきれていない、それは汎用型である以上
避けれなかったが やがてMA(全領域汎用支援火器)が必ず必要になってくる」

データ―を見つめるRの目に再び生気がみなぎりだす
Rはすぐに仕事を開始した、設計図にRの修正が次々と加えられていく
単眼ではなく複眼のカメラを採用、エンジンは大推力バーニアに換装した
そして この機体最大の特徴である拡散ビーム砲と巨大な接近戦用ヒートホーク

新たなMAは「ザク・リファイン・ゼロ」正式名称『ザクレロ』と名づけられた
製造許可がおりたのは1機のみだったがRにはそれで十分だった・・・

106 :98:02/02/26 22:08
>>「ザク・リファイン・ゼロ」

すげえ!ザクレロが、かっこよく思える!

107 :通常の名無しさんの3倍:02/02/27 01:16


                 ( ̄ ̄<     / ̄>
                  \  ヽ   / /ソ
        プ ロ ジ ェ ク ト\  ヽ P r o j e c t MS
   ─────────────────────
          技術者たち /|_/ /\engineers
                 |   /   \   丶
                 \/       \__ノ

「ハイメガキャノン。最強MSを求めて」

エーックス・・・
UC,0087,3月
地球圏最大のMS開発メーカーのアナハイムエレクトロニクス社は
新型MSをエゥーゴ(反地球連邦組織)と共同開発していた。
「Zプロジェクト」だった。
汎用性が高く複数のミッションを
同時にこなせる可変MSが必要だった。
その中、1つの歴史的MSが開発された。
MSZ-006 ZGUNDAMだった。
可変より宇宙空間から重力下の連続運用を可能な破格の汎用性を持ち、
標準装備のまま単体で大気圏突入が可能。突入中の機動さえも確保していた。
「Zプロジェクト」にかかわった人すべてが完成に喜んだ。
その中、唇を噛み締めていた男がいた。
MSZ-010 θ(シータ)GUNDAM開発主任のSだった。

108 :通常の名無しさんの3倍:02/02/27 01:17
SはZGUNDAM開発主任のFと同僚だった。
若き日、最強のMSを俺たちで作ろうと語り合った。
親友でありライバルだった。
そのFが歴史に残るMSを作った。
悔しかった。
Zに負けないMSを作りたかった。
だが「Zプロジェクト」の目標が達成された今、他のプロジェクトは凍結された。
Sは配置転換で武装の開発にまわされた。
ZGUNDAMの武器の開発だった。
屈辱だった。
だがSは思った。
「最強のMS開発はFに負けた。だが最強の武器を開発してやる!」
Sは百式のメガバズーカーランチャーに注目した。
メガバズーカーランチャーは現時点でMSが携帯できる最強の武装だった。
だが巨大過ぎ携帯とは名ばかりだった。
「これをせめてMSが持てるサイズにすれば。」
小型化が始まった。
すべてを一から見直した。
全長、重量をMSサイズにし
小型ジェネレーターを内蔵し移動の際、独自の推進力を持たせ
運行の際、MSのデッドウエイトにならないようにした。
ハイパ−メガランチャー。ZGUNDAM最強の装備っとなった。
だがSは不満だった。
確かに最強の装備だがそれは宇宙空間でのことだった。
重力下では使えなかった。
宇宙空間から重力下の連続運用を可能なZGUNDAMに負けていた。
重力下でMSは携帯する武器はビームライフルサイズが限界だった。
しかしライフルサイズだとメガの威力にはとうてい及ばなかった。
ジェネレーターに直結した小型のメガランチャーが必要だった。
MS内蔵型、ジェネレーター直結、
Sは全体図が見えてきた。
そんな時「Zプロジェクト」の総責任者から
θ(シータ)GUNDAMの計画再開の書類が届いた。
計画再開書とともに手紙が2通添えられていた。
「アクシズはかなりの重MS群だ。ZGUNDAMだけでは難しくなるだろう。
アーガマに補給する、Zにかわる重装備MSを作って欲しい。お前なら出来る!」
Fからだった。
もう一枚の書類を見たSはがく然とした。
アクシズの極秘MSだった。出力、装備、ポテンシャル、すべてが一回り上だった。
Sは思った。「やろう!アクシズ越えるMSを作ろう!
...いや、ZGUNDAMを、Fを越えるMSを作るんだ!」
こうしてθ(シータ)GUNDAM、後の ZZGUNDAM の開発が始まった。

109 :通常の名無しさんの3倍:02/02/27 01:17
ZZGUNDAMの開発が始まった。
まずはZGUNDAMを見直すことから始まった。
ZGUNDAMはスピードとバランスを追究することで一つの最強をもとめた。
SはZGUNDAMとは違った最強MSを目指した。
Zと逆のMS。アクシズの重MSに対抗できるMS。重MSに決まった。
単体でのミッションが主な任務になる事を想定し
飛行も確保しなくてはならない。重MSに飛行、
難しい問題だったが、MSZ-009元担当が提言した。
「MSZ-009では一年戦争時のガンダムの支援機Gファイターを参考にしました。
ガンダムにGファイターを加えた攻撃システムを単体で再現してみては
どうでしょうか?」
「それで行こう!」Sは即決した。
開発の方向が決まり解散しょうっとした時、Sの部下のDが言った。
「このMSにメガランチャーを装備したいと思います。携帯型では無く内蔵型で」
そう言い終わると一枚の設計図を開いた。
それはSが思っていた事っと全く同じだった。
しかしそれには越えなくてはならない問題点があった。
みな一斉に驚いた。
メガランチャーは装備するのは可能だ、だが内蔵型だと話が違ってくる。
1人の技術者が設計図を見て言った。
「この設計だとメガランチャー射出後機体は制御不可能にしまいます。」
戦場で機体が停止する事は=撃墜を意味した。
Sが思っていた問題点だった。
Sは大きく深呼吸を着いた後、Dにむかっては言った。
「いくら威力の凄くてもパイロットが死んでは意味がない、
それなら付けない方がましだ!俺達が作ってるのは棺桶じゃ無い!最強のMSだ!」
それはSが自分に言っている様だった。
やり直しだった。
メガランチャーを付け、射出後出力は落とさず、威力はこのまま、
すべてが矛盾だった。
プロジェクトは暗礁に乗り上げていた。
Dは考えた「そうだ!いままでのMSにヒントがあるはずだ。」
DはMSの資料すべてに目を通した。
あった。
それは機体が破損または制御出来なくなった時に脱出機になるコワブロックを有するMS。
ガンダムだった。
「これだ!」Dは叫んだ。
コワ独立ブロックにしればMSが起動不能になってもコワファイターで脱出できる。
プロジェクトは動きだした。


110 :通常の名無しさんの3倍:02/02/27 01:18
UC,0088,2,22
ティターンズは壊滅した。
UC,0088,2,29
アクシズはネオジオンを宣言した。
Sはあせった。ZZはコアファイター、コアベースは完成していたが
コアトップがまだだった。
頭部の調整が時間がかかっていた。
しかたなくコアトップは残しコアファイターとコアベースを先に送った。
UC,0088,3,16
調整がすむとアーガマからの女の子のパイロットは急ぎ発進した。
Sは言った「完成を喜ぶ暇も無しか。」
そしてスタッフすべてを見わたして叫んだ。
「最強のMSができたぞ!俺たちはやったぞ!」
みな歓喜で奮い立った!
嬉しかった。
だがSは1つ気になっていた
ハイメガキャノンをコアブロックで生存率は高まったが
「射出後、戦場で機体が停止する」これは解決してなかったからだ。
それからSはZZがハイメガキャノンを撃つたびに
「パイロットは無事か?」決まってこう聞いた。

UC,0089,1,17
「ZZが撃墜された!」Sの表情がこわばった。
みなSを見た。
Sは大声で聞いた。
「パイロットは?ハイメガは打ったのか?」
D答えた。
「ハイメガを打った後...コワファイターで無事脱出したそうだ!」
チームは沸き返った。
みんな抱き合って喜んだ。
Sはぽつりと呟いた。「よかった。」
最強を目指したSは静かに部屋に帰っていった。




語〜り継ぐ♪人も〜なく♪
吹きすさぶ♪風の中へ♪


UC,0093
一機のMSがアクシズ区域で戦闘をしていた。
その機体の腹部には、けして制御不能になる事の無いハイメガキヤノンが装備されていた。
MSN-04
最強のMSと呼ばれた
サザビーだった。


テールラ〜イト♪ヘッドラ〜イト♪
た〜びは〜、おわら〜ない〜♪

111 :通常の名無しさんの3倍:02/02/27 01:24
ZZ編は面白かった・・
で、ザクレロ編は、どうなった?

112 :通常の名無しさんの3倍:02/02/27 01:48
2夜連続になるかな?

113 :通常の名無しさんの3倍:02/02/27 12:49
ZZは開発が最も難航したMSだしねえ、現実でも。

114 :通常の名無しさんの3倍:02/02/27 13:16
コワはやめて〜コアだよ、コア。
せっかく面白いのにここでぶち壊し…

115 :通常の名無しさんの3倍:02/02/27 13:21
ああ、一応ZZ強化型、フルアーマーZZはバックパックの改良で
ハイメガ撃っても停止しないように改良されてるんだけど。
特にフルアーマーの腹部ハイメガは一発だけ限定だけど、
別にエネルギー持ってるから気にしないで撃てるようになってる。

116 :期待:02/02/27 16:24
アサクラ大佐も頼むで、コロニーレーザーの第一人者だよん。

117 :通常の名無しさんの3倍:02/02/27 16:33
糞スレ立てんなよ。何か文句あんのかぁぁぁ〜!
      /ヽ        /ヽ             
     /::::::::ヽ____/:::::::ヽ            
    /  ::::_    :::::::::::::._ .\            
   /:::::: /  。\ヽ v.._/。 \ :::\  クワッ
  |::::   / ̄ ̄ /___√ ̄ ̄\ ヽ          
  |:: :::::.     /|ーーーt ヽ ヽ.. :.:::::::::. |          
  |::.        |    ||:..  ...:::::.. |         
.. |:::::       ! | ヽニ⊃| |    ::: |         
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:::::::::::::::::::: グリグリッ/    ..(.....ノ(....ノ  ::::/ ヽ 
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              ヽ ノノ     ::∪:::::::::::::ノ イ・・・イイエ。


118 :通常の名無しさんの3倍:02/02/27 16:55
>>100 >>105
事件は試作機の製造開始10日前に突然起こった
軍からの命令書がRに届けられたのだ、そこにはこう書かれていた
 新型機はムサイ級巡洋艦搭載可能である事

信じられない内容だった、今さら設計変更など出来るはずがなかった
「バカなこの段階での設計変更など自殺行為だ、機動性が大幅に悪くなるぞ」
やりきれない気持ちになった「なぜ私の思うとうりにやらせてはくれないんだ」
しかし軍の命令が絶対である以上10日で図面を引き直さなければならなくなった
Rがポツリと一言漏らした「この美しいフォルムも実現不可能になった・・・」

頭頂高は問題が無かったが全長を3.5m短くしなくてはならなかった為に
ザクレロ本来の美しさは見る影も無くなり寸胴で幅広い異形のMAが誕生する事になった
「この機体でも戦い方次第では必ず有効な戦力になるはずだ」
Rはもう自分と自分の技術力しか信じられなくなっていた

試作機の完成後 視察に訪れる軍関係者の中にはザクレロを見て失笑する者までいた
「この機体で戦場に出たら敵はおろか友軍にも狙われるぞ」
「いや、連邦もこの機体では相手にしないだろう、生存率は高そうな機体だな」

そんな嫌味を聞きながらRは思っていた、機動性は悪くなったとはいえ
Ms相手なら十分に勝機はある、高速で接近しての一撃離脱戦法
拡散ビームと巨大なヒートホークの性能まで悪くなったわけではないのだからな・・・
格納庫のザクレロをみながらRは自分に言い聞かせているようだった

119 :通常の名無しさんの3倍:02/02/27 17:04
>>118
今明かされる驚愕の事実!
ナルホド、あのデザインは、軍部の無茶な
要求の末の、苦肉の策だったとは…。
お見事!!


120 :通常の名無しさんの3倍:02/02/27 17:49
フラッシュ板の職人さんにこのスレ見てもらって作ってほしいな。

121 :通常の名無しさんの3倍:02/02/27 23:58
9:15  エェェェェェックス・・・!

「深く静かに潜入せよ!〜水陸両用MS アッガイ開発史」

(あのナレーション)

地球に降下する、無数のHLV。
ジオンの地球降下作戦。
瞬く間にジオンは東欧の鉱物資源地域を掌握し、地上にその勢力を広げていった。
しかし、ジオンが制圧しなければならなかったのは、鉱物資源地域以外にあった。
海。地球の70パーセントを占める広大な地域。

「水陸両用MS・・・MSMナンバーの開発」

開戦時から、その威力を見せつけたザクは、重力下での行動は著しく制限される事が
既に地球降下作戦時に分かっていた。
制海権の確保。資源の乏しいジオンにとって、制海権の確保は、兵站、補給、輸送、
そして作戦進行の為の重要な課題だった。



ジオンは、ザクを水中用に改修。
MSM-01。水中用ザクのロールアウト。
首脳陣の期待は、嫌が上にも高まった。

しかし、その期待は裏切られた。
元々宇宙仕様のザクは、気密性には優れていたが、
水中での運用などは問題外だった。形状に、無理が有り過ぎた。



ザクに代わる、制海権を確保する為のMSが必要だった。


122 :通常の名無しさんの3倍:02/02/28 00:19
なんか、だんだん収拾がつかなくなってない?

123 :通常の名無しさんの3倍:02/02/28 01:31
誰かhtmlでまとめてくれ

124 :121:02/02/28 02:46
新しいMSの開発に、手を挙げた企業があった。

ツィマッド社。

傑作機、ザクに代わる汎用MSドムを作り上げた企業である。
熱核水流エンジンのノウハウを持っていたが、MS開発に関しては、まだ新参の企業だった。
しかし、ツィマッド社は、自社の技術力を結集し、MSM-03、ゴッグを作り上げた。
水中での活動能力に優れ、ジオン、連邦で初めてビーム兵器を標準装備したMSだった。
だが、ゴッグには致命的な欠点があった。

耐圧の為の重装甲。
ゴッグは、当時のMSとしては、限界に近い重さだった。
地上での機動力を著しく低下させ、水中からの奇襲という作戦行動を遂行させるには、
いささか無理が生じる機体だった。



「戦いは数だよ、兄貴!」



ソロモン要塞司令官ドズル・ザビが、ギレン・ザビに宛てた言葉である。
制海権の確保は、性能以上にMSの数が重要な焦点だった。

「低コストの水陸両用MSの開発」

ジオンが抱えたこの課題に立ち向かった、もう一つの企業があった。

ジオニック社。

かの傑作機、ザクを開発したMS企業の老舗中の老舗だった。
しかし、ジオニックは、水中用ザクで一度水中用MSの開発に失敗し、
そのあとを受けたツィマッド社に文字通り大きく水を開けられていた。
今回の低コスト水陸両用MSの開発は、
ジオニックの真価が問われる事となった。


「七つの海を制覇せよ」



この合い言葉と共に、ジオニックの技術陣は立ち上がった。
しかし、それには解決しなければならない問題が山積みだった。
これはジオニック技術陣の戦いの記録である。


125 :とりあえずsage:02/02/28 05:30
待ってました水中MS編! 頑張れ職人さん達♥
ザクレロ編もいい感じだ、久々に1ST観たくなってきた(w

ところでsage進行になったの?



126 :通常の名無しさんの3倍:02/02/28 06:48
age

127 :通常の名無しさんの3倍:02/02/28 07:02
MSじゃないけどやってみたかったの♪いいかしら?
小型愛玩ロボットを作れ! ハロ誕生


128 :121:02/02/28 10:40
(あの音楽)

「より深く、より強く〜深海の水圧に耐えろ!耐圧装甲の開発」
「苦慮の末の選択〜傑作機からの転用」
「思いがけぬ朗報〜出力アップとコストダウンのからくり」
「佳作機としての出発〜高いステルス性のもたらした効果」
「深く静かに潜入せよ〜ジャブロー侵攻作戦」


ツィマッド社のMSM-03、ゴッグ。
初の実戦型水陸両用MSとして活躍したMSだった。
しかしゴッグ、いや、水陸両用MSには、開発初期の段階から
指摘されている問題が存在していた。

水圧に耐える為の機体の大型化。

資源に乏しいジオンの現状では機体の大型化は避けねばならなかった。
そこでジオンは、機体の小型化、低コストの実現を条件に提示し、ジオニック社に開発を依頼した。
不可能とも思える条件だった。


しかし、ジオニック社はこの条件を受けた。
水中用ザクの開発失敗。
ドムの成功以来、陸上用MS開発、そして宇宙用MS開発で
ヒタヒタと忍び寄るツィマッドの足音は、
ジオニック社を焦らせるには十分だった。


「このまま水中用MSの開発に手を拱いていては、我等と彼等のシェアは逆転する」

不可能を可能にしなければ、我々の勝利は無い。MS企業として…
ジオンとして…。

ジオニック技術陣は立ち上がった。


129 :通常の名無しさんの3倍:02/02/28 19:31
良すれage

130 :通常の名無しさんの3倍:02/02/28 20:55
>>100 >>105 >>118
(クボジュン)今日はRさんの開発助手をしていたAさんにスタジオへおこしいただいております
(クニイ)開発サイドはいつの時代も軍部の要求には泣かされますね
(A)しかし10日で図面を修正した時は私も驚きました、技術者としては大変才能のある方でしたね

(クニイ)スタジオには当時の設計図から再現した模型があります
(クボジュン)うわぁ、たしかに異様なデザインですね、個性的って言うのかな
(A)外見のデザインには無頓着の方でしたからね、私も当時は困惑しましたよ
(クニイ)試作機が完成してからのテストはどうだったんですか?

(A)起動試験が中心ですね、後は武装の確認程度の軽い物ばかりでした
(クボジュン)いつもテストは軽めだったんですか?
(A)恥ずかしい話ですがテストパイロットがいなかったもので、本格的なテストが
 中々出来なかったんですよ

(クボジュン)えっ!パイロットの方がいらっしゃらなかったんですか
(A)ええ、同時期に開発されていたMAを最優先させるために人員のほとんどは
 そちらへ回されていましたから・・・
(クニイ)開発チームには辛い時期でしたね、組織からは疎まれていたんですか?
(A)主任は軍閥や学閥に無頓着な方ですから、どうしても損な役回りを押し付けられる・・・
 まあ、そう言った所も含めて尊敬できる方なんですが

(クボジュン)人材不足から完全に行き詰まったと思われたMA開発ですが
 思わぬところから助け船が入ります
 どのようなところから助け船が入ったのか
 又それによって開発がどう進んで行ったのか・・・

 それでは続きをご覧下さい

131 :通常の名無しさんの3倍:02/02/28 20:59
>>100 >>105 >>118 >>130
いつものようにテストを繰り返すRの前に1人の男が尋ねてきた
男は敬礼するとこう言った「我々の部隊に来ては戴けないでしょうか」
突然の申し出だった、困惑するRに再び男が言った「貴方の力が必要です」

男の名はT大尉、同時期に開発が進んでいたMAー05ビグロのテストパイロットだった
T大尉はビグロの視察に来ていた時にこのMAの噂を聞いて立ち寄ったのだった
開発データを見ながらT大尉は言った「大物専門で行けば十分戦果があげられそうですね」
一目でザクレロの特徴を見抜いたこの男をRは信じてみようと思った

転属願いはアッサリ受理された、新しい任務は新型MAのテスト及びデータ収集だった
初めて見るムサイ級巡洋艦が新しい我が家になった
自室に案内されたRは荷物を置くと格納庫へ向った、高揚感を押さえられなかった
格納庫にはザクレロともう一機、ビグロが置かれていた

順調にテストスケジュールが消化されていった、Rの予想どうりザクレロの機動性は優れなかった
同時にテストされていたビグロが優秀な成績を残した為に
ザクレロはテスト終了と同時に破棄される事になったが不思議と残念だとは思わなかった
Rの中で何かが変わり始めていた・・・

132 :121:02/02/28 23:35
お互い話が飛び飛びになると、読みにくいので、
ザクレロ編が終わるまで、アガーイたんは書き溜めときます。


133 :ざくれろ:02/03/01 00:04
>>121 ごめんなさい、明日で完結させます m(__)m

134 :通常の名無しさんの3倍:02/03/01 09:05
名前の部分にXX編って入れてくれれば見分けられるよ

135 :ザクレロ編:02/03/01 18:14
>>100 >>105 >>118 >>130 >>131
「敵艦発見!各員戦闘体制へ移行せよ!!」

なんの前触れも無く戦いは始まった、艦内の空気が一変した
慌しくそれぞれが持ち場に散って行く、Rにとって初めての実戦だった
パイロットスーツを着たT大尉が言った「せっかくですから実戦データを取ってきますよ」
出撃するT大尉に何も言えなかった、恐怖で足がすくんだ

D曹長に付き添われて自室に戻ったが震えが止まらなかった
RにD曹長が言った
「我々は死ぬのが仕事ですから、恐い事も給料の内ですよ」
そう笑って話すD曹長も震えていた、「武者震いですね」Rも笑った

3時間立ってもT大尉は還って来なかった、不意に艦内放送が流れた
「ビグロ撃墜、戦闘態勢から警戒態勢に移行」
目の前が暗くなっていった、あのT大尉が戦死・・・信じられなかった
艦内放送はこう続いた「・・・本艦は予定を変更し寄港する」

D曹長が声を荒げた
「T大尉の仇はどうするんだ、俺はこのまま帰るなんていやだ!」
しかし格納庫には廃棄が決定したザクレロしか置かれてはいなかった
D曹長がRに言った「俺はこの機体が好きだったんですよ、
でも今回は壊してしまうかも知れません、先にお詫びしておきます」
D曹長はザクレロの乗り込むと無断で出撃した、誰も止めようとはしなかった

通信室に駆け込むとRはザクレロに向って叫んだ
「速度の優位を忘れないで!常に敵よりも高速で移動し続けて下さい!」
「了解です」そういい残してザクレロは闇に吸い込まれていった
艦内に静寂が戻った

意外な事に戦闘はザクレロ優位に進んでいた
Rの進言どうりに高速戦闘に持ち込めたからだ
(大尉の仇を取れる!)D曹長の心に一瞬 隙ができた
ほんの一瞬・・・しかし戦場では致命的とも言える時間だった

(常に敵よりも高速で移動し続けて下さい)D曹長はRの言葉を思い出していた・・・
暗闇に一瞬だけ灯がともり そして、消えた・・・


136 :ザクレロ編 エピローグ:02/03/01 18:15
>>100 >>105 >>118 >>130 >>131 >>135
Rの技術はその後のジオン軍ビーム兵器開発に深く寄与する
火器管制システムが高く評価されたのだった
開発室に戻ったRは1週間後に転属願いを提出した、Rの意地だった


戦後 連邦軍によってジオンの開発技術は詳しく解析される事になる
その中に連邦技術陣を驚愕させる1枚の設計図が発見された
そこにはこう書かれていた「ザクレロ オリジナル  開発責任者R」
連邦軍はただちにRの捜索を行った、そして1枚の軍歴表を入手する

     ・
     ・
     ・
「0079.12.24 ア・バオア・クー要塞守備隊に編入」
そして軍歴表の最後にはこう書かれていた
    
「0079.12.31 ア・バオア・クー攻防戦において  戦死 」



テールラ〜イト♪ヘッドラ〜イト♪
た〜びは〜、おわら〜ない〜♪

− プロジェクトX〜技術士官たち〜闇を切り裂け!異形のMA ザクレロ開発秘話〜


137 :委員長 ◆ABoneCRY :02/03/01 18:58
泣けた

138 :アッガイ開発史:02/03/01 23:05
水中用MSの開発責任者のSさん。
Sさんは、ザクの耐核装甲を担当していた技術者だった。
南極条約批准以降は、核装備の撤廃と共に、閑職に回されていた。

しかし、今回のプロジェクトで責任者に抜擢された。
MSの装甲のスペシャリストである彼に、白羽の矢が立ったのだ。

先ず、ジオニック技術陣は、水中用ザクでの問題点を拾い出す事から
作業を始めた。
1つ目の問題点は…MSの形状と装甲だった。
水中用ザクは、無理矢理水中用への転用を図った機体の為、
水圧に耐える為の理想的な形状の機体ではなかった。

連日、MSの試作がくり返された。
だが、海の無い国であるジオンの技術者にとって、深海の水圧は想像を絶するものだった。
何台もの試作MSが耐圧実験中に圧壊し、水中へと消えていった。
宇宙とは違う。

開発は、いきなり暗礁に乗り上げてしまったかに見えた。



ある日、Sさんの許に吉報が入った。

キャリフォルニアベースの占領による潜水艦技術、及び耐圧装甲技術の取得。

今まで抱えていた問題が、一気に解決された。


新型MSはコスト削減の為、ザクの生産ラインを転用する事になった。
当然、パーツは共用の物が多く、ジェネレーターもザクの物を使う予定だった。
しかしテストの結果、水陸両用MSとしては、ザクのシェネレーターは、
余りにも出力不足だった。


水陸両用MSの抱えた矛盾。


高出力のジェネレーターは、コストの増加に繋がった。
しかし、コストを下げれば、出力が下がり、機動性を維持する為
装甲の弱体化に繋がった。
出力と重量の生み出す矛盾。ジオニック技術陣は、この矛盾を解消する為、
ある一つの賭けに出た。

それはある技術者の一言からヒントを得たものだった。


139 :通常の名無しさんの3倍:02/03/01 23:11
デミトリー萌え age

140 :アッガイ開発史:02/03/01 23:18
Sさんの下で働いていたエンジン開発部門のNさん。
当時、ジオニック社に入ったばかりの新人だった。

ジェネレーターの出力不足に頭を抱えていた技術陣の中で、
彼は何気なく言った。

「1個で駄目なら、2個積んでみたら、どうだろう」

余りにも突拍子も無いNさんの発言に、ベテラン達は笑い声を上げた。
だが、その発言を真面目な顔で聞いていた人間が居た。

Sさんだった。

彼は、同じザクのジェネレーターを2基搭載することで
この矛盾を解決する事に断を下した。
一つの賭けだった。


試作機に、それぞれのジェネレーターの搭載スペースを確保する為、
多少ザクのジェネレーターの規模を縮小し搭載した。

そして、最初の起動実験。
祈るような気持ちだった。


実験の結果、新型機の出力はゴッグにやや勝り、ザクの2倍弱程度となった。
機体のサイズはゴッグよりやや小さく、生産性・運用コストはゴッグとは
比較にならないほど低く抑えられた。

ザクのジェネレーターを2基搭載する、というアイデアはこうした経緯から
生まれた苦肉の策であった。
しかし、彼等は賭けに勝利した。


試作機は、実用試験をくり返す内に、様々な特徴が分かって来た。
大出力が必要なのは主に陸上活動時であり、水中では1基のジェネレーターでの活動、
いわゆる「片肺」での航行が試作機では可能だった。
片肺航行時に機体から排出される熱量は水陸両用MSとしては考えられないほど小さかった。
余りにも熱排出量の少ないこの機体は、センサー上は鯨と見分けがつかなかった。
苦肉の策が、思い掛けない効果を生み出した。

ジオニックの技術陣は歓声を挙げた。

141 :通常の名無しさんの3倍:02/03/02 00:28
このところ、スタジオにゲストがこないなあ・・

142 :アッガイ開発史:02/03/02 00:41
(久保)今日はアッガイのエンジン開発をしていたNさんにスタジオへおこしいただいております。
(国井)ジェネレーターを2基搭載するというアイデアは、何時思い付かれたんですか?
(N) いえ、ザクの生産ラインを活用する時点で、ザクのジェネレーターを使うというのは
    ほぼ決定事項の様なものだったんです。
    ですから、2基積んでみたらどうかと…駄目元で言ってみたんですが、
    これが効を奏した結果になりました。
    私の案を汲み上げて下さったS主任には感謝してます。
(国井)成る程。まさに「苦肉の策」だった訳ですね。
(久保)Sさんは、どんな方だったのですか?
(N) 面倒見の良い、優しい方でした。開発が行き詰まりかけても、
    決して険しい顔は見せずに、じっくりと懸案に取り組んでおられました。
    みんな苦しい時でも主任の温和な所に、救われていましたね。

(久保)それではここで、開発主任のSさんに登場していただきます。

    S登場。Nと久々の再開で握手を交わす。

(久保)水圧との戦いも、とても苦心されたと伺ってますが、どうでしたか?
(S) そうですね…ジオンは海がありませんでしたし、試験は水産資源用のコロニーが主でしたから、
    とても苦労しました。地上攻撃軍がキャリフォルニアを奪ってくれなかったら、
    大幅に作業は遅れていたでしょうね。
(国井)運やタイミングが味方してくれたと言う点があったと言う訳ですね?
(S) はい。大いにそれはありましたね。
(久保)試作機は完成し、その後も様々な試験をくり返されていきます。
    ジオン軍首脳部は、それにどのような評価を与えたのか?
    又それによって開発がどう進んで行ったのか・・・
    それでは続きをご覧下さい。


143 :アッガイ開発史:02/03/02 01:59
ジオニック社からの実験結果の報告を受けた軍首脳部は、
試作機にステルス性の面で高い効果を期待するようになった。
ミノフスキ−粒子散布下の有視界戦闘に於いては、この試作機の特性が
フルに活かされると予想出来たからだった。
全体の装甲に電波吸着剤などが塗布され、防御力よりも機動性、機体形状が重視された。
試作機はその後、隠密作戦用MSに特化したMSとして完成した。

ジオニック社謹製。MSM-04、アッガイは正式なコードナンバーを与えられ、
ここにロールアウトした。

アッガイは、制海権確保の為、マッドアングラー級、ユーコン級の潜水艦を母艦とし、
しばしば沿岸の連邦軍基地を強襲、また海上の輸送路を寸断した。
ジオン水陸両用MS攻撃軍の中核を担い、立派にその役目を果たした。

(久保)アッガイはその高いステルス性を活かし、多くの戦果を挙げました。
    それでは、エンディングです。


0079年11月30日。
シャア・アズナブル大佐率いるアッガイ部隊は
それまで発見できなかったジャブローへの入り口から侵入、
MS生産工場への破壊工作を行った。
外部警戒用のトーチカに探知されること無く、トーチカを破壊。
連邦軍本部に易々と侵入した点に於いて、アッガイのステルス性が証明された作戦と言えた。
しかし、結果として作戦は


失敗。


シャア・アズナブル大佐以外のパイロットは全員戦死した。

作戦に参加したジオン兵は大佐を除く全てが特殊工作員であり、
コードネーム以外の一切が不明。
「赤鼻」というコードネームの兵士がよく知られているが、彼もジャブロー内の戦闘で戦死した。


その後、Nさんは、終戦後アナハイムエレクトロニクスで数々のMSの
開発を手掛けた。

「出撃前、シャア大佐にお会いした折なんです。あの大佐にアッガイを
 『良い機体だ』って誉めて頂けたんです。それが嬉しくてねぇ…」

Sさんは、終戦後地球に降りた。

「あれ以来、海の魅力に取り付かれてしまったんですよ」

Sさんは、今日も思いを馳せている。
自らが手掛けたMSが駆けた大きな海を眺めていた。


テールラ〜イト♪ヘッドラ〜イト♪
た〜びは〜、おわら〜ない〜♪
プロジェクトX〜技術士官達〜 -深く静かに潜入せよ!〜水陸両用MS アッガイ開発史-





144 :通常の名無しさんの3倍:02/03/02 02:38
今回は一気に更新したなー、お腹いっぱい(w


リクエストに速攻で答える職人も凄いぞage

145 :手無例トモロヲ:02/03/02 04:41
いつのまにやら、人気スレ(?)
おめでとうage

146 :通常の名無しさんの3倍:02/03/02 16:07
民放でプロジェクトXぱくって、プロジェクトMでモンスターインク扱ってる。
歌とか完全にぱくりや


147 :通常の名無しさんの3倍:02/03/02 22:28
誰かザクの画像持ってない?なんでも良いんだけどさ…
フラシュ作ってみようかなって思って…

148 :通常の名無しさんの3倍:02/03/03 00:11
かつて、夢を語りあった二人の男がいた。
コロニー鏡の応用技術によるエネルギー問題の解決。
そして、高税を含むコロニー経済問題の一揆解決。

しかし時代は二人を、敵味方に引き裂いた。
一人はジオンに残り、一人は連邦に走った。

敵味方に別れた二人は、奇しくも
同じ技術を戦争の道具に使われていった。
それが、いずれ訪れるであろう平和につながると、硬く信じて。

宇宙を貫いた光は、平和への道しるべか、それとも、憎しみの光だったのか。

次週、プロジェクトX 〜戦場を走る光 敵味方に別れたソーラ・レイ〜
お楽しみに

149 :通常の名無しさんの3倍:02/03/03 00:15
>>ソーラ・レイ
これ、ちょっと難しいぞ。
ジオンのアサクラ大佐(大尉だっけ?)と
連邦の・・名前忘れたけど、誰か・・・
両方とも、映画(ガンダムV)に一瞬だけど、ちゃんと出ていたよね?
実在(ってのも変だが)の人物を扱えってこと?難易度高し。

150 :通常の名無しさんの3倍:02/03/03 01:21
すげー予告だ 頼むぞ職人!age

151 :通常の名無しさんの3倍:02/03/03 01:42
ソーラ・レイ編の予告カコイイ!!
期待してます!

152 :通常の名無しさんの3倍:02/03/03 21:47
age

153 :待ち人:02/03/04 16:19

マダ〜〜〜〜〜〜〜〜〜???
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           ___ ______   ───────────…‥
          /日 「  日\_.\    ━━━━━━━━━━━━…‥
         |. │/ \ ┃ ..|しぃ |  ───────────…‥
 ._________\∧∧ |_/__/,-、__\ | / /━━━━━━━━━━…‥
()_____|_日 (゜ー゜* )(@)_二〉 ̄,ー' ゞ ⌒ヾ∠_────────…‥
       \|乙/∪∪=/__/__二二,       =- 三ニ=−──…‥
          <_,<、二ニ_/ ̄ ̄   //_  く ̄ ━━━━━━━━━━…‥
           l/   l/^ー'      / / ∨.N \  ────────…‥
                           ━━━━━━━━━━…‥
                  ────────────…‥
                         ━━━━━━━━━━━━━…‥
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/  / ̄// ̄/
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ /   ̄   ̄
              / /                                    
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    _____/ /      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄    ̄ ̄   ̄
   /         /


154 :通常の名無しさんの3倍:02/03/04 16:38
てゆーか、鏡の反射光を一点に集めるだけの虫メガネ兵器と
多量の太陽電池で発電するレーザー砲を比較すんのもどうよって思うが。。。


155 :通常の名無しさんの3倍:02/03/04 17:45
全然同じ技術じゃないし・・・

156 :通常の名無しさんの3倍:02/03/04 21:26
そこは、レーザーのコヒーレント反復のためのミラー技術とソーラシステムの
鏡の表面処理に共通性があるとかでなんとか。


157 :通常の名無しさんの3倍:02/03/04 23:10
>>154-155

そこを何とかするのが職人技!
マターリ楽しみに待っていましょうよ^^

158 :通常の名無しさんの3倍:02/03/04 23:21
受けた光を最大限に生かすための受光部分の制御あたりが共通の課題じゃないかな?

159 :通常の名無しさんの3倍:02/03/04 23:31
職人さんたち気にせず頑張って!
折れはスゲー楽しく見させてもらってるYO

160 :通常の名無しさんの3倍:02/03/04 23:54
期待あげ

161 :通常の名無しさんの3倍:02/03/05 02:21
・プロジェクトX
「MSー06R開発」
〜ザクよ再びあの宇宙を駆けろ〜

宇宙世紀0079年10月。量産を開始した連邦軍のモビルスーツの前に、
ジオン軍は敗色が濃厚となっていた。
次々と連邦軍製のモビルスーツに破壊されていくジオン製のモビルスーツ・・・・・
軍の情報筋から送られてくるその事実を、口惜しそうに聞く一人の男がいた。
H・・・・・あの名機「MS−06ザク」の主任設計者であると同時に、生みの親でもあった男だった。

Hがその話を聞いたのは、正にそんな時だった。
「軍が近々、暫定的ではあるが宇宙戦用のモビルスーツの競争試作を行うらしい。」
Hは胸躍った。これであのツィマッド社に今度こそ勝てると思ったからだ。

ツィマッド社・・・・・ジオニック社とは喧嘩別れした形で生まれた新興のモビルスーツメーカーだ。
ジオニック社の培ったモビルスーツ開発のノウハウを独自にアレンジし、製作されたモビルスーツは、
ジオニック社からモビルスーツ開発における国内シェアを徐々に奪っていった。
特に「MS−09ドム」は「MSー06ザク」に変わる地上戦用モビルスーツとして重宝され、
その地位を確立していた。

「次こそ勝ってみせる」

Hの口癖だった。

宇宙空間における戦闘で最も重視されるのは機動力だった。
1年戦争開戦当初、連邦軍の巨大な宇宙戦艦群相手にも、小型軽戦闘機相手でも優位に戦闘を運べたのは、
高い機動力の賜物だった。
そう、機動力こそがモビルスーツに求められる最大の性能であるとHは確信していた。
事実、シャア大佐のザクは、その圧倒的な機動力で多大な戦果を上げていた。

暫定的な宇宙戦用モビルスーツの開発にかけられる時間は限られていた。だが、既にHの頭の中には設計図は出来ていた。
時間が無ければ既存するモビルスーツを強化、改良すればよい。これがHの達した結論だった。
そしてHの選んだ既存するモビルスーツは言うまでも無く自社製の「MS−06ザク」だった。

「ザクの持つポテンシャルはこんなものではない。ザクはまだ伸びるよ」

長い戦いの始まりだった。



162 :通常の名無しさんの3倍:02/03/05 02:24
「ザクは俺の息子みたいなもんさ」

Hには家族がいなかった。両親は地球から移民してきてしばらくして、その環境になじめずに地球へ帰ろうとして射殺された。密航だった。
その時既に両親から独立してしたHは難を免れる事ができた。以来家族は持たない事に決めた。

「MSー06ザク」の改良は順調だった。それ以前の貧弱な機動力を補う為に、バックパックの大型化を進めた。
そして下半身の改良、特に脛部に増設されたバーニアには神経を尖らせた。
こうして完成したモビルスーツには「MS−06R」と言う新たな名がつけられた。
そしてテスト機動実験の日が来た。

「いよいよですね、主任」

声をかけてきたのは同じ開発担当のSだった。Sとは「MS−06ザク」の開発時から同じ釜の飯を食ってきた仲間だった。

「ああ、いよいよだ。奴らには冷や飯食わされたからな。今度はこっちの番だ」

誰もが再び宇宙を舞うザクの姿を確信した瞬間だった。テストパイロットが機動を開始した。
そして動き始めた・・・・・速い!今までのザクとは比べ物にならないくらいに速かった。
目標までの到達時間、回避性能、運動性能、どれをとっても非の打ち所が無かった。

「やった!やったぞ!」

どよめきは歓声に変わり、誰もが成功を確信した。
が・・・・・30分と経たないうちに「MS−06R]の動きが止まった。

「燃料切れです」

テストパイロットはこう言った。
出来のいい息子の生まれて初めての反抗だった。






163 :通常の名無しさんの3倍:02/03/05 15:02
Rザクも悪くないが、ソーラーレイはまだか?

164 :アサクラ:02/03/05 16:44
技術大国ニッポンの血を引く、連邦のセキ大佐やワシの活躍を頼むよ

165 :通常の名無しさんの3倍:02/03/05 17:44
このスレ頭から読んでたけど>>15でいきなりツボにハマってしまったYO

166 :ソーラーシステム開発秘話:02/03/05 21:06
9:15  エェェェェェックス・・・!

「ソロモンを焼け〜男たちは百万枚の鏡の制御にかけた〜」

(あのナレーション)

緒戦の不利を挽回し、反撃を始めた連邦軍はオデッサを奪還。
地球での戦局が、連邦軍に傾き始めた1年戦争は、宇宙へとその舞台を
移しつつあった。

圧倒的物量を背景にサイド3への道を切り開いて来た連邦軍。
しかし、ここで恐るべき壁が立ちはだかった。

宇宙要塞ソロモン

分厚い岩盤によって守られた要塞の外壁は、連邦軍の現用兵器の攻撃を
全く寄せ付けない強度を誇り、ソロモンを国防の生命線と考えるジオンの
兵力の集中は、常軌を逸していた。

そして、ソロモンを預かる司令官は

ドズル・ザビ中将

ジオンきっての武闘派でならすドズル旗下の兵士の志気は高く、
ドズルもまた、歴戦の兵だった。


ここを突破できなければ、ジオンに安全圏、戦力回復の時間を与えることとなる。
しかし、連邦軍にはソロモンを攻略する鍵が無かった。

「このまま戦っては、ルウムの二の舞いを踏みかねない」

情報将校の報告に、
連邦軍最高司令官レビル将軍は、眉間に皺を寄せた。



167 :通常の名無しさんの3倍:02/03/05 23:56
レビル将軍は、ジオンから亡命して
連邦軍技術開発部門に籍をおく、技術者に目をつけた。
コロニー鏡制御のエキスパートである、セキ大佐、その人である。

セキの胸は躍った。
かつてサイド3にいた、若き日の思い出が胸をよぎった。
親友であり、技術者として、よきライバルであったアサクラと
反射鏡と太陽電池を兼ねるコロニー鏡の応用技術にについて語り合った日々。
あの頃、二人で語り合った技術を、最大限に活かす日がきたと思った。

しかし、セキにかせられた条件は、厳しかった。
資材の不足。資金の不足。自分以外に有能な技術者の不足。
そしてなにより、時間の不足。
ソロモン攻略まで、時間がなかった。

セキは、短時間で、連邦の技術力でも簡易にあつかえるシステムとして
太陽光熱集束兵器、ソーラーシステムを開発した。
不本意だった。

同じ頃、ジオンでは、かつての親友アサクラが
コロニーレーザーの原型である「ソーラ・レイ」の開発を行い
あとは実戦テストを残すのみとなっていることを
セキは、知らなかった。

168 :通常の名無しさんの3倍:02/03/06 00:00
おぉ、始まってる!!


始めの頃の『両さんフィギュア』から随分変わったな
ところで>>1はもう居ないのか?

169 :通常の名無しさんの3倍:02/03/06 00:15
そして、ソロモンは陥落した。

セキが開発したソーラーシステムは、ソロモンを攻めた連邦に勝利をもたらした。
ソーラーシステムの威力を間のあたりにした
元WB艦長ブライト・ノアは、後にこう述べている。
「まさに、ソロモンが焼けたという感じだった。戦闘中にもかかわらず
 あれが連邦の新兵器なのかと、感嘆の声をあげました」

しかし、ソロモン陥落の報を聞いたジオン軍技術顧問、アサクラ大佐は思った。
「騒ぐほどの威力ではない。とてもセキの仕事とは思えない」
アサクラは、太陽電池の効果を最大限に発揮するソーラ・レイに
絶大の自信を持っていた。
しかし、ソーラ・レイが使われることはないだろうとも感じていた。
ソーラ・レイを使うには
巨大なビーム砲となるコロニーの住民を大量に疎開させなくてはいけない。
そして、なにより、これはまぎれもない大量殺戮兵器なのだ。
アサクラは、ソーラ・レイに自信を持つがゆえに、その威力に、自ら恐怖を感じていた。

だが、アサクラに、信じられない報せが届いた。

ソーラ・レイの使用許可証に、デギン公王が調印した。

アサクラは、技術者としてのプライドと良心の間でゆれた。
しかし、命令には逆らえなかった。
ソーラ・レイの実戦テストの準備をはじめた。

目標はゲルドルバ領域。連邦の主力艦隊が集まりつつある地域であり
自ら使用許可証に調印したデギン公王が乗るグレート・デギンが
和平交渉のために向かった領域でもあった。

170 :通常の名無しさんの3倍:02/03/06 00:28
直径6キロの光が、連邦主力艦隊を、グレート・デギンを、宇宙の塵に変えた。

元WB艦長ブライト・ノアは語る。
「光の筋が艦隊を包んだと同時に、パイロットが叫んだのです。
 あれは、憎しみの光だ、と・・・」

ソーラ・レイの光を、後方支援艦隊から見たセキは
技術者としての敗北を悟った。
「俺に、もっと時間があれば・・・いや、それは言うまい。
 ジオンは資源が枯渇してきている。
 資源不足を太陽エネルギーで補う・・それは、かつて俺たちが語り合った
 理想そのものじゃないか」

だが、ソーラ・レイの戦果報告を聞いたアサクラの胸は複雑だった。
「俺は、セキに勝ったかもしれない。技術者としてのプライドは満たされた。
 だが俺は、技術者として、もっと大切な何か・・・技術者としての良心を
 失ってしまったのではないか・・・」

戦争は連邦が勝った。

しかし、二人の間に、勝者はいなかった。
二人の間にあるのは、ただ、虚しさだけだった。

171 :通常の名無しさんの3倍:02/03/06 00:40
戦後、セキはジオン技術開発部の名簿に、かつての親友の名前を見つけた。
そして、その名前の横に書かれた「戦死」という文字も。

アサクラは、本当は戦死などしていなかった。
自殺だった。
本人の名誉のために、戦死という扱いになったのだと、セキは人づてに聞いた。

セキは考えた。名誉とは何か。
アサクラが欲しかったのは、自分たちが語りあったのは、そんなものではないはずだ。

セキは今、コロニー公社の技術開発部に籍をおいている。
戦後建造されたコロニーには
アサクラの太陽電池応用技術をもとにセキが設計したコロニー鏡が、多く使われている。
宇宙に羽をひろげる何万という鏡には、かつて親友であった二人の
技術者としての良心が、平和への願いが、今日もきらめいている。

テ〜ルラ〜イト♪ヘッドラ〜イト♪
た〜びは〜♪おわら〜ない〜♪

取材協力
 コロニー公社
 1年戦争博物館
 地球連邦軍技術開発部
 地球連邦軍元WB艦長ブライト・ノア
 
     
プロジェクトX 〜戦場を走る光 敵味方に別れたソーラ・レイ〜



172 :sage:02/03/06 00:51
いい話しかも知れないけど、開発までの苦労話の紹介が
もっとあればなお良かった。
残念ながら期待はずれ
次回作に期待する!

173 :通常の名無しさんの3倍:02/03/06 00:56
残念ながら期待はずれ
残念ながら期待はずれ
残念ながら期待はずれ
残念ながら期待はずれ
残念ながら期待はずれ
残念ながら期待はずれ
残念ながら期待はずれ
残念ながら期待はずれ
残念ながら期待はずれ

174 :通常の名無しさんの3倍:02/03/06 00:59
ミノフスキークラフト実用化秘話
「アッザムを作った男達」

175 :172:02/03/06 01:02
すまん、sageようとして間違えた
逝くわ…

176 :166=121:02/03/06 01:11
うわ。
ソ−ラシステム関係の資料を検索している間に
勝手に続きが書かれてるよ・・・



177 :通常の名無しさんの3倍:02/03/06 08:21
>>176
偽者はこの際無視して、続きを書いてくれYO!

178 :セキ:02/03/06 12:37
>172,173
チミ達は大変失礼な輩だね、ソーラレイで焼いてしんぜよう。

179 :通常の名無しさんの3倍:02/03/06 12:43
前に艦隊がいます

180 :通常の名無しさんの3倍:02/03/06 18:20
WBを作った男達キボ〜ン

181 :勝手に続き書いたヤツ:02/03/06 21:10
>178
いや、172は鋭い感想だと思うよ
プロジェクトXは「開発の苦労と苦悩」を描く番組だから。
それに、なんだかんだ言っても一定の評価をいただいて、うれしくも思う。
173には、頭にきたが。

>176
スマソ。これは
〜戦場を走る光 敵味方に別れたソーラ・レイ〜編 ということで、
これとは別に、ぜひ「開発の苦悩」描いた
ソロモンを焼け〜男たちは百万枚の鏡の制御にかけた〜編を、よろしく。


182 :ザクレロ編の書き手:02/03/06 23:16
>>176 >>181
いや、リレー小説不可って書いてあるわけじゃないから
書き手が変わってもいいと思うよ、実際ザク編は何人か書き手が代わってるし
俺はけっこう面白かったよ

1職人で全部書きたいと思ったら一気に発表するしかなさそうだね
次スレ有ったら、リレー不可って一文付ける?
とりあえずココはマターリ進行で逝かないかい^^

183 :ソーラーシステム開発秘話 :02/03/06 23:30
それでは、


「ソロモンの壁〜サイド3への道」
「無尽蔵のエネルギー〜太陽光を利用しろ」
「無線誘導の天敵〜ミノフスキー粒子との戦い」
「鏡を運べ〜4百万枚の物流作戦」
「そして鏡は輝いた」

前々スレの原案を参考に
こんなコンセプトで書こうかと思うがどうか?
あと、資料見たら4百万枚らしいので4百万枚に変更。

>181
書いてもらったのは、面白く読ませてもらいました。
「プロジェクトX」よりは「栄光なき天才達」みたいで良かった。
セキ大佐のバックボーンに一部使いたいんですが、良いスか?


184 :勝手に続き書いたヤツ:02/03/06 23:36
>182 マターリ了解。
>183 どんどん使ってやってください(w

185 :ニュータイプを作った男たち:02/03/07 00:13


                 ( ̄ ̄<     / ̄>
                  \  ヽ   / /ソ
        プ ロ ジ ェ ク ト\  ヽ P r o j e c t MS
   ─────────────────────
          技術者たち /|_/ /\engineers
                 |   /   \   丶
                 \/       \__ノ

「ニュータイプを作った男たち」

エーックス・・・
ある研究室。
その時、YはTVモニターに釘付けだった。
そこにはサイド6空域での戦闘がライヴで映し出されていた。
連邦の一機のMSが次々とリックドムを撃墜していた。
ガンダムだった。
「....あれが白い悪魔。...あれがガンダム。
...あれが...ニュータイプ....。
...人は誰もがあんなニュータイプになれるだろうか?」

Yのニュータイプへの研究の始まりだった。



186 :ニュータイプを作った男たち:02/03/07 00:14
ジオン独立戦争時のニュータイプの発揮した能力は驚異的なものだった。
同時に複数の敵に攻撃するオールレンジ攻撃。
敵の攻撃や着弾を予見する能力。
それらは通常の人間とは全く異質だった。
戦後連邦はニュータイプとその専用MSの徹底的な解明を計るため研究所を設立した。
その中にTVでガンダムを見ていたYがいた。
「人は誰もがニュータイプになれるだろうか?」
あの日の思いが彼を研究所に参加させた。
「ムラサメ研究所」だった。
しかし研究所とは名ばかりの施設だった。
戦後押収したジオン公国軍のニュータイプの資料はほとんど無かった。
唯一の資料はア・バオア・クー残っていたジオングの設計図のみだった。
「ジオングのサイコミュを作ってみよう。
サイコミュを解析して、そこから逆にニュータイプを見つけ出すんだ!」Yが言った。
ジオングの復元が始まった。
駆動系、基本構造、それらは連邦のMSと大差がなく順調に作業は進すんだ。
だが一カ所だけ未知なる部分があった。
そこには「nt-00543a」っと書いてあった。
サイコミュだった。
連邦には参考にする部品が無かった。
このままでは解析どころではなかった。
Yは元ジオンの関係所を回った。
ある時アナハイム・エレクトロニクス社に立ち寄った時に1人の男に出会った。
Wっと言った。
大柄で武骨な彼は元ジオン軍技術者でア・バオア・クーにいた。
Yは彼に聞いてみた。
もし知ってるなら何らかのリアクションがあるはずだった。
「nt-00543aって知ってるかい?」
顔色が変わった。
アタリだった。
Yは必死にたのんだ。WはYの熱意に負けた。
Wは部屋からデータファイルを持ってきた。
それはnt-00543aサイコミューに関する整備マニュアルだった。
「これで解析が出来る!」Yは休む間もなく研究所に帰った。
4カ月後、ジオングの復元が出来た。
外装はジオングとは思えない物だったが
サイコミュ、両腕のビーム砲、メガ粒子砲は有り。
なにより設計図を元に復元したため
オリジナルジオングには無かった両脚もついていた。
M(ムラサメ)RX(連邦試作機)一号機。
開発コード MRX-001。
後のMRX-009サイコガンダムの試作機が完成した。

187 :ニュータイプを作った男たち:02/03/07 00:14
ジオングのサイコミュシステムの解析、そして
連邦軍から入手したガンダムのパイロットのデータを元にすることによって
ニュータイプがどのようなものかは予想出来るようになってきた。
だがYは研究が進に連れ深刻な問題に直面した。
データを取る被験者であるニュータイプの絶対的な不足だった。
「ニュータイプがいなければサイコミュも研究が出来ない」
Yは迷っていた。ニュータイプを探すか?
だが連邦唯一のニュータイプ、ガンダムのパイロットも軍が隠してしまってる。
「どうすればいいのか..」悩んでたYに部下が何げなく言った。
「なら作りますか?」
「それだ!そうだその手があったんだ!」Yは言った。
「一年戦争末期に連邦内でMSパイロット特性を上げるため
薬物投与で肉体を強化したらしいが
その時の結果が瞬間だがニュータイプに近い結果が出たらしいんだ。
たしかZEROっと言う名のパイロットだったな。
上手くしたらニュータイプを作れるかもしれないぞ!」
Yは人工的にニュータイプの開発に着手することとなった。
「強化人間」だった。
薬物投与、強制暗示、強迫観念、肉体的にも精神的にも強化し
戦闘時のニュータイプの発揮する精神波長に近づけた人間だった。
いつしか研究所はニュータイプ研究から強化人間開発研究所っとなっていった。
ムラサメ研究所にも強化人間になるべく4人の子供が集められた。
戦争孤児だった。
名前は無く、集められた順にone,two,three,four,っと名付けた。



188 :通常の名無しさんの3倍:02/03/07 00:28
これはまた、困難なテーマ。
しかもZ本編に深く食い込む部分が多く
どうやって「プロジェクトX」として盛り上げるか、難しそうだ。
しかし、それゆえに期待大。

189 :172:02/03/07 00:47
うんうん
この調子でこそ、このスレだYO!
ガンバレ〜

190 :ニュータイプを作った男たち:02/03/07 01:20
>>185 >>186 >>187

2年がたった。4人の子供たちも順調に強化されていった。
強化人間の実験とはいえYは4人の子供たちと
実験以外の時は実の子供のように過ごしていた。
その時は番号では呼ばずニックネームで呼んでいた。
その日もいつもの通りの検査の時間だった。
「このまま順調にいけば半年後には6号機に実戦テストができるな」
Yはそう言うと4人を見渡し実験所を出ようとした。
突然警報がなりだした。
Yは慌てて各実験室のモニターを見るとONEが暴れ出していた。
「いったい何があったんだ!」Yが怒鳴った。
「精神レベルが以上に高く発狂状態です。」部下が言った。
警備隊が部屋にONEを取り押さえようとした。
無駄だった。肉体も強化されたONEに次々っとやられていった。
「もしONEが外にでたら....」部下はYを見て言った。
「...G3を部屋に注入しろ。」Yそういうとモニターを見つめた。
部屋にはガスが注入されていった。
ONEの動きがとまり、もがき苦しみ出した。
喉をかきむしりながら部屋にあるカメラに向かって何かを言った。
口が動き終わると息絶えた。
Yはその一部始終を瞬きをせず見ていた。
部下が言った「ONEが何かを言ってましたね.残念ですが音声には拾えませんでした。」
Yが目をつぶって言った。
「聞こえたよ、耳にじゃなく直接頭の中に聞こえた。..強化は成功してる」
そう言うとYは部屋を出ていった。
皮肉にもONEは息のとぎれる間際にニュータイプ能力に目覚めたのだった。
「...たすけて、お父さん..」
そう、確かにYには聞こえた。ONEのニュータイプの能力だった。


191 :ニュータイプを作った男たち:02/03/07 02:16
>>185 >>186 >>187 >>190

ONEの一件以来、Yは笑はなくなった。
残りの3人の子たちにもONEのような頃が起きる可能性があるからだった。
薬物の分量、精神の安定、催眠療法、考えられる事をすべてした。
その結果ふだんの生活においては精神が乱れることは無くなった。
そうしている内に6号機のテストの日が来た。
ジオングのサイコミュを参考に連邦軍で新造したサイコシステムだった。
Yは3人のうちTWOをテストに選んだ。
Yは言った。「無理をするなよ」
「行ってきます」TWOはニコっと笑ってそう言った。
テストは終了した。
TWOはコックピットに座ったまま二度と目をあけなかった。
連邦製のサイコミュはまだ調整が効かず
パイロットにプレッシャーを与えるだけだった。
Yはこみあげる物を押さえるのが必死だった。
「俺はいったい何をしてるんだ。ニュータイプを作る...
それが何になるんだ。ONE、TWO、すまない...」
Yは何も出来ない自分を責め続けた。
その夜、THREEとFOURの部屋に行った。
THREEとFOURは抱き合って寝ていた。
2人とも泣きつかれて寝ていた。
Yは2人の寝顔を見ながら決心した。
「この子らを普通の生活に戻してやろう!
薬も何もない人間として生きていけるように」
Yはそうと思った。
その時部下が走ってきた。
「なにかあったのか?」Yが聞いた。
「連邦からの通信です。被験者1人をサイコミュのテストとして明日使いたいと
言ってきてます」部下が言った。
「今日失敗してるんだぞ、その日のうちにまたテストする馬鹿がどこにいる!」
Yは怒りでいっぱいだった。
「でもどちらか1人を出さないと研究所そのものも存続にかかわります」
Yはどうしていいかわからなくなっていた。
「私が行きます」後ろから小さな声が聞こえた。
YがふりかえるとTHREEが立っていた。
「私が行かなかったら、お父さんは困るんでしょ?
それに私はお姉ちゃんだしFOURを守ってやらなくっちゃね」
「....すまない。」Yはそれしか言えなかった。

192 :通常の名無しさんの3倍:02/03/07 10:01
うわー、手を付けてはいけない領域に踏み込んでしまった男の、
苦悩の物語。どうなっちゃうんでしょうー。
期待sage!!

193 :通常の名無しさんの3倍:02/03/07 21:24
あえて言おう。もはやプロジェクトXの域ではないと!(ギレン調)

しかし、こみ上げる期待を抑えきれないのも、また事実!

194 :ソーラ−システム開発秘話:02/03/07 22:57
「策なら、無い事も有りません」

レビルの横で、こう言った人物が居た。

ティアンム将軍。

再編成された、連邦軍宇宙艦隊の司令官だった。

序盤の敗戦を乗り越え、MSを開発・量産する連邦軍が
そう遠く無いであろう将来に、再び制宙圏を獲得する事を見越し、
宇宙艦隊再編成計画

「ビンソン計画」

を立案。


ジオン最大の宇宙艦隊が駐留する、宇宙要塞ソロモンを攻略し、
地球圏の制宙圏を奪取する大規模な軍事作戦

「星一号作戦」

にまで漕ぎ着けることに成功させた、立役者の一人だった。

「策が有ると言うのかね?」

レビルは、この先見の明に長けた名将に質問した。

「有ります」

ティアンムは答えた。

彼には心当たりがあった。



連邦軍技術開発部門に籍をおく、技術者がいた。
コロニー鏡制御のエキスパートである、セキ大佐、その人だった。

セキは、オデッサ作戦までは、対ホワイトベース用補給部隊の技術顧問として
帯同していたが、作戦終了後は、連邦軍本部ジャブローへ帰還していた。
ティアンムは、セキの元を訪ねた。

しかし、そこでティアンムが見たのは、失意に沈んだセキの姿だった。

セキは、サイド3からの亡命者だった。
開戦よりも遥か前に軍籍に就いてはいたが、彼を色眼鏡で見る者は、少なく無かった。
ハンデを背負った彼は、懸命に軍の為に尽力した。知識・技術・閃き。
彼の努力に彼の才能は答えを出してくれた。

連邦軍で、今の地位を獲得した時、彼はやっと連邦軍の一員として認められたと思った。



思ったはずだった。*

195 :ソーラ−システム開発秘話:02/03/08 00:00
オデッサ作戦終了後、本部に戻って来たセキを見る眼が、
普段と一変していた。

「セキは、一体何をやっていたのか」

「ホワイトベースの修理がもっと早く終了していれば、補給隊は壊滅しなくて済んだはずだ」

「補給隊が無事なら、マチルダ中尉だって死なずに済んだ・・・!」

ただ、一度の不手際が、セキの権威を失墜させた。

「やはり、ジオンの人間だから」


この、一言がセキの心には堪えた。

「自分に力が足りないばかりに、このような事になったのです」

自分をわざわざ訪ねてくれたティアンムに、セキはこう言った。
ティアンムは言葉に詰まった。


「それは、自惚れというものです」

ティアンムと共にセキを訪ねて来た士官が口を開いた。

ウッディ大尉。

オデッサ作戦遂行中、戦死したマチルダ中尉の婚約者だった。
彼は言った。

「一個人の力で、マチルダが助けられたり、戦局を左右出来ると言う程、
 甘いものでは無い事は大佐もよく御存じの筈です!」

項垂れていたセキは、顔を上げた。

「パイロットも、技術者も、その時の戦いに全力を賭け、
 後悔しなければそれで良いのです!
 私も技術者の端くれです。大佐の力は良く分かっております。
 大佐は全力を尽くされた。それで良いではないですか」*

ウッディ大尉のこの言葉に、セキは救われた気がした。
そうだ、周りが何と言おうと、私は私の出来る事を全力で行えば良いのだ。

「ありがとう」

セキはウッディに頭を下げた。




196 :通常の名無しさんの3倍:02/03/08 00:09
やば。
教科人間編も、ソーラシステム編も
まだ話の途中なのに、泣けてきた。

197 :通常の名無しさんの3倍:02/03/08 00:10
しかも「強化人間」を「教科人間」としてしまい
別の意味で、泣けてきた。

198 :通常の名無しさんの3倍:02/03/08 00:39
期待あげ

199 :通常の名無しさんの3倍:02/03/08 01:12
>197ワラタ

200 :通常の名無しさんの3倍:02/03/08 03:30
誰かhtmlでまとめてやるぜ!
て言う勇者はいないのか?

201 :通常の名無しさんの3倍:02/03/08 03:42
>>200
HTMLでまとめてはいないけど、
プロジェクトXのロゴを作成中です(w
でも、N○Kに怒られるかなぁ…

202 :MIKASO ◆CFyZAKU2 :02/03/08 04:15
http://www.bg.wakwak.com/~sweet/zaku.swf
ダメっぽい…

203 :通常の名無しさんの3倍:02/03/08 05:02
>>202
ん。なかなかいいんじゃないか

204 :通常の名無しさんの3倍:02/03/08 05:12
>>202
めちゃめちゃ(・∀・)イイ!!と思われますけど

よさ毛age

205 :通常の名無しさんの3倍:02/03/08 05:40
おぉ、また新たな職人が登場した
最近このスレがプロジェクトX 〜シャア板を救った男達〜≠ノなりつつある

>>202 最高! これをダメっぽいと言う所も職人肌でイイ(♥∀♥)!
起き掛けに良い物を観させてもらいました
気合も入った事だし、さぁ仕事に逝くか!

206 :通常の名無しさんの3倍:02/03/08 06:57
今見ました。すげえ良いっすよ。
これにまだ改良の余地があるんすか!?
職人さんってすげえ・・・

207 :ニュータイプを作った男たち:02/03/08 09:10
>>185 >>186 >>187 >>190 >>191

試作7号機のテストの日だった。
「それじゃ行ってきます」THREEが言った。
「お姉ちゃん!!」FOURが叫んだ。
THREEがFOURの手を握って言った。
「大丈夫だよ。戻ってくるからね」
「ほんと?」
「うん」
そしてYを見た。
「FOURのテストの時にはシステムを完成させて下さい」
そいうと7号機に乗り込んで言った。


”7号機出力80%サイコミュ作動”
”サイコミュシステム順調。パイロット意識レベル3から4へ”
順調だった。
「無事に終わってくれ」Yはそう思いながらモニターを見渡した。
その時だった。
「ピー」異変を知らせる音だった。
「意識レベル8から...12!!」
「各部以上反応!サイコミュがパイロットに強要してます!!」
「全システムOFF!!すべてを切れ!」Yが叫んだ。
「だめですサイコミュが拒否してます!こちらからでは無理です」
「THREE!!」Yが叫んだ。
「意識レベル24!!....23、21、下がってきてます。
19、14、9、5、3、2?....1......。」
「反応..無くなりました。」部下がそう言った。
その時だった。FOURがしゃがみこんで叫び出した。
「イヤァァァァァ!!
なに?頭の中に入てくる!痛い!お姉ちゃん!!」
そのままFOURは気を失ってしまた。
こころが悲鳴をあげていた。


208 :ニュータイプを作った男たち:02/03/08 09:11
>>185 >>186 >>187 >>190 >>191 >>207

その夜Yは思った 。
「サイコミュはパイロットに戦いを強要する。
だったらそれに負けないパイロットにするしかない。
徹底的に強化する。
たとえ感情が無くなってっも。
もう.こんな思いはしたくない
FOURだけは生きてて欲しい。」
決断だった。

「嫌だ!忘れたくない!お兄ちゃんお姉ちゃんのこと
忘れたくない!お父さんの事忘れたくない!」
FOURは泣きながらYを見ていた。
「やれ」Yは命令した。
カプセルの中に睡眠ガスが流れ出した。
FOURは静かになり眠ってしまった。
サイココントローラーがかぶせられ、洗脳がはじまった。
.....。



0087年6月
「ナンバー4」Yが言った。
「その名で呼ぶな。なんだい?」そこには成長したFOURがいた。
「スードリからの出撃要請だ。ホンコンシティに停泊中のエゥーゴを
撃墜してくるんだ。」
FOURはYを見て言った。
「...そうすれば記憶をくれるの?
この胸の奥になにかひっかかってるモヤモヤ、
何だかわからないがそれを考えると温かいような嬉しいような
不思議な気持ち。私はこれが何なのか知りたいの!
ねぇそいつらを倒したら教えてくれる?この記憶を!」
Yは言った。
「記憶が欲しいなら戦いなさいナンバー4。
そうすれば記憶を戻してやる。」
FOURはYをにらみつけて言った。
「わかった、ならそいつらを倒してくる。」
そう言うとデッキに向かい歩いて行った。
「必ず生きて戻ってこいよ..」
FOURの後ろ姿を見ながらYは小さくつぶやいた。

間もなく連邦から通信があった。
FOURが敵のためにス−ドリを攻撃したとの事だった。

209 :201:02/03/08 13:11
うぉ、寝てる間にFLASHが……
職人さん頑張るなぁ。

>>202
タイトルロゴ、一応作ったので良かったら使ってください。
別のタイトルが良ければ、作り直します。
ttp://kari.to/upload/source/d/1257.png
から飛んでください。

アルファチャンネルを付けてありますので、
切り抜きにはそれを使ってください。
手軽に、綺麗に切り抜くことができます。

210 :201:02/03/08 17:49
もう一つ作ってみました。

http://cgi.members.interq.or.jp/www1/q-mail/gh/img-box/img20020308174837.jpg

う〜ん、ダメダメ……

211 :通常の名無しさんの3倍:02/03/08 20:34
>>202
やられてしまった。めちゃ鳥肌たったYO!
本編もお願いします。

212 :ソーラ−システム開発秘話:02/03/08 21:19
ティアンムは、2人の前でおもむろに図面を広げた。

「これは…」

セキとウッディは息を飲んだ。

偏光ミラーを利用し、太陽光と太陽熱を一点に収束。
そして、目標地点へと放出するというシステムの原案が、
そこには書かれていた。


ソーラ−システムの原形だった。


ティアンムはセキに

「作戦開始までに、これの実現は可能だろうか?」

と、尋ねた。

「星一号作戦」までのタイムリミットは、わずかだった。

セキは、

「可能です。尽力致します」

しばし熟考してから、力強く答えた。


「及ばずながら、私もお手伝いします」

セキの手を握り締め、ウッディが言った。


ソーラ−システムの開発が、始まった。

213 :ソーラ−システム開発秘話:02/03/08 22:08
ウッディの呼び掛けで、セキの元に技術者が集まった。
セキ同様、ジオン出身の技術者も混じっていた。
しかし、連邦の技術者達の中で、ジオン出身者を色眼鏡で見る者など皆無だった。

連邦も、ジオンもなかった。
ただ、セキを助けたい一心で技術者達は集まった。
時間がない。
急ピッチで作業を進めなければならなかった。

ソーラ−システムは、虫眼鏡で光を集め、その熱で紙を焦がしたりする原理と
ほぼ同じ理屈だった。
単純明快だった。
しかし、単純だからこそ難しいと言う事を、技術者達は痛感した。

偏光ミラーは、コロニー用の偏光ミラーを流用すれば良かった。
技術者の一人が、岩盤を溶解させるのに必要な熱量を収束させる為には、
どの程度の規模の偏光ミラーが必要なのかを計算した。
恐るべき数字が算出された。

4百万枚。

莫大な量だった。
作戦で使用出来るコロンブス級輸送艦での輸送量を大きく超えていた。


「計算の規模の半分以下に出来なければ、システムの完成はおぼつかない」


食事中も、入浴中も、ありとあらゆる時間に於いて、
セキ達は、解決策を模索した。
そして、一つの結論に達した。


鏡面を折り畳む。


偏光ミラーを4分割し、折り畳む。

鏡面自体の厚みがある為、容積こそ4分の1にはならなかったが、
輸送許容量の問題をクリアーする事に成功した。

ハードルを一つ乗り越えた。
しかし、まだ超えねばならないハードルは多くあった。

セキは震えた。
武者震いだった。*

214 :MIKASO ◆CFyZAKU2 :02/03/08 23:19
>201>>210さん

ありがとう。これで完成度上がるかも。


215 :勝手に続きを書いたヤツ:02/03/09 00:41
>>202
すごい!これをダメと言われたら・・・

あえて「ダメ」な点を言うなら
あまりにすごいので、他の職人に「これを超えなければ!」と思いこませるあまり
生産スピードが落ちる点。

とにかく、すごい。鳥肌たった。

216 :通常の名無しさんの3倍:02/03/09 01:03
ageだ!
>>202
みんなこれを見ろ!凄いぞ!

217 :ニュータイプを作った男たち:02/03/09 01:20
>>202
すげ−!ヒートホークを振りかざすザク迫力あるな!!

218 :通常の名無しさんの3倍:02/03/09 02:03
>>202
マジでカコイイ
ザクに惚れ直した!

219 :MIKASO ◆CFyZAKU2 :02/03/09 03:16
>201>>210さん
画像使わせて貰いました

>215-218さん
どうも有難うございます〜♥

220 :通常の名無しさんの3倍:02/03/09 04:35
Rザク編ってあそこで終わりなんですか?

221 :通常の名無しさんの3倍:02/03/09 15:36
スレ下がってるよ!何やってんの!

222 :通常の名無しさんの3倍:02/03/09 20:07
機体age

223 :通常の名無しさんの3倍:02/03/09 21:12
>>202
すばらしい! 落ちるコロニー!バズーカをぶっ放しヒートホークを振り上げるザク萌え!
けど「巨大ロボット」がちょっと萎え。

あと追加して欲しいもの
ザクデザート
ザクキャノン
汎用戦術宇宙機器 Space Utility Instruments Tactical (for Tacticsだったかもしれん)

ZAKU=Zone Attacked Kategorie Unit 領域攻撃目的機器 (原典不明)

224 :通常の名無しさんの3倍:02/03/09 21:13
世間で最悪だといわれてけなされているこの2ちゃんねる。
その2ちゃんねらーでたまには良いことをしないか?
方法は簡単、いつも上に表示している
『クリックで救える命がある、、、らしいです。』
を1日1回押してやろうじゃねーか!!
できれば身障を助けるというやつをキボーン(2円なんだぜ)
暇があったらほかの板にコピペで移してくれや


225 :勝手に続きを書いたヤツ:02/03/09 22:02
>202
何度見てもいいなあ、と思いながら、もう1度見たら
なにげに、バージョンアップしてない?

それにしても、ザクって、当時のアニメとしても斬新なデザインだったが
今見ても、かっこいい。

226 :通常の名無しさんの3倍?:02/03/09 22:14
>>202
(・∀・)イイ!!めちゃくちゃ渋い!!
追記。この画ダウソシマス。

227 :通常の名無しさんの3倍:02/03/10 00:40
age

228 :通常の名無しさんの3倍:02/03/10 13:31
>202
(・∀・)カコイイ!

>210
ん?見られないよ。気になるなぁ・・・

229 :通常の名無しさんの3倍:02/03/10 14:46
>>210
フラッシュいいね。

ふと思ったんだが、0083の星の屑作戦(デラーズ側)をプロジェクトX風に作ったらどうよ?
スレ違いっぽいが。。。

230 :通常の名無しさんの3倍:02/03/10 14:49
>>202の間違いニャ

231 :201:02/03/10 16:33
>>202
おお! 画像使ってくれたんですね。ありがとうございます。
細かい部分も改良したんですね。いい感じです。
お疲れさまです。

>>228
202さんのFLASHの、now lodingで使われてます。
こっちは誰かがHTMLでまとめてくれたときの
看板用で作ったんですが……
だれかまとめない?

232 :通常の名無しさんの3倍:02/03/10 19:29
もっと地味だけど感動できるはなしきぼう。本家をみならってさ。

233 :通常の名無しさんの3倍:02/03/10 19:29
良スレage

234 :通常の名無しさんの3倍:02/03/10 21:14
>>232
例えばアレか、「マゼラトップ砲を作った男たち」とか?

235 :通常の名無しさんの3倍:02/03/10 21:20
>>234
地味ならマゼラトップより、ザクタンクがいいかも。
あれって、マゼラタンクと下半身が壊れたザクを
現場の技術者が組み合わせて作ったって話だったよね。

236 :通常の名無しさんの3倍:02/03/10 21:43
ある漫画の ソーラーシステムのコードネームが格好良かった♪

『アルキメデスの鏡』

星1号作戦の切り札として。

237 :_:02/03/10 23:59
M.I.Pの「ズゴックを作った男たち」が読みたいよー。
ジオニックとツィマッド以外のものが読みたいよー。

238 :通常の名無しさんの3倍:02/03/11 14:26
もっと地味なパーツの話キボン。
ノーマルスーツとかブライトがしょっちゅう握ってたコードレスフォンとか
ミノスフキー散布装置とか。
もちろん作成するのは町工場とか窓際族の連中で。

239 :通常の名無しさんの3倍:02/03/11 14:38
ヘッドライト・テールライトのエンディングもお願いしたい所存。
フラッシュ板のスレ
http://pc.2ch.net/test/read.cgi/swf/1013514180/l50

240 :通常の名無しさんの3倍:02/03/11 15:43
今更ながら202を見た!
すごい、すごすぎるっす!アンタ、神だよ!!

241 :通常の名無しさんの3倍:02/03/11 18:20
プロジェクトX 〜技術士官達〜 再放送
メインタイトルhttp://www.bg.wakwak.com/~sweet/zaku.swf
【製作>>202さん、製作協力>>201さん】

時代を作った傑作機ザク≠作った男
>>6-9 >>11-14 >>19 >>21-22 >>24-25 >>26-28 >>33

ザクを超えろ!新型Ms開発命令
>>36 >>42 >>49-50 >>53 >>54-55 >>57-58

幻のモビルスーツ・ジオングにかけられた願い
>>65 >>67 >>71 >>73(訂>>74) >>85 (訂>>87) >>94-95

プロジェクトX特別企画「ジオンを救った男達」
>>79-80

闇を切り裂け!異形のMA ザクレロ開発秘話
>>100 >>105 >>118 >>130-131 >>135-136

ハイメガキャノン。最強MSを求めて
>>107-110

深く静かに潜入せよ! 水陸両用MS アッガイ開発史
>>121 >>124 >>128 >>138 >>140 >>142-143

戦場を走る光 敵味方に別れたソーラ・レイ
>>148 >>166-167 >>169-171

「MSー06R開発」ザクよ再びあの宇宙を駆けろ
>>161 >>162

ニュータイプを作った男たち
>>185-187 >>190-191 >>207-208

ソーラ−システム開発秘話
>>194-195 >>212-213


>>62 エンディングテーマ歌詞

取り合えずまとめてみました
「かちゅ」ならこれでも見易くなると思うんですが

242 :通常の名無しさんの3倍:02/03/11 23:26
>241 乙カレー 再放送ってのがイイ(・∀・)

243 :ソーラ−システム開発秘話:02/03/11 23:28
一つの問題点をクリアしたセキ達は、試験的にソーラーシステムの模型を作って実験を行った。

鏡面に姿勢制御用のバーニアを取り付けた物を複数製作し、無重力の中に浮かべた。
スイッチを入れた。
鏡面は、一斉に動いた。

セキの意のままに、鏡面は、動いた。
しかし、すぐに問題点が見つかった。

ミノフスキー粒子の存在だった。

散布下の空間に於いて、あらゆる電波の進行を妨げるミノフスキー粒子は、
レーダーばかりでは無く、無線誘導にとっても天敵だった。
4百万枚という大量の鏡面の制御は、無線誘導なくしては成立しない。
しかし、ミノフスキー粒子下での正確な無線誘導はほぼ不可能だった。

「ミノフスキー粒子下での鏡面制御を成立させる方法を考えなければならない」

セキ達は、あらゆる方法を模索した。レーザー通信から、
果ては手動に至るまで、様々な方法を試みた。
しかし、無線誘導以上の結果は得られなかった。

「星一号作戦」は間近に迫っていた。

打開策が見つからないまま数日が過ぎたある日、技術者の一人が言った。

「ミノフスキー粒子下での無線誘導の限界点はどこなのか?」

すぐに実験が始まった。
実験用無重力室の中に次第にミノフスキー粒子を満たしていく。
3%、4%・・・
5%を超えたところで、無線誘導は出来なくなった。

ソロモン宙域でミノフスキー粒子濃度の5%以下である場所があれば、
ソーラーシステムは無理なく運用出来るはずだ。
ソロモンで、濃度の薄い場所を懸命に調査した。


見つけた。


サイド1の残骸がある、暗礁空域だった。
開戦当初の1週間戦争以来、放棄されたそこは、戦略的価値の無い場所ゆえに、
ミノフスキー粒子の散布も行われず、濃度が極めて薄い場所だった。


244 :ソーラ−システム開発秘話:02/03/11 23:32
ここならば。

セキ達は色めき立った。
しかし、ミノフスキー粒子が薄いと言うことは、敵に探知される可能性が極めて高いとも言えた。
ソーラーシステムの運用は、一か八かの賭けでは済まされないが、
運用する為の場所はここしか無かった。

セキは、ティアンムに打診した。
ティアンムの答えは、

「ソーラーシステムの展開、運用までの所要時間が1時間を切ること」

暗礁空域の索敵され難いという特性、戦略的価値の無い地点であることの2点を
考慮に入れたとしても、作戦開始後にソロモン駐留部隊の眼をごまかせるのは
その程度の時間が限界だろうとのティアンムの判断からだった。

ミノフスキー粒子、そして時間という2つの敵にセキ達は挑まねばならなくなった。

4百万枚の鏡面の輸送、放出、整列。光を収束させ放出。
時間を短縮させる為の、効率的な運用シミュレーションがくり返された。
光の収束時間の短縮は、出力の低下を意味する。
理想的な鏡面の配列から、輸送艦から放出する鏡面の順序まで、あらゆる見地から
シミュレーションは、鏡面の整列までの過程を如何に短縮出来るかに注がれた。
シミュレーションでの理論値は、熱量放出まで

58分。

タイムラグなどを入れても、ギリギリの数値だった。
作戦遂行時には、一瞬のミスも許されない。綱渡りの運用になる。
しかし、ソロモン攻略には不可欠な作戦だった。
セキはティアンムに現状をありのままに伝えた。

「セキ大佐、我々はやるしかない。やらねば負けるのだ」

ティアンムは、この巨大な「アルキメデスの鏡」の実戦配備に断を下した。*

245 :236:02/03/12 00:52
おおっ!!w(゚o゚)w

【アルキメデスの鏡】の文字が!!

汲み取って頂けて感謝♪

246 :通常の名無しさんの3倍:02/03/12 02:56
うう、なぜか202が真っ黒…
見れないよう…

247 :201:02/03/12 03:11
なぜかこんな時間まで起きてる自分…

>>243-244
良いですねぇ。
続きはどうなるんでしょう。凄く気になります。

>>246
見られますよ?
Flashのプレーヤーが入っていないのでは?
http://www.macromedia.com/jp/shockwave/download/index.cgi?P1_Prod_Version=ShockwaveFlash&Lang=Japanese
から落とせます。

248 :246:02/03/12 21:31
>247
ありがとう!ようやく見ること出来ました。
>202
ぬうう!素晴らしい!!

BGTV:「プロジェクトX〜青函トンネルを掘りまくった男たち〜」

249 :通常の名無しさんの三倍:02/03/12 23:45
あげ

250 :通常の名無しさんの3倍:02/03/13 00:18
ヒートホーク作成秘話みたいなのもいいな。

251 :通常の名無しさんの3倍:02/03/13 00:26
Ms・武器製作物じゃないんですが近日公開予定です

252 :通常の名無しさんの3倍:02/03/13 17:23
オレも今書いてる途中なんだが…。↑カブッてないといいな。 (w

253 :通常の名無しさんの3倍:02/03/13 18:19
たまにはageとこう。

254 :251:02/03/13 20:56
>>252 取り合えず予告を出しますね
かぶっているならそのままオクラ入りにしますw

255 :オデッサ編:02/03/13 20:57
プロジェクトX 〜技術士官達〜 技術者達のオデッサ作戦

かぜのなかのす〜ばる〜♪

地上におけるジオン軍の補給を絶つ目的で行われたオデッサ作戦
連邦軍の勝利に終った戦いの中で無謀とも思える撤退戦を敢行した部隊があった
指揮系統混乱の中 男達に与えられた任務はただ1つ【試作Msを守りオデッサを脱出せよ】
四面楚歌の広大な戦場に男達の命を賭けた脱出劇が今始まる


次週
プロジェクトX 〜技術士官達〜 技術者達のオデッサ作戦 をお楽しみに

256 :通常の名無しさんの3倍:02/03/13 22:11
あ、おもしろそうだ。
でも・・・試作MSが「壺」ってオチは・・・やめてね・・・

257 :252:02/03/13 22:21
>>255
そういえば「MS・武器物じゃない」って言ってたよね…。
オレのはMS物なんで、全然オッケーでした。

ってか、めっちゃ熱いテーマじゃあっ!
期待してまっすっ!!

258 :オデッサ編  7日:02/03/13 23:07
>>255

ジオン軍戦略要衝の1つオデッサ、豊富な地下資源と欧州ユーラシアを結ぶ
戦略的に重要なこの地域に連邦軍が大攻勢を行ったのは11月7日の事だった
このオデッサに地上戦用Ms開発任務の為に駐屯している部隊があった
部隊隊長のSに連邦軍攻撃開始≠フ一報が入ったのは11月7日早朝6時の事だった

「今まで守備戦線を突破する事すら出来ない連邦がココまでたどり着く事は無いよ」
過去にも連邦は何度か戦いを仕掛けて来たが大規模な戦闘に発展する事は無かった
それよりも今は新型機の開発と新型兵器のテストを急がなければ・・・
量産機ながら小型ビーム兵器を携帯する敵Msの情報はSにも送られていた
連邦も厄介なMsを開発してくれた物だ、ため息混じりにSが言った・・・

2度目の報告が入ったのは部隊の士官と共に昼食を取っている時だった
連邦主力部隊が第1次防衛網突破の可能性アリ
そしてもう1枚には
尚、レビル将軍が連邦軍の総指揮を取っている模様
これは今までのような小規模の戦いではない、本格的な進行作戦なのではないか?
戦況を確認したくても通信封鎖の為 司令部との連絡は不通になっていた
Sの心に暗雲が立ち込めていた・・・

259 :オデッサ編  7日:02/03/13 23:08

>>255 >>258
Sの判断は迅速だった、昼食の席を立つと直ちに部隊に指令を発した
「午後のスケジュールを中止せよ、命令があり次第 何時でも移動できる体制を整えておけ」
心の暗雲は晴れるどころか一層暗さを増していった
Sと共にこの部隊を支えていたKに言った、私が戻るまで部隊のことを頼む
副隊長のKは部隊のムードメーカー役で隊員からの信頼も厚い男だった
(兎に角現状を把握しなくては)Sは司令部へ戦況を確認する為に部隊を後にした

司令部に到着した時には既に日は暮れかかっていた
要塞内部では予想していたほどの混乱は無くむしろ兵の士気は高揚している様だった
「・・・私の思い過ごしなのかな」Sは司令部の友人Aを呼び出し、会議室で1人苦笑いしていた
「他人には秘密だからな、貸し1だな」Aは悪戯っぽく笑うと1枚のディスクを渡してくれた

報告書はジオン軍優勢の記述ばかりだった、連邦主力部隊は突出し過ぎて包囲されている模様だった
しかし連邦部隊にココを突破されたら後ろには支えきれるだけの部隊は展開していない
不安げにモニター上の一点を見つめるSに不意にAが声をかけて来た
「貴様は技術士官にならなくても戦略眼だけで将官になれるのに、もったいないな」

「俺もそれが心配なんだよ、しかし総司令が部隊を動かしたがらんのだ」
窓から見える夕日はこれから起こる激戦を知っているかのように紅く燃えていた・・・

260 :オデッサ編:02/03/13 23:10
>>255 >>258 >>259

(クボジュン)今日はSさんと共にこの任務を遂行した立役者のKさんに
 スタジオへおこしいただいております
(クニイ)私達は記録映像でしか知らないんですが、かなりの激戦だったようですね
(K)そうですね、今でもあの戦域から無事に帰ってきた事が信じられない時がありますよ

(クニイ)スタジオにはオデッサ地域の地図を用意しました、
(クボジュン)オデッサって一口に言ってもかなり広範囲ですね、どのあたりに駐屯していたんですか?
(K)要塞司令部から車で5時間程の距離ですね、開発が主任務だったので隔離されていたんですよ
(クニイ)しかし逆にそれによって退却ルートが確保できた、と言う事ですか?

(K)隊長から「何かあったらお前の独断でルートを確保しろ」と命令されていましたから
(クボジュン)難しい判断ですよね、連邦軍には包囲されてるし・・・
(K)でも何とかなるんじゃないかと思ってましたよ、我が隊は逃げ足だけは速いですから
 特に隊長は不思議と危険を察知する方だったし

(クボジュン)いわゆるニュータイプと言われる方だったんでしょうか?
(K)そんな変な物じゃないと思いますが隊長のおかげで脱出できたみたいなものですからね
 感謝していますよ
(クニイ)しかしSさん不在中に撤退を開始するのは勇気のいる行動でしたね
(K)隊長は必ず追い付いて来ると思っていましたから、それより自分達が死なないように
 必死でしたよ、どっちに行っていいのかもわからなかったし・・・


(クボジュン)隊長不在のまま戦場に孤立した部隊ですが事態はさらに悪化していきます
 連邦軍の攻勢と共に自軍からの情報まで少なくなってしまったからです
 少ない情報から必死に脱出ルートを探すKさんがどのようにして戦場から離脱していったのか
 またS隊長とは合流する事ができたのか

 それでは続きをご覧下さい

261 :オデッサ編  7日:02/03/13 23:11

>>255 >>258 >>259 >>260

Kは迷っていた「独自に撤退せよ」と命令されてはいたが敵の姿はおろか
近くで戦闘している気配すら無かったからだ、微かに傍受できるラジオからは
戦線はこう着状態になりつつある との情報が断片的に流れていた
(このまま隊長が戻るのを待つか)そう考え始めていたKに軍令部からの命令書が届けられた
【機密保持の為の処置を施した上撤退せよ、ただし機体と開発データは持ち帰る事】

そう書かれた撤退命令と共に衝撃的な情報があった
11月6日の戦闘で「蒼い巨星」戦死≠オかも戦闘が行われたと思われる地点は
連邦主力部隊の反対側、すなわち自部隊の退却想定ルートをふさがれる形となっていた
蒼い巨星が敗れるほどの戦力を持った部隊がが後方から進撃してきたら退却どころでは無くなるぞ
Kはすぐさま行動を開始した
「我が隊は現時点を持って戦線離脱する、機密保持が最優先だ 作業開始せよ!」

撤退命令を受けたとは言え どこへ向えばいいのか?敵はどこから来るのか?
Kは新たな悩みを抱える事になった、軍人とはいえ技術者集団のこの部隊にまともな戦闘は無理だ
しかし試作機と開発データだけは命に代えても持ち帰らなければならない
まずは何処へ向うかだ、それを決めれば自ずと道は決まってくる
しかしKは退却地点を決めかねていた

敵の部隊が何処に展開しているか解らないこの状況下では無闇に進軍すれば
敵中に飛び込んでいく可能性も否定できなかった、夜を徹して撤収作業が続く中Kは1人
作戦司令室に閉じこもっていた「敵はどこにいるんだ、俺達は何処へ行けばいいんだ」
地図を見つめながらKは自分達がいかに絶望的な状況下にあるか思い知らされていた・・・

262 :オデッサ編  8日:02/03/13 23:12
>>255 >>258 >>259 >>260 >>261

日付が変わってもSは司令部に足止めされていた、思うように連邦軍を撃退できない為に
要塞からの出入りが制限されていたからだ、(この戦い、嫌な風向きになってきたな)
不安のSにさらに悪いニュースが入ってきた黒い3連星のメンバーが戦死
しかも黒い3連星を退けた連邦部隊はSの部隊の後方から迫っているらしかった
しかし今のSには祈る事しか出来なかった「Kよ後ろには行くなよ」祈るような気持ちだった


Kの中では退却ルートは3つに絞られていた
a、当初の予定どうりカスピ海沿岸部沿いに中央アジア方面に至るルート
b、敵中を横断する形になるが移動距離最短のスカンジナビア方面へ至るルート
c、黒海から海路 地中海へ入りアフリカ大陸方面に至るルート
しかしaは後方から蒼い巨星を撃破した敵が進撃している可能性があり
bは遭遇戦が1番起こり易いコース そしてcは黒海に友軍艦隊が駐留している確証すら無かった

悩むKは隊長との会話を思い出していた(判断に悩んだら俺が行くと思う所を選べ)
Kは司令室を出ると部下に指示をだした「スカンジナビアまでの最短コースを調べておけ」
(あの隊長ならきっとこうするさ、なんと言ってもウチの隊長は短気だからな)
微笑むKを不思議そうに部下達が見つめていた


一方 待つことしか出来ないSに命令が下ったのは11月8日14時の事だった
【直ちに原隊へ復帰 試作機と開発データ−と共にオデッサ戦域より離脱せよ
ルート及び手段は貴官に一任する】「尚、部隊には既に命令書が送付されています」
信じられない命令だった、いや もはや命令とは呼べないレベルだった
「つまり勝手に何処へでも逃げろ、ただし機体とデーターは持ち帰れと言う事ですか!」
やり場の無い怒りがSを支配していた、初めて軍を憎いと思った・・・

263 :オデッサ編  8日:02/03/13 23:14
255 >>258 >>259 >>260 >>2612 >>262

「前進!各員報告を密にしろ、索敵を怠るなよ」K率いる部隊が出発したのは11月8日13時
いざとなったらこの試作機も起動させる、パイロットは乗せたままにしておけ
この部隊唯一の戦力とも言えるMsを乗せ部隊は退却を始めた
敵に遭遇しなければ約12時間程度の道のりだった
俺は昔対Msランチャー≠フ設計チームにいた事もあるんだ、もっとも撃った事は1度も無いがね
笑って話すKだったがKも部隊の隊員も初めての実戦に身体が震える思いだった

戦場に入るとミノフスキー粒子の影響でレーダーが殆ど役には立たなかった
頼れるのは自分の目と耳そして勘≠セけだった、胃が痛む緊張の中 部隊は前進を続けていた
「副隊長!11時の方向に砂塵が舞っています!」
各員戦闘準備、Msはまだ動かすな!Kはそう言うと双眼鏡で砂塵を確認した
Msが3機に後ろはホバートラックか、Kの興味は初めて見る連邦Msに集中した

中々スマートな良い機体だ、携帯している武器の砲身から考えるとまだ射程外だな
技術者らしい分析だった しかし次の瞬間Kは自分の目を疑った
敵Msが武器を構えるとこちらを狙って攻撃を開始したからだ
連邦Msの武器はビーム兵器≠セった
「いかん回避運動だ敵との距離を取れ!」
Kには連邦Msがビーム兵器を携帯しているなどとは夢にも思っていなかった

密集状態では不利になるぞ、俺が囮になる その間にMsを起動させておけ
装甲車に乗り移ると操縦席で震えるMsパイロットに大声で叫んだ
「落ち着いて狙って一気に掃除しろ、上手く当てたら俺の酒を好きなだけ飲ませてやる」
Kはそう言って笑うと一気に敵に向っていった
(こんな所で俺達の大事な機体を傷つけられてたまるか)Kは敵と刺し違えるつもりだった

連邦のMsは小さな装甲車に手間取っていた
それはKが瞬時に敵の有効射程を読み取りギリギリを走行していたからだった
しかしその戦法も長くは続かなかった
突如連邦Ms2機が突出して来た為に敵の集中砲火を喰らい逃げ場がなくなったのだ
(機動力も中々優れているな)自分に死が訪れようとしているのにKはそんな事を考えていた
せめて相打ちにしなければ!覚悟を決めたKは連邦Msに向って装甲車を走らせて行った・・・

264 :ソーラ−システム開発秘話:02/03/13 23:15
ソーラーシステムの運用にメドが立った11月末。ある事件が起こった。

ジオンのジャブロー本部への降下作戦。
キャリフォルニアの殆どの戦力をここに投入して来たジオンの勢いは凄まじく、
多数のMSがジャブロー内に侵入し、ジャブローは甚大な被害を被った。

だが、45万平方キロという、広大な敷地内に展開する連邦軍の圧倒的な物量にジオンは
押し返され、攻撃部隊は敗走。キャリフォルニアの戦力は疲弊し、いよいよ地上戦線での
ジオンの勢力は縮小することになった。

いよいよ、「星一号作戦」が現実味を帯びて来る事になった。
しかし、セキに迫るもう一つの現実は、ショッキングなものだった。

ウッディ大尉が、戦死した。

ウッディは、宇宙船用ドックで改修中のホワイトベースを守る為に、戦い、そして死んだ。
ホバークラフトのコックピットをMSのクローで潰されていた。

即死だった。

「一刻も早くこの戦争に終止符を打たなければならない」

セキは、仲良く寄り添うマチルダとウッディの墓前に誓った。
そして、自分の良き理解者をまた1人失った悲しみに、泣いた。


ジャブロー攻防戦の後、ティアンム率いる連邦主力艦隊は、ジャブローを出発。
ルナツーの連邦宇宙艦隊と合流した。
目指す目標は、ジオン公国宇宙要塞ソロモン。

「星一号作戦」の開始である。

連邦艦隊は、途中ルナツー指令ワッケイン大佐率いる第3・第4艦隊と、
ティアンム将軍率いる第1・第2艦隊に戦力を分割。
2方向からの進撃を試みることになった。
セキはティアンム艦隊に配属された。
ソーラーシステムの総責任者として戦線に赴くことになった。
ティアンム艦隊旗艦タイタンのブリッジで、ティアンムはセキを激励した。

「勝つも負けるも、君の腕にかかっている。頼む」

自分の手を握りしめるティアンムの手を、セキも強く握りしめた。


12月24日。クリスマスイブ。
火蓋は切って落とされた。

265 :オデッサ編  8日:02/03/13 23:16
>>255 >>258 >>259 >>260 >>2612 >>262 >>263

「総員突撃、副隊長を守れ!」
Kが死を覚悟したその瞬間、部隊の兵が突撃を敢行した
Msを相手にするにはあまりにも頼りない武器を手に持ち
一心不乱にこちらへ向って進撃してきた
連邦のMsが怯えていた、あまりにも常軌を逸した突撃に動く事が出来なかった

その刹那、一瞬にして2機の連邦Msの頭部が爆発した
その正確な着弾を見てKは試作Msの狙撃だと気が付いた
(予定どうりの精度だな、これなら合格だ)どこに居てもKは技術屋だった
連邦軍の後続はいつの間にか退却していた

破壊された連邦Msから2名のパイロットを救出するとKは声をかけた
「サバイバルパックは持っているか?」首を振る敵兵に自分のサバイバルパックを渡すとこう言った
「捕虜として扱う事は今は出来ない、悪いがこれで生き延びてくれ」
そう言うとKは部隊に進撃命令を出した、指揮車に乗り込むKに連邦兵が声をかけた

「降伏するなら今のうちだ、この先には連邦軍第4軍が展開している、突破など不可能だ」
無言で足を進めるKに連邦兵士が続けて言った
「西に90キロほど移動すれば後続は補給部隊だけだから お前らでも突破できるかもしれんがな」
Kは黙って指揮車に乗り込むと静かに言った「コースを変更する西に進路を取れ」
すでに日は傾きオデッサ作戦2回目の夜が訪れようとしていた・・・

266 :オデッサ編  9日:02/03/13 23:17
>>255 >>258 >>259 >>260 >>2612 >>262 >>263 >>265

西に進路を変えた部隊は敵無線を傍受しつつ巧みに連邦警戒網をかいくぐって行った
しかし日付が変わろうとする11月8日23時過ぎに状況は一変する
敵の警戒網に探知されたのだった、第1陣の攻撃は撃退したものの
部隊の車両に重大なダメージを負ってしまった
「歩いて行こう、Msは後方の警戒に当たれ」Kの命令で部隊は徒歩での進軍に切り替わった

その後も連邦軍の追撃を何とか振り切りったものの隊員に疲労の色が出始めていた
「我が隊の隊員は逃げ足だけは速いな」Kは笑いながら先頭を歩いていた
夜明けが近づいてくるにつれ辺りに濃い霧が立ち込めてきた、季節はずれの濃霧だった

先行させた斥候から連絡が入った「この先に小規模な部隊が陣を敷いています」
しかし部隊には迂回するだけの体力も、敵と戦うだけの弾薬も底を尽きかけていた
悩むKに部下の1人がポツリと言った「俺達も霧になら誰にも見つからないのに」
Kの頭に1つのアイデアが浮かんだ
「投光機を持っている奴は一緒に来い、Msは俺の合図で突撃させろ」


連邦部隊にもジオン軍の部隊がこの辺りに出没していると言う情報は入っていた
警戒に当たる連邦兵が不意に声を上げた「囲まれているぞ!ジオンのMsだ!」
連邦部隊は突如現れた6機ものMsに囲まれていた
さらに正面からは見たことも無い新型機が突入してきた

「我々はジオン軍だ、武器を捨てて投降しろ、素直に従えば命は保証してやる」
霧を利用して巨大な影をMsに見立てていた、一か八かの賭けだった

沈黙の後 連邦士官が声を上げた「捕虜の扱いは南極条約に従ってくれるのだろうな」
Kは賭けに勝った・・・

267 :オデッサ編  9日:02/03/13 23:18
>>255 >>258 >>259 >>260 >>2612 >>262 >>263 >>265 >>266

連邦軍の車両を手に入れて部隊の進軍速度は一気に上がった、日付は11月9日正午過ぎになっていた
退却予定地点まで約40キロ、このまま行けば約1時間ほどの道のりだった
「取り合えず一安心ですね」そう言う隊員の声をKがさえぎった「そうでもないみたいだぞ」
連邦追撃部隊の接近を干渉レーダーが捕らえていた

辺りに隠れられる場所も無い為にKは迎撃戦を行う決心をした
部隊を展開させると指揮車の上に立ち上がり部隊に指令を出した
「恐らくこれが最後の戦いだ、貴様らが文句の1つも言いたい事は良くわかっている
文句でも嫌味でも無事に戻ったら いくらでも聞いてやる・・・だから全員死ぬなよ」
連邦の追撃部隊はMs小隊が1部隊のみのようだった(今回ばかりは正攻法で行くしかないか)
自嘲気味にKが呟いた


しかし不思議な事に敵の動きが止まった、詳しい事は解らなかったが戦闘状態に入っている様だった
(今のうちに後退するか)Kが指揮車の中で思案していると微かに通信が入った
「・・・お前・・・き・・・いるか・・・脱出・・・・・・」
それは間違いなくSの声だった「隊長だ!隊長が戻ってきてくれたぞ」部隊が涌き返った
操縦士が言った「隊長を援護に行きましょう!」いつのまにか皆が一人前の戦士の顔になっていた

1対3では流石のSも苦戦していた、連邦Msは戦い慣れていなかったが戦力差が大きすぎた
次第に窮地に追い込まれていくS その時連邦Msの後方から更に増援が見えた
(味方の陸戦部隊か)連邦MsがSに向き直った瞬間爆発が起こった
増援と思われた部隊はK達が徴発した連邦車両だった、2機になった連邦MsはSに狙いを定めた
SのMsはもはや動いているのが不思議なほどの状態だった・・・


268 :オデッサ編  9日:02/03/13 23:19
>>255 >>258 >>259 >>260 >>2612 >>262 >>263 >>265 >>266 >>267

2機が同時にSに襲い掛かった、辛うじて1機は防いだ物のもう1機に背後を取られた
「いかん、やられる!」Sが声を上げたと同時に至近距離で爆発が起こった
突然の事に動きを止めた連邦MsにSがヒートホークを突き刺した、2機同時に連邦Msは崩れ落ちた
『残弾ゼロ、しかし敵の掃討に成功』Kの指示で後方に回り込んだ試作Msからの狙撃だった
SのMsに隊員が駆け寄ってきた、ハッチをこじ開けて顔をのぞかせたSが言った
「なかなかいい精度だ、これなら合格だな」
Kも部隊の隊員も笑った、Sも笑っていた

「急いで撤収だ」Sを車に乗せると部隊は全員そろって出発した
しかし、随分遅かったですねそれにこのボロボロのMsは何処で手に入れたんですか?
Kの質問にSはゆっくりと話し出した・・・・・・


Sは司令部を出るときにAの取り計らいでMsを調達していたのだ
「残っている機体で1番機動性が優れている奴だ、大事に使え」
Aは真面目な顔でこう付け足した
「それと未確認情報だが敵中を横断している無謀な部隊がいるそうだ、だが戦力が
足りず救出部隊を出せない、可愛そうだが自力で突破してもらうしかないな」
(間違いないその部隊はKだ、直感的にそう思った)
Sは出来るだけの情報をAから受け取ると要塞司令部を後にした

それからのSの行動は自部隊の予想進路の先で派手に動く事だった
敵の目を自分に引きつける為に たった1機のMsで敵中を駆け回った
部隊とSにとって幸運だったのは 11月9日早朝にはジオン軍はほぼ全軍が壊走状態になっていた
その為 連邦の進軍速度が急速に上がり戦力の空白地帯が出来ていた事だった
敵中を横断していた部隊にとっては奇跡とも言えるタイミングだった・・・

269 :オデッサ編 エピローグ:02/03/13 23:22
>>255 >>258 >>259 >>260 >>2612 >>262 >>263 >>265 >>266
>>267 >>268

(クニイ)・・・これで再び部隊の隊員全てがそろいましたね
(クボジュン)本日はこの部隊の隊長を務めていたSさんにもスタジオへ起こし頂こうとしましたが
 現在Sさんは木星開発事業団の現地責任者を勤められております
 本日はビデオメールが届いていますからKさん、一緒にご覧下さい


(S)<・・・久しぶりだな、皆 元気にしているか? 私は今、木星で仕事をしている
 あの後何度かの戦争で部隊の皆とはバラバラになってしまったな
 地球を遠く離れると あの戦場の思い出すら今は懐かしく感じるよ、お互い随分年をとったが
 平和な時代を迎えることが出来て良かったな、俺達は身体は遠く離れているが
 今でも戦友の心が近くに在ると感じられるよ、いずれ心だけではなく皆で会いたいものだな
 では、再び会える時を願っています。・・・>

(K)・・・・・・(無言で敬礼している)

(クボジュン)・・・では部隊のその後をご覧いただきながらお別れしたいと思います
 本日はありがとうございました
(クニイ)ありがとうございました



退却ポイントへたどり着いた部隊はその後優先的にHLVへの乗船を許可され宇宙に帰ることになる
試作機と開発データを無事に持ち帰った事に対する特別措置だった

その後部隊は月のグラナダ基地で任務に当たる事になった
新しい基地で開発任務をこなしていく隊員はオデッサ当時から1人の脱落者もいなかった
オデッサ作戦戦域に投入された部隊での戦死者0は両軍を通じてSの部隊ただ1つだった・・・・・・



テールラ〜イト♪ヘッドラ〜イト♪
た〜びは〜おわら〜ない〜♪

プロジェクトX〜技術士官達〜 技術者達のオデッサ作戦

                          終

270 :通常の名無しさんの3倍:02/03/13 23:23
長くなっちゃいました、スマソ^^;

次回は「壷」ネタで短編かな?w

271 :ソーラ−システム開発秘話:02/03/13 23:27
まず、ワッケインの艦隊がソロモンに仕掛け、
時間を稼ぐ間にソーラーシステムを展開、照射するというのが
連邦軍の作戦だった。
作戦開始より1時間前、サイド1の空域では、既に作戦は始まっていた。
コロンブス輸送艦から放出される無数の鏡面。
それらは一分の狂いも無く、整然と並べられていった。

しかし、アクシデントが起こった。

暗礁空域には、デブリなどの残骸が思いのほか多く、鏡面を並べる為の邪魔になった。
4百万枚の鏡面を並べるペースは、明らかにシミュレーションよりも劣っていた。
全ての鏡面が並べ終わったのは、作戦開始寸前だった。
更に、照射までの熱量収束には15分かかる。

ティアンムは攻撃開始前のワッケインに連絡をとった。
「15分でいい。持ちこたえてくれ」
「やってみせましょう」
ワッケインは、頼もしくそれに応えた。

しかし、セキ、ティアンム。2人の脳裏に嫌な予感が走った。

「間に合わないかも知れない」

予感は、当たった。


272 :ソーラ−システム開発秘話:02/03/13 23:33
ソロモン守備隊の抵抗は熾烈を極め、ワッケイン艦隊は苦戦を強いられていた。
未だソロモンにMS隊は取り付けず、いたずらに被害が増すばかりだった。
そして、

「何!連邦の主力艦隊がサイド1の残骸に?」

ソロモン司令官ドズル・ザビの下にティアンム艦隊発見せりの情報が入った。
ドズルは、すぐさまグワジン級戦艦グワランを旗艦とする迎撃部隊を派遣。
展開中のソーラーシステムが攻撃を受けるのは、時間の問題だった。

無論ティアンムの下にも、グワラン発進せりの情報は届いていた。
グワラン有効射程距離への接近は、あと五分。
ソーラーシステム照射までの時間は、

あと、五分。

時間との戦いになった。
熱量収束プログラムを打ち込み終わったセキは、天に祈った。

迎撃部隊が、目視出来る位置にまで迫っていた。
4百万枚の鏡面に、グワランの赤い船体が映り込んでいた。


「ティアンム艦隊補足。攻撃体制に入ります」

グワランのオペレーターがそう言った瞬間。
同時刻に、ティアンムが叫んだ。

「ソーラーシステム、照射!」

連絡を受けたセキは復唱し、スイッチを入れた。
ソーラーシステムの方が、一瞬早く臨界に達していた。

刹那。

太陽よりもまばゆい光が漆黒の宇宙空間を照らし出した。
4百万枚の鏡は一斉に輝きを増し、そこから放たれた一条の光がソロモンを焼いた。
グワラン迎撃部隊は壊滅。
ソロモンの岩盤は蒸発し、駐留待機中のジオン艦隊は、最前線に投入されること無く、
その姿を消すことになった。

実に、ソロモンの残存兵力の30%以上を、ソーラーシステムは一瞬にして光の中に
葬りさった。

凄まじい威力、凄まじい戦果だった。

統制を失いつつあるソロモンへティアンム艦隊は突撃した。
セキの搭乗するコロンブスに通信が入った。
横を通り過ぎる旗艦、タイタンのティアンムからだった。

「君たちのおかげだ。君たちの努力に報いる為にも、我々は勝つ」
敬礼をしながら、セキ達はタイタンを見送っていた。

ソーラ−システム照射から、8時間が経った。
ついにソロモンは、陥落した。*

273 :通常の名無しさんの3倍:02/03/14 00:20
オデッサ編面白かった、思わず一気によんでしまった・・・
「壷編」も楽しみにしてます(マジで出たら笑えそう)w

ソーラ−システムもいよいよ盛り上がってきたし
一気に更新すると読みごたえがあって イイ(・∀・)

274 :通常の名無しさんの3倍:02/03/14 01:51
オデッサ編、いいっす。
開発ストーリーとは、ちとはずれるが
ほんまもんのプロジェクトXにも「大火災からの救出劇」みたいなのもあったし
これは、これで、めっちゃOK!

ソーラーシステム編も、いいっす!
ソロモン陥落。いよいよ、エピローグへ?

275 :通常の名無しさんの3倍:02/03/14 09:43
下がりすぎ、上げます。

276 :通常の名無しさんの3倍:02/03/14 22:15 ID:Mv5xLThs
age

277 :通常の名無しさんの3倍:02/03/14 22:33 ID:Mv5xLThs
あげ

278 :通常の名無しさんの3倍:02/03/14 22:45 ID:vm1JLp8U
あげ

279 :通常の名無しさんの3倍 :02/03/15 01:12 ID:???
イイ(・∀・)
思わず一気読みしちゃったYO!

280 :通常の名無しさんの3倍:02/03/16 01:55
油断してたら一気に新作が・・・

だんだんヒューマンドラマっぽくなってきた
(メーカーさんOVAで出してくれw)

281 :通常の名無しさんの3倍:02/03/16 02:03
職人さん達に感謝age。
ついつい脳内ナレーションしてしまうので、よそのスレより読むのに時間がかかるな(和良

282 :通常の名無しさんの3倍:02/03/17 08:59
期待age

283 :( ´∀`):02/03/17 14:45
(・∀・)イイッ!

284 :通常の名無しさんの3倍:02/03/17 14:47
職人天才!

285 :通常の名無しさんの3倍:02/03/17 16:40
期待age

286 :ソーラ−システム開発秘話:02/03/17 18:17
ちょっと、間が空いてしまってますが、今週中には何とか完結させますんで
お暇な方は待ってて下さい。すんません。

287 :通常の名無しさんの0.2倍 :02/03/17 20:39
続きお待ちしてますage

288 :通常の名無しさんの3倍:02/03/17 23:07
>>281
BGMも準備しないとw

289 :クロス3世:02/03/18 10:26
オデッサ編(・∀・)イイッ!!
次回は是非オーストラリア編を・・・(出てたらスマソ)

290 :通常の名無しさんの3倍:02/03/18 15:20
>288
哀戦士じゃだめか?

291 :権兵衛:02/03/18 15:23
大笑いです。
FLASH版で見つけたもの。
プロダクトX ゼータガンダム
http://freehost.kakiko.com/flash2ch/flash/z.html

292 :通常の名無しさんの3倍:02/03/18 16:12
>291 情報サンクス! 実家の近くだから今度帰省した時にでも見に行ってみる。

293 :通常の名無しさんの3倍:02/03/18 23:36
>>290 オデッサ編に哀・戦士は イイ(・∀・)

294 :通常の名無しさんの3倍:02/03/19 03:03
(´-`).。oO(このスレと「妄想 ハマーン様・・」スレのせいでシャア板に毎日来るようになったw)

職人頑張れ

295 :通常の名無しさんの3倍:02/03/19 05:52
>291
せ、制作費300万・・・(汗

296 :シロー・アマダ ◆OH63BKE6:02/03/19 07:35
今晩、大きめの奴をageます。
創作の外道ですが・・・・・。

297 :シロー・アマダ ◆OH63BKE6:02/03/19 19:29
すいません、創作としての外道を行ないます。
ですが、どうしても書きたかった内容ですので、途中で感づいた方、お許し願います。m(_ _)m
本編では、ソロモン崩壊・ギレン死去の後、残ったジオン兵が特攻まで行うものの敗戦。
その後、連邦軍に駐留された「ジオン共和国」が、独自の防衛組織を築くまでの内用です。
エンジニアの話ではありませんし、「ガンダム正史」とは、かけ離れてますが、ご容赦を

298 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 19:31
                 ( ̄ ̄<     / ̄>
                  \  ヽ   / /ソ
        プ ロ ジ ェ ク ト\  ヽ P r o j e c t MS
   ──────────────────────
         技術者たち /|_/ /\engineers
                 |   /   \   丶
                 \/       \__ノ


   プロジェクトX特別編・ジオン共和国防衛隊創設秘話
           〜栄光無き戦士たち〜

299 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 19:32
ジオン公国の崩壊。
これは、サイド3で生活する人々には、屈辱以外何者でもなかった。
法の再整備、資産凍結、企業財閥の解体、10年間の開発凍結、
そして・・・・・誇りであった軍の解体。
これは、忘れられる為に、子供達に未来を残す為に立ち上がった男たちの
熱く悲しい物語である。

♪かぜのなかのすーばるー すなのなかのぎんがー♪
「総帥の死」「残された者達の決断」
♪みんなどこへいったー みおくーられることもなくー♪
「屈辱の終戦」「奪われた誇り」
♪そうげんのぺがさーすーまちかどのびーなーすー♪
「責任」
♪みんなどこへいったー みまもーられることもーなくー♪
「義務」
♪ちじょうにあるほしを、だれもおぼえていない♪
「戦争の悲劇」
♪ひとはそらばかりみーてるー♪
「戦後の悲劇」
♪つぅばーめよーたかぁいそぉらかぁらー♪
「泥を被り続けても果たすべき事」
♪おしぃえーてーよーちじょーのほしをー♪
「未来の妻子達の為に」
♪つぅばーめよーちじょうのほしはー♪
「まだ、終わっていない」「君たちの番だ」
♪いまぁどーこーにーあるのーだーろー♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

300 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 19:32
ソロモン崩壊後、ギレン総帥も亡くなり、指揮もままならないまま、決定的な反撃を出来ずに
撤退戦を続けていたジオン軍は、とうとう、N中将が発案した特別攻撃を指揮するまでにいたった。
いわゆるカミカゼ攻撃である。
だが、命を捨てたの抵抗も空しく、連邦の物量は圧倒的であり、撤退を重ねていった。
そして、本土決戦か降伏かが、問われていた。

宇宙暦0079 12月30日 終戦前夜
ジオン総隊司令部の長官室では軍令部次長、N中将が連合艦隊司令長官、Z中将に
徹底抗戦を主張、決断を迫った。
「これ以上抗戦を説いて何になる。死ぬのは兵隊ばかりではない。ミネバ陛下も、
国民も、みんな死ぬんだぞ…」
翻意は不可能なのを悟って退出しようとするN中将を、Z長官は呼び止めた。
「N君、死ぬなよ。けっして死ぬなよ。死ぬ思いで戦争の後始末をするんだ。
それが生き残ったわれわれの仕事なのだ」
そう、N中将の背中に叫んでいた。

301 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 19:34
宇宙暦0079 12月31日 終戦
翌日以降、N中将をはじめ将校の自決が相ついだ。
ここに、N中将の遺書が有る。

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特攻隊の英霊に申す 善く戦ひたり深謝す 最後の勝利を信じつつ
肉弾として散華せり 然れども其の信念は 遂に達成し得ざるに至れり
吾死を以って旧部下の英霊と其の遺族に謝せんとす

次に一般青壮年に告ぐ 我が死にして軽挙は利敵行為なるを思ひ
聖旨に副い奉り自重忍苦するの誠ともならば幸せなり
隠忍するとも日本人たるの矜持を失うことなかれ 諸子は国の宝なり
平和に処しなら猶克く 特攻精神を堅持し 日本民族の福祉と
世界人類平和の為 最善を尽くせよ
------------------------------------------------------------------

終戦放送の流れる直前まで無条件降伏に反対し、全軍特攻を提唱し
ジオン不滅を叫んでいた闘将とは思えないほどに、この遺書には冷静な
祈りが織り込まれている。
徹底抗戦の主張から一転し、軽挙をつつしめと。
生き残った若者達には「国の宝」と呼びかけ、日本の復興と世界平和の為に
特攻隊のような自己犠牲の精神を以って尽くせ、との切なる願いが込められていた。

302 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 19:34

辞世 これでよし百万年の 昼寝かな

(特攻隊の現れるような民族が、そうやすやすと滅びるはずはない。
暴風の後にはより美しい月が洗い出されてくるのが悠久を貫く大自然の
すがた。しかし詫びねばならないことには詫びてゆく。
死はいささか長い昼寝にすぎない。)

宇宙暦0080 1月1日 自決

自ら「特攻は統率の外道」と称していたN中将。
彼の死を聞いた軍関係者は誰も驚かなかった。
「Nはたとえ戦争に勝ったとしても、腹を切っただろう」と。

303 :通常の名無しさんの3倍:02/03/19 19:34

                |  |_,,-─´  | | `ヽ─| |
               /|  |     |  |    | |
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           /       l      /   |    |    |
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           |        \__  \ / /ヽ     |
          |       /     \  | / ⌒ \   |
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          _|...  / /"    __        ___ヽ \\
         /.   //    - '----'   /::\ '---' |::::::\\
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        /  ./ヽ    /        ( ,-、 ,:‐、    |::::::::::::::::>
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      //::::::::::::::::::\_ヽ.       __,-'ニニニヽ.  |::::::::::/
..     <:::::::::::::::::::::::::::::: ヽ.        ヾニ二ン"  /::::::::/
       \::::::::::::::::::::::::::::::ヽ\             /:::::/
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l  `ー-::、_       ,,..'|  ̄
                 :人      `ー――''''' ,/ヽ
                 |\`ー-―――――――- ノ |
                 |  | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 「 ̄
           ドムとリックドムを見分けることが出来ないと
           木馬を墜とすのは難しい。

304 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 19:35
宇宙暦0080 1月2日

N中将の自決の報を聞いたZ長官は幕僚を集めて言った。
「君たちはけっして腹を切ってはならんぞ。みんな死んだら、誰がこの戦さの後
始末をするのか、死んではならん。俺も死にはせん」
以降、自決者は激減した。

そして、彼らは、戦勝国の茶番劇とまで揶揄された「ジオシティー裁判」に臨んでいた。
この戦争の責任を取る為・・・・・部下に戦争責任は無い事を主張する為、そして
ジオンが必要以上に貶められないために。
彼らの奮闘により、コロニー落しが有ったにも関わらず死刑判決者は殆ど出なかった。
彼ら、首脳部数名が、絞殺刑に処せられたのみである。

305 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 19:36
一方、連邦政府代表M元帥は、サイド3に降り立った。
M元帥の移動路の護衛は、武装解除させられたジオン兵が充てられていた。
生身のまま、沿道を護衛させ、自分の身辺は完全武装した連邦兵に護衛させていた。
ジオン兵を弾除け程度にしか考えていなかったのかもしれない。
しかし、M元帥は、ジオン兵達を見て、戦慄を覚えた。
ジオン兵全員が、M元帥の車に背を向けていた。
誰一人、M元帥を見るものは居なかった。
ジオン魂が、ジオン兵の誇りがそれをさせていたのだ。

ジオン兵に改めて怖れを感じたM元帥は、占領政策として、情報統制を実施した。
ジオン兵は、祖国を破滅に導いた愚か者だと。

以後、元ジオン兵は、荒廃した祖国で肩身の狭い思いをしながら、隠れるように
細々と生きて行く事となる。

306 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 19:37
三年後、自国の防衛組織すら持つ事を許されず、全てを連邦に一任されてきたジオン共和国に、転機が訪れる。
デラーズ事件である。
この事件は、当時一般には極秘扱とされていたが、各高官たちには報告されていた。
これをきっかけに、連邦は軍拡の道を歩みティターンズ抗争へと発展するのだが、当初は、連邦本部、つまりは地球の護衛強化の為、連邦軍のサイド3駐留は連邦にとって、大きな負担になってきていた。
そこで発案されたのが、再軍備計画である。
これには、連邦はもとより、ジオンからも反対の大合唱となったのだが、誰もが今のままでは駄目だと判っていた。
議会が紛糾する中、とある計画案がもたらされた。
この部隊は、警察の配下となり、交戦権の持たない警察予備部隊にするという物である。
膠着していた議会は突然動き出した。
この、元ジオン士官からもたらされたと噂される、警察予備部隊案は可決成立した。

307 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 19:38
この計画には、大きな問題が孕んでいた。
部隊の中核となるだろう、元ジオン兵の再召集である。
3年の月日が彼らの生活を変えていた。
肩身の狭い思いをしながらも、彼らなりの生活を始めていたのである。
この部隊は完全志願制であったため、皆が拒絶される事が容易に想像されたのだ。
そこで、旧軍の各部隊長に白羽の矢が立った。
彼らに各部隊ごとに、隊員の説得を依頼したのだ。
ここでは、その中の一人、中隊長をしていたA大尉の行動を追います。

308 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 19:39
各部隊の隊長の捜索をしていた警察は、スラム街でA大尉を発見した。
家族も生存し、ささやかながらも蓄えのあったはずのA大尉が何故にと不思議がられたが、A大尉の証言からすべてが発覚した。
A大尉の家族には、戦死報告の誤報が届けられていたのである。
戦後、A大尉が復員し、自宅に戻ろうとした時に、自分の父に出会い全てを聞いた。
自分の戦死報告が有った事、妻の幸せのため再婚させていた事、すでに妻のお腹には再婚相手の子供がおり、ささやかだが、幸せな生活をしている事。
全てを悟ったA大尉は、妻に会うこともなく町を去った。
そして、スラムに流れ着いたのである。
戦後の悲劇、しかし、当時は頻繁に起きた事件の一つに過ぎなかった。

突然の来訪者に、当初A大尉は困惑した。
彼は、何の希望の無く、ただ生きることに必死な現状に絶望し、死が訪れるのを待っていたのだ。
今また、過去の亡霊に出会ってしまった心境だった。
それほど、旧軍の兵隊には風当たりの強い風潮だったのだ。
最初は断ったA大尉だが、何度となく訪れた、役人の最後に発した言葉が、彼を動かした。

「この国の妻子達の未来の為に、我々の責任を果たしましょう、たとえ泥をかぶり続ける事になったとしても!!」

忘れ去ろうとしていた、妻の事を思い出した、短いけれど幸せだった日々を。

涙が、溢れた。

血がざわめいた。

彼は思った、もう一度、自分達の行なった事の責任を取ろうと。

309 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 19:40
こうして、再召集は地道な人海戦術で行なわれた。
戦後間もなく、疲弊した人々を動かすには、人の心に訴えるしか無かったのだ。
A大尉は、自分の部隊の家族を回る事から始めた。
戦死した部下も含めて、慰霊のつもりだった。

しかし、予想以上に厳しい仕事となった。
生き残った部下たちは、現在の生活を捨てる事を拒絶し、戦死した部下の家族
からは、息子は死んだのに「上官の貴様が何故生きている!!」と罵倒され、墓前にも参らせてもらえない日々が続いた。
年齢順に部下の家に参っていったA大尉は、部隊の中でも、最も若い部下達の家に回る事になった。
若い部下・・・・・妻も居ず、特攻兵に志願した部下達である。
罵倒は覚悟の上、ただ、墓前に立ち謝りたいが一身で、遺族の前に臨んだ。
殆どの遺族は罵倒するばかりで、墓前には参らせてもらえなかった。
塩を撒かれたこともあった。
だが、ただひたすら、遺族を回っていると、一軒の家で、部下であり、特別攻撃隊に加わったU少尉の遺書を見せていただいた。

310 :通常の名無しさんの3倍:02/03/19 19:41
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.      | |   ・ | ・  |  V⌒i ぼくのパパは2chの社長と友達で、
   _  |.\  人__ノ   6 |   ひろゆきのサイン貰ったよ。
   \ ̄  ○        /  
.     \          厂
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      ̄ ̄, -/へ/\/`- 、
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311 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 19:42
所感
栄光ある祖国ジオンの代表的攻撃隊ともいうべき特別攻撃隊に選ばれ
身の光栄これに過ぐるものなきと痛感いたしております。
思えば長き学生時代を通じて得た
信念とも申すべき理論万能の道理から考えた場合
これはあるいは自由主義者といわれるかもしれませんが
自由の勝利は明白な事だと思います。
人間の本性たる自由を滅す事は絶対に出来なく
たとえそれが抑えられているごとく見えても
底においては常に闘いつつ最後には勝つという事は
かのイタリアのクローチェもいっているごとく真理であると思います。

権力主義全体主義の国家は一時的に隆盛であろうとも
必ずや最後には敗れる事は明白な事実です。
我々はその真理を今次世界大戦の枢軸国家において見る事ができると思います。
ファシズムのイタリアは如何、ナチズムのドイツまたすでに敗れ、
今や権力主義国家は土台石の壊れた建築物のごとく
次から次へと滅亡しつつあります。

真理の普遍さは今現実によって証明されつつ過去において歴史が示したごとく
未来永久に自由の偉大さを証明していくと思われます。
自己の信念の正しかった事この事あるいは祖国にとって
恐るべき事であるかも知れませんが吾人にとっては嬉しい限りです。
現在のいかなる闘争もその根底を為すものは必ず思想なりと思う次第です。
すでに思想によってその闘争の結果を明白に見る事が出来ると信じます。

312 :通常の名無しさんの3倍:02/03/19 19:42

       ∩
       |:| Λ_Λ  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       |:|( ´Α`)< あげまーす。
       |:|_):∵:(   \_______________________
       \:∵:∴:\
         |∴:∵ l::|
        /∴∵/|::|
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        |llll||lll| 
        |llll||lll|
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       /l/  |ll|
      /l/   |ll| 
     ν    ν

313 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 19:43
愛する祖国ジオンをしてかつての大英帝国のごとき
大帝国たらしめんとする私の野望はついに空しくなりました。
真にジオンを愛する者をして立たしめたなら
ジオンは現在のごとき状態にはあるいは追い込まれなかったと思います。
世界どこにおいても肩で風を切って歩くジオン人
これが私の夢見た理想でした。

宇宙の特攻隊のパイロットは一器械に過ぎぬと一友人がいった事も確かです。
操縦桿をとる器械、人格もなく感情もなくもちろん理性もなく、
ただ敵の空母艦に向かって吸いつく磁石の中の鉄の一分子に過ぎぬものです。
理性をもって考えたなら実に考えられぬ事で
しいて考うれば彼らがいうごとく自殺者とでもいいましょうか。
一器械である吾人は何もいう権利はありませんが
ただ願わくば愛するジオンを偉大ならしめられん事を
国民の方々にお願いするのみです。

こんな精神状態で征ったならもちろん死んでも何にもならないかも知れません
ゆえに最初に述べたごとく特別攻撃隊に選ばれた事を光栄に思っている次第です。
MSに乗れば器械に過ぎぬのですけれど、一旦下りればやはり人間ですから、
そこには感情もあり熱情も動きます。
愛する恋人に死なれたとき自分も一緒に精神的には死んでおりました。
天国に待ちある人、天国において彼女と会えると思うと
死は天国に行く途中でしかありませんから何でもありません。

314 :通常の名無しさんの3倍:02/03/19 19:43
       '" /,r'二y'_  `丶、  \  \ ` 、      \,,,....,!;!ヽ
 ∫     /,.-- 、 /  ̄`"''ヾ. ヽ ヽ   ヽ  ヽ      ヽ,ィ".  〉
   ∬  /    l !     _,,,..ゞヽ  ヽ   ヽ \   ,.ィ"ヽ_,ヽ/ 俺は戦闘用アンドロイドだと
  ∫   l    ,i',l ,r'"二"--―‐''ヾ   ヽ  ヽ  ヾ-''"      y'
   ∫  !、、_,.-;":' ,.:"/,.r'",l`、'''ー- 、ゞ  丶  ヾ 丶     ,〈   何回も言ってるだろうが ヴォケ!!
 ∫   iゝ、二 -'"ィ',.r' ,ィ'"ヾヽヾ`''ー-、ヾ、 丶   i  l   ; / l
 ∬∫∫ヾ、__-,.ニ- '"ヾヽ `''ーー-,-,、ヾ  :   l  |  //  l   萌え萌えウゼェんだよ オタクども!!
 ∫∬     ヾ `ヽ'`rr:、ヾヽ' ''"T ; ;:゙i> 〉l:|    l  !,.-ンl   l     
 ∫∫       ヽ   ヾ.ゝ    `ー'''"/ノリ:| :   ;: |" l    l,   メイドロボとでもやってろや!!
  ∬.     ┐、   l!   |  ノ      '" /|: :     | |    i!
   ●二二| |エコ  l!  i く、-.        |  ;   l  l     ヽ
       ._| | |   、|   \. ┬-、      /      !  丶    ヽ
      「ヽ ) ヽ_/ / |  彡彡彡'"    ,.-'ノ   ;     l   丶     ヽ
     ヾ '    彡彡彡彡彡 .|i丶-‐ '1 //    / ; ,!     \
      ヽ  彡ノ 彡彡  ; ; ,!    ,i /  ,'   /,r' 、      `丶、

315 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 19:43
明日は出撃です。

過激にわたりもちろん発表すべき事ではありませんでしたが、
偽らぬ心境は以上述べたごとくです。
何も系統立てず思ったままを雑然と並べた事を許して下さい。
明日は自由主義者が一人この世から去っていきます。
彼の後姿は淋しいですが、心中満足で一杯です。

いいたい事を言いたいだけいいました無礼をお許し下さい。
ではこの辺で

出撃の前夜記す

宇宙暦0079 12月15日 出撃
戦死

316 :通常の名無しさんの3倍:02/03/19 19:44

               |\|\l\|\::: 
               |       ヽ::: 
               |____  ヽ::: 
                |      丶 丶::: 
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\. |⌒  ⌒ 丶 丶::: 
ちわー三河屋でーす>| ・  ・   | _|:::      
  ______/ | ⊂  ∴ レ6)|:::    
              | ___    |:::   
               \ ヽ_/   /::: 
                .\___/:::  
                 / 丶'  ヽ:::
                / ヽ    / /:::
               / /へ ヘ/ /:::
               / \ ヾミ  /|:::
              (__/| \___ノ/:::
                 /    /:::
                 / y   ):::
                / /  /:::
               /  /::::
              /  /:::::
             (  く::::::::
              |\  ヽ:::::
                |  .|\ \ :::::
          \    .|  .i::: \ ⌒i::
          \   | /::::   ヽ 〈::
              \ | i::::::   (__ノ:
              __ノ  ):::::
            (_,,/\

317 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 20:13
「息子はそういう思いで、死んでいったんです。
ですから・・・・・もう、そっとして置いてください。」
そう言われた、A大尉であったが、逆に、詣でずには帰られないと思い再度頼み込むと、遺族は一冊の本を持ってきた。
「あの子の遺品です。これを読んでからもう一度来て頂けますか」
そう言われ、渡された本を持ち帰り、読みふけった。
彼の愛読書は、哲学者クローチェを論じたものであった。
戦争に喜びを感じていたように見受けられた部下だったのだが、遺書といい、この本といい、意外な事だらけであった。

本を読み続けるうちに、所々の文字に赤い丸が付けて合った。
奇妙に思い、最初からたどって読むと以下の文章になった。

Kちゃん、さやうなら。
私は君が好きだつた。
しかしその時既に君は婚約の人であつた。
私は苦しんだ。そして君の幸福を考へた時、
愛の言葉をささやくことを断念した。
しかし私はいつも君を愛してゐる

何もいえなかった。
ただ謝りたい、そういう心境だった。
翌日、再び遺族の下に訪れ、遺品の本について、率直に語った。
遺族の顔が、少しだけ綻んだ。
そして、墓前に立つ事が許された。
この、警察予備隊の参加の勧誘と戦死した部下への慰霊の旅で初めての事だった。

318 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 20:14
トモロヲ

こうして、A大尉のように全国行脚した人々により、なんとか人員が揃いました。
その数は、旧軍、最盛期の1/10にも満たなかったのですが。
人数がおぼつかないながらも、ジオン共和国防衛隊の前身である、
警察予備隊の発足とになりました。
警察予備隊の発足式の日、Y首相は、こう訓令を行なっています。

「君達は予備隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎されることなく予備隊を
 終わるかもしれない。 きっと非難とか誹謗ばかりの一生かもしれない。御苦労だと思う。
 しかし、予備隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、外国から攻撃されて
 国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。
 言葉を換えれば、君達が日陰者である時のほうが、国民や日本は幸せなのだ。
 どうか、耐えてもらいたい」

 隊員の大部分がY首相の言う通りの人生を送り、なおかつY首相の言葉が真実を含んでいる
 だけに、防衛隊員の苦労と忍耐を思うと心が痛みます。

 それでは、最後にA大尉が、病床の中部下に残した最後の言葉で締めくくりたいと思います。

(ED BGM開始)

「我々の世代は、自分たちがしでかした事のツケを払うのが人生そのものだった。
 君たちの為に、国を豊かにする事しか出来なかったんだよ。
 でも、今のままでは、何かが足りないままだ。
 君たちには、今の子供達が、誇りを持って、自信を持って生きていけるだけの国を、社会を
 築いていって欲しい。生きる事と享楽に走る事が全てでは、余りにも悲しすぎるから」



319 :通常の名無しさんの3倍:02/03/19 20:21
>>シロー・アマダ ◆OH63BKE6    …なのかな?
元ネタわかりすぎのうえ改変が不完全。まんま「日本」じゃん!!
ちゅあんと推敲して変換だけはきっちりしとこうよ…荒らされても仕方ない気はするよ

320 :通常の名無しさんの3倍:02/03/19 20:24
>>301
ていうか、「日本の復興」って、、、
正直、萎え

321 :ジオン共和国防衛隊創設秘話 :02/03/19 20:31
この駄文は、創作とも、ノンフィクションとも言えない作品です。
感づいた人も多いと思いますが、この内容は、連邦を「米国」に、ジオンを「日本」に
置き換えると、そのまま「自衛隊創設秘話」になります。
無論、創作している部分も多いので、完全ではありません。
ただ、難しい問題も絡んでいますから、今後も語られる事の無いエピソードと思い
電波と呼ばれたり、非難を受けることを承知で、書かせて頂きました。
不快に思われた方には、お詫び申し上げます。

ですが、これを読んで、何かを感じられた方々、「靖国神社」や「千鳥が淵」に詣でろとは
申しません、せめて、激動の時代を生きた、お祖父さん、お祖母さんの墓前で、改めて
手を合わせてあげてください。
もし、ご存命であるならば、大事にされてください。そして、戦中の事を語られる事があれば
それを忘れず、心に留め、後世に残してあげてください。
それで思いは残りますから。

あとは、現在の自衛隊に関してですが、皆さんも色々、思う事は有るかもしれません。
しかし、現在、海外に派遣されている自衛隊の人々は、ろくな装備を与えられず、
前線に出ています。
「もし、民間人が狙われる事があれば、防弾チョッキを重ね着して、前に立つ!」
こういう、発言が出てしまうぐらいです。
国政とか主義主張を唱える前に、人として忘れてはいけない物が、どこかに行ってしまってる
気がする、今日この頃です。

それでは最後に、登場人物や、各エピソードの説明をして終わります。
出典は、「聞け、わだつみの声」とか色々。
もし特攻隊の事を詳しく知りたければ、知覧の特攻記念館に行く事をお勧めします。
私は、遠いところに住んでますので、行った事がありませんが、いった人から聞くと
大抵、一日中泣いていたと、涙が枯れる体験をしたと聞きます。
私も一度は行こうと思っています。

322 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 20:32
●登場人物
Z長官:連合艦隊司令長官、小沢治三郎中将。
N中将:軍令部次長、大西瀧治郎中将。彼は「特攻の父」と呼ばれています。
M元帥:米国マッカーサー元帥。
A大尉:完全に創作ですが、彼のような人は、星の数ほど居ました。
U少尉:陸軍 上原良司少尉。
Kちゃん:京子さん。U少尉の遺書と本に出てくる方。
Y首相:内閣総理大臣 吉田茂。

323 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 20:36
●エピソード
・終戦前夜から終戦翌日までのエピソード
 すべて、固有名称を除き、太平洋戦争での日本の実話です。
・N中将の遺書と辞世
 固有名称を除きすべて、大西瀧治郎中将の残した内容です。
・ジオシティー裁判
 東京裁判。
 当時は戦争裁判に関する国際協定は無く、本当に他国から茶番劇と呼ばれていました。
・絞首刑
 死刑にも格という物が有り、特に軍人には「銃殺刑」の方が、より敬意を払った
 死刑方法になります。あくまで当時の概念ですが。
 (苦しまずに即死可能、武器で死ねるという意味もある。自決、切腹に近い。)
 つまり、東京裁判で13階段に登らされた人々は、それだけ侮蔑されたという事。
・M元帥が見た背を向けたジオン兵
 マッカーサー元帥が見、怖れた、日本兵。これも、固有名称を除き実話です。
・デラーズ事件
 朝鮮戦争。
・A大尉のエピソード
 彼と彼に起きた事は創作ですが、当時、本当によくあった出来事を演じて頂きました。
・U少尉の遺書と本のエピソード
 固有名称を除き上原少尉の残された実話です。
・Y首相の訓令
 昭和32年2月、防衛大学第1回卒業式での、吉田茂総理の訓話。
・A大尉の遺言
 私の師匠の遺言。

324 :ジオン共和国防衛隊創設秘話:02/03/19 20:43
はぁ、やっとカキコできた。
いきなりカキコできなくなったから、驚いたけど、どうもプロバ規制かかったみたい。
あの荒らしは、単に無差別アラシだったようで・・・・・。
自分がアラシ扱いだったら泣きますが(w

>>319 >>320
すまぬ素直に詫びます。
ですが、どうしても書きたかったんですよ。
アプするか悩んでる間に、このスレが廃れ始めたんで、慌ててカキコしました。
一部の方には、常識的な無いようですが、一般の人は、殆ど知らない、
素人もしない内容ですから、良い機会かなぁと・・・・・。
他にも、書きたいネタあるけど、辞めた方がいいかな?
ジェネラル・ヒグチのネタとか。

325 :通常の名無しさんの3倍:02/03/19 21:12
>>324
藁。いいと思うよ。ただ変換と推敲はきっちりと。引用の場合趣旨からかなり改変した方が良いかと。
わかるやつ以外には啓発を、元ネタがすぐにはわからないようにして。
次回に期待!!(なんて自分で書きもできないで講釈たれてスマソ)ガンバレ!

326 :ソーラ−システム開発秘話:02/03/19 23:05
クボ「セキ大佐達の努力は実り、ソロモン要塞は陥落しました。
   その後の彼等の人生は、どうなったのでしょうか?それでは、エンディングです」

0079 12月25日。
連邦軍宇宙艦隊は、ソロモンに入港を果たした。
各艦隊の旗艦が並ぶ中に、ティアンム艦隊の旗艦
タイタンの姿は無かった。
ソロモン陥落直前、部下を逃がす時間を稼ぐ為ドズル・ザビは自ら超巨大MA
ビグ・ザムを駆り、単身ティアンム艦隊に対し特攻をかけた。
ドズル・ザビもまた、部下を愛する男だった。

ティアンム艦隊はソーラーシステムの第2射に注意を払っていた為に
虚を突かれた形になった。
強力な拡散ビーム砲と長距離ビーム程度ならば容易く跳ね返してしまう
Iフィールドを搭載したビグ・ザムは、ティアンム艦隊に肉迫。
ティアンムも戦艦の主砲すら跳ね返すビグ・ザムに対し兵装をミサイルに換装して応戦した。
しかし、ビグ・ザムはその圧倒的な火力で、瞬く間に戦艦5隻、巡洋艦8隻を撃沈。
艦隊の旗艦であるタイタンも、この中に混じっていた。

志半ばで、ティアンムは戦死した。

ビグ・ザムはその後ホワイトベース隊の肉迫攻撃によって撃破されたが、
ビグ・ザムの本来の目的である、残存兵力の脱出は成功。
最終決戦地、ア・バオア・クーへの戦力の集結を助ける形になった。

総帥ギレン・ザビは、

「ドズルにして、尤もな事よ…」

と語っている。事態は最終局面を迎えつつあった。

327 :ソーラ−システム開発秘話:02/03/19 23:09
一方セキはその後12月29日に地球より合流したレビル将軍率いる主力艦隊と共に
ア・バオア・クー攻撃に向かった。


こうした事態を、ジオン公国公王デギン・ソド・ザビは非常に憂慮していた。
彼は独自に連邦との和平交渉を行うべく、戦艦グレート・デギンに搭乗。
レビル将軍との接触を試みた。彼には最早、戦う気力は残っていなかった。

しかしジオン公国の実際の実権を握る長男、ギレン・ザビにとって
それは容認出来ない事実だった。

そして、12月30日。事件は起こった。

ジオン本国に浮かぶ密閉型コロニー「マハル」に於いて、人類史上未曾有の計画が
実行されようとしていた。
コロニーを砲身に見立て、コロニー鏡で貯えた電力をレーザーとして一気に放出。
直径6キロの巨大レーザー兵器によって、連邦主力艦隊の殲滅を図ると言うものだった。

後の検証によって判明したが、ソーラ・レイは、セキの考案した
ソーラー・システムの原理を応用した、画期的な兵器と言えた。
資源の乏しいジオンが勝利する為には、無尽蔵に利用可能な太陽エネルギーを
利用する以外に道は無かった。

その頃、戦艦グレート・デギンは、レーザー通信による連邦艦隊との接触に成功、
デギン公王は自らレビル将軍との会談に赴こうと連邦軍艦隊旗艦フェーベに
乗り込もうとしていた。


その時だった。

328 :ソーラ−システム開発秘話:02/03/19 23:26
サイド3方面より飛来した巨大な閃光が、連邦艦隊を襲った。

ソーラ・レイだった。

ギレン・ザビは、邪魔な公王もろとも、連邦艦隊を消しさることに断を下していた。
ギレン・ザビへ通信を行った兵士は

「あの時程、総帥を恐いと思ったことは無い」

と、後に述懐した。

ソーラ・レイの威力は想像を絶していた。
当時連邦軍のエースパイロットであった、アムロ・レイ大尉は、

「あれは憎しみの光だ」

と、ソーラ・レイを表現していたという。圧倒的だった。
憎しみの光は、連邦艦隊の3分の1を一瞬の内に消しさり、レビル将軍、デギン公王は、
共に戦死。そして、その中に、セキの名もあった。
自分が考案したシステムの原理を応用した兵器によって命を落とすとは、
皮肉以外の何者でも無かったかも知れなかった。

329 :ソーラ−システム開発秘話:02/03/19 23:29
文明発祥以来、人類の歴史は戦争の歴史とも言える。
人類は、より強く、より早く、より大きく。自らの勝利の為に様々な兵器を
開発してきた。

そして今世紀、旧世紀の核以上の力を人類は持つに至った。

現在、1年戦争は終結を迎えている。
しかし、ソーラー・システム2、新型のコロニーレーザーと、太陽エネルギー兵器の
開発競争には拍車がかかり、アースノイドとスペースノイドの対立は治まる気配が見えない。


セキ達は、戦争終結の為に開発したこの兵器の行く末を、この世界の行く末を
宇宙の星空の中で、どのように見守っているのだろうか?




330 :通常の名無しさんの3倍:02/03/19 23:37
>>324
書きたいのは分かったからせめて少しでも技術と絡めてくれよ。
フォローもしようがないくらいスレ違いだから。
小説スレもあるだろうに。
あと推敲は基本。

331 :通常の名無しさんの三倍:02/03/19 23:42
>329
感動あげ

332 :通常の名無しさんの3倍:02/03/20 00:03
>>330
本家プロXでも技術とかと関係ないネタがあったからそれはそれでいい。
元ネタの固有名詞がそのままなのは萎えたが。

333 :勝手に続き書いたヤツ:02/03/20 00:16
ソーラーシステム編、よかった。
勝手に続きを書いた立場としては、自分の未熟さを恥じる思いだ。

しかしジオン共和国設立秘話は、どうかと思う。
たしかに本家Xでも技術無関係の話があるから、それはいいと思う。
しかし、あくまで「ガンダムワールド」で遊んでほしい。
「ガンダムワールド」という制限があるからこそ、皆、面白いと思うのだろう?
その制限をとっぱらって、ただ名称を変えてガンダムワールドの仮面をかぶり
本当の史実や、それに対する考えを冗長に語るのは
あきらかに、スレ違いでは?

334 :オデッサ編の書き手:02/03/20 00:52
ソーラーシステム編完結お疲れ様
今回は有名人がいっぱい出てきて面白かった〜♪

「ジオン共和国防衛隊創設秘話」は難しい〜〜
もう少し創作部分が多いとまた違った感じになるのかな?
(私のも技術モノじゃないから仲間が増えると嬉しいw)
話(ネタ)は面白かったが、ガンダムじゃなくても良かったのでは?(^^;
ところで「ジェネラル・ヒグチ」って誰なんでしょうか? その意味でも新作キボンヌw

>>333さんの作品も面白かったって!w(そんなに自虐的にならないで(^^;;
こちらの新作も激しくキボーンw

私は1ST世代なのでこのスレ見るようになってから
1St以外のガンダムビ゙デオ借りて来て見まくってます
(ちなみに、壷編は書こうとしましたが無理でしたw)

335 :名無しさん@ぴんきー:02/03/20 00:56
まー、自分で創作をかかないのに、意見を言うのもなんだから、sageとくが、
ジオン共和国防衛隊創設秘話は、たしかにガンダムの名を借り、自分の意見を語っているようにみえる。

それと、マッカーサーに背を向けていたのは、日本では要人を警護する時、列の外を向く慣習があったから
だった。それが最高の敬意の払い方だったわけで。
それを知らなかったマッカーサーは本編のように思ったわけだが。

336 :329ですが、次回予告。:02/03/20 00:57
1年戦争末期。ジオン公国は連邦の物量作戦に次第に押され始め、
その制圧範囲を縮小して行く事になります。

「ザク」「リックドム」に代わる汎用量産機の開発。

この、命題に、ジオンの2つの技術者集団が立ち向かいます。
「ジオニック」と「ツィマッド」
1年戦争のターニングポイントとなる傑作機を生み出した企業は、
お互いに影響を受けながら、MS史上に残る傑作機を生み出しました。

次回プロジェクトX 〜技術士官達〜

次世代MS戦争「孤高の決闘機 ギャン」
       「遅れて来た名機 ゲルググ」

2夜連続の放送です。お楽しみに!

337 :332:02/03/20 01:03
>>334
樋口将軍ね。中国大陸に逃れてきた多数のユダヤ難民を助けた人物。
これは警察予備隊以上にUC世界に置きかえるのは無理じゃないか?

あ、オデッサ編良かったっすよ〜。最後のビデオレターなんか特に。

338 :通常の名無しさんの3倍:02/03/20 01:06
>>336
超期待!楽しみに待ってます。

339 :通常の名無しさんの3倍:02/03/20 07:06
>336 ゲルググ編 出来ればシャア専用機の技師の話も・・・ゼイタクカナ?
ついでに下がりすぎAGE

340 :通常の名無しさんの3倍:02/03/20 09:22
職人さん、ガンダムMR-2開発秘話もヨロシク!

341 :sage:02/03/20 15:18
>>334
全体がイデオロギー色が強すぎてガンダムとは合わないと思った。
折れ的にはガンダムのテーマはイデオロギーの否定だと思ってるんで。

あと、
> 一部の方には、常識的な無いようですが、一般の人は、殆ど知らない、
> 素人もしない内容ですから、良い機会かなぁと・・・・・。
は正直読んでて不快だった。
知っているということと、君と同じ解釈をするということは
全くの別問題だよ。

342 :sage:02/03/20 15:19
さがってなかった。撃つ杉。

343 :通常の名無しさんの3倍:02/03/20 16:29
ノーマルスーツ・厚さ5ミリに込められた究極の知恵。
っての、頼みたいなあ。

宇宙線防御と超コンパクト生命維持装置、着脱の工夫、ガス管理についてぜひ
開発者のみなさんに聞いてみたい。

344 :外道戦士Z:02/03/20 17:42
新人の外道戦士Zです。
とんでもな外道話をゆっくりと始めます。
ベテランの職人さん、読者の方、ご指導をお願い致します。

345 :外道戦士Z:02/03/20 17:44
                 ( ̄ ̄<     / ̄>
                  \  ヽ   / /ソ
        プ ロ ジ ェ ク ト\  ヽ P r o j e c t MS
   ──────────────────────
         技術者たち /|_/ /\engineers
                 |   /   \   丶
                 \/       \__ノ


  プロジェクトXスペシャル・ミノフスキードライブシステム開発秘話
      〜TP局駐在員報告:ミノフスキーと呼ばれた技師〜

346 :ミノフスキードライブシステム:02/03/20 17:45
序章 ミノフスキーと呼ばれた技師
「昔、何処かで君に良く似た少年と出会ったよ」
「(似てて当然、僕ですよ博士)……どんな少年でしたか」
「良く覚えていなんだが、人の革新だな」
 黙々と戦艦用ミノフスキークラフトの実験データを纏め上げる老人、黒板

には後にホワイトベースと呼ばれる新造戦艦の外観図。立ち去ろうとした

青年将校の背中に投げられた老人のセリフ。
「儂は墓の下まで持っていくよ、ウッソ君」
 地球連邦軍試作型MS、RX78−2通称ガンダムすらロールアウトしてい

ない時代、老人の机には存在するはずのないMSと追加武装一式の設計

図「ヴイクリー2アサルトバスター」、彼は記念品のハードコピーにライター

で着火した。
「やっぱり覚えていたのですね」
「儂を誰だと思っておる、ミノフスキー粒子の第一人者じゃよ。さあ出て行

ってくれ、RX78−2の組立作業を監督をしなければならん」
 微かに笑った青年の姿が消える、彼が所属する時間にタイムマシンで戻

って行ったのだ。

347 :ミノフスキードライブシステム:02/03/20 17:47
平和の終焉、混乱する時空間。
突然始まったザンスカール帝国軍「ベスパ」の侵攻。
危うい平和を予感した老技師達。
ミノフスキー理論の老技師Mとの出会い。
そして・・・・・白いMS、ヴィクトリーガンダム。
これは、悲劇を繰り返さない為に、子供達に未来を残す為に立ち上がった

名もない男たちの熱く悲しい物語である。

348 :ミノフスキードライブシステム:02/03/20 17:47
♪かぜのなかのすーばるー すなのなかのぎんがー♪
「限られた資材・設備そして時間〜天才と呼ばれた技師〜」
♪みんなどこへいったー みおくーられることもなくー♪
「旧式か〜コアブロックシステム〜」
♪そうげんのぺがさーすーまちかどのびーなーすー♪
「挫折〜爆発事故レポート〜」
♪みんなどこへいったー みまもーられることもーなくー♪
「希望〜試作型ミノフスキーフライトシステム〜」
♪ちじょうにあるほしを、だれもおぼえていない♪
「ニュータイプの少年」
♪ひとはそらばかりみーてるー♪
「リガミリティア」
♪つぅばーめよーたかぁいそぉらかぁらー♪
「命と引き替えにしても〜乙女達〜」
♪おしぃえーてーよーちじょーのほしをー♪
「新たな象徴V2」「輝く翼〜飛べガンダム〜」
♪つぅばーめよーちじょうのほしはー♪
「技師Mの失踪〜ミノフスキー博士〜」
♪いまぁどーこーにーあるのーだーろー♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

349 :334:02/03/20 18:30
>>337
なるほど実在の人物だったんですね、情報感謝です
ガンダム関係かと思ってました^^;

>>339
カッ、カッコイイ・・・、最近予告編で興奮している自分が恐いw

350 :通常の名無しさんの3倍:02/03/20 21:53
>>298

351 :通常の名無しさんの3倍:02/03/20 22:58
>>298
俺はええ話や、おもたけど、なんできらうん?
むつかしけどな。

352 :孤高の決闘機 ギャン開発史:02/03/20 23:10
9:15  エェェェェェックス・・・!

「次世代MS戦争〜孤高の決闘機 ギャン開発史」

(あのナレーション)

1年戦争末期。ジオン公国は連邦の物量作戦に次第に押され始め、
その制圧範囲を縮小して行く事になった。
連邦の量産MS「GM」は、性能でジオンの傑作機「ザク」を上回り、
「GM」より性能の良い「リックドム」でさえも、集団戦闘時では、
「GM」の組織力と物量の前に思う様に戦果をあげる事が
出来なくなりつつあった。

「ザク」「リックドム」に代わる汎用量産機が必要だ。
しかも、物量をはね返せる高性能機が。

ジオン首脳部は次期主力MSの選定条件として、
1.リックドム・ザク06R以上の運動性
2.ビーム兵器の標準搭載
3.安定した生産性
の3つをジオンMS企業に向けて打診した。

とてもでは無いが、ジオン首脳部でさえ、この条件をクリア出来る企業が
あるとは思えなかった。
無茶は承知だった。無茶が出来なければ、ジオンは確実に負ける。
それを見越しての、この条件提示だった。
しかし、この、無茶な命題に、ジオンの2つの技術者集団が立ち向かった。

「ジオニック」と「ツィマッド」共に「ザク」そして「ドム」
1年戦争のターニングポイントとなる傑作機を生み出した企業だった。
2つの企業は、お互いに影響を受けながら、MS史上に残る傑作機を生み出す事になった。
しかし、それは予想以上に険しい道のりだった・・・

353 :孤高の決闘機 ギャン開発史:02/03/20 23:14
(あの音楽)

「高性能機の開発〜1機のMSで物量をはね返せ!」
「生き物のように動く機体を〜フィールドモーターの威力」
「白兵戦用としての特化〜ジオン初のビームサーベル」
「ビームが撃てない?〜実弾系武器への転換へのユニークなアイディア」
「コンペティション〜MS-14との競合・・・そして」


ツィマッド社技術主任、K。
ジオン首脳部からの条件提示に、ほくそ笑んだ。

「今度も、ジオニックを出し抜いてみせる」

地上用重MS「ドム」の成功以来、ツィマッドの業績はうなぎ上りだった。
ザク06Fに代わる主力MSの選定に於いて、宇宙用に換装を施したリックドムは
生産性の高さでジオニックのザク06Rを抑えて勝利していた。
しかも、ツィマッドはジオニックに対して決定的なイニシアチブを持っていた。

ジオン首脳部の統合整備計画プロジェクトの一環により、
ジオニックからザクの技術提供を受けていたツィマッドは、独自にミノフスキー
理論によるビームCAPの小型化に成功していた。
更に従来のジオンMSの動力機構として採用されていた流体パルスシステムとは
一線を画した、画期的なシステムの開発に成功していた。
連邦のMSにも採用されていたフィールドモーターとマグネット・コーティングである。
この技術をザクに盛り込んだ。
完成した機体は、従来のザクの性能を大幅に凌駕していた。

MS-11 アクトザクである。

354 :孤高の決闘機 ギャン開発史:02/03/20 23:19
しかし、ビーム兵器を装備し、抜群の運動性能を持っていた
ザクの完成系と言っても過言では無いアクトザクだが
正式採用を見送られていた。

理由があった。連邦の白い悪魔、ガンダムの出現。

当時ツィマッドは次期主力MSの選定に、このアクトザクを提出する予定だった。
しかしガンダムの出現によって大きく事態は一変した。
戦艦並みの火力を持ったビームライフルの脅威。
ザクを一撃で撃破するこの兵器の出現は、ジオンの技術者を驚愕させた。
そして、ツィマッドの技術陣のMS開発構想を根底から覆すことになった。

リックドムのジェネレーターを流用していたアクトザクのビーム兵器は、明らかに出力不足だった。
自然と、ジオン首脳部の提示した内容の「ビーム兵器」は
ガンダムに準ずるものでなければならないことは暗黙の了解になった。

しかしそれでもツィマッドが、一歩ジオニックをリードしていることは、
明らかな事実だった。

アクトザクで培った技術を、どう次世代機に反映させていくか。
これがツィマッドとKの懸案事項だった。同時に、リックドムに続き、
このコンペティションに勝利出来れば、MSの生産主導権は完全に
ツィマッドにシフトする。


社運をかけた開発が始まった。

355 :通常の名無しさんの3倍:02/03/20 23:45
>>351
スレ違いの上に全然ガンダムの世界に則ってない上に推敲さえ出来てないから。
どこかに元の文章があって、そのコピペかと疑ってみる。
スレの趣旨すら無視した、むしろ荒らしに近いシロモノだから。

356 :( ´∀`):02/03/21 00:07
芸術は制約があるからこそ輝く、と、ボソっと言っておこう。
俳句だって漢詩だってルールに準じているからこそ美しい。
サッカーやバスケだってルールの範囲で戦うからこそおもしろい。
確信犯での多少のルール破りはあってもいいかもしれないが、"多少"の範囲の
目分量を間違うと、このように否定されるわけだな。<自衛隊ネタそのままのやつ

357 :ミノフスキードライブシステム:02/03/21 00:34
ある日の9:15  エェェェェェックス・・・!

「ミノフスキードライブシステム開発秘話」

(あのナレーション)

 老人は何処かに到着するたびにミノフスキー粒子理論を応用した新システムを開発設計したが、彼自身その理由も意味も思い出すことはできなかった。
 仮にMと名付けよう。彼が農場を手伝っていた時、カミオンと呼ばれるMS移送トレーラーの爆発事故に遭遇、巻き込まれたことから歴史が動いた。

 データ収集用MSすら自由に手に入らない、ザンスカール帝国軍実験部隊イエロージャケットに対抗するべく開発を始めたガンダムタイプMS、通称ヴィクトリー。だが機体の小型化、化学ロケットや熱核ロケットによる機動システムには限界があった。
 敵の“ビームローター”は防御のビームシールドと機動システムを融合させた斬新なシステム、それはペスパ製MSの推力比を向上させ空中での安定性を向上させていた。
「ダメだダメだダメだ、こんなシステムならビームローターを採用した方が増しだ!」
 元々ザンスカール帝国軍実験部隊イエロージャケットに所属していた技術者G、ビームローターの実物がなくても比較は予測できた。
「ガス欠、最大出力で約2分、プロペラントタンクの容量不足じゃな」
 頭に包帯を巻いた農夫、ジェネレーター事故に巻き込まれた民間人が暗算で計算、ほぼ正確にシステムの欠陥を指摘した。これが主任技術者Gと部分的記憶喪失の天才技師Mとの出会いだった。

358 :ミノフスキードライブシステム:02/03/21 00:45
 研究室の黒板に書き込み始めたのはミノフスキー粒子理論、最後に書き込んだのはミノフスキークラフトのスペル。
「これしかなかろう、どれだけミノフスキークラフトを小型化できるかがネックだが。地球の大気圏内で機体を浮遊させようとすること自体が無謀なんじゃ。陸戦兵器のMSをプロペラントを消耗させずに飛行させる? は、それは夢じゃよ」
 老農夫の異様な眼光、威圧感にたじろぎながらも彼の家、納屋に案内されると違和感が満ち溢れる戦闘機を自慢する。
「これには小型化したミノフスキークラフトが組み込んである、まあ試作品の実験機だ。これをコアブロックシステムに改造して……」
「1人で小型化したのか!?」
「ミノフスキー粒子基礎理論と応用は儂の専門じゃからな」
 設計思想の大規模な変更、最低限度の実験すらままならない資材不足、それすらMはブツブツと文句を言いながらも組立作業を行う熟練工の手付き。
「コアブロックシステム、そんな旧式をヴィクトリーに導入するのか?」
 若者の技術者が設計思想の違いから離反、Mでさえ流石に堪えたようだ。

359 :ミノフスキードライブシステム:02/03/21 00:49
 月日は流れヴィクトリータイプ・コアファイター、ハンガー、ブーツの試作機が完成した。だが肝心のテストパイロットが実戦に駆り出され、その結果負傷して帰還した。
「マーベット、何故一言声を掛けなかった? トップリムだけでも出せたものを……ビームライフルは試射も終わっていたのだ!」
 偶然なのか、イエロージャケットの試作MSシャッコーを奪い操縦した少年ウッソ・エヴィン、彼がコアファイターに乗ることになってしまった。
「良いな、トップリム、ボトムリムはいくら壊しても構わんが、コアファイターだけは傷付けずに持ち帰れ! そしてそれはパイロットの君を守るためでもある! マシンの修理は可能でも、パイロットの君は死んだらお仕舞いなんじゃ。わかったら、返事をしろ!」
「は、はい、ウッソ・エヴィン、コアファイター出ます」
「ウッソ聞こえる? トップリムを出すわ、バランサーをヴィクトリーモードに、信号弾の後ろよ」
 コアファィターとトップリムの合体まではマーベットが実験済み、だが飛行中のボトムリムとの合体、完全なヴィクトリーモードへの移行は殆どぶっつけ本番だった。
「構わん、次のボトムリムを出す! 慌てるな、慎重に頼む」
「合体した、白いMS!?」
「猫目か狐目なんかー!」
 そしてパイロットの少年ウッソ・エヴィンは無傷で帰還、リガミリティアの象徴ヴィクトリーガンダムと共に。だが技術者達の戦いは終わらない、ヴィクトリーモードでの浮力不足が判明、ミノフスキークラフトの改良は未だ必要だったのだ。

360 :ミノフスキードライブシステム:02/03/21 00:56
次回「ミノフスキードライブシステム開発秘話後編 新たな象徴V2」 をお楽しみに。

♪かぜのなかのすーばるー すなのなかのぎんがー♪
「限られた資材・設備そして時間〜天才と呼ばれた技師〜」
♪みんなどこへいったー みおくーられることもなくー♪
「旧式か〜コアブロックシステム〜」
♪そうげんのぺがさーすーまちかどのびーなーすー♪
「挫折〜爆発事故レポート〜」
♪みんなどこへいったー みまもーられることもーなくー♪
「希望〜試作型ミノフスキーフライトシステム〜」
♪ちじょうにあるほしを、だれもおぼえていない♪
「ニュータイプの少年」
♪ひとはそらばかりみーてるー♪
「リガミリティア」
♪つぅばーめよーたかぁいそぉらかぁらー♪
「命と引き替えにしても〜乙女達〜」
♪おしぃえーてーよーちじょーのほしをー♪
「新たな象徴V2」「輝く翼〜飛べガンダム〜」
♪つぅばーめよーちじょうのほしはー♪
「技師Mの失踪〜ミノフスキー博士〜」
♪いまぁどーこーにーあるのーだーろー♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

361 : :02/03/21 08:09
げるぐぐへんはまたこんど

362 :通常の名無しさんの三倍:02/03/21 19:57
まじでトミノ編やんないかな。ガンダム制作秘話とか。トップラでやったからさ。

363 :通常の名無しさんの3倍:02/03/22 00:11
VネタはTV見てないからさっぱり判らん

364 :通常の名無しさんの3倍:02/03/22 01:59
>>363 不本意ながら同意w

話は面白そうなんだけどVガンダム見た事ない・・・
やっぱり元ネタがわからないと楽しさ半減って事でビデオレンタル中
もしもウッソが〜≠烽サうだけど最近Vガンって流行ってるのかな?

(「観て下さい」に ちょっと萌えw)

365 :ハハハッハハハハ:02/03/22 14:12 ID:???
age

366 :孤高の決闘機 ギャン開発史:02/03/22 23:08 ID:q+g1oG88
新型MSのコンセプト。
これはすぐに結論が出た。

ジオン製のガンダムを作ろう。

当時、伝説的な戦果を挙げつつあったガンダムの設計コンセプトは、
近距離、対MS白兵戦用の格闘能力に秀でたものだった。
新型機は、このコンセプトを突き詰めた、究極の白兵戦用MSという事に決まった。
連邦とジオンのミリタリーバランスを一変させたガンダムの性能を量産機にブチ込む。
成功出来れば、ジオンの勝利は間違い無い。
新型機達が絶望的な戦力比を覆し、連邦のGMを次々と蹴散らしていく、
そんな場面さえ夢では無い。

図面を引く、Kの手には自然と力が入った。

新型機には、引き続きアクトザクに採用していたフィールドモーターを採用した。
白兵戦での最重要課題である、MSの滑らかな動きを再現する為の物だった。
事実、新型機は従来のジオン製のどのMSよりも、滑らかに、まるで生き物のように
動くことが出来た。ジオンが初めて対MS格闘戦用に生産したグフとのテストマッチにも、
圧倒的な運動能力で完勝した。
更に新型機にはマグネットコーティングも施され、同社のドムとの比較テストでも
予想以上の成果を見せた。

一部の技術者は言った。

「これに蒼い巨星や、黒い三連星が乗っていれば…」

戦争に「もしも」は禁物だが、そう考えたくなるような性能を新型機は持ち合わせていた。

「いける…これなら、ジオニックの新型など、物の数では無い」

しかし、ある日Kの耳にある情報が入った。
ジオニックがとうとう「あの武器」を完成させたらしい。

Kは耳を疑った。*

367 :孤高の決闘機 ギャン開発史:02/03/22 23:13 ID:q+g1oG88
ジオニックが、ツィマッドとは別の技術開発によって独自にエネルギーCAPの小型化に成功。
同時に「あの武器」ビームライフルの実用化に成功したと言うのだ。

しかも、そのエネルギーCAPのスペックは、ツィマッドの物を上回っていた。
ツィマッドの新型機は、抜群の運動能力を得た代わりに、ジェネレーターの出力をそちらに
取られることになった。結果、エネルギーCAPへの出力は低下。ビームライフルの携帯は
無理と言うことが分かっていた。

運動性を取るか、ビームライフルを取るか。
K達の答えは既に出ていた。

我々は、究極の白兵戦用MSを作るのだ。運動性を犠牲にしてまでビームライフルは必要無い。

その代わり、新型機にはビームライフルよりも出力を必要としないビームサーベルが
採用されることになった。

あちらがジオン初のビームライフルならば、こちらはジオン初のビームサーベルだ。
格闘戦に性能が突出した新型機には、ビームサーベルの方が装備には適していた。
火力は、リックドムのジャイアントバズで補う事が決定した。

しかし、ビーム兵器の搭載と、抜群の運動性、そしてアクトザクの生産ラインを
流用出来ると言う、安定した生産性。
この3つの課題をツィマッド社が既にクリアしていたとしても、ビームライフルを携帯出来る
ジオニックの新型機に火力の面で明らかに劣ってしまうことは、いくら格闘用に特化したMSとは言え、
選定に負ける要素を孕むことになる。

しかし、K達には自信があった。
我々の新型機が、ジオニックの新型などに負ける筈が無い。
我々の新型機の運動性能は、ジオニックの新型など、全く問題にしないのだから。

フィールドモーターと、マグネットコーティングのメリットは、
それによって生じたデメリットを補って余りあるものだと、K達は信じていた。


そして、ジオニックとのコンペティションの日がやってきた。
月面都市グラナダ。ここで、ジオニックのYMS-14とツィマッドのYMS-15。
双方の技術力を賭けた決戦が行われようとしていた。*

368 :名無しさん:02/03/23 00:01 ID:???
そ、それで・・?(ドキドキ


369 :191:02/03/24 04:24 ID:w/hBnnt6
なんかいろんなプロジェクトが同時に進行してて
読みづらい・・・(w

370 :369:02/03/24 04:26 ID:???
ぐは、クッキー食ったときにsageが消えてしまった・・・スマソ。
名前にもなんかぜんぜん違う数字入ってるし・・・なんで?

371 :通常の名無しさんの3倍:02/03/25 05:46 ID:5Pv40DZ6
職人さん達がんばれアゲ

372 :通常の名無しさんの3倍:02/03/25 17:46 ID:DyvcdY9s
つづきが激しくきになるage

373 :_:02/03/26 20:38 ID:orAKTHt2
期待age

374 :孤高の決闘機 ギャン開発史:02/03/27 00:31 ID:y0LSN29s
YMS-15はコンペでも良好な結果を示し、特にその人間的な動きを活かした 格闘性能は驚異的ですらあった。
ジオン首脳陣はYMS-15の運動性に感嘆の声を漏らした。
またアクトザクシリーズ以来の操作性の良さも引き継がれ、パイロット経験の少ない者でも
ベテランパイロットのように扱うことが出来た。
学徒兵が多くなりつつあったこの時期に於いて、操作性の利便さは、重要視されていた。
K達の自信と期待は、嫌が上にも高まった。

しかし、YMS-15がビームサーベルを主武装とする純粋な白兵戦用MSであることが
ジオン首脳陣には不満とだった。
使用する火器はリックドム用のものであり、ガンダム並みの威力を持つビームライフルを使用できる
YMS-14と比較すると、火力で劣っているのは火を見るよりも明らかだった。
また推進力などの機動性能が劣っている点も指摘された。
確かに運動性能はYMS-15の方が大きく上回っている。しかし、こと空間運動性に於いては、
YMS-14がYMS-15を上回っていた。

更に駆動方式でフィールドモーターを採用している点も問題とされた。
就役しているジオンのMSはほとんどが流体パルスシステムを採用しており、前線での整備性や生産性で
混乱を起すのは確実であった。
そして、既に各MSの操縦方式や部品の規格を統一する統合整備計画(第2期生産計画)の青写真が
出来上がっていた時期でもあり、ジオン首脳部はこれ以上の混乱は避けねばならなかった。

K達は、そうしたデメリットを超える価値がフィールドモーターにあると考え、
ジオン首脳部にそのメリットを説いた。
しかし、今回のテストでそれを十分に証明することはできなかった。

結局次期主力機は兵器としてのトータルバランスに優れたジオニックのYMS-14に決まり、
7機生産されたYMS-15は社内における開発・研究用として引き取られることになった。

K達の落胆は、大きかった。

375 :ギャン開発史:02/03/27 00:37 ID:???
×不満とだった
○不満だった

校正不十分でスマソ。

376 :孤高の決闘機 ギャン開発史:02/03/27 00:44 ID:???
コンペティションでの敗北。

ハンガーに並ぶ7体の新型MSは、このまま日の目に晒される事の無いまま、
実戦に出る事すら無いまま、その一生を終えようとしていた。
しかし、そんな折、Kの元に、ある男からの連絡があった。

「捨てる神あれば、拾う神有り」

こんな事をKは思い知る事になる。

グラナダに籍を置く、突撃機動軍のマ・クベ大佐。
大戦初期の大佐は地球攻撃軍に所属しており、地球最大の鉱物資源基地において
戦略物資の打ち上げを行っていた人物だった。
マ・クベは、グラナダにおいて行われた次期主力MS選定を視察した際に
YMS-15を高く評価し、キシリア少将を通してツィマッド社に対して問い合わせを
申し入れてきたのだった。

「私は、貴社の新型を高く評価している。確かにコンペではジオニックに遅れを
 取った事は事実ではあるが、必ずしも貴社の新型の性能が劣っていた訳では無い。
 適材適所。運用の方法さえ誤らなければ、ジオニックの新型以上に実力を発揮出来ると
 考えているのだ」

「量産化は難しいが、是非、ツィマッドの新型を突撃機動軍のMSとして採用したい」

マ・クベは、きらびやかな骨董品の並ぶ自らの応接室で、開発主任のKの手を取り、
この男らしからぬ熱っぽさで、蕩々と語った。

377 :通常の名無しさんの3倍:02/03/27 05:43 ID:W/C1pwGA
あげ

378 :通常の名無しさんの3倍:02/03/27 10:30 ID:HQ3z62sg
期待あげ

379 :通常の名無しさんの3倍:02/03/27 22:55 ID:XQtuvv6Y
「熱っぽく語る塩沢マ・クベ」に期待あげ

380 :通常の名無しさんの26倍:02/03/28 00:14 ID:MjQClJ3c
今までこんなに面白いスレがあるなんて気づかなかった。不覚。
これらを何冊かの本にして出版したらけっこー売れるんじゃない
とまで思ってしまった。
自分には文才がないので、職人さん、がんばれーー!楽しみにしてます!!

381 : :02/03/28 13:45 ID:???
でも真相は「デザインがよかった」とかそんなところなんだろうなあ、クヴェタソ。

382 :孤高の決闘機 ギャン開発史:02/03/29 00:23 ID:???
久保「今回はMS-15、ギャンの設計主任だったKさんにお越しいただいてます。
   コンペに敗れてしまった時は、どんなお気持ちだったのでしょうか?」

K 「信じられない気持ちで一杯でした…ギャンは、我々の自信作でしたから…
   でも、大佐のお陰で、我々の努力も無駄にはならずに済みました」

松平「マ・クベ大佐がギャンを拾い上げて下さった訳ですが、マ・クベ大佐と
   いえば、オデッサ作戦での核使用というエピソードが余りにも有名な方で、一般の
   皆さんには、良いイメージを持っていらっしゃらない方もいると思うのですが…」

K 「核の使用に関して言えば、私とて良くは思っておりません。が、大佐には皆さんが
   思っていらっしゃる程、私としては悪いイメージは持っておりません。大佐は、
   大佐なりにジオンの往く末を案じていらっしゃったのだと思います」

松平「成る程。大佐なりの愛国心の現れ…と言った所でしょうか」

久保「こちらが、ギャンの模型なんですが、中世の騎士を思わせるフォルムですねぇ」

K 「はい。白兵戦用に特化した機体と言うコンセプトでしたので、イメージ的に
   こういったフォルムの物が良いのではと設計してみたんです。大佐は、この
   フォルムを、いたく気に入っておいででしたね…」

久保「採用の基準に、機体のポテンシャルと共に外観のスマートさと言うのもあったのかも
   知れませんね」

K 「おそらく、それは多分にあったと思いますよ。御存じの通り、
   大佐はああいった性格の方でしたから」

久保「突撃機動軍のマ・クベ大佐の手に引き取られる事になった試作機は、その後
   どう言った経緯を辿る事になったのでしょうか?続きを御覧下さい」

383 :孤高の決闘機 ギャン開発史:02/03/29 00:30 ID:dqoCMnoQ
マ・クベ大佐の問い合わせ以降、ツィマッド社にはジオンの著名な将校達の元から、

「是非カスタム機として、使ってみたい」

という旨のオファーが舞い込んでいた。
試作機は、火力の低さから、集団戦闘には向いていない機体だったが、一対一での戦闘力に秀でた
MS乗りである将校達の専用機には、もってこいの機体だった。
その後、7体の試作機には火力の強化の為、若干の兵装の変更が施されることになった。
しかし、ジェネレーターの出力の都合上、ビームライフルは持てない。

意外な方面から、それに対する突飛なアイデアが出る事になった。
マ・クベ大佐だった。

騎士を思わせる、試作機のフォルムに合わせて、円形のシールドを持たせる事を
マ・クベは提案した。
だが、シールドはニードルミサイルの発射機構に加え、ハイドボムの武装を施すと言う、
言うなれば「攻撃する盾」ともいえる物だった。
技術畑では無い場所からのこの案は、突拍子も無いものだった。
シールドと言う防御機構に爆発物を装備すると言う、前代未聞のアイデア。
普通の技術屋なら、一笑に付す様な内容だった。

しかし、相手の装甲をボロボロにするニードルミサイルと、
ミノフスキー粒子を遮蔽物として活用し、機雷としての効果を十二分に発揮する
ハイドボムを備えたこのシールドの案は採用される事になった。
汎用量産機と言う束縛から離れた、YMS-15の発想は、全てに於いて自由となっていた。
カスタム機として受注、生産をするYMS-15は、もうコストパフォーマンスや
生産性といった柵は無かった。

究極の白兵戦専用機を作り上げると言う、最初のコンセプトは、
意外な形で身を結びつつあった。

384 :孤高の決闘機 ギャン開発史 :02/03/29 00:35 ID:dqoCMnoQ
そして、全ての兵装が整った試作機は、MS-15ギャンとしてロールアウトした。

K達は敗北の中から、勝利をつかみ取った。
自分達の手で、自分達のイメージ通りのMSを作る。
戦時下と言う厳しい制約の中に於いて、これを実現出来た事は、
MSの選定に勝ち抜く事と同様に価値のある事だった。

久保「コンペに敗北したはずの試作機から、見事ギャンは正式採用機として
   返り咲く事になりました…それでは、エンディングです」

ギャンは、グラナダを拠点とする突撃機動軍の採用だった為、実戦に出る前に
その殆どが終戦を迎えた。
「3ヶ月遅かった名機」と言われたゲルググとは、こちらでも対照的な結果となった。

しかし、ギャンは必ずしも、ゲルググに劣る機体であったわけではない。
唯一残っているギャンの実戦記録。

マ・クベ大佐の手によるものだった。

385 :孤高の決闘機 ギャン開発史:02/03/29 00:50 ID:dqoCMnoQ
ソロモン攻略戦の後、テキサスコロニーで行われたそれは、
奇しくもK達の目指したMS、ガンダムとのものだった。

MSのライセンスは持っているものの、エースと呼ぶには程遠い腕であったマ・クベ大佐が
何故ガンダムとの白兵戦に及んだのか、理由は定かでは無い。
結果、マ・クベ大佐はガンダムの前に敗れる結果となった。
しかしそれでも大佐はシールドの装備と、ギャン自身の性能を駆使し、
ガンダムに対し相当の善戦を繰り広げた。

事実パイロットがニュータイプの能力に開花しつつあったガンダムに手傷を負わせたのは、
ジオンのパイロットの中でも数える程だったと言う事を考えると、驚異的ですらあった。
ギャンの高い操作性と、その特化した格闘能力の証明だった。

我々のギャンは、ガンダムにも負けてはいなかった。

K達は、マ・クベの訃報を聞き、ギャンの性能を身を持って示してくれた
大佐に対し、感謝した。


その後、ギャンのコンセプトは、のちのガルバルディα・βに。
そして強襲MSの傑作機、「闘士」ケンプファーに受け継がれる事となった。

ギャンは時代の徒花となってしまった。しかし、その孤高なる一対一と言う
決闘機の血統は今も続いている。



386 :通常の名無しさんの3倍:02/03/29 01:22 ID:njs6koyM
あのマ・クベ大佐が、とてもかっこいい人物に思える。
敬礼age

387 :通常の名無しさんの三倍:02/03/29 02:00 ID:AsPhPT/w
マクベ大佐・・・
/~(TT)涙の敬礼

388 :通常の名無しさんの3倍:02/03/29 05:01 ID:???
感動した!

389 : :02/03/29 10:24 ID:fvQ7Afyg
すげー

390 :通常の名無しさんの3倍:02/03/29 12:23 ID:???
やべぇッッ!!感動してマジでちょっと涙を流してしまった・・・・・

391 :連ジスレより:02/03/29 15:06 ID:???



       /                    .\
     /                       .\
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     |  |                       |  |
     |  |                       |  |
  .._ |_|                      .|_|_..
     |  |     さあ‥ 逝こうか‥‥.    .|  |
     |  |                  .    .|  |
     |  |         |            . |  |
     |  |        <+>            .|  |
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   .._| /_/━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ \_\.|_
     /_/━  ━  ━  ━  ━  ━  ━ \_\
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392 :381:02/03/29 16:02 ID:???
か・・・カッコいいぜクヴェタソ・・・正直すまんかった!
そして職人さんマンセー!!

393 :通常の名無しさんの3倍:02/03/29 19:45 ID:GKj84CqQ
戦死は2階級特進かな、中将になるのかな・・
改めて
マ・クベ中将殿に敬礼!(TT)>

394 :ゲルググ開発史:02/03/30 01:15 ID:qDb8eaoo
9:15  エェェェェェックス・・・!

「次世代MS戦争〜3ヶ月遅かった名機 ゲルググ開発史」

(あのナレーション)

1年戦争開戦より8ヶ月。サイド7で、ある1機のMSによる歴史的な瞬間がおこっていた。
「ザク」のマシンガンをはね返し、戦艦並みの火器「ビームライフル」を装備した、
連邦の白い悪魔と呼ばれる「ガンダム」の登場。

この瞬間より、ガンダムは連邦、ジオンを含めた全MSのフラグシップ機となり、
膠着していた戦局を連邦有利へと、劇的に転換し始めた。
そして、それはMSの装備が、実弾系から、ビーム系へと移りゆく契機でもあった。

「ビーム兵器を持ったMSの開発」

連邦軍は、量産型MS「GM」にもビーム兵器を標準装備し、続々と最前線へと
投入しつつあった。

実弾系兵器の装填用マガジン携帯の猥雑さ、ビーム系兵器との命中率の差。
そして白兵戦時に於ける、ビームサーベルの圧倒的な威力など、ジオンにとって
「ザク」や「リックドム」に代わるビーム兵器を搭載した次世代汎用MSの開発は
急務といえた。

395 :通常の名無しさんの3倍:02/03/30 01:18 ID:c4kCQBes
>戦死は2階級特進かな

特進ってぐらいだから通常は1階級(昇進無しもある)なんだけど
ここのマ・クベには特進させてあげたいw

396 :ゲルググ開発史:02/03/30 01:19 ID:qDb8eaoo
「ザク高機動型」が「リックドム」との競合に敗れていたジオニック社は、
次世代MSの採用に於いて、ビーム兵器を標準装備とした機体の開発に着手した。
それは、MS開発の第一人者としての、ジオニックの技術陣が意地と誇りを賭けた、
一大計画でもあった・・・。

(あの音楽)

「ビーム兵器の開発〜ミノフスキ−博士の遺産」
「ツィマッドに遅れるな!〜自社製エネルギーCAPの開発」
「出力と重量の矛盾を解消せよ!〜「より軽く、より小さく」の合い言葉」
「始まった量産化〜第一人者の意地と誇りの結晶。MS-14」
「遅かった名機〜パイロットがいない「兵無し」のMS・・・しかし」

ジオンの携帯型ビーム兵器の開発は、戦局を挽回する上でも必要不可欠だった。
しかし、ミノフスキー博士の連邦政府への亡命以降、開発は頓挫していた。
MSのビーム兵器の携帯に必要不可欠なエネルギーCAPの技術は、
ミノフスキー博士オリジナルの技術であり、ミノフスキー博士の協力が無い現在、
まさにロストテクノロジーと言っても過言では無かった。

連邦より、MS開発に関しては10年進んでいると言われていたジオンの錚々たる
MS企業群でさえ、その技術開発には手を焼いていた。

エネルギーCAPの開発は、開発に成功した企業が次世代MSのイニシアチブを
握ることになる勝利の鍵だった。
開発に各企業は躍起になった。
そして、ある企業がジオン初のエネルギーCAPを完成させた。

397 :ゲルググ開発史:02/03/30 01:24 ID:qDb8eaoo
ツィマッド社。
局地戦用MSの傑作機、重MS「ドム」を開発し、水中用MS「ゴック」、
「ドム」の改修機として、宇宙戦用汎用MS「リックドム」を開発した名企業だった。
ツィマッド社は、統合整備計画によってジオニック社から技術提供を受けた「ザク」に
「リックドム」のジェネレーターとエネルギーCAPを搭載した「アクトザク」を完成させた。

しかし、この機体を見て、黙っていられる筈の無い人間達もいた。

ジオニック社。人類初のMS「ザク」を作り上げたMS企業の老舗中の老舗だった。
MS開発主任のGは、「アクトザク」を見て、愕然とした。

我々の「ザク」が他の企業で、完璧に仕上げられてしまうとは…。
Gは、ザクに関しては誰にも負けない自信が、自負があった。自分の息子以上に
この名機と接してきた時間とその密度が彼の自信の理由だった。
しかし、その自信がこの時ばかりは、彼を縛る原因になっていた事に、彼は気付いては
いなかった。

確かに、「ザク」は地上、宇宙を問わずあらゆる場所にそのバリエーションが展開していった、
完成度の高い機体だった。しかし、完成度の高さ故、ジオニック技術者達は「ザク」に固執し続け、
そこから一歩進んだ物の見方が出来なくなっていた。

ジオニック社の「高機動型ザク」がツィマッド社の「リックドム」に暫定的ではあるが、
時期主力汎用MSの選定に敗北したのもそれが原因だった。

398 :ゲルググ開発史:02/03/30 01:30 ID:qDb8eaoo
ツィマッド社の「アクトザク」は、ビーム兵器の搭載に加え、
ツィマッドの新技術である、フィールドモーターによる
抜群の運動性を備え、究極の「ザク」と言っても差しつかえの無い
機体だった。

しかし、究極だからこそ、「ザク」の限界は、そこであるとも言えた。
ツィマッド社から提出されたスペックを見ても、明らかだった。
アクトザクのスペックは、運動性以外、連邦軍のガンダムには
到底及ばなかった。

もう、どんな「ザク」であっても戦局を挽回する事は不可能だった。

Gは決意した。
「ザク」を作り上げた我々だからこそ、「ザク」を超えなければならない。

新しい、「ザク」に代わるMSの開発が始まった。

399 :ゲルググ開発史:02/03/30 01:36 ID:qDb8eaoo
今夜はここまで。
ギャン開発史は、割と好評を頂いた様で、
アリガトゴザマス。

マ・クベは、格好良すぎかなぁとも思ったんですが、
こーゆーのもタマには良いでしょ?

400 :通常の名無しさんの3倍 :02/03/30 03:03 ID:eUMrxJTk
>>399
引き込まれてしまった!面白い!!
頑張れ!めっちゃ期待してる!!

401 :通常の名無しさんの3倍:02/03/30 07:48 ID:???
>>399
がんばってください!

402 :ゲルググ開発史:02/03/30 16:18 ID:UYsYE7I6
当時、ジオニックは「高機動型ザク MS-06R2」を元に開発が進められていた
「MS-06R3」そして試験運用中だった「MS-11」を次期主力MSとして
提出する構想が出来上がっていた。

しかし、「MS-11」のナンバーは、その後エネルギーCAPを完成させ搭載された
「アクトザク」のナンバーへと移項された。
ジオニック社の「MS-11」は試作機の「Y」が冠に付く「YMS-14」へと
改められた。

与えられていたMSナンバーを奪われた屈辱。

今度こそ、ツィマッドに勝たなければならない。
だが、エネルギーCAPを完成させ、実用化に成功したツィマッドと、
ジオニックとの差は明らかだった。
同じ土俵に立てなければ、ジオニックの勝ちはあり得ない。

Gは、会議室に集めた仲間達に、熱弁を振るった。

403 :ゲルググ開発史:02/03/30 16:24 ID:UYsYE7I6
「我々は、MIPとの主力機動兵器選定に勝利して以来、常にジオンMS開発の
 中核を担ってきた自負があった。しかし、現在はどうだ。
 ザクは後発の企業であるツィマッドのドムに、地上用、宇宙用主力MSの選定で敗北し、
 更に水中用MSに至っては、元々MAの開発企業であるMIPのズゴックに
 我々の作り上げたアッガイは圧倒的な差を付けられたままでいる。
 何としても、次回の次期主力汎用MSの選定に於いては、勝利しなければならない!
 我々にも、技術者としての意地がある。誇りがある。
 では、技術屋の誇りとは何だ。誰にも負けない、素晴らしい物を作る。凄い物を作る。
 これこそが技術屋である我々の誇りであり、心意気の筈だ。
 今回こそ、他の企業共がグゥの音も出ない程のMSを作ってやろうじゃないか!」

Gが、一気に語り終えた時、会議室から歓声が起きた。
「やりましょう、Gさん」
「我々の技術が、どこよりも優れている事を、証明してやりましょう!」

MS開発の先駆者として、常に第一線で活躍してきた筈の自分達の努力した結果が
認められなかった「怒り」や「悲しみ」そして「喪失感」
ジオニックの技術者達は「MS-06R2」が選定に負けて以来、
自らの技術力に自信を失いつつあった。
しかし、Gの言葉によって、彼等は奮い立った。
我々は、我々の失った誇りを我々自身の誇りによって取り戻すのだ。

「全てを、己の誇りで塗りつぶせ」

この日から、これがジオニック技術者の合言葉となった。

404 :ゲルググ開発史:02/03/30 16:28 ID:UYsYE7I6
ツィマッドと同じ土俵に立つ為の条件。
エネルギーCAP。
基礎理論は、ミノフスキー博士がジオンに残していった物が存在はした。
しかし、あくまでも基礎理論であり、設計図では無い。
実物を作る為には、情報が不足し過ぎていた。まるで、ジグソーパズルの
ピースを一つ渡されて、全体を想像しろと言われているような物だった。

開発は困難を極めた。
だが、G達は諦めなかった。それこそ、パズルのピースを一つ一つ見つけだし、
丹念に繋ぐような作業を昼夜を厭わず繰り返し続けた。
そして、あるピースを繋ぎ終わった時だった。

おぼろげだが、エネルギーCAPの全貌が見え始めた。
実用化への目処が、立とうとしていた。

405 :ゲルググ開発史:02/03/30 16:35 ID:UYsYE7I6
久保「今回は、元ジオニック社の技術主任、現在はアナハイムエレクトロニクスで
   技術顧問をしていらっしゃるGさんにお越し戴きました」

松平「ほぼ0からの出発と言って良いエネルギーCAPの開発ですが、開発のヒントは
   どういう点から出てきたのでしょう?」

G 「申し訳ありません。エネルギーCAPの技術は現在も軍の機密に関わる部分が
   多いので、ちょっとお話する事が出来ないのです。ただ、ミノフスキー博士の
   残していかれた基礎理論を、段階を踏みながら次第に発展させていくと言った、
   地道な作業が実を結んだ結果だと思います」

松平「『全てを、己の誇りで塗りつぶせ』いい言葉ですね」

G 「今、改めて聞くと、恥ずかしいと言うか、青臭いと言うか…。でも、あの頃、
   仲間達とこの言葉を支えにしたからこそ、頑張れたのだと思いますね…」

久保「エネルギーCAPの実用化に成功したジオニック社ですが、この後も
   様々な困難に立ち向かっていく事になります。それでは続きを御覧下さい」

406 :ゲルググ開発史:02/03/30 16:39 ID:UYsYE7I6
エネルギーCAPは、試験的に「MS-06R3」の兵器として
使用された。
「YMS-14」の先行試作型として位置付けられていた
「MS-06R3」は、
「YMS-14」用のジェネレーターをはじめ、
アビオニクス、その他にも先行して完成していた
各部品が搭載されていた。

最大の目玉は、MS携行型ビーム兵器の評価試験だった。
「MS-06R3」の試験の結果如何では、
「YMS-14」へのパーツの流用が可能になる。
開発期間短縮の為には、絶対に必要な試験だった。

しかし、試験中に問題が起きた。

機体そのものには、何の問題も無かった。
だが、ビーム兵器の大きさが問題になった。

ライフルが、余りにも大き過ぎた。

試作品とは言え、艦外にマウントしなければならない程のそれは、
「MS-06R3」の高機動力を持ってしても、手に余る代物だった。

宇宙空間での空間運動性が殺されると言う事は、
敵の的になるも同然だった。

407 :通常の名無しさんの3倍:02/03/30 16:44 ID:???
あんた天才だな
まとめて読んじゃった

408 :ゲルググ開発史:02/03/30 16:46 ID:UYsYE7I6
ビームライフルの小型化。

G達は、また新しく沸き上がった課題に取り組まなくてはならなかった。

「より軽く、より小さく」

旧世紀に極東のある世界的電機メーカーの掲げた言葉が、ジオニックの中でも
合言葉になった。
そして、研究と開発のサイクルを、G達は考えられない程のサイクルで繰り返し行った。

部品の選定はおろか、基礎理論からの見直しまでが行われたエネルギーCAPは、
二周りも小さくなった。
しかも、出力のアップと言うおまけも付いてきた。

早速「MS-06R3」での試験が行われた。

小型化に成功したビームライフルを持った「MS-06R3」は、
自由自在に宇宙を駆けた。

試験後、すぐに「MS-06R3」の技術は、「YMS-14」にフィードバックされた。
とうとう、「YMS-14」の試作機が、出来上がった。

しかし、G達は、まだ気が抜けなかった。

409 :ゲルググ開発史:02/03/30 17:00 ID:???
今日はここまでです。
次回アップは、ちょっと先になると思います。

ゲルググ編書いてる間に、止まったままになってるMS-06R2編を
誰か完結させておいてくれると、話が繋がって面白いと思うんだが…。
他の職人さん、是非続きを書いて下さいませんか?

410 :通常の名無しさんの3倍:02/03/30 17:11 ID:w.i1M6ww
カナリ(・∀・)イイ!

411 :通常の名無しさんの3倍:02/03/30 17:34 ID:w.i1M6ww
a g e

412 :通常の名無しさんの3倍:02/03/30 17:53 ID:XGpBhmSA
アゲてみせる!

413 :通常の名無しさんの3倍:02/03/31 13:56 ID:???
≫406
「ライフルが、余りにも大き過ぎた。試作品とは言え、艦外にマウントしなければならない程のそれ」

ひょっとしてガトーがソロモン撤退戦で使ってたアレ...?

414 :409:02/03/31 15:35 ID:???
>>413
そう、それ。

415 :413:02/03/31 17:16 ID:???
>>414
あ・やっぱり。あのエピソード好きなんで開発史でもちょっとふれてほしいですね。
戦艦3隻巡洋艦5隻を沈めた威力がギャンを退け、次期主力MSの座を勝ち取ったとか何とか。

416 :414:02/03/31 17:34 ID:???
ガトー、キマイラ隊あたりはエピソードに盛り込もうと思ってます。

417 :ゲルググ開発史:02/03/31 22:52 ID:8AMr0rPI
選定のライバルと目されているツィマッド社は、ちょうどその頃ビームサーベルの実用化に成功し、
次期主力MS候補の試作機に標準装備するという発表を行っていたのだった。
流石にツィマッド社は、エネルギーCAPの第一人者だった。
おそらく、ツィマッド社が「アクトザク」で培ったフィールドモーター技術を更に発展させ、
次期主力MSに盛り込んで来る事は、容易に想像が出来た。

コンペに勝つ為にも、ビームサーベルの携帯は必要不可欠だと、Gは思った。

早速G達は、ジェネレーターの余剰出力を計算した。
出力は、十分足りた。
ビームサーベルの携帯は可能だった。
しかし、ビームサーベルの設計に裂いている程の時間が、G達には無かった。
コンペは、間近に迫っていた。

「アルバート社に発注しては、どうだろうか?」

技術者の一人が言った。
アルバート社は、ジオニックの子会社だった。
アルバート社社長、A。
技術畑の叩き上げで、腕には定評があった。
Gと同期の入社で、後に独立してアルバート社を起こした男だった。

この短期間で、ビームサーベルを作れる男は、あいつしかいない。
ジオニック社は、アルバート社へのエネルギーCAP技術の情報公開を条件に、
ビームサーベルの製作を正式に依頼した。

418 :ゲルググ開発史:02/03/31 22:57 ID:8AMr0rPI
「時間が無いが、頼む」
久しぶりに顔を合わせたAに、Gは言った。
「任せておけ。ツィマッドの鼻を明かしてやろうぜ」

頼もしい、一言が返ってきた。


そして、コンペの3日前、アルバート社から、試作品が届いた。
すぐに行われた稼動試験で、それはツィマッドのビームサーベルのエネルギー収束率を超える
スペックを発揮した。

「誰にも負けない、素晴らしい物を作る。凄い物を作る」

技術屋の、意地と誇りが詰まった代物だった。
攻撃の回転力を上げる為に考案されたであろう、柄の両方から放出される
独特のビームサーベルの形状は、ビーム薙刀と呼称されるようになった。

最後に、試作機にはシールドが付けられた。
ジオニックにも連邦軍のガンダムの影響は、大きかった。
まず、第一にビーム兵器の携帯。第二に装甲の分離化がコンセプトにあった。
事実、全身に重装甲を施すよりも、盾(シールド)を装備した方が、一見原始的だが
効果的な防禦が可能なことは前線からの報告で判明していた。
試作機には、グフよりもはるかに大型のシールドが用意され、ガンダムのシールドを模倣し、
覗き窓としてスリットが付けられた。


3日後。ツィマッドとのコンペティションの日はやってきた。
月面都市グラナダ。ここで、ジオニックの「YMS-14」とツィマッドの「YMS-15」。
双方の技術力を賭けた決戦が行われようとしていた。

419 :ゲルググ開発史:02/03/31 23:01 ID:8AMr0rPI
かくして、コンペで2機のMSの戦いの火蓋は切って落とされた。

白兵戦用として特化した究極の機体である「YMS-15 ギャン」は、
「YMS-14 ゲルググ」を上回る抜群の運動性と格闘能力に加え、
学徒兵などの練度の低いパイロットに考慮した操作性の良さも備えていた。
流石にツィマッド社が自信を持って送り出したMSだった。

しかし、「YMS-14 ゲルググ」は、

ビームライフルによる中距離からの狙撃。
ビームサーベルによる近距離での白兵戦。
そしてそれらを可能にする機動性と、シールドによる防御力の向上。

全てに於いてトータルでバランスの取れている点を、ジオン首脳陣にアピールした。
無論、コックピットの内装は、「ザク」の発展系である「MS-06R3」から
流用していた為、最前線のパイロット達には馴染みの深いものに仕上がっていた。

結果、「YMS-14 ゲルググ」は火力・機動力・汎用性・生産性に於いて
ツィマッドの「YMS-15 ギャン」を圧倒し、見事次期主力MSの座を獲得した。

試作機では無い、「MS-14 ゲルググ」の誕生だった。
そして、それはジオニック技術陣が自らの誇りを取り戻した瞬間でもあった。


久保「コンペに見事勝利したゲルググは、終戦までに738機が生産され、
   戦線に投入されていきました…それでは、エンディングです」

420 :ゲルググ開発史:02/03/31 23:05 ID:8AMr0rPI
「MS-14ゲルググ」は、ツィマッドの「ギャン」との競合を勝ち抜き、
見事に次世代汎用MSの栄誉を勝ち取る事となった。



大戦末期に行われたソロモン会戦。
「ゲルググ」の初の実戦はここで行われた。

ドズル・ザビ中将を失った後の撤退戦に於いて、ジオンのアナベル・ガトー大尉は
連邦軍第3艦隊に対して突撃を敢行した。
ガトー大尉の駆る「ゲルググ」は、ドズル中将がジオニック社から徴用した、
先行量産型以前の試作機であり、また携帯用ビームライフルも改良前の大型の物だった。
しかし、ガトー大尉は「ゲルググ」で戦艦3隻、巡洋艦5隻を撃沈し、残存MSの戦力を
ア・バオア・クーに撤退させる事に成功。
後に大尉は「ソロモンの悪夢」と呼ばれる事になった。

エースパイロットであるガトー大尉の腕も然る事ながら、「ゲルググ」が
運用次第では連邦軍の「ガンダム」にも匹敵するスペックを持ち合わせている事が
証明された出来事だった。

連邦のガンダムにも匹敵する高性能機であるゲルググに、
ジオンの将兵達の期待は大いに高まった。

421 :ゲルググ開発史:02/03/31 23:08 ID:8AMr0rPI
しかし、歴戦のベテランパイロットの大半をソロモン攻防戦で失っていたジオンにとって、
「ゲルググ」は戦局を覆す起爆剤には成り得なかった。
学徒兵ではMSの操作は出来ても、また、それが「ゲルググ」であっても、
1年戦争をここまで生き抜いてきた連邦軍の豊富な経験を持ったパイロット達には
太刀打ち出来なくなっていた。

連邦軍総司令官だったレビル将軍が、
「ジオンに兵無し」
と開戦初期に打った演説の通り、ジオンには人的資源が枯渇しかかっていた。

「ゲルググの投入が、あと3ヶ月早ければ…」
「器が優秀でも、中に入れるものがこれでは…」

ジオンの将校は、口々にこう言った。
「ゲルググ」の投入がオデッサに間に合っていれば、
戦局が一転したかも知れない事は確かだった。

しかし、現実に起こっている、日に日に悪化していく戦局に眼を向けなければ、
現実での逆転もあり得ない事は、全員が分かっていた。

422 :通常の名無しさんの3倍:02/03/31 23:10 ID:A.a0FYLI
感動した。これ以外言いようがない。

423 :ゲルググ開発史:02/03/31 23:11 ID:8AMr0rPI
ニュータイプの実戦投入に積極的だったキシリア・ザビ少将は、
各部隊から選りすぐりのエース級パイロットを集め、
少数精鋭によるエース部隊の編成を計画。

グラナダには「深紅の稲妻」ジョニー・ライデン少佐をはじめ、
ジェラルド・サカイ大尉、トーマス・クルツ中尉など
綺羅星の如くのエースパイロット達が集結し、
ザンジバル級巡洋艦「キマイラ」を旗艦とするMS部隊「キマイラ」が結成された。

「兵無し」のMSは、最高の御者を手に入れる事になった。
ジオンにとって、乾坤一擲の計画だった。


そして、程無くア・バオア・クー攻防戦は始まった。
「キマイラ」は攻防戦の中核として、連邦軍を迎え撃つ事になった。



攻防戦における彼らの戦果及びその後の消息は一切わかっていない。
しかし、深紅と黒に塗り分けられた「ゲルググ」は、その派手な外観に違わぬ
戦果を残したと、連邦軍の資料には残っている。


のちに、「ゲルググ」は、「ザク」の様に多くの派生系が誕生。
そしてライバルであるツィマッドの「ギャン」との融合を果たし、
「ガルバルディα」、そして「ガルバルディβ」へと進化を遂げ、
連邦軍の主力MSとしての位置を占める事になる。

次世代MSの開発。より強く、より速く、その技術者達の心意気と誇りは、
現在に於いても脈々と受け継がれている……。



424 :422:02/03/31 23:19 ID:A.a0FYLI
すまん。「それではエンディングです」で終わりだと思ってた。
こんなの書けるなんてすごい。

425 :423:02/03/31 23:55 ID:???
急に、色々プロットが湧いたので、一気に書いてしまいました。
と、いうワケで、ゲルググ編は完結です。

またそのうち何か書きたいと思います。

426 :通常の名無しさんの3倍:02/04/01 00:55 ID:ol/zeaTI
パチパチパチ
すごい!面白い!
オフィシャルっとしてもバッチリ通るよ!
職人さんお疲れさま!次回も期待してます

427 : a:02/04/01 02:57 ID:???
>ガンダム(MS)を科学的考証してみてください

どんな目的でどんな仕様の何をどう運用するつもりなのか、ここでたっぷり予習してからスレ立てようね
http://mentai.2ch.net/sf/kako/957/957441447.html
http://natto.2ch.net/sf/kako/979/979276061.html
http://natto.2ch.net/test/read.cgi?bbs=sf&key=983489851
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi/army/1011925789/
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi/army/1015780600/
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi/army/996078623/
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi/army/1009528130/

428 :通常の名無しさんの3倍:02/04/01 16:30 ID:mBQPlx1g
再放送第二回(>>241みたいな奴)をやろうとしたんだけど「本文が長すぎます」はともかく「改行が多すぎます」で書きこめないってのはどうゆう事?

429 :通常の名無しさんの3倍:02/04/01 18:42 ID:???
アケ板のギャンスレから来た。
原作知らないけど面白いね、職人さんサンクス。

430 :メタ293 ◆ifAK1n8E:02/04/01 20:36 ID:???
なんだ、この>>420ってコピペなんだ・・。
ちょっとがっかり。

431 :通常の名無しさんの3倍:02/04/01 23:05 ID:???
>>428
2回に分ければ?

432 :通常の名無しさんの3倍:02/04/01 23:17 ID:???
>>430
どこのコピペ?

433 :通常の名無しさんの3倍:02/04/02 02:05 ID:???
基本的にここの職人は
ttp://www.kiwi-us.com/~amigo/1000MS/index.htm
ここからの引用が多い。なんかまんま一文パクってる時とかも有るね。

で、↑見ててアッガイがジオニック社製じゃないことを改めて知った

434 :通常の名無しさんの3倍:02/04/02 03:55 ID:???
パクリでもいいのでガンガン作品キボンヌ。

435 :通常の名無しさんの3倍:02/04/02 03:59 ID:???
というわけでパクり屋の巣窟だったこのスレも、暴露終了。

436 :通常の名無しさんの3倍:02/04/02 04:07 ID:iZ9NQfAc
以後、このスレは無粋な430と433をつるし上げるスレになりました。

437 :通常の名無しさんの3倍:02/04/02 04:09 ID:???
職人は職人よ

438 :通常の名無しさんの3倍:02/04/02 04:28 ID:Vs/geD8A
一部にコピペが含まれていることは事実だな。
だがそれをふまえても、ほとんどの作品は独創性があり、完成度も高いと思う。
よって職人さんたちには期待してますage

439 :通常の名無しさんの3倍:02/04/02 04:29 ID:???

        ζ
       / ̄ ̄ ̄ ̄\
     /          ヘ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |,へ.__, ,_ノヽ  /ヘ  < 無粋者め!
   |(・)  (・)    |||||||   \__________          (巛ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡)
   |⊂⌒◯-------9)                          ,,从.ノ巛ミ   彡ミ彡)ミ彡ミ
   | |||||||||_    |                    人ノ゙ ⌒ヽ       彡ミ彡)彡ミ彡
    \ ヘ_/ \ /               ,,..、;;:〜''"゙゙       )  从    ミ彡ミミ彡ミ
      \____/ / ̄ ̄ヽ_,,..、;;:〜-:''"゙⌒゙          彡 ,,     ⌒ヽ      彡"__∧
       i i⌒\__ノ     ノ::::::゙:゙                    '"゙      ,,,,,,,,,,ミ彡)彡'>>430>>433
       ヽヽ ヽ    / /   `゙⌒`゙"''〜-、:;;,_              )   彡,,ノ彡〜''",,,,,,ミつ つ
        )) )-─/ /            ⌒`゙"''〜-、,,      ,,,彡⌒''〜''"人 ヽノ,,ミ  人 ヽノ   熱いよ〜
        // /  //  /                     "⌒''〜"し(__)  し(__)"''〜し(__)助けて〜
       ((__ノ  // /
           // ノ 
           |_|_/

440 :通常の名無しさんの三倍:02/04/02 10:06 ID:qxcfXWbM
オリジナル設定の話を書いてる訳じゃないし、部分によっては行き着く先は
同じだろ。引用ばかりだったら問題だけど、多少はありだと思う。

それに、このスレはプロジェクトX風にガンダム世界を語ることが目的でしょ。
それにあってればよしかと。

441 :通常の名無しさんの3倍:02/04/02 19:17 ID:???
期待アゲ

442 :428:02/04/02 21:27 ID:???
プロジェクトX 〜技術士官達〜 再放送 第二回−1
メインタイトルhttp://www.bg.wakwak.com/~sweet/zaku.swf
【製作>>202さん、製作協力>>201さん】
プロダクトX ゼータガンダムhttp://freehost.kakiko.com/flash2ch/flash/z.html
【紹介>>291さん】

時代を作った傑作機ザク≠作った男
>>6-9 >>11-14 >>19 >>21-22 >>24-25 >>26-28 >>33

ザクを超えろ!新型Ms開発命令
>>36 >>42 >>49-50 >>53 >>54-55 >>57-58

443 :428:02/04/02 21:38 ID:???
やっと書き込めた・・・
>>431
そら判ってたけど削っても削っても「長すぎ」と出るし、そのうち「二重カキコですか?」まで出てきて中々アップできませんでした。
>>430>>433
僕が仮にその元サイトを以前から知っていたとしてもこのスレを読んで結構感動したと思う。
あちらはMS、こちらは人間が主役だからね。

444 :428:02/04/02 21:41 ID:???

戦場を走る光 敵味方に別れたソーラ・レイ
>>148 >>166-167 >>169-171

445 :428:02/04/02 21:42 ID:???
プロジェクトX 〜技術士官達〜 再放送 第二回−3
幻のモビルスーツ・ジオングにかけられた願い
>>65 >>67 >>71 >>73(訂>>74) >>85 (訂>>87) >>94-95

プロジェクトX特別企画「ジオンを救った男達」
>>79-80

闇を切り裂け!異形のMA ザクレロ開発秘話
>>100 >>105 >>118 >>130-131 >>135-136

ハイメガキャノン。最強MSを求めて
>>107-110

深く静かに潜入せよ! 水陸両用MS アッガイ開発史
>>121 >>124 >>128 >>138 >>140 >>142-143

446 :428:02/04/02 21:43 ID:???
プロジェクトX 〜技術士官達〜 再放送 第二回−3
戦場を走る光 敵味方に別れたソーラ・レイ
>>148 >>166-167 >>169-171

「MSー06R開発」ザクよ再びあの宇宙を駆けろ
>>161 >>162(未完)

ニュータイプを作った男たち
>>185-187 >>190-191 >>207-208(未完)

ソーラ−システム開発秘話
>>194-195 >>212-213 >>243-244 >>264 >>271-272 >>326-329

技術者達のオデッサ作戦
>>255 >>258-263 >>265-269

447 :428:02/04/02 21:47 ID:???
プロジェクトX 〜技術士官達〜 再放送 第二回−4
プロジェクトX特別編・ジオン共和国防衛隊創設秘話
>>298-302 >>304-309 >>311 >>313 >>315 >>317-318 >>321-323

プロジェクトXスペシャル・ミノフスキードライブシステム開発秘話
>>345-348 >>357-360(未完)

次世代MS戦争〜孤高の決闘機 ギャン開発史
(予告>>336) >>352-354 >>366-367 >>374-376 >>382-385 (AA>>391)

448 :428:02/04/02 21:49 ID:???
プロジェクトX 〜技術士官達〜 再放送 第二回−5
次世代MS戦争〜3ヶ月遅かった名機 ゲルググ開発史
(予告>>336) >>394 >>396-398 >>402-406 >>408 >>417-421 >>423


>>62 エンディングテーマ歌詞

>>427 参考資料 人型兵器考証スレ?(まだ読んでない)

449 :428:02/04/02 21:52 ID:???
いじょ。>>444はコピペミスですスマソ

ところで、F91ネタを読みたいって人いますか?

450 :通常の名無しさんの3倍:02/04/02 22:54 ID:???
ども。ゲルググ書いたやつです。
まぁ、実際の話、433の紹介したサイトを参考にしてたのは事実なので、
文中での一部引用などは認めます。ヘタレで申し訳ない。

しかし、このままコピペ職人のレッテル貼られたままなのも
非常にアレなので、MS以外でここはひとつ。

451 :ドップ開発史:02/04/02 22:57 ID:???
9:15  エェェェェェックス・・・!

「空の無い国が作った戦闘機 〜ドップ開発史〜」

(あのナレーション)

0079 1月15日。
ジオン公国と地球連邦軍はサイド5ルウムに於いて、戦端を開いた。

俗に言う、ルウム戦役。
地球連邦軍宇宙艦隊はジオン公国に敗北を喫する事になった。

戦力差、1対3というジオン不利な状況下に於いて、
「ザク」呼ばれたジオンの新兵器は、圧倒的な威力を見せつけ、
ジオンを勝利へと導く原動力となった。
「ザク」は、ミノフスキー粒子下での運用を前提とした機動兵器であり、
歩兵であり、戦車であり、戦闘機だった。

連邦軍総司令官レビル将軍を捕虜にしたルウムでの勝利で、
ジオン有利の下、停戦条約が締結されるはずだった。
戦争はこれで終わる。
誰もがそう思っていた。

しかし、レビル将軍はジオンを脱出。
戦争は継続される事になる。

452 :ドップ開発史:02/04/02 23:00 ID:???
ジオン公国総帥ギレン・ザビは、地球への降下作戦を計画。
「ザク」を主力とした降下部隊を編成し、地球各主要地域の制圧を決行
する事になった。

ジオンは「ザク」に全幅の信頼を置いていた。
「ザク」は地上に於いても、ジオンに圧倒的なイニシアチブを
もたらしてくれる筈だった。

程なく行われた、第一次降下作戦。
ジオンは東ヨーロッパの資源地帯一帯を制圧する事に成功した。
しかし、全幅の信頼を置いていた「ザク」は、その能力を十分発揮したとは言えなかった。
宇宙空間に比べ、地上での「ザク」への損害は激増した。

原因はすぐに判明した。

「ザク」に空中戦は出来ない。

点から線、線から面、そして面から高さと言う概念を持った空間単位での戦闘へと、
近代戦闘は、進化していった。

制空権を奪う事。

戦闘に勝利する為の、必須条件だった。
元々「ザク」は宇宙空間での運用を目的として開発された兵器だ。
「ザク」では地上での制空権を奪う事は不可能に近い。
高高度から飛来する戦闘機や爆撃機と互角に渡り合う能力は、「ザク」には無かった。


MSを支援する為の、制空権を確保する為の、戦闘機が必要だった。

453 :ドップ開発史:02/04/02 23:02 ID:???
ジオン首脳陣は、ジオニック社に大気圏内に於いて使用する
航空戦闘機の開発を依頼した。

期日は、第2次降下作戦開始まで。
殆ど不可能とも思える条件だった。
まず、時間の問題があった。
開発期間が短過ぎた。

しかし最大の問題は、コロニーという、作られた環境の中で暮らすジオンには、
航空機のノウハウという物が存在しない事だった。

「我々のコロニーに航空機の技術が存在しない事は、私も重々承知している。
 しかし、地球での我々ジオンの勝利に航空戦力は必要不可欠である。「ザク」を
 作り上げた諸君ならば、必ずやこの困難な条件を克服してくれると切望して止まない」

ジオニック社への開発依頼と同時に贈られた、ギレン・ザビの訓辞だった。

「そうだ。我々はゼロのノウハウから「ザク」でさえ作り出せたではないか」

ジオニック技術陣による大気圏内航空戦闘機の開発は、何もないゼロからの出発だった。
これは、空の無い国に生まれた技術者達が、大空へと飛び出すまでの、戦いの記録である。

454 :ドップ開発史:02/04/02 23:13 ID:???
つーわけで、今日はここまで。

455 :通常の名無しさんの3倍:02/04/02 23:42 ID:4mUTjf5I
期待age! 着眼点が(・∀・)イイ!
スイスが軍艦作るようなもんか?

456 :通常の名無しさんの3倍:02/04/02 23:49 ID:???
(´・ω・`) やりおるのお
なんかドップに愛着が湧いてきたよ

457 :通常の名無しさんの3倍:02/04/03 06:32 ID:1dT/rfT6
>>442-449
乙カレ〜 漏れはかちゅだから再放送があるとありがたい ^^

最近更新がいい感じで進んでる 職人さん頑張れ〜

458 :通常の名無しさんの3倍:02/04/03 13:16 ID:4y0xyu/Q
age

459 :メタ293 ◆ifAK1n8E:02/04/03 14:30 ID:???
ごめん!!
間違ったことを書いていた。

>>430は、>>427に向けて書いたものでした。
違うスレにも同じ内容が貼りつけてあったもので・・。

ゲルググストーリーは非常に面白く読んだんだよ、
アリガトウ、職人さん!

ちなみに>>433が教えてくれたページも面白いね。
知らなかった・・。

ここは大期待スレです、ゲルググ開発史を書いた方には、
非常に申し訳ないことをしました。ごめんなさい。
これからも楽しみにしています。

460 :通常の名無しさんの3倍:02/04/04 02:13 ID:???
gg

461 :名無し:02/04/04 09:20 ID:K0lZtpdI
遂に試作ザクの試運転の日がやって来た。
前に進まなかった。
走ると、欽チャン走りになった。
プロジェクト責任者のAは、コンスコン准将に呼び出された。
開口一番「貴様らはジオン公国の国賊だ!」と怒鳴られた。
Aをはじめ開発者の誰もが打ちひしがれた。

若手の職人技師Bが言った。
「足なんて、あんなのは飾りです!偉い人のはそれが分からんのです。」

462 :通常の名無しさんの3倍:02/04/04 14:26 ID:???
>>461
口では上手く説明できないのだが、君は愉快な人だ

463 :通常の名無しさんの3倍:02/04/05 01:23 ID:ClCEOG/.
>>461
ようわからんが、ワロタ

464 :ドップ開発史:02/04/06 01:18 ID:???
(あの音楽)

「フライマンタの脅威!」
「空の無い国の戦闘機」
「発想の転換、バーニアで機動しろ!」
「至上命令、制空権を確保せよ!」
「素晴らしき名誉,ガルマ専用機」

ジオニック技術陣の戦闘機の開発は、スタートした。


地球という、広大な世界を移動する為の手段として、航空機は発達していった。
しかし、直径6キロ、長さ30キロ足らずの円筒形のコロニーの中では、
航空機は必要無かった。
宇宙移民が始まって80年が経とうとしている現在、スペースノイドの技術者で
航空技術のノウハウを知っている者は、あまりに少なく、
ましてや、戦闘機のノウハウとなると、皆無に近かった。

彼等は、まず航空機の仕組みという物を理解し、
その構造によって機体にどの様な影響があるのかを
学ばなければならなかった。

465 :ドップ開発史:02/04/06 01:29 ID:???
飛行機が、何故飛ぶのか。
元々技術者の集団である彼等は、それをすぐに理解はした。
すぐに、実践してみようと思った。

程無く、試作機は完成した。
揚力の状態を調査する為の、グライダーの様な物だった。

試作機は、コロニーの中の風を受けて、飛んだ。
コロニーには空は無い。
だが、空を飛んだと彼等は感じ、思った。
地球の大空に、彼等の作った戦闘機が颯爽と飛んでゆく様を思い描いた。

ゼロから航空機を作る事に、手ごたえを感じていた彼等のやる気は、
嫌が上にも高まった。

すぐに動力の試作に、取りかかった。
スタートした途端、それは早くも暗礁に乗り上げた。

一般的な戦闘機の動力は、噴射式推進機、いわゆるジェットエンジンが
主流だった。
ジオンの戦闘機も、ジェットエンジンを搭載すべく、ジェットエンジンの開発が
進められた。
しかし、ジェットエンジンは、圧縮した空気に燃料を噴霧して点火して、
推進力を得る構造のエンジンだった。
実験には、大量の空気を必要とする。
地球ならば、無尽蔵にある空気を使って幾らでも実験は続けられるに違い無い。
しかし、コロニーという密閉空間の中で、大量の空気を消費するという事は
自殺行為に等しかった。

466 :ドップ開発史:02/04/06 01:40 ID:???
それでも、開発自体は続けなければならなかった。
第2次地球降下作戦までの時間を考えると、
ここで開発をストップさせる訳にはいかなかった。

仕方なく、彼等は動力部以外の所から手を付ける事になった。
ミノフスキー粒子下で、連邦軍の既存の戦闘機を上回る戦闘力を持った構造の
戦闘機を作り出す為、日夜プランが練られて提出された。

問題はここでも起きた。

動力の無い機体の稼動実験は出来ない。
コンピューターでのシミュレーションで、稼動実験が行われるようになった。
プランは、自然と机上の空論となった。
技術者達は、シミュレーション上ですら満足な結果が出ない自分達の試作機に落胆した。
実際に、飛んでいる飛行機というものを、眼で見た事のない技術者達は、自分達の
想像力を働かせて、プランを練らなければならない。
飛行機がどういうものか知っている事と、それが実際にどういう飛び方をするのかは、
別の問題だった。
「こうだ」と思った想像と現実のギャップに、技術者達は苦しめられていた。
まるで、それは出口の場所を知っていても、そこにたどり着けない迷路、
答えは知っているが解法の分からない問題の様な感さえあった。

しかし、開発が袋小路に差し掛かりつつあった時、
ある発想の転換が彼等を救った。

ある技術者が出した試作機のプラン。
それは、彼等が学んだ航空力学の見地から考えれば、著しく逸脱していた。
短い主翼と、申し訳程度の尾翼。そして、前面に大きく突き出た
ドーム型の形状をしたコックピット。
全てに於いて、それは変わった形をしていた。

467 :ドップ開発史:02/04/06 01:44 ID:???
今日はここまで。

>>461みたいなネタなら、前スレで

プロジェクトX・挑戦者たち 〜プルを造った男たち〜

技術士官は、フラナガン機関の出身だった。
士官は言った。
ニュータイプ部隊を作るなら、アムロかシャアの
クローンを造ってはどうだろう。
グレミーは言った。
それじゃあ駄目だ。いくらニュータイプとして優れていても、
萌えられなければ意味はない。
じゃあどうすればいいんです
士官の問いに、グレミーは答えた。
10歳だ。それだけは譲れない。
本気だった。

この男は、ホンモノだ。
士官は、震えた。

とか、あったな。(w

468 :通常の名無しさんの3倍:02/04/06 09:22 ID:???
新作お疲れ様です。
さらに>467にワラタ

469 :通常の名無しさんの3倍:02/04/06 23:22 ID:tBFHJbiY
ドップかあ!いいねえ!しぶいっす!

そのうち
「スパイ網の確立と崩壊 〜海に消えた願い〜」なんてテーマで
ミハルまでからんだプロジェクトの設立と崩壊があると面白いが
技術開発物語にならないからなあ・・・
ほんまのプロジェクトXでも技術開発以外の話があるが
(ニュージャパン火災の消防隊の活躍とか)
やはり、異端児かなあ。

470 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/06 23:43 ID:JtwEhoS2
ども、立て逃げした>>1です。
ここまで続けさせている技術士官達に感謝します。

471 :通常の名無しさんの3倍:02/04/07 00:53 ID:JfBiEKeI
>>470
個人的には>>1さんの作風も好きです(特に『両さんフィギュア』 の件とかw)
短編の才能が有りそうなので是非とも>>1さんの新作きぼ〜ん

472 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/07 10:11 ID:450ejjMQ
>>471の期待にお答えして・・・

プロジェクトX 〜技術士官達〜

「ホワイトファング隊を苦しめた悲劇のMA ライノサラス開発史」
ってのどうかな?

473 :通常の名無しさんの3倍:02/04/07 11:29 ID:???
女性技術仕官も出してほしい

474 :通常の名無しさんの3倍:02/04/07 14:54 ID:bfVcLxYw
age

475 :通常の名無しさんの3倍:02/04/07 17:59 ID:Ty66OqSc
アナハイムガールズか…

476 :通常の名無しさんの3倍:02/04/07 19:19 ID:???
>>475
いやアナハイムギャルズだ

477 :通常の名無しさんの3倍:02/04/07 21:12 ID:???
シーブックのお袋が出る話で良ければ計画中

478 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/07 21:49 ID:AYIiV1cQ
北オーストラリア
UC 0079もそろそろ終わる頃
一人の男がヒューエンデン基地に赴任した。
彼の名はL
Aと共に試作ザク1号機を開発したスタッフの一人だった。
その頃、ジオン軍はすでに敗色の気配を漂わせていた。
Lは地球戦線の整備員不足のため仕方なく赴任したのだった。
日に日に前線が縮まってゆく中、LはMSを修理しつづけた。
そんなとき、基地にある物資が持ち込まれた。

479 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/07 21:55 ID:o1QfbUIU
『バストライナー』
プレートにはそう書かれていた。
連邦で輸送中に奪ったものだという。
一目見てLは考えた。
「これを最大限に活かすMSを作れないだろうか?」
考えるやいなやLは修理を部下に任せ、研究室に閉じこもった。

何かが

動き始めた。

480 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/07 22:06 ID:AYIiV1cQ
当初考えていたものは、強力な大型火器を使用した支援MSだった。
しかし、バストライナー級の出力を出せば、ザクではもたない。
そこで基地に数機残っていたグフを用いようとした。
だが結果は同じだった。
Lは考えた。
「どうすれば、あれを活かすものができるのだ・・・」
Lの苦悩を傍らで見るものがいた。
基地唯一の女性士官Yだった。

481 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/07 22:19 ID:o1QfbUIU
Yは言った。
「MSではなく、MAで作ればいいじゃないですか」と
それを聞いてLの目に光が宿った。
「そうだ!MAにならあの出力を負担できる!」
Lは基地司令を説得した。
しかし、当時の戦況では、MAを作るのは困難を極めていた。
それでもLは「作ってみせる」と言った。
強引に承諾を得て、未知のMA製作にとりかかった。
終戦まで、あと1ヶ月あまりのことだった。

482 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/07 22:33 ID:o1QfbUIU
LとYは分担で開発を行なった。
他の士官や整備員に説いて回ったが、修理のため誰も協力してはくれなかった。
内部担当のLは始め、グラブロやアッザムの設計図を見てジェネレーターを作った。
しかし、どれも空・海用のMAのため地上用に合ったものが作れなかった。
同様に外部設計担当のYもどのようなMAにすればいいのか考えに詰まっていた。
「限られた資源の中ではチャンスは1度きりしかない」
二人は夜を徹して考えた。
だが、何も浮かばなかった。

483 :通常の名無しさんの3倍:02/04/07 22:34 ID:JQBbv1VA
>>472
水を差すようで悪いのですが……。
コロ落ちの小隊はホワイトディンゴです。

484 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/07 22:43 ID:o1QfbUIU
>>483
おっと間違ってた。
悪い、その時疲れてたから・・・

485 :通常の名無しさんの3倍:02/04/07 23:27 ID:NySHVGkE
みなさん、同志が一人きりで未来板ガンダムスレで戦っています!
誰か助けてやってください!

486 :通常の名無しさんの3倍:02/04/08 00:30 ID:ojsQ659k
おぉ、いいぞ>>1
さすがにスレ主だけあって「プロジェクトX」っぽい書き方だ!

>>449 F91に期待age

487 :通常の名無しさんの3倍:02/04/08 09:45 ID:???
こんなのはどう? プロジェクトX 〜技術士官達〜
     
    「最強のNT用MAを地球へ パトゥーリアを造った男達」

488 :通常の名無しさんの3倍:02/04/08 12:22 ID:KKuJIY8c
諸君 私はMSが好きだ
 諸君 私はMSが好きだ
 諸君 私はMSが大好きだ

 殲滅戦が好きだ 電撃戦が好きだ 打撃戦が好きだ 防衛戦が好きだ
 包囲戦が好きだ 突破戦が好きだ 退却戦が好きだ 掃討戦が好きだ 撤退戦が好きだ
 平原でコロニーで宇宙で草原で凍土で砂漠で海上で空中で海中で 湿原で
 宇宙世紀で行われた ありとあらゆるMS戦が大好きだ
 銃身をならべた ザクの一斉攻撃が 轟音と共に61式戦車を 吹き飛ばすのが好きだ
 宇宙深く戦い抜いたボールが 効力射でばらばらになった時など 心がおどる
 ジオン兵の操る ドムのジャイアント・バズが 敵ジムを撃破するのが好きだ
 悲鳴を上げて 燃えさかるビッグトレーから 飛び出してきた敵兵をグフカスタムで
踏み潰した時など 胸がすくような気持ちだった
銃身先をそろえた ドップの編隊が フライマンタの戦列を 蹂躙するのが好きだ
 恐慌状態の新兵が 既に機能停止したジムを 何度も何度も射撃している様など 感動すら覚える

489 :通常の名無しさんの3倍:02/04/08 12:23 ID:KKuJIY8c
敗北主義の アクアジムをビル上に 吊るし上げていく様などはもうたまらない
 泣き叫ぶジムキャノン達が 私の振り下ろした手の平とともに 金切り声を上げるザクマシンガンに ばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ
 哀れな抵抗者達が 雑多な小火器で 健気にも立ち上がってきたのを アプサラスのメガ粒子砲が 戦域ごと木端微塵に粉砕した時など 絶頂すら覚える
 連邦のMS部隊に 滅茶苦茶にされるのが好きだ
 必死に守るはずだった都市が蹂躙され 女子供が犯され殺されていく様は とてもとても悲しいものだ
 連邦の物量に押し潰されて 殲滅されるのが好きだ
 コアブースターに追いまわされ 害虫の様に地べたを這い回るのは 屈辱の極みだ

 諸君 私はMSを 地獄の悪魔の様なMSを望んでいる
 諸君 私に付き従うキマイラ隊戦友諸君 君達は一体 何を望んでいる?
 更なるMSを望むか? 情け容赦のない 糞の様なMSを望むか?
 鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様なMSを望むか?

 MS!! MS!! MS!!

490 :通常の名無しさんの3倍:02/04/08 12:23 ID:KKuJIY8c
 よろしい ならば新型MSだ
 我々は満身の力をこめて 今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
 だが この暗い闇の底で 半年もの間 堪え続けて来た我々に ただのMSではもはや足りない!!

 新型MSを!! 一心不乱に作られた最強MSを!!

 我らはわずかに一個MS大隊 千人に満たぬ敗残兵に過ぎない
 だが諸君は 一騎当千の古強者だと 私は信仰している
 ならば我らは諸君と私で 総兵力100万機と1機の軍集団となる
 我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
 髪の毛をつかんで 引きずり下ろし 眼を開けさせ 思い出させよう
 連中に恐怖の味を 思い出させてやる
 連中に我々の 軍靴の音を思い出させてやる
 天と地とのはざまには 奴らの哲学では思いもよらぬ事がある事を思い出させてやる
百機のゲルググの戦闘団で 世界を燃やし尽くしてやる

491 :通常の名無しさんの3倍:02/04/08 12:23 ID:KKuJIY8c
全リアクター発動開始 最大戦力ドロス始動
 離床!! 全ワイヤー 全牽引線 解除
 「最後の大隊 キマイラ隊指揮官より 全キマイラ部隊へ」
 目標 シャア板 プロジェクトX!!
 第三次宣伝攻撃作戦 状況を開始せよ

 征くぞ 諸君 

357に捧ぐ。

492 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/08 16:58 ID:arUgxd4I
>>482から続けて

ある日、Yは基地に新型のMSが来ている事に気づいた。
『ザクタンク』
Yにはそのネーミングにぴんと来なかった。
だが実際見てみて、Yは驚いた。
ザクの上半身にマゼラトップのキャタピラ部分という異形のものだった。
Yは雷に打たれたような様子だった。
「これだ!」
Yは即座にレポート用紙に大雑把な形を書いてLに見せた。
それをみたLは、唾を一飲みすると急いでアッザム用のジェネレーターを改造した。
Yが書いたものは、ホバー推進を使った高機動且つ大型のMAの姿だった。

493 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/08 17:16 ID:arUgxd4I
開発を始めて3週間
その頃になると、他の整備員達も手伝っていた。
基地に残っていたMSは殆ど無かった。
開発の半分以上が終わったにもかかわらず、未だに足は付いていなかった。
肝心の大型ホバージェットが無かった。
すでに連邦の特殊部隊が迫って来ている事を知った二人は焦った。
基地内をくまなく探した。
だが、何も見つからなかった。
落胆している二人に一人の男が話し掛けた。
彼の名は「ヴィッシュ・ドナヒュー」
「荒野の迅雷」と呼ばれているジオンのエースパイロットだった。

494 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/08 17:37 ID:arUgxd4I
ヴィッシュ少尉は言った。
「あれを使えばいい」
少尉の指差す方向に、ジオンの特務部隊が置いていったドムがあった。
しかし、Lはそれを見て首を振った。
「今は一機でも多くの戦力が必要です。あれを使う事は出来ません。」
少尉は言った。
「ならばドムを越えるものを作ればいい、おまえ達にはそれができるはずだ。
おまえ達のMAは多くの仲間を救う。おまえ達の作ったMAなら、HLVも
安心して宇宙に行ける。ジオン軍人として、連邦に意地を見せるんだ」
黙って聞いていた2人に、迷いは無くなった。

495 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/08 17:48 ID:nePBXBt.
2人は寝ずに開発に取り組んだ。
アフリカにいる仲間を救うため、基地の仲間を救うため
そして
ついに、MAが完成した。
みんな座りこんだ。
ただ、じっと出来あがったばかりのMAを見上げていた。
Lは「終わった」と呟くと、その場に寝転んだ。
Yは空を見ようと外に出た。
遠くに
3機のMSが見えた。

496 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/08 18:07 ID:arUgxd4I
しばらくして、基地は陥落した。
皆白旗を掲げた司令のところに集まった。
二人もそこにいた
そこで二人が見たものは、敵のバズーカによって脆くも破壊されたMAだった。
「ライノサラス」
そう呟くと、Lは涙を流した。
Yも泣いていた。
涙が、止まらなかった
この日

彼らの戦争は

終わった

497 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/08 18:16 ID:arUgxd4I
一応終わり
逝ってきます。

498 :通常の名無しさんの3倍:02/04/08 20:52 ID:KMh68gyE
くそーコピペのほうにはまってしまった。 しかし何だこれ→
泣き叫ぶジムキャノン達

499 :通常の名無しさんの3倍:02/04/08 22:46 ID:lKGh4JWo
  皆さん、すごいね。

500 :アサクラ技術仕官:02/04/08 22:48 ID:???
私を忘れないでいただきたい。

501 :通常の名無しさんの3倍:02/04/09 07:07 ID:UroPjv1s
1日で書き上げるとは・・・
恐るべし>>1! しかも面白いじゃねーか!

502 :通常の名無しさんの3倍:02/04/09 15:09 ID:XKYuoIzg
どれもなかなかイイ!
良スレと思う。

503 :通常の名無しさんの3倍:02/04/09 19:53 ID:???
>>487
Xもの期待age

504 :通常の名無しさんの3倍:02/04/09 21:00 ID:07TTt5xk
次号泣き叫ぶジムキャノン編、
こうご期待!

505 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/09 21:24 ID:KsxXl18.
吊るされたアクアジム編
ってのもありかも

506 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/09 21:30 ID:KsxXl18.
極力俺の発言は控えた方がイイのか?

507 :通常の名無しさんの3倍:02/04/09 21:34 ID:07TTt5xk
>506
ちゃんと作品作ってくれるならいいんじゃないか。
マイナーなMSの代表ジムのバリエーション、まじで見てみたい。

508 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/09 21:36 ID:KsxXl18.
>507
レスさんくす
ジムのバリエーションっていうと作品か?

509 :通常の名無しさんの3倍:02/04/09 22:52 ID:???
前にも一度リクエストしちゃったんだけど、ノーマルスーツ、
あの薄さの秘密やってくれないかなあ。

あと、ビームサーベルが出来るまで、ジャベリンネタとかも絡めて、
ヒート系兵器との開発競争、ゲルググのなぎなたなんかも絡めてお願いしたい・・。

510 :通常の名無しさんの3倍:02/04/09 22:53 ID:???
>ジムスナイパーカスタム。「狙撃兵の哀歌」とかキボン

511 :ドップ開発史:02/04/09 23:35 ID:mytce/82
「こんなものが飛ぶ訳無いじゃないか」

他の技術者達は、口々にそう言った。しかし、彼は言った。

「ジェットエンジンならば、そうかも知れない。だが、ロケットエンジンならばどうだ?」

一同、ハッとなった。眼から鱗が落ちた思いだった。

不馴れな技術でジェット機を作ったところで、
地球と言う気候風土を知り尽くした連邦軍のジェット戦闘機には、
恐らく勝てないだろう。
ならば、我々の得意分野である宇宙戦闘機の技術を盛り込んだ、
全く別のコンセプトで大気圏内でも活動出来る戦闘機を作り出せば
良いじゃないか。

「主翼や尾翼に頼っていた機体の制御を、全てバーニアで行う」

早速この案をシミュレーションにかける事になった。
結果は、彼等の予想を大きく超える物になった。

512 :ドップ開発史:02/04/09 23:38 ID:mytce/82
従来の航空機が翼に頼っていた動作をバーニアで代用する事によって、
シミュレーション上の試作機は、考えられない程の運動性能と、
旋回能力を持つに至った。
視界範囲を大きくとった独特のコックピットは、ミノフスキー粒子下での
有視界戦闘で、大きく影響を及ぼす事が予想出来た。
一見、特異な形の機体ではあったが、これほど利に適った形の
戦闘機も無かった。

しかも、ロケットエンジンが動力であるこの機体ならば、
コロニー内での稼動実験も可能だった。
早速、試作機が作られ、実験が行われた。
実験の結果は上々だった。ロケットエンジンの欠点である航続距離の問題は
残ってしまったが、試作機はコロニーの中を、素晴らしい速さで
自由自在に飛び回った。


大空へ飛び出す為の追い風が、技術者達に吹き始めていた。

513 :ドップ開発史:02/04/09 23:39 ID:mytce/82
第2次降下作戦直前に、ジオンの大気圏内主力戦闘機は完成した。
戦闘機は「ドップ」と名付けられた。

「ドップ」は従来の宇宙戦闘機の生産ラインが流用され、
「ザク」と共に次々と北アメリカ大陸へと降下して行った。
第2次降下作戦が、始まった。

技術者達は、その様子を固唾を飲んで見守っていた。
自分達の作った戦闘機が、はたして実際に連邦軍の航空戦力を
圧倒出来るのかどうか。
ここからが正念場だった。

ジオンは連邦軍北米基地、キャリフォルニアベースを急襲。
コロニー落としによる津波の被害復旧に戦力を割いてしまっていた連邦軍には、
反撃の余地は無かった。
ジオンは、キャリフォルニアベースの無血占領に成功した。

次の目標は、東海岸のニューヤーク。
既に攻略していた東ヨーロッパとの連絡や、大西洋への戦線拡大には
どうしても攻略しなければならない拠点だった。
しかし、連邦軍にとってもニューヤークが落ちる様な事になれば、
北米での戦略拠点を失い、南米にまで
その戦線を後退せざるを得なくなってしまう。
ニューヤークへと迫るジオン軍に対して、連邦軍は航空戦力を中心とした
対MS包囲網を完成させ、万全の布陣でこれを迎え撃った。

ニューヤーク攻略戦は熾烈を極める事になった。

514 :ドップ開発史:02/04/09 23:43 ID:mytce/82
連邦軍は第1次降下作戦時に戦果を上げていた
61式戦車で砲撃戦を展開、
同時に高高度からフライマンタを接近させ、
「ザク」に対して爆撃を行う二元同時攻撃で、
陸上から迫る「ザク」を苦しめた。
物量に勝り、組織的に展開する連邦軍の地上部隊と航空兵力に
「ザク」の進軍は止まった。

「ザク」は次々と戦車を撃破したが、戦局は連邦軍有利に
傾き始めていた。
弾薬や、燃料が切れる部隊が出始めていた。

持久戦になれば、HLVで降下を続けていた
補給や兵站の無いジオンがジリ貧になるのは、火を見るより
明らかだった。

515 :ドップ開発史:02/04/09 23:44 ID:mytce/82
その時だった。

西から空を覆わんばかりの機影が現われた。
キャリフォルニアベースからの援軍だった。
ガウ攻撃空母に搭載されてきたドップの編隊は、
次々とフライマンタの編隊へと襲い掛かった。

ドップは、連邦軍に戦闘力の圧倒的な違いを見せつけた。
ドップの機動力に、連邦軍の航空機は付いて行く事が出来ず、
次々と後ろを取られて撃墜された。

ニューヤークの空を、空を持たない国の戦闘機が席巻した。
勝敗は決しようとしていた。

516 :ドップ開発史:02/04/09 23:55 ID:???
今日はここまでです。
次回はガルマ専用機のエピソードから、
エンディングまでやりたいと思ってます。

>>1
ライノサラス (・∀・)イイ!

517 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/09 23:58 ID:b6CqXRmU
>>516
ドップおもろいね。
ガルマ専用エピソード見てみたい

518 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/10 00:23 ID:2t5IVg52
>510
検討します。タイトル変わると思うけど

519 :F90/91:02/04/10 01:23 ID:???
期待してくれた人、ありがとうございます。
現在行き詰まってますが(w、とりあえず書けた分だけupしてみます。


エーックス!

平和な時代が続いていた。
地球連邦の国家予算のかなりの部分を消費する連邦軍に対して、批判の声が上がりはじめていた。
軍事費を削減しなければならない。しかし、いざという時に備える戦力を低下させる事もできない。
技術士官たちは、主力MSの小型化を提案した。
これは、MSの新たな時代を切り開いた人々の苦闘のドラマである。

520 :F90/91:02/04/10 01:25 ID:???
「主題歌 地上の星 中島みゆき」
「戦乱の消滅 技術の停滞」
「時代が要求した 小型化」
「試行錯誤 アナハイムとの確執」
「夢を選ぶか 家族を取るか」
「限界を超えた 機動性」
「そして 予期せぬ実戦投入」

『新世代標準機への道〜フォーミュラ計画〜』

「スタジオには、一年戦争前からの代表的なモビルスーツの1/100模型を年代順に並べてあります」
「ははぁ…こうして見ると0080年代後半の物は一段と大きいですねぇ」
「そうですね。ただ大きいだけでなく、固定武装が増えてゴテゴテしているでしょう」
「はい、確かに」
「それでは次のコーナーに行って見ましょう」
「今度は小さいし、なんというかすっきりしていますねぇ」
「この時期、モビルスーツに関する大幅な技術革新がありました。今週は、それを成し遂げた人たちの物語です」

宇宙世紀0110年代。シャアの叛乱・ネオジオンの衰退から二十年近くが過ぎ、反連邦活動も沈静化していた。
度重なる戦乱で荒廃したスペースコロニー群の再建が、始まっていた。
フロンディアサイドと名を改めた、かつてのサイド4。その1バンチに、連邦軍傘下のささやかな研究施設があった。
海軍戦略研究所(Strategic Naval Resarch Institue)・通称サナリィ。
技術主任のJ。あのホワイトベースに乗っていた事もあるという、大ベテランである。
彼には、一つの持論があった。

「MSは小さい方がいい」

521 :F90/91:02/04/10 01:26 ID:???
当時、地球連邦軍の主力MSはRGM-89「ジェガン」の改良型だった。頭頂高は19m。
グリプス・アクシズ戦役の頃に続々と開発された巨大・重装MSよりは小さいとはいえ、最新の技術を持ってすれば15m程度に収める事は可能なはずだ。
機体が小さければ、運用コストも低く押さえられる。
大規模な紛争のないこの時代、連邦軍はなかば失業対策事業団と化し、金食い虫と批判されていた。経費削減が必要だった。

MSの小型化を主張していたのは、Jだけではなかった。
某工廠では、ミドルMSをベースに長距離支援用の小型MS、RX-107が試作された。MSの黎明期に、同様のコンセプトで開発された機体にちなんで「ガンタンク」と仮称された。
しかし、完全な失敗作だった。武器マニアの民間人に払い下げられた。
ブッホ・エアロダイナミクス社は「デッサ」を発表した。作業用MSではあったが、洗練されたデザインと高い運動性は注目に値した。
アナハイムも、連邦軍の要請によってRGM-109「ヘビーガン」を開発した。ジェガンを単純にスケールダウンしただけの機体ではあったが、総合的な評価はやや上回っていた。

ヘビーガンは制式採用され、量産が開始された。しかし連邦軍上層部は、これを次世代機が開発されるまでのつなぎと位置付けていた。
ジェガンタイプに固執していたアナハイムは、小型MSの受注から一号機の完成まで実に五年を要した。
この事をきっかけに、同社が軍用MSの開発・生産を事実上独占している現状を見直すべきと考える者たちが現れたのである。
彼らが目を付けたのが、サナリィだった。次期主力MSのためのデータ収集用実験機の開発が、命じられた。
Jは、右腕として信頼していたG教授に開発チームの指揮を取るよう求めた。Gは言った。
引き受けよう。その代わり、このプロジェクトに名前を付けてくれ。Jは答えた。
君たちは、単に新しいMSを作るのではない。これからの時代の、MSの新しい規格を作るのだ。
プロジェクトの名前は・・・「フォーミュラー」だ。

522 :通常の名無しさんの3倍:02/04/10 01:36 ID:???
なかなかいい、技術者を前面に出せればもっといいかな?

523 :通常の名無しさんの3倍:02/04/10 01:39 ID:???
>>522
気が早すぎ。
これからが本編だろ。

524 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/10 19:49 ID:WHLFcoEI
age

525 :通常の名無しさんの3倍:02/04/10 22:34 ID:eHvtaJFk
次が楽しみです。余計な割り込みは必要ないですな。待っています。

526 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/10 23:27 ID:yIgZrA9o
何気に思ったけど士官の名前ってアルファベットにしてるけど24個作れば詰まる・・・=被る

527 :通常の名無しさんの3倍:02/04/10 23:33 ID:???
>526
細かいことに突っ込みいれない。(W
ライノサラスはよかった。

528 :通常の名無しさんの3倍:02/04/11 14:32 ID:DoDolwHI
ageage

529 :通常の名無しさんの3倍:02/04/11 14:50 ID:???
>>526
ギリシャ文字やキリル文字を使えばいいんでないの?

530 :通常の名無しさんの3倍:02/04/11 17:22 ID:fkdF63iA
>>518
旧名無しザクさん、スナイパーの話は漏れに書かせて貰えんだろうか。
今、気合い入れて書いてるとこなんで。

531 :ドップ開発史:02/04/11 17:43 ID:CoqIoj9g
週末あげます。
ドップの次、どうしよう。

>530
楽しみにしてます!

532 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/11 19:39 ID:cPTVHv2s
>>530
それじゃ頼んだよ

533 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/11 20:06 ID:cPTVHv2s
スナイパーは>>530に禅譲したんで

「制海権を取り戻せ!連邦軍初の海用MS アクアジム開発史」

というのをやろうと思います。

534 :通常の名無しさんの3倍:02/04/11 20:13 ID:???
だれか、番外編でいいから吊るされたジムキャノンやってくれ
化けて出そうでいやだよ。キャノン君が。

535 :通常の名無しさんの3倍:02/04/11 23:03 ID:???
>534
自分で作れ

536 :530:02/04/12 15:38 ID:???
ジムスナイパー2 エースに贈られたエンジニアの心 前編

UC0079・10月上旬。
互いにまだ名前も顔も知らぬ4人の男達が、それぞれ別の場所で同時に落胆していた。
「あの程度のもので良かったのか」
彼等はジャブローで行われた極秘のコンペティションの結果に落胆していたのである。
自分達の作ったパーツは採用されなかった。性能に自信を持っていた。だが制式仕様の
RGM−79に採用されたのは、彼等が作ったパーツよりも質の低い、だが生産性に
優れたものだった。彼等は落胆していた。

3ヶ月前、7月のことである。地球連邦の企業に対し、連邦軍上層部から極秘の通達が届いた。
その中身は、ある統一規格についての説明と、プロトタイプパーツの設計図であった。
「このプロトタイプを基に量産用パーツを開発せよ。可能な限りの高品質、低コストを
期待する。コンペティションの時期は9月下旬の予定」
軍からの指令は要約するとこのようなものである。
これは地球連邦軍の量産型MSに使用するパーツの開発要請であった。

537 :530:02/04/12 15:43 ID:???
「噂は本当だった」
A氏は驚愕し、同時に狂喜していた。連邦軍が極秘にMS開発を進めているという噂は
以前からあった。だがそれは何の根拠もない、市民達の期待が生み出した噂でしか
なかった。それが事実として存在している。
「ザクに勝てるんだ」
連邦軍にMSがあればザクと互角に戦える。そして地球からジオン軍を追い出すことが
できる。そして、自分の技術をそのMS開発に生かすことができるのだ。こんな名誉は
ない。しかも会社にすればコンペティションで自社製パーツが採用されれば、それは
量産型MSのものとして大量の受注が見込めるのだ。
「モノにしてみせる」
A氏は社内プロジェクトチームのリーダーとして心血を注いで開発に取り組み、そして
会社もそれをバックアップした。

完成したパーツに絶対の自信を持って臨んだコンペティションだったが、A氏のパーツは
採用されなかった。A氏は落胆していた。

538 :530:02/04/12 15:48 ID:???
A氏が開発したのはMSのカメラアイシステムである。高性能を目指したA氏はMS頭部に
バイザー機構を取り付け、高精度遠距離用スコープ機能を加えたシステムを開発していた。
連邦軍から送られたプロトタイプの設計を遥かに上回る高性能システムであり、性能に
対するコストは量産を見込んでギリギリまで押さえていた。だがそれでもコスト面が
ネックとなり、また製造行程の複雑さが量産には不適とされ、採用は見送られたのであった。
そして採用されたのは、他社の設計した何の変哲もない安価なモノアイシステムだった。

539 :530:02/04/12 15:52 ID:???
B氏のパーツも同様に高性能だが採用を見送られていた。B氏の企業はスラスターと
バーニア機構の技術力に定評があり、それまでのデータの蓄積を生かしたパーツを
設計していた。バックパックに加えてMSの脚部に補助推進機構を取り付けることで、
コストを押さえながら機体に高い機動性を与えるというものである。

C氏の所属する企業は装甲材を扱っており、プロトタイプの装甲に用いられた
ルナチタン並の強度を既存の複合素材を用いて実現することに力を注いだ。C氏は
機体各部の装甲形状を研究し、形状変更と他のパーツとの一体化によって強度を確保する
というアイデアと、さらにプロテクターの形で装甲を追加するアイデアによって
低コストかつ強度に優れた装甲を実現していた。

D氏は核融合炉とジェネレーターシステムの専門家であった。プロトタイプのエンジン
ユニットは余りにも高コストだったため、ビーム兵器の使用に耐え得る最低限の出力の
他、とにかくコストダウンを最優先して設計することが望まれていた。だがD氏は
それに徹することが出来なかった。D氏が完成させたエンジンユニットは、その性能と
価格を比べれば非常にコストパフォーマンスに優れたものであると言えた。だが
量産用エンジンユニットとしては、高価であることは否めなかった。

彼等4氏の作ったパーツは生産性に難有りとして採用されなかった。しかしどれも
制式使用のRGM−79に採用されたものよりも優秀なパーツであった。

540 :530:02/04/12 15:56 ID:???
5人目の男、E氏はジャブロー本部のV作戦チームのメンバーである。
彼は制式仕様のRGM−79の性能に満足は出来なかったが、納得していた。
「条件を考えれば、この性能は充分なものだ」
条件とは、予定されているジムの生産数と納期である。ビーム兵器の携帯が可能に
なった時点で、連邦軍のMSはジオンのそれに対して優位に立った。この優位を
保っている間に連邦軍は攻勢に転じ、そして一気に勝負を決めなければならない。
ジオンがエネルギーCAP技術を確立するまで、ジオンにはない兵器を連邦軍が
有している、おそらくさほど長くはない期間こそが連邦が勝利をつかむための好機
なのだ。そしてそれは長くとも0079年一杯のことであろう。
「このリードタイムを生かすためには」
制式仕様のジムの性能に過剰なこだわりを持ってはならなかった。

だが満足していたわけではない。ジムの性能ではおそらくエースパイロットの技量に
応えることは出来ない。そこでE氏が考えたのが指揮官用のカスタム機である。
ジオンのザクにもエース用のカスタム機が存在していた。ジムにもそれがあっていい。

E氏がこのプランを実行に移すことを促したのは、パーツ選定コンペティションに
提出された優秀なパーツの存在だった。生産性に難有りということで不採用となった
が、エース用の少数生産ならば、予算の都合もつくだろう。E氏は、不採用とされた
ものの中から優秀なパーツを少数ながら発注することを決めた。

541 :530:02/04/12 16:00 ID:???
量産型の制式仕様が決定した時点で、V作戦チームは一旦その役目を終えていた。
彼等の多くはジャブローの研究機関に留まり、さらなる新技術の開発、特に
RX−78の高性能化を目指して研究に取り組んでいた。その中でE氏はジムの改良に
取り組むことを選んだ。
「既にスーパーウェポンであるガンダムをさらに強くしてどうする」
今必要なのは量産機の性能の向上だったが、他の研究者達は、確実に歴史に名を残す
であろうテム・レイへの対抗心に捕われている。ジムの改良でどれほどの成果を
残そうともテム・レイに並ぶ名誉には繋がるまい。だが彼は敢えてジムの改良の道を
選んだ。それが自分の作ったMSに乗るパイロット達に対する、技術者としての
責任の取り方だった。

542 :530:02/04/12 16:03 ID:???
ジムの実戦投入がスタートすると、各地の前線からその性能に対する要望が多く
寄せられた。中でも深刻だったのは、ジムの性能ではドムタイプに太刀打ち出来ない、
という不満である。ホバー走行によって高速移動しつつ攻撃を行う、しかも重装甲を
有したドムはジムにとって脅威であった。
「パイロットの腕でどうにかできる問題じゃない」
そんな声が届いていた。

この声にどう応えるか。ジムの改良でドムに対処するには先に敵を発見し、遠距離からの
狙撃で倒すしかない。それがE氏の出した結論である。
「狙撃型のジムを作ろう」
ビームスプレーガンではなく、RX−78のビームライフルに匹敵する威力の狙撃用
ライフルを装備させ、カメラアイにも狙撃に対応する精度を与える。さらにドム相手の
格闘戦にも考慮して、機動性と装甲にも余裕を持たせよう。E氏は、A氏のカメラアイ
システム、B氏のバーニアシステム、C氏の装甲材、D氏のエンジンユニットを選び、
一台のMSを組み上げた。これがRGM−79SC・ジムスナイパーカスタムである。

543 :530:02/04/12 16:06 ID:???
もともと統一規格の下で設計されたそれぞれのパーツを組み合わせることに、何の
問題もなかった。ごく短期間で機体を完成させてバランス調整を終え、テストに入った。
「これは凄いぞ…」
E氏は感嘆の声を上げていた。スナイパーカスタムが叩き出した性能は、彼の予想を
遥かに上回るものだったのだ。彼は即座に決意していた。出来合いのパーツの寄せ集め
ではなく、最初から狙撃型のコンセプトでMSを作り上げる。SCに採用したパーツを
作ったエンジニア達の力を結集して。素晴らしい機体が完成するだろう。E氏は
その日の内にジムスナイパー2の開発を申請した。

こうして5人の男達は一堂に会した。

544 :530:02/04/12 16:12 ID:???
なんかもう、ものすごく長くなりそうなので前後編で分けることにしました。
とりあえず今日はここまで。

>>532
感謝します。

545 :通常の名無しさんの3倍:02/04/12 16:29 ID:???
あいかわらずここ面白いよ。
期待しています。

546 :通常の名無しさんの3倍:02/04/12 17:53 ID:???
このスレのせいでシャア専用板に入り浸り状態になっちまったよウワァァァァン(w

547 :510:02/04/12 17:57 ID:???
自分で作りもしないで偉そうかもしれないが、いい!
(スナイパーカスタムじゃないけどね。)

548 :510:02/04/12 18:06 ID:???
言葉が足りなかった、
(スナイパーそのものが主役じゃないけどね。)
とりあえず技術者の葛藤が前面にでてていいよ!

549 :通常の名無しさんの3倍:02/04/12 18:08 ID:0SJ.x38A
所で朝倉家さんはどこへいったんだ?

550 :通常の名無しさんの3倍:02/04/12 18:14 ID:???
ここまとめたHP作っておきませんか?
datオチさせるには惜しいよ。

551 :通常の名無しさんの3倍:02/04/12 18:21 ID:???
>>550
自分で作れ

552 :通常の名無しさんの3倍:02/04/12 18:22 ID:???
550は作る気があるのか?

553 :通常の名無しさんの3倍:02/04/12 18:27 ID:/AiH/6Uc
良いスレですな

554 :ドップ開発史:02/04/12 21:52 ID:???
開戦から3ヶ月。
電撃戦による、迅速な部隊の展開と、コロニー落としで混乱する
連邦軍の虚を上手く突いたジオンは、地球の3分の2を支配地域に収めていた。
勝利の原動力となったのは、無論MSだったが、
MSのポテンシャルを最大限に引き出す為に制空権を
連邦から奪い取ったドップの力も大きかった。
ドップは、1年戦争の大空の覇者の名を欲しいままにしていた。

その頃、地球にひとりの男が降り立った。

ガルマ・ザビ。

ジオン公国公王デギン・ザビの四男であると同時に、
地球攻撃軍指令の肩書きを持った男だった。
彼は自ら志願して、この戦争の最前線である地球攻撃軍指令という
任務に就いていた。

理由があった。
ザビ家に対する、コンプレックスだった。

555 :ドップ開発史:02/04/12 21:55 ID:???
士官学校を主席で卒業後、大した軍功を挙げないまま、彼は大佐になった。
しかし、士官学校では常にガルマの次席だったシャア・アズナブルは
ルウムで戦艦を5隻も沈めたにもかかわらず、未だに少佐だった。
確かに、主席卒業の将校といえども、ガルマの大佐への抜擢は異例とも言えた。

「親の七光り」

そう陰口を叩く者も居た。
彼がそれを否定すればする程、ザビ家の影は色濃くなった。
彼のプライドは、今の地位を家の名前で買ったと言われる事に、
耐えられなかった。

「実力で勝負するしかない」

誰が、どこからどう見ても、一言の文句も挟む余地のない、実績を作る
必要があった。
彼は自ら、地球行きを志願した。
しかし、指令という地位に胡座をかき、前線から遠く離れた指令部で
指示を出していては、実力を万人に認めさせることは、不可能だった。

556 :ドップ開発史:02/04/12 21:59 ID:???
だが彼は、既に「ザク」のカスタム機を所有していたが、これに乗って
前線に出る事は拒否した。
「ザク」の出番と言うのは、制空権を確保した後の地上制圧が主な任務だった。
連邦軍の地球上の陸上兵器で、「ザク」に単体で対抗出来る兵器は、その時点で
存在しなかった。
それは、危険度の低い戦闘を行いつつ、進軍して行くと言えない事もなかった。

最前線で、矢面に立ち、兵士の士気を高く保ち、攻撃に参加する。

つまり、

「ドップで先陣を切り、制空権を確保する」

リスクは高いが、彼にとって、これが実力を見せる唯一の方法だった。
しかし、それで死んでしまっては話にならなかった。
死の危険性を少しでも下げる為に、彼は一計を案じ、ジオニック社に打診した。

ドップのカスタマイズ化。

ただでさえ優秀な性能を持つドップに、更に改造を施し、専用機を作れないか
連絡をとった。

ジオニック社の解答は、すぐに出た。

飛躍的に伸びた運動性、強化された防弾装甲、航続距離のアップ。
ガルマのプライベートカラーであるカーキ色に塗られたドップは、
地球にいるガルマに引き渡される事になった。

ガルマはこのドップを駆り、中米戦線に於いて、
数々の戦果を挙げる事になった。
それは、卓越した技術を持ったパイロットでもあり、戦闘を勝利に導く
司令官としても優れていると言う事の証明だった。

557 :ドップ開発史:02/04/12 22:01 ID:???
エンディングは明日。

558 :通常の名無しさんの3倍:02/04/12 22:01 ID:???
いやーおもろいよ。
着眼点グッドーッ!

559 :F90/91:02/04/12 22:03 ID:???
Jは開発チームに、一つだけ具体的な指示を出した。
フォーミュラ計画の一番機、F90の顔はガンダムタイプにしてほしい。
単なる感傷ではない。MSの原点に戻るという基本姿勢を示すためだった。
Gも、同じ事を考えていた。

F90の固定武装はビームサーベルとバルカン砲のみ。
機体各部のハードポイントにオプションを装着する事によって、想定されるあらゆる任務に対応する。
紙上の計画に終わったものまで含めれば、最終的には26種類ものオプションが考案され、
いくつかは本体に先駆けて完成した。
しかし、肝心の本体の開発は難航した。

アナハイム製MSの多くは、核融合炉とジェネレーターが一体化していた。これを切り離し、
ジェネレーターをランドセル内に移さなければ、15m級の機体に目標とする性能を収める事は出来ない。
予想以上に、難しい作業だった。
若手技官だったMとY。毎日のように、回路図を書きなおさせられた。
(サナリィ・M)「『どんな重いオプションを積むかわからんのだ。とにかく本体は軽くしろ』
っていうのがG教授の口癖でしたよ。『10g減らすごとにコーヒー、1kgごとにランチをおごる』
と私たちをけしかけたんです」

560 :F90/91:02/04/12 22:04 ID:???
ある日、信じられない知らせが舞い込んだ。
秘密裏に進められていたはずのフォーミュラ計画が、アナハイムに漏れていた。
急遽、次期主力MS選定に関するコンペが行なわれる事になった。
幸いなことに、ジェネレーターの再配置はどうにか目処がついていた。
開発チームは、直ちに一号機の組み立てに取りかかった。
全員、工場に泊まり込んだ。交代で仮眠を取り、パンをかじりながら作業を続けた。
一号機は、コンペのわずか十日前に完成した。

その二日後だった。Mが、最終調整の合間を縫って描き上げた、一枚の概念図を仲間たちに披露した。
大型のビームライフル二門をランドセルに装備し、ジェネレーターから直接エネルギーを
供給するというものだった。
エネルギーCAPを使う従来の方式よりはるかに威力があり、低速で破壊力の大きいビームと
高速で貫通力の大きいビームを撃ち分けられる。
Mはこれを、可変速ビームライフル・ヴェスバーと名付けていた。
しかし、Yが反対した。
彼もまた、ビーム兵器と実体弾の両方を防御できるビームシールドを提案していた。
一号機のジェネレーターでは、両方を賄えるだけの出力はなかった。
Mも譲らなかった。これだけの長さと質量があれば、AMBACも出来る。
攻撃力と機動力を同時にアップさせられるんだ。

二人の間に割って入ったのは、Gだった。
確かに今は、ヴェスバーとビームシールドを同時に使う事は出来ない。
だが、ジェネレーターの出力を上げる方法ならいくつもある。やってみて損はない。
彼らの提案は、Vタイプオプションとして採用された。

561 :534:02/04/12 22:30 ID:???
うーん吊るされたジムキャノンUぷしようと思ったけどしばらく待ちます。
みんながんばれよ〜。

562 :534:02/04/13 01:40 ID:???
予告編
小一日考えたぞ批評キボン。(技術スレからはちょっとずれてるけどね)

「U・C 0080、18,4 極東戦域停戦調査部より報告す。

ジオン公国が停戦に同意してから三ヶ月あまり、ここ日本地区に於いても残余ジオン軍のその殆どは停戦協定を遵守した、がいまだ一部の部隊については活動を続行している
模様、以下の文章はそれについての記述である。

 連邦軍成田国際宇宙港駐留部隊所属、機甲防空分隊、その部隊の主たる任務は宇宙港
の防衛、そして主戦MSは対空能力強化型のジムキャノンAASである。(本来すでに
配備されているはずだったジムキャノン2はジェネレーター、アクチュエーターの不備の
為まだ配備されていなかった。) 新型の射撃統制ソフトの導入により、かなりの能力向上
を果たしていたが、ジム系共通の特徴である打たれ弱さは解決してはいなかった、、、。

 ほかの人もかいてられるので予告編代わりです。(日曜めどに)
次回 影の中の絶望 

563 :534:02/04/13 03:04 ID:???
すみません、全部書いてしまいましたのであげさせてもらいます。
(ごめんね)
影の中の絶望

当該事件の唯一の生存者であるS曹長に対する聞き込みより、

「忘れもしません、3月30日のあの夜のことは、、、。 2100時より私も含めた当直
三機は通常のナイトシフトでワッチ(見張り)についとりました。あの夜は前夜までの
ニューホンコン方面に向かう部隊の引継ぎが終わったこともあって皆少し気がゆるんど
ったんだとおもいます。 それがあんなことになるとは、、、。  
日が変わってしばらくした0030時ごろです、アレが起こったのは。
 自分以外にリード伍長(やっこさんの親類はルナツーで巡洋艦の艦長やってたそうで)、
そして分隊長であるホワイト少尉(アフロアメリカンなのにホワイトって名前だから
配属当初は古参兵にからかわれてましたが、
勤務には手を抜かないいい軍人でした)の三名で空港ゲート付近を警護しとりました。
 そのとき成田ICの方から三両のMSトランスポーターがやってくるのが見えました。
予定表には明朝までデカぶつや箱物(MS、物資コンテナ)が複数来るとは載っていなかったんで、
リード伍長機がまず近づいてチェックしようとしたその時に
突然現場一帯に不正ミノフスキー散布警報が出、
次の瞬間トランスポーターの中から一年戦争中いやに
なるぐらいお目にかかった、あのザクが三機現れたんです。 そして空港の電源を(念の
いったことにメイン、サブ、サード全ての電路を)破壊そして部隊本部とのリンクにまで
ジャミングかけたらしく、あたりは真っ暗、MS機載レーダーに映る以外の全てが闇夜の静寂の中につつまれました、 
そう、リード機が撃破された辺りをのぞいてね、、、、。

564 :534:02/04/13 03:06 ID:???
ほんの僅かな時間にあの時はいろんな事が起こりました。
「ザ、、、、、、ホワイ、、、、助け、、、、、、、、、、、、、、ピー 識別信号ロスト、交信停止、
ログオフされました」 
ザクマシンガンのマズルフラッシュがほんの2、3回だけまたたいただけでもうリードの奴は、、、。
 暗視機能を最大にしながら自分はリードをやった奴に砲を指向したんですが、
逆にこっちの機体めがけて残りの二機まで突っこまれたんです
こいつは対空用に特化された機体である上、敵にインファイトに、そう格闘戦に持ち込ま
れたため自慢のAASも屁の突っ張りにもならなかった、、、少なくとも自分の機はね、
 あの時、ホワイト分隊長が自ら囮になってくれなければ自分は、、、、 (ぐすっ)話を
続けますとホワイト機は、ショルダーキャノンの水平射でリード機をつぶした奴を
ふっとばすと自ら格闘戦をしかけて自分の機と残り二機との間に割って入ったんです。
やつらは奇襲効果からこっちが立ち直りつつあるのを見取ったのか、矢鱈めったら撃って
きて、その内の一発が運悪く自機のアタマにあたってしまった上に機体が倒れこんだ
時にコクピットの映像部位の機器までぶっ壊れてしまいました。 0630時ごろに
味方に助け出されるまで鉄の棺桶と化したAASの中で一人悶々としていました。
そう、そして助け出される時に自分は見ました。 二機のザクを抱え込みながら
機能停止している、いや死んでしまったホワイト機を、、、、。
 ちょうど朝日がのぼった頃合でそれは自分の目には、磔にされて吊るされた古代の
聖人のように見えました。         
 後で聞きますと、当日基地の電源を切ったのはやはりジオンゲリラだったとの事です。
皮肉なもんです、やっと平和になったのにこんなところで死んじまうなんて、、、。

次回 (まだ未定)

565 :530:02/04/13 21:08 ID:???
ジムスナイパー2 エースに贈られたエンジニアの心 後編

E氏の下に集った4人のエンジニア達は、会社から出向という形でジャブロー本部に
迎えられた。ジムスナイパー2が完成するまではRGM−79SCがエース機として
生産ラインに乗る。その分のパーツは彼等の所属する企業へ発注されることが既に決定
していた。会社への借りを返すことができた彼等はE氏に感謝していた。そして自分の
技術を連邦軍のMSに生かせる二度目のチャンスを与えてくれたE氏に応えたかった。
スナイパー2開発チームは良い雰囲気を持ったチームだった。

開発に許される期間はわずかなものである。E氏は性能向上よりもRGM−79SCの
無駄を省き、4氏のパーツの特性をより生かすことで総合的な完成度を高めることに
主眼を置いた。頭部形状は狙撃用スコープ機能を生かすためにバイザー機構を優先した
設計に変更された。そしてバックパックと脚部バーニアを外付けではなく装甲と一体化
することで、軽量化と装甲強度の充実を図った。それぞれのパーツを生かすという
方向性が機体に少しずつ余裕をもたらし、その余裕が性能の向上を受け止めた。
こうしてRGM−79SP2・ジムスナイパー2が完成した。

5人のエンジニアは完成したSP2を見上げていた。
無駄を省き、機能性を追求したそのフォルムには、同じコンセプトであるSC型の
無骨なフォルムは全く残っていなかった。スマートな美しい機体に仕上がっていた。
「10代の体操選手の少女のようだ」
E氏がつぶやいた。
「ドムとは比べ物にならない別嬪ですよ」
装甲形状を、要望をすべてこなしながら決定したC氏は誇らし気に答えた。

彼等は満足していた。性能は全てにおいてSC型を上回っている。エースパイロットが
搭乗したSP2の実戦報告が楽しみだった。

566 :530:02/04/13 21:12 ID:???
実戦報告の内容は意外なものだった。スカーレット隊に配備された2機のジム
スナイパー2は、サイド6での戦闘で敵の新型MSに何も出来ないまま撃墜された
のである。5人の技術者達は沈痛な面持ちでその報告を確認した。
「ジオンの新型はそんなに凄いのか」
SP2の性能はRX−78に迫るものであったはずだ。
「いや、パイロットの差でしょう」
スカーレット隊はその1機のMSによって壊滅していた。スカーレット隊は6機。
ジオンのパイロットは凄腕のエースだったとしか考えられない。
「ですが、SP2を受領したのも連邦のエースのはずですよ」

そうではなかった。通常のジムよりも機動性、耐久性に優れるカスタムタイプは
その分高い生還率を見込まれ、エースパイロットよりも政府高官の縁者等のエリート
軍人に配備されることが多かったのである。カスタムタイプで確実にエースパイロットに
送られたのはジムライトアーマーのみであった。これが地球連邦軍の体質だった。
今度はE氏を加えて、彼等は落胆していた。

567 :530:02/04/13 21:15 ID:???
さらに追い討ちが掛けられた。指揮官用ジムの製造責任者となっていたE氏のもとに、
SP2の生産数を制限するという決定が届いたのである。やはり製造コストの問題だった。
幾つかの指揮官用ジムの中で、SP2はその高性能に比例して最も高額な機体だったのである。
「スナイパー2を1機作るなら通常型ジムを2機作れ」
上層部からはそんな意見が投げ付けられた。

前線からは新型の性能を聞き付け、配備を要求する声が多く寄せられていた。彼等に
SP2を届けたかった。だが製造したところで、彼等のもとには届かない。その性能を
生かす腕もないエリート軍人達に送られるだけだ。5人のエンジニア達は、当初の
希望を失っていた。

568 :530:02/04/13 21:17 ID:???
そんなE氏のもとに、ひとりの男からの声が届いた。
スタンリー・ホーキンス大佐。連邦のオーストラリア方面軍司令である。
彼の配下にある特務MS小隊にSP2を配備してほしいという要請だった。
前線からの声はこれまでにも多く寄せられた。だがそれはデータとしてのものであり、
司令官クラスの人間からの直接の要請というのは初めてだった。
「しかしスタンリー大佐」
E氏は戸惑っていた。
「私は製造責任者ですが、配備先の決定権など与えられてはおりません」
「承知しています。しかし決定会議で働きかけることはできるでしょう」
SP2の生産数は次回生産分で制限数一杯になる。そのため最終生産分の配備先は
会議にかけて決定することが決まっていた。製造責任者であるE氏はその会議への
出席を許されていた。スタンリー大佐はそのことを言っているのだ。

569 :530:02/04/13 21:20 ID:???
「これまでにも何度も申請を出したのですが受理されない。これが最後の機会。
 どうか内側から働きかけては貰えないでしょうか」
だがそれはフェアではない。E氏のそんな考えを読んだようにスタンリー大佐は続けた。
「特務小隊ホワイトディンゴは私の命令に従い、何度も死地に飛び込み、そして
 帰って来ました。帰って来た彼等をまた死地に追いやる、その命令を下すのが
この私なのです」
モニタの向こうのスタンリー大佐は腰を折り、頭を下げた。
「どうか、察してほしい。ホワイトディンゴに新型が配備されるよう、働きかけて頂きたい」
E氏は驚いていた。一介の技術士官に対して司令官が頭を下げた。スタンリー大佐の
部下に対する誠実な気持ちが伝わってきた。胸が熱くなった。
「わかりました。出来得る限り頑張ってみます」

だが会議の結果、オーストラリア方面軍は配備先には含まれなかった。オーストラリア
での連邦軍の勝利は既に確実である。今は宇宙への配備を優先する。
これが会議での決定だった。

570 :530:02/04/13 21:21 ID:???
「悔しいよ」
E氏が低くつぶやいた。5人の技術者はE氏の自室に集まっていた。酒が入っていた。
ホワイトディンゴはジャブローでも評価の高い、歴戦の勇者だった。SP2は彼等に
こそ相応しい。スタンリー大佐の気持ちにも応えたかった。
「…決めた。数を誤魔化して余分に作る。それをホワイトディンゴに贈る」
「でも、我々に誤魔化せるのは機体だけです。肝心のスナイパーライフルが用意出来ない」
「ライフル無しではSP2の実力は半分も発揮出来ないぞ」
「地上戦ではビーム兵器の使用許可が出る方が珍しいそうだ。機体だけでも喜んで
くれるんじゃないのかな」
E氏の腹は決まった。
「よし、ライフルを送れない代わりに本来指揮官用のコイツを小隊全員に贈ってやる。
3機余分に作るぞ」
続けて言った。
「ミスでした、で押し通すつもりだけど、俺はクビになるかもしれない」
4人の技術者の表情が沈んだものになった。E氏は冗談めかして続けた。
「そこで相談なんだが、その時は俺の勤め先の面倒見てくれないかな」
「喜んで!」
4人は笑顔で答えた。

571 :530:02/04/13 21:24 ID:???
オーストラリア奪還の最終作戦、ヒューエンデン基地攻略戦に3機のジムスナイパー2が
間に合った。
寸前の対空要塞をボロボロになりながら壊滅させたホワイトディンゴは、ギリギリの
タイミングで届いた3機のSP2に乗り換え、そのままヒューエンデン基地に突入した。
彼等は、ジオンのエース、ヴィッシュ・ドナヒューが搭乗する新型MSゲルググと、
連邦の基地から強奪されたバストライナー砲を搭載したMAを撃破し、HLV2機の
打ち上げ阻止に成功していた。作戦は成功した。だが贈られた3機のジムスナイパー2
の内、2機がこの戦闘で失われていた。

572 :530:02/04/13 21:26 ID:???
5人の技術者がこの報告を受けたのは、終戦協定締結を祝う乱痴気騒ぎの翌日のことであった。
「終戦協定の後の戦闘か」
E氏の声は沈痛なものだった。
「でも作戦成功、良かったじゃないですか。相手はエースの新型ですよ」
「2機が失われたってのは、ライフル無かったのがキツかったんですかねえ」
その時、E氏宛の通信が入った。スタンリー大佐だった。
モニタの前に5人の技術者が集まっていた。
「感謝します」
スタンリー大佐の笑顔に、ひとつ尋ねたいことがあった。それを聞くのは怖かった。
だがおそらく全員がそれを知りたいと思っているはずだ。自分が尋ねなくてはならない。
E氏は決意した。
「スタンリー大佐、壊れた2機のスナイパー2のパイロットは…」
スタンリー大佐の横に、モニタの外からひょいと割り込んだ女性通信兵が笑って答えた。
「ピンピンしてます!」



573 :530:02/04/13 21:33 ID:Qsz/wmqM
「コロ落ち」のエピソードに絡めて、ジム改良型シリーズの異常な開発スピードの
考察を盛り込んでみました。ついでにライトアーマーが高い戦果を上げた理由も入れ
ときました。
長くなってしまって、読むの疲れたらスマソ。

574 :534:02/04/13 21:45 ID:6iEKJ5QE
>530
長くてもきっちり読ませてるからいいと思うよ。
やっぱりハッピーエンドの方が漏れも良かったかな?
続編現在作成中、こんどのは早くてほんとに週明け。
感想批評キボン

575 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/13 22:40 ID:svWcnwSs
う〜ん、スナイパーおもしろいな〜ほんとおもしろいな〜

576 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/13 22:48 ID:svWcnwSs
アクアジム編じゃないけど適当にまじめなパロディ考えました。
「連邦軍技術者の苦悩 泣き叫ぶジムキャノン編」
ってな感じです。

577 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/13 22:58 ID:tdEFs/7A
開戦からすでに11ヶ月が経とうとしていた
連邦軍の優勢はもはや確実なものとなっていた
しかし、未だにジオン軍はゲリラ戦を展開していた
「どうすれば彼らの戦意を失わせる事ができるのか・・・」
連邦軍上層部は悩んでいた
そこに、一人の技術士官がいた
彼の名はP
技術士官でもあり名うての弁護士でもあった

578 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/13 23:06 ID:svWcnwSs
Pは考えた
『ジオン軍は最後の一兵でも戦いつづけると聞く、その兵をどうやって降伏させればいいんだ』
思案しながら家路についた
何も考えつかなかった
翌朝
Pは思いがけないもので目が覚めた
「さぁ〜おや〜さおぉたけぇ〜」(注:スペイン・ポルトガル語で)
単なる竿竹やのトラックだった
Pはそれを見て閃いた
「そうだ!これがあったんだ!」
Pは急いで格納庫へ行った

579 :通常の名無しさんの3倍:02/04/13 23:16 ID:???
>>565
↓が別嬪さんヽ(´ー`)ノ
ttp://www.ne.jp/asahi/sh/g-explanation/3dm197.html

580 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/13 23:16 ID:tdEFs/7A
Pが見たもの、それはスピーカーだった
『並の降伏勧告では手緩い、彼らを説得できるのはこれしかない』
Pが作ったスピーカーは巨大だった
人一人分ぐらいはあった
Pはそれをジムの頭部バルカン部に2つ付けた
「そのスピーカーからこのテープを流せ」
Pはテープをパイロットに渡した
「死霊のはらわた」と書かれていた

581 :通常の名無しさんの3倍:02/04/13 23:22 ID:jLXLQjYY
【ガンダム】
アニメ製作者と玩具製造企業のご都合主義を実現した傑作兵器

ミノフスキー粒子【みのふすきーりゅうし】
全ての願いがかなえられる夢の物質

人型兵器【ひとがたへいき】
全重量を一点で支えながら自由度の高い可動関節機構をもち、
落下の重力加速度を無視した動歩行を実行し、
素材の物性というものを無視した耐弾性を誇る装甲でまんべんなく保護され、
一切の外部補助を必要としない全方位索敵・情報処理システムを持ち、
手で保持するという装備形式により火器の迅速な交換と命中精度の向上の双方を実現し、
揚力を生み出さぬ翼と機体重心上からはずれた推進軸を持ちながらも高い即応的垂直離着陸能力を備え、
さらには複雑怪奇な構造でありながら非常に高いメンテナンスと稼働率をほこる
一切の構造的脆弱性を持たない自己完結無敵兵器。

【ルナチタニウム】
月で産出される金属。全長15mもある戦車が、わずか80tで造れるほど軽い。

彼女【かのじょ】
幻の生き物

【MS−05N 旧名無しザク】
未来技術板を荒らした張本人。責任を取れ。

582 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/13 23:25 ID:svWcnwSs
その頃、連邦軍はジオンの基地を包囲している真っ最中だった
2度の降伏勧告にもかかわらず、彼らは受け入れなかった
しかし、完全にジオンは不利だった
最終勧告をするために、そのジムキャノンは投入された
Pも同行していた
両軍にらみ合いの中、テープの再生ボタンが押された
「ぎやぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!!!」
みな、驚いた
Pも驚いた
テープは1時間流された
1時間もの間、ジムキャノンは泣き叫んだ
ジオン軍は恐怖した

583 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/13 23:40 ID:tdEFs/7A
それから30分後
ジオン軍は降伏した
その後何度かそのジムキャノンは実戦投入された
あまりにもインパクトが強すぎて連邦軍からも恐れられた
結局終戦後も残党軍狩りにそのジムキャノンは使用された
その間ジオン軍からは「連邦の白い悪魔」にならんで
「泣き叫ぶジムキャノン」と異名され恐れられた

584 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/13 23:46 ID:tdEFs/7A
>>581
荒らしたつもりは無いんですけどそういう風に思われたようなんで謝ります
未来板の皆さんご迷惑かけました。

585 :未来技術スレ:02/04/14 00:03 ID:???
 ごめん、真面目にかきこしてたら、突然あらされて頭にきてたんだ。
よく見直せばよかったね。

586 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/14 00:13 ID:???
>>585
レスさんくす

587 :通常の名無しさんの3倍:02/04/14 06:57 ID:???
泣き叫ぶジムキャノン笑った。

588 :通常の名無しさんの3倍:02/04/14 08:55 ID:???
>泣き叫ぶジムキャノン
乗ってるPの精神状態が無事で済むとは思えない...

589 :未来技術スレ別働隊:02/04/14 10:06 ID:???
もともと人があまり来ない未来技術スレで一部の人間が程度の低い荒らしを行い、
そのせいで本来マターリしていたスレが忘却の海に沈みました。そこへ此処のリンク先
を明記した部位をまたこちら側のムカついていたらしい人物が、後先見境なく利用し
そちらへ荒らし的行為を行なったものと思えます。 少々ここの内容を拝見させてもらいましたが、なかなか面白いので頑張ってくださいね。 あと双方とも荒らしはしないよう
マターリいきましょう。

590 :未来板とかけもち:02/04/14 15:12 ID:???
>589
アンタいい人だ・・・

591 :元整備員:02/04/14 16:12 ID:???
>589さん、なでなで・・・・

592 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/14 21:18 ID:???
>>589
多謝多謝

593 :通常の名無しさんの3倍:02/04/15 14:18 ID:pp5F0ls6
期待age

594 :通常の名無しさんの3倍:02/04/15 14:37 ID:???
ジムスナイパー編(・∀・)イイ!!
ジーンときたヨ

595 :通常の名無しさんの3倍 :02/04/15 19:57 ID:9ky1mZ1g
ドップ開発史の続き読みたいage

596 :通常の名無しさんの3倍:02/04/15 21:27 ID:???
フォーミュラ編キボンヌ

597 :F90/91:02/04/15 21:45 ID:???
すいません、もうちょっと待ってください。

598 :通常の名無しさんの3倍:02/04/15 22:52 ID:4xfn7.Qo
ジムキャノン イイ(・∀・)!

599 :通常の名無しさんの3倍:02/04/15 23:35 ID:Lo57t/Ts
「泣き叫ぶジムキャノン」シャア専ニュースで紹介されてたね

600 :ドップ開発史:02/04/16 01:57 ID:???
20日〆切の、急ぎの仕事が入ったので、更新停滞スマン。
エンディングへのプロットは考えてるので、ちょっと待ってて下され。

601 : :02/04/16 06:14 ID:zlO874yg

今夜の実況は こちらで

プロジェクト X ◆ フェアレディ Z
http://live.2ch.net/test/read.cgi/endless/1018902947/

602 :通常の名無しさんの3倍:02/04/16 10:30 ID:u8GT0feE
>>601
すれ違い、空

603 :通常の名無しさんの3倍:02/04/16 22:03 ID:m0FD/9Tc
ageとこう

604 :通常の名無しさんの3倍:02/04/16 22:06 ID:???
今日のプロジェクトXはマジZ計画

605 :通常の名無しさんの3倍:02/04/16 23:02 ID:???
>>602
どうでもいいけど
宇宙な

606 :通常の名無しさんの3倍:02/04/17 07:32 ID:HbFpXEV.
良く考えたら俺このスレが立った日から見てるや。
職人さん達 楽しませてくれてありがとう。

607 :530:02/04/17 16:45 ID:???
ジムライトアーマー エースに贈られたエンジニアの微妙な悪意 前編

ジムの制式仕様が決定し、生産ラインが稼動を始めた頃のことである。
E氏は選考に漏れた各社のパーツの特性を入念にチェックしていた。カスタム機を
作るに当たり、パーツ同士の組み合わせの相性を見るためである。
「これは惜しかったな…」
E氏は3つのファイルを手に呟いた。F社のエンジンユニットとG社のバックパック
ユニット、それにビームスプレーガンに遅れて完成したハンドビームガンのファイル
である。F社とG社のパーツは共にコンペティションの最終段階まで残った、コスト
パフォーマンスに優れるものだった。だが両者とも同じ理由で不採用となった。
それは扱いにくい特性である。

F社のエンジンユニットは、数値的に見れば制式仕様のジムのエンジンユニットを
上回るパワーを弾き出していた。瞬発力と回復力に優れたエンジンユニットだったが
反面、ピーキーで扱いにくい特性を持っていた。
「おそらく一般のパイロットには扱いきれない」
そう評価されて、採用は見送られたのである。G社のバックパックもほぼ同様な評価を
受けて不採用となった。そしてハンドビームガンは、スプレーガンを上回る威力を
持つものの射程距離は短く、またエンジンへの負担も大きかった。

この3つの相性が抜群に優れていたのだ。

608 :530:02/04/17 16:48 ID:???
「惜しいな…」
E氏はもう一度呟いた。彼は、これらのパーツを使い切る腕を持ったエースが搭乗した
場合のシュミレーションを行ってみた。瞬発力を生かす接近戦に持ち込めば、ハンド
ビームガンの威力も生きてくる。だが結果は、機体重量によって機動性が損なわれ、
E氏が期待するほどの瞬発力は得られないというものだった。出来上がるのはおそらく、
強力だが射程距離の短い武器を持った、通常型ジムよりも多少機動性に優れるものの
遥かに扱いにくい機体である。その扱いにくさに対し、得られる性能は割に合わない。

装甲重量を減らす、という発想をE氏は否定した。シールド装備を前提としたジムの
装甲強度は既にギリギリのものだった。むしろE氏には不満だったほどだ。

「残念だが、この組み合わせはないな」
E氏の下した結論である。だがしばらく後、ジムの実戦配備が始まってすぐに届いた一通の
要望書がこの結論を覆した。ヤザン・ゲーブルという若いパイロットからの要望書である。

609 :530:02/04/17 16:50 ID:???
そんな事よりジム作った奴よ、ちょいと聞いてくれよ。
このあいだ、ジム届いたんです。ジム。
そしたらなんか、俺パイロットに選ばれてるんです。
で、乗ってみたら機動性低くて話にならないんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、俺様の野性の反射神経について来れない機体作ってんじゃねーよ、ボケが。
ノロマなんだよ、ノロマ。
なんかもうザクに負けてる奴とかもいるし。それは見て見ぬふりか。おめでてーな。
ザクを上回る高性能、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、装甲削っていいから機動性上げろと。
俺様はな、このあいだまでトリアーエズに乗ってたんだよ。
ドップのバルカン一発で撃ち落とされてもおかしくない、
生きるか死ぬか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。チキン野郎はすっこんでろ。
で、装甲削れって言ったら、整備士の奴が、貴方の安全を考慮して、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、安全も糞も勝てなきゃ意味ねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、高い生還率を確保、だ。
お前は本当にジオンに勝ちたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、MS作ってみたかっただけちゃうんかと。

E氏はここで読むのをやめた。コメカミに青筋を立てながら笑顔で呟いた。
「この野郎…」

610 :530:02/04/17 16:53 ID:???
今日はここまで。続きは明日にでもUP出来ると思います。

611 :通常の名無しさんの3倍:02/04/17 16:55 ID:???
リアルタイムで見てたよ〜
期待sage

612 :530:02/04/17 16:58 ID:???
>>611
チョトハズカシイヨ…

613 :534:02/04/17 16:59 ID:???
同じくリアルタイムで、見てたよ。
続き待ってるよん。  俺とザクさんの作品比べてみたが、
旧名無しザクさんのほうが笑えてよかったかもね。
俺自身の作品は、仕事の暇な時でも。

614 :通常の名無しさんの3倍:02/04/17 18:33 ID:???
>>690 のヤザン・ゲーブル大いにワラタ。あんた紙^H神や!

615 :(・∀・)イイ!!:02/04/17 19:08 ID:???
(・∀・)イイ!!

616 :通常の名無しさんの3倍:02/04/17 19:34 ID:6CyYSeWI
4回シリーズでお届けする(予定)
シリーズ「ガンダムを復活させろ」

一回目の今回は夫婦の絆が作ったガンダムmk2をのはなし。

617 :通常の名無しさんの3倍:02/04/17 19:40 ID:???
シリーズ「ガンダムを復活させろ」
第一回 ガンダムmk2
連邦技術者達の意地と夫婦の絆

RX78 ガンダム、連邦軍のMS第一号にして
一年戦争の傑作中の傑作。
技術者の憧れでもあった。

フランクリン・ビダン、連邦軍のMS開発部門の部長である。
一年戦争においてもMSの開発に携わり、
いつか自分もガンダムを作る事が夢であった。
だが、当時の連邦は新型の開発に意欲的ではなく
任される仕事は、もっぱらジオンの開発途中のMSの
連邦へのマイナーチェンジだった。
「こんなのは俺の望んだMSじゃない」
フランクリンは不満であった。
それに加え、技術をねたに連邦に取り入った
元ジオンの技術者が研究室では高い地位を占めていた。
古参の連邦の技術者達は肩身がせまかった。

618 :通常の名無しさんの3倍:02/04/17 19:41 ID:???
そんなおり、フランクリンは材料工学者にして
彼の妻であり仕事上のパートナーでもある
ヒルダと共にある男に呼び出された。
ジオン残党討伐部隊ティターンズの指導者
ジャミトフ・ハイマンである。

「ガンダムを作って欲しい」ジャミトフは言った。
突然の申し出にフランクリンは震えた。
「あなた・・・」ヒルダが促した。
「私でよろしければ。全力を尽くします。」
フランクリンは答えた。

かくしてフランクリンは妻と共に
プロジェクトチームに編入された。
その顔ぶれを見てフランクリンは驚いた。
かつての一年戦争時代の同僚達だった。
もとジオンの技術者はひとりもいなかった。

ティターンズの象徴となるMSを。
ジャミトフはこだわった。連邦の技術者のみでの開発。
かつてのガンダムの開発者も多数集めた。

かくしてプロジェクトは始まった。

619 :通常の名無しさんの3倍:02/04/17 19:52 ID:???
プロジェクトは最初の一歩から暗礁に乗り上げた。
RX78ガンダムの設計図が手に入らなかった。
連邦の上層がガンダムに間連する資料を秘匿し
ジャミトフも手を尽くしたが失敗に終った。
「大丈夫です。設計図は有ります、私の頭の中に」
かつてのガンダムの開発者の男だった。

こうしてプロジェクトがようやくスタートした。

フランクリンが着目したのはムーバブルフレーム
というMSの内骨格だった。
当時はまだ一部のMSに試験的に採用されている
にすぎなかったが、フランクリンはこれが
将来の革新となると予見した。

620 :通常の名無しさんの3倍:02/04/17 20:06 ID:???
ムーバブルフレームの試作機が完成した。
結果は上々であった。
だが、フランクリンは全くなっとくしなかった。
「俺達は新型機を作ってるんじゃない、
ガンダムを作っているんだ。」
フレームを一から再設計させた。
フレームの再設計は60回を越えた。

だがフレームの完成度が上がるに連れ問題が浮上した。
精密すぎる構造にフレームの材質自体が持たない
という可能性が出てきた。

同じ頃、アクシズでは国家規模のプロジェクトの元
ガンダリウムガンマの開発に成功していたが
連邦上層はガンダリウムの研究開発に
まるで無関心であった。

フランクリンは悩んだ。ヒルダはいった。
「あなたはあなたの仕事をしてください
私はきっとあなたの作るフレームに
ふさわしい材質を完成させます」
フランクリンは妻の言葉を信じ
フレームの改良を進めた。

621 :通常の名無しさんの3倍:02/04/17 20:31 ID:???
フランクリンのフレームの完成に合わせる様にして
ヒルダの新素材が完成した。

完成したムーバブルフレームは完璧だった。
ヒルダの素材も良く耐えた。
独力でガンダリウムベータに近い近い新素材を
完成させた。かくしてRX78ガンダムの正統後継機
RX178ガンダムmk2が完成した。

622 :通常の名無しさんの3倍:02/04/17 20:35 ID:???
ドキドキ、ガンダムの完成につれて、かえって離れていく2人の心。
MK−2よりもビダン夫妻の心の動きの方が気にかかります(藁

ところで、ビダン夫妻はスタジオに呼べませんね。
すでに鬼籍だ…。

623 :その後のお話:02/04/17 20:39 ID:???
(ヘッドライトに乗せて)
3機完成したガンダムmk2のうち一機は
反地球連邦組織エウーゴによって奪取された。

ティターンズに残った2機は大破したが
エウーゴの一機はグリプス戦争を生き延びた。

エウーゴが連邦に編入され、ガンダムmk2が
再び連邦にもどった後、
第一にネオジオン戦争においても
第二世代にも達していない
ガンダムmk2は第一線で活躍した。
出撃回数、実に76回。単体のMSの記録としては
この記録は未だ破られていない。

624 :美談夫婦:02/04/17 20:40 ID:???
語られる話しには嘘が有り裏が有るというお話でした。

625 :通常の名無しさんの3倍:02/04/17 20:51 ID:???
>>623
おもろかったけど、美談=ビダンカヨ!
腹いて。(安易にネタしないでくれ!)(W

626 :通常の名無しさんの3倍:02/04/17 22:33 ID:???
ビダン夫婦の死を書き忘れた。
あと数字はいい加減なので信用しないで。
出撃回数は暇なひとは数えて下さい。
ガンダムシリーズではトップなのはまちがいないでしょう

627 :通常の名無しさんの3倍:02/04/18 01:58 ID:???
ヤザンの要望書にワラタ

628 :通常の名無しさんの3倍:02/04/18 12:47 ID:fftGmPgc
age

629 :ビグザム開発秘話:02/04/18 17:17 ID:???
ソロモンの落日 〜量産されなかった拠点防衛用MA〜

ジオン地球降下作戦が始まった頃、当時のソロモン指令ドズル・ザビから
ジオニックへ極秘のMA開発依頼があった。
『拠点防衛用MA』の開発だった。

まさに日の昇る勢いのジオンで、今まで例のない、しかも拠点防衛という
日の当たらないMA開発にジオニック開発部は難色を示したが、ドズル・
ザビ指令の命令である。MS開発部は次なるMSの開発で、どこも手が回ら
ない状態であった為、これに充てたのは補給艦や巡洋艦を製作する第12
ラボの面々だった。

ジオンは木星からの資源を押さえる事が出来たが、鉱物資源の配給には予想
以上の経費がかかり、依然本土を含む宇宙拠点では資源不足に悩まされていた。
そういった背景から戦艦以外は開発を凍結し、今あるモデルと生産ラインで繋ぐ
シフトに、奇しくも変更辞令が降りたばかりであった。

630 :ビグザム開発秘話2:02/04/18 17:17 ID:???
こうして第12ラボは『拠点防衛用MA開発』という任務が与えられたのだが
周りの目は冷たかった。誰もが考えていたことだが、攻め続けなければ資源
に乏しいジオンは負ける。連邦軍が対MS兵器、もしくは対等に戦う事のでき
るMSを開発するまでが勝負だと。
第12ラボの面々は困惑した。
当時の設計担当のAは当時の事をこう振り返る。
「あの頃、優秀な技術者は競ってMSの開発をすすめていました。攻める事に
最大の着目を置いていた訳です。我々は態よく窓際に追いやられたようなもの
でした。」

ソロモン指令、ドズル・ザビは拠点防衛という膠着に陥った状態の事を、既に
頭の中に描いていた。領土、資源に乏しいジオンは、持久戦に持ち込まれた場
合、圧倒的不利に立たされる事になる。そうなると、輸送ラインの死守は絶対
条件になり、どうあっても拠点を押さえられる防衛用MAが必要だった。

631 :ビグザム開発秘話3:02/04/18 17:18 ID:???
ドズルの構想は、このMAの量産化、つまり各拠点に配置する事が最終的な目標
であった。将来は地球侵攻への磐石の体制とすべきものにする計画であった。
ドズルは、総括指揮をとるCを訊ね、打ち合わせをしながらこう言った。
「残念ながらジオンの今の国力では、連邦を一気に叩く事はできない。総帥は
必ず一時停戦を結ぶはずだ。問題はその後なのだ。連邦がMSを開発する事は
火を見るより明らかだ。だから、拠点を押さえる磐石の体制がどうしても必要に
なって来る。頼む。この計画はジオンの存亡がかかっているのだ。」
Cは胸を打たれた。

設計担当Aは、頭を捻った。拠点を死守するということならば、直撃を受けて
あっさり落ちてしまうようなものであってはいけない。技術担当のBは、草案段階
から対ビーム兵器コーティングなるものを考えていた。ビームの重金属粒子を特殊
な物質を含んだ塗装によって弾きかえす。これを実現するには、まずミノフスキー
物理学を学ぶ必要があった。Bはミノフスキー研究所を訊ねた。
その頃のミノフスキー応用学は、粒子のイオン反発作用を用いたミノフスキー・ク
ラフトが実現段階に入っていた。Bはこれに目を付けた。
打ち出されるビームの粒子を、ミノフスキー粒子による干渉で弾き飛ばすIフィール
ドという装置を、研究所の協力で開発する事になった。

632 :ビグザム開発秘話4:02/04/18 17:18 ID:???
その頃、設計を担当するAから、その驚くべき機体デザインの発表があった。
そのMAには足があった。ラボの面々は面を食らった。
MAというものの一般的な解釈として、足や手が存在するのは、あからさまにおかし
な事であったからだ。
しかし、Aはドズルの提唱する『拠点防衛用汎用MA』の将来像を見据えるべく、
重力下での使用をも視野に入れていた。新たなデザインを考えていたのでは遅すぎる。
地球上では装備の変更のみで対応できるように設計を進めた。

Iフィールドの開発は順調にすすんでいた。ジェネレーターから粒子を拡散する装置
までは電光石火のスピードで開発が進んだが、その拡散した粒子を装甲面に薄く吸着
させる事ができなかった。ミノフスキー粒子そのものは安定した物質だが、イオン化
した粒子ははげしく飛び回る性質を持っており、これを規則正しく吸着させる事など
無理だと研究者は考えていた。Bは焦った。何故ならば、連邦軍がMS開発に着手した
と噂されるV作戦の噂を耳にしたからだ。
「正直、Iフィールドの開発はあと3年はかかると思いました。表層に吸着させる方法
がなかったんです。ドズル閣下に会わせる顔がありませんでした。」(B談)

633 :ビグザム開発秘話5:02/04/18 17:19 ID:???
Iフィールド構想が頓挫して、Bは軍の資料課に入り浸るようになった。過去の物質で
吸着配置が成功した例がないか、化学と物理学の資料を朝から晩まで睨め続けた。
ノートへメモをとっている時、何気にセルロースの下敷きをめくりあげると次のペー
ジが静電気でくっついた。また、消しゴムのカスが下敷きにびっしりと吸着していた。
『これだ!』Bはすぐに研究所へ走った。
機体表面に電気を流し、特殊な物質を混ぜた塗装を装甲板表面に散布した。Iフィール
ドジェネレーターを作動させると、表層にうっすらと層が出来ているのがわかった。
Bと研究所職員は抱き合って成功を喜んだ。

設計担当Aと電装系エンジニアDはこのアイデアに喜んではいたが、同時に難色を示
していた。
「ジェネレーターと核融合エンジンの配置が困難でした。当時のIフィールド・ジェネ
レーターはかなり大型で、出力の割にエネルギー消費が激しかったんです。」(D談)
「初期の設定では大きさとして、ザクの2倍強以内の設計でしたが、装置の充実を計
ると、あと1まわりは大きくなってしまいました。」(A談)
同時に、Bも一つ問題を抱えていた。熱排出であった。エンジンやジェネレーターから
出る熱は半端ではなく、下手をすれば1時間足らずでオーバーヒート、メルトダウンで
自爆する可能性があった。なんとか熱を上手く排出する方法はないか・・・。

この問題に、第3ラボの技術者Eがジェネレーターから散布するミノフスキー粒子に
熱を排出する役割を兼ねるような配管システムを設計した。
「実現段階に来ている新技術を前に、それに協力しない技術者はいません。私はこの
機体に未来を感じました。」Eは思いの総てを、第12ラボの面々に語った後、ラボが
冷遇されていた頃の事を詫びた。
これによって、試作機が完成された。

634 :ビグザム開発秘話6:02/04/18 17:19 ID:???
〜その後の物語〜
(曲/ヘッドライト・テールライト)
UC.0079.12月、連邦は地球での制空権をほぼ押さえ、オデッサも奪還に成功。
ソロモンに迫るティアンム艦隊は新兵器ソーラ・レイをソロモンに向けて照射した。
これにより、本来出動するはずのない試作型拠点防衛用MA『ビグ・ザム』は起動する
事になった。開発を依頼したドズル本人が操縦していた。
「いよいよ我らの集大成が起動したんです。自分の息子が戦ってる気分でした。」
Aはア・バオア・クーの通信室のレーザー回線で、戦いの一部始終を見ていた。
1機でも多く敵を落として欲しい・・・。しかし、その願いも空しく敵の戦闘機がジェ
ネレーター配置部分である股間部へ特攻。戦局は逆転し、連邦の白い悪魔に斬られた。
同月、終戦をむかえ、ジオンは負けた。

毎年、戦没者墓地で、第12ラボの面々が「ビグ・ザム」とドズル・ザビの栄誉をしめ
やかに称えに来ている。
「ビグ・ザムは我々の青春でした。苦楽を共にした皆と、唯一理解を示してくださった
ドズル閣下と出会えた事が、私達の財産です。」
ラボの面々は今でも目を閉じるとビグ・ザムの勇姿が目に浮かぶと、熱く語った・・・。

635 :ビグザム野郎:02/04/18 17:22 ID:???
長文スマソ。
あと、テキトーに書いてるのでツッコミは堪忍して下さい。

636 :通常の名無しさんの3倍:02/04/18 18:13 ID:???
>>635
最近良作がつづいておなか一杯、
しかし、美愚挫夢野郎さんいい!!
「ビグザムが量産されなかった暁には」、って感じだ(涙

637 :530:02/04/18 19:04 ID:???
ジムライトアーマー エースに贈られたエンジニアの微妙な悪意 後編

「望み通りにしてやろうじゃないか」
機動性を高めてほしいと言う要望は他にも届いていたが、装甲を削れというのは
初めてだった。しかもこの男は既に現地の整備兵に実行を要求したらしい。
装甲を削る、これを認めるならばF社、G社のパーツにハンドビームガンの組み合わせは
有りだ。機動性とコストパフォーマンスに優れた機体が出来上がるだろう。だがそれは
パイロットにとって危険なMSである。実戦でどの程度使い物になるか予測がつかなかった。

「このヤザンとか言う若いので試させて貰おう」
E氏はコメカミに青筋を立てたままニヤリと笑った。

638 :530:02/04/18 19:06 ID:???
だが薄い装甲材を新規に作るのも一手間である。
「そうだ、アレがあった」
格納庫の中に、発注したわけでもないのに山積みになっている不採用パーツがあった。
K社が設計した装甲材である。ルナチタン並みの軽量化と低コストだけを目指し、
その強度のことを全く考慮していない欠陥品だった。

「軽いのです!」
コンペティションの席で、K氏は自信たっぷりに製品の長所を主張した。
「そして安いのです!」
「ボツだ」
K氏の最高の笑顔に向かって一言のみ発した。途端にK氏は怒り狂った。
「なぜです!我が社の製品は最高です!謝罪と賠償を求めます!」
理由を説明する気にもなれず、E氏は無視した。
「とにかくもう作った分は置いていきます!後で請求書を送ります!」

こんな理由でK社の装甲材のストックが格納庫に山積みになっていたのだ。
「アレを使うか…」

639 :530:02/04/18 19:08 ID:???
その夜、E氏は夢を見た。二人のサムライの決闘。優勢だったサムライの刀が折れて
敗北するという夢だった。
「どういう意味なんだろうか」
一晩寝るとE氏の怒りは冷めていた。ヤザン・ゲーブルの言うことにも理が無くはない。
「腕に覚えのあるサムライが、ナマクラ刀しか持てなかったために負けたとしたら、
 さぞ無念だろう」
だが夢の中で折れた刀は自分が作ろうとしている軽量型ジムのことかもしれない。
「それでも俺には本人が求める刀を持たせてやることしか出来ないじゃないか」
E氏はヤザンのために軽量型ジムを組み上げることを決めていた。
「その代わり文句は一切聞かない。どうなっても知らん」

こうして完成したRGM−79L・ジムライトアーマーは、名指しでヤザン・ゲーブルの
もとへ送られた。本来ならばモルモット隊でテストが行われるはずだったが、ヤザンを
テストパイロット扱いとすることで特別に許可が下りた。
「ヤザン・ゲーブル、お前の言う通りのジムを作ってやったけど乗りこなせますか?」
E氏は一筆添えた。

640 :530:02/04/18 19:12 ID:???
ヤザン・ゲーブルはジムライトアーマーを駆り、短期間に大きな戦果を上げた。
短期間だったのは、負傷して前線を退いたためである。機動性を損なわないために
シールドを装備していなかったことが負傷に繋がった。全治3ヶ月の重症だった。

ヤザンが高い戦果を上げたことで、ジムライトアーマーはエース機としての生産が
決定した。低コストなエース機として、カスタムタイプとしては生産数が多かった
こと、そして装甲の薄さからエリート軍人に回されることはなく確実にエースに届け
られたこと。この二つの理由でジムライトアーマーは優れた戦果を残した。エースの
技量がその扱いにくい機体を完全に御した時、ライトアーマーは無類の強さを発揮した。
そしてライトアーマーを愛機とする多くの撃墜王を生んだのである。

終戦から2ヶ月が過ぎた頃、一年戦争の撃墜王リストが公開された。その中に
ヤザン・ゲーブルは含まれていなかった。E氏はリストを眺めながら考えていた。
あの男が負傷することなく参戦していればこのリストに名を残したことだろう。
彼が短期間に上げた戦果からみて充分に有り得たことだ。多少責任を感じるところも
あり、E氏は退院するヤザン・ゲーブルを訪ねることにした。

641 :530:02/04/18 19:15 ID:???
E氏は覚悟を決めていた。
「あんなものを送りつけやがって」
そう言われたら喧嘩に応じるつもりだった。自分は要望通りのものを作ってやった
のだから。病院の玄関でE氏はヤザンを待ち受けた。

「せっかく名指しで贈ってくれたMSを壊して済まなかったな。あれはいい機体だった」
ライトアーマーを作り、送ったのは自分であると告げたE氏にヤザン・ゲーブルは
こう答えた。E氏の心は清清しかった。
「退院祝いに一杯おごらせてくれ」
ヤザンはE氏の申し出を遠慮なく受けた。

折しもその頃、別の場所で祝杯を上げている人物がいた。K氏である。
「彼等、多くの撃墜王はジムライトアーマーに用いられた我が社のテクノロジーの
 賜物です!我が民族の優秀性の証明に他なりません!祖国万歳!」
K社はライトアーマーの装甲材納入で高い利益を上げていた。だがそれが後の評価に
繋がることは一切無かった。

642 :530:02/04/18 19:16 ID:D21AUeEI
K氏は「ニホンちゃん」に登場する困った男の子です。押さえて書いたつもりだけど
不快になった人がいたら申し訳ありません。

643 :通常の名無しさんの3倍:02/04/18 20:20 ID:???
>>642
いや、アンタサイコーだよ(ワラ

644 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/18 21:05 ID:???
みんな面白いね、立て逃げした自分が恥ずかしくなるよ。

645 :ビグザム野郎:02/04/18 21:24 ID:???
いや、ほんと良スレです。

>636さん
しかしホントに量産化されてたら、それはそれで・・・。(w

646 :636:02/04/18 21:55 ID:???
>>645
金と時間さえどうにかできれば、「美愚挫夢量産の暁にはー」
なんだろうけどね(W

647 :通常の名無しさんの3倍:02/04/18 22:47 ID:???
>ビグザム野郎氏
>願いも空しく敵の戦闘機がジェネレーター配置部分である股間部へ特攻
ここが切なくも笑えて(・∀・)イイ!

648 :F90/91:02/04/19 01:45 ID:???
わし、一番スローペース?

649 :F90/91:02/04/19 01:46 ID:???
コンペ当日。サナリィはF90一号機とAタイプ(強襲用)・Dタイプ(近接戦用)・Sタイプ(支援用)
の各オプションを。アナハイムは新鋭機MSA-120を持ちこんだ。
模擬戦が行なわれた。F90の圧勝だった。
審査に当たった高官たちから、驚きの声が上がった。
Gたちは勝利を確信した。
しかし、F90には唯一の、そして最大の弱点があった。
量産を考慮せず、すべてをゼロから作りなおした実験機であるがために、在来機との互換性がなかった。
多くのパーツが新造され、最終的にヘビーガン30機分ものコストがかかってしまったのだ。
結果、次期主力MSはハイ・ロー・ミックス方式で整備が進められる事になった。
高性能かつ高価な「ハイ」は開発から量産まで、サナリィが一貫して担当する。
それなりの性能で安価な「ロー」は試作機をサナリィが作り、量産はアナハイムが行うというものだった。

「ロー」は支援用MSとしての能力をも求められた事から、F90・Sタイプオプションを元に開発
される事になった。F計画チームは量産性をも考慮しつつ、可能な限りF90の性能を受け継いだ原型機・
F70「キャノン・ガンダム」を作り上げた。
しかし数ヶ月後、量産型であるF71「G・キャノン」を目にした彼らは愕然となった。
なんだこれは。我々の苦労が台無しだ。
採算性を重視したアナハイムは、ヘビーガンのパーツを流用する事でコストダウンを図った。
結果、F71はヘビーガンよりはいくらかましという程度の機体になってしまっていた。
その夜、MとYは自棄酒を飲んだ。

650 :F90/91:02/04/19 01:48 ID:???
落胆した彼らを元気付けたのは、Vタイプオプションの成功だった。
バックパックごとジェネレーターを交換することで、F90は大幅に出力を向上させた。
ヴェスバーもビームシールドも、問題なく作動した。
「ハイ」の原型機・F91は、Vタイプオプションをベースに開発される事になった。

新しい技術が導入された。
装甲と構造材を一体化し、なおかつ電装系としての機能をも持たせたMCA構造だった。
推力重量比が、大幅に向上した。
だがシミュレーションを行ったところ、思わぬ問題が判明した。
機動力が高すぎて、並みのパイロットには制御できなかった。
まるで、暴れ馬だった。

F91はこの時点における、MSの限界性能を実現していた。
だが、かつてニュータイプと呼ばれたような者たちにしか、乗りこなせない機体になってしまった。
リミッターを付けるしかない。Mが言った。
F71より一回り高いレベルに押さえる。それ以上のパワーを操れるパイロットが乗った時だけ、
全開で動けるようにすればいい。
だが、どうやってそれを判断するのか。
経過報告をよんだJは、一つの論文を思いだした。
バイオコンピューターによるマン・マシン・インターフェースに関する研究をまとめたものだった。
筆者はA。
Jは早速、彼女にコンタクトを取った。

651 :通常の名無しさんの3倍:02/04/19 12:55 ID:???
昨日、中島みゆき『短編集』を思わず買ってしまった。
家で号泣しました。(w

652 :通常の名無しさんの3倍:02/04/19 13:30 ID:???
「ふるさとに帰るさい〜しゅうにのれ〜るひとはいそぎなさいと〜♪」

653 :通常の名無しさんの3倍 :02/04/19 21:54 ID:8iLYEINY
ageるの

654 :通常の名無しさんの3倍:02/04/19 23:25 ID:???
最近読むのに夢中で全然書いてないw

655 :通常の名無しさんの3倍:02/04/20 10:49 ID:???
 連邦で、ボールに配属されるのは落ちこぼれ...
某スレでこんなの見つけました。
かわいそうなボール、、、誰かボクのボールを守って!!

656 :通常の名無しさんの三倍:02/04/20 15:19 ID:???
ザクってデザイナーはいるんですか?

657 :通常の名無しさんの3倍:02/04/20 16:14 ID:???
俺は思うのだが、一年戦争終了時にほかのMS(連邦系にせよ、
またジオン系にせよ)には活躍の場を与えられている描写が、
そこかしこに見受けられるのに、ボールだけはスクラップにでも
されたのか、ぜんぜん出てこない。 誰か>>655の要望どおり
ボール物語作ってやる!という奇特な人はいませんか?
(本来作業用なんだから、ボールこそ戦争休止期には大活躍しても
おかしくないはずなんだが)

658 :通常の名無しさんの3倍:02/04/20 16:41 ID:???
>657
想像にすぎんが恐らくは新型兵器の標的にされた物と思われ。
必要なくなった兵器の最期はそう言う物だよ…

659 :通常の名無しさんの3倍:02/04/20 17:20 ID:???
>>657
たしかにあんたの言うとおり
作業用なんだから出てきてもおかしくないね。
デラーズフリートあたりがジャンクや経由で持っていてもおかしくないよ。

660 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/20 21:43 ID:/gSd5X.o
age

661 :ビグザム野郎:02/04/20 22:05 ID:???
今、引っ越し中なので、会社じゃないとうpできない
ので何だが、ボール物語・・・イイかも・・・。(藁
いつになるかわからんけど、挑戦してみます。

我こそはって人は先に作っちゃって下さい。(w

662 : :02/04/20 22:21 ID:???
誰か空母ドロスの話もやってよー
ギレンがらみでさ

663 :通常の名無しさんの3倍:02/04/20 23:17 ID:???
>>662
自分で作れ

664 :通常の名無しさんの3倍:02/04/21 17:33 ID:nB1A/w8g
age

665 :530:02/04/21 18:30 ID:???
>>661
頑張ってください。

それからドップ開発史の完結編にも期待してます。
漏れの次回作はケンプファー開発記です。以下、予告編ってことで。

666 :530:02/04/21 18:36 ID:???
ケンプファー開発記

国井  「今回取り上げるのは強襲型MS・ケンプファーの開発に取り組んだ
     ひとりの技術者の物語です。強襲型MSとしては他にもジオニック
     社のゲルググMが有名ですね。スタジオに、ケンプファーとゲルグ
     グMの100分の1スケールMGモデルを用意してみました」

膳場たん「同じコンセプトのMSなのに全然別の特徴を持っているように見え
     ますね。共通点は実弾系武器を採用していることくらいですか」

国井  「ゲルググMの特徴は、背中のプロペラントタンク、いわゆる増槽で
     すね。そして量産型よりも厚い装甲と、量産型には装備されない 
     バックパックユニット。これによって機動性を高めているわけです」

膳場たん「対してケンプファーの装甲は薄いですね。そしてプロペラントタン
     クの代わりに外付けされているのは武器の山ですよ。両者の設計思
     想の違いとは何だったのでしょうか、国井さん?」

国井  「カコイイ…ハァハァ」

膳場たん「国井さん?」

667 :530:02/04/21 18:37 ID:???
国井  「ゲルググMは強襲して敵陣に入り込み、そこでMSを使った作業を
     行うことを目的に開発されています。機動性だけでなく、増槽に
     よって航続距離と稼動時間も高めているわけです。さらに厚い装甲
     です。ケンプファーの場合は豊富な火器を搭載しての敵拠点への強
     襲で一気に大ダメージを与えるという、一撃離脱がその開発コンセ
     プトになっているのです。ジムライトアーマーも強襲型に分類され
     ることがありますが、ジムの場合、対MSの強襲であるところがケ
     ンプファーとは違います。装甲の薄さと機動性の高さが共通してい
     ますが。ああ、ゲルググMの作業と言うのはコロニーへのGGガス
     注入のことです」

膳場たん「あの…国井さん、それ言っちゃいけなかったんですけど…」

国井  「マスターグレードケンプファー、カコイイ…ハァハァ」

668 :通常の名無しさんの3倍:02/04/21 19:07 ID:???
ドロス面白そうだな、誰かもう書いてますか?
かぶってなかったら久々に書いてみようと思います(筆遅だけどw)

ケンプファーーーー(・∀・)キタイシテマス

669 :通常の名無しさんの3倍:02/04/21 19:19 ID:???
イメージ変わるよ、国井さん(W
お笑い込みでここ最近で一番の出来!(ほかの人が悪いといってるんじゃ
ないよ)

670 :通常の名無しさんの3倍:02/04/21 22:08 ID:???
>668
ドロスはまだです。ドロスもいいけどザンジバルは?大気圏突入するし。

671 :通常の名無しさんの3倍:02/04/21 22:27 ID:???
自分で作れ、、、って俺が作りたいけど、、、

672 :通常の名無しさんの3倍:02/04/21 23:12 ID:???
>>670 ザンジバルもいいんだけど大型Ms母艦の方が書き易そうだったんで^^;


ところでRザク編¢アき読みたーい

673 :662:02/04/22 05:46 ID:???
ドロス開発記、ギレン厨の俺としては書いてみたいのだが
哀しいかな俺、文才ないんだよ。
理系だし、センター試験国語ボロボロだったし
668さん、何とか頼むよ!自分で作れ、とか言わずにさぁ

674 :通常の名無しさんの3倍:02/04/22 07:57 ID:???
>>673
自分勝手なお願いな上に、頼み方もなってないな。
も少し大人になれ。

675 :673 :02/04/22 15:39 ID:???
>>674、668
失礼しますた

676 :通常の名無しさんの3倍:02/04/22 18:31 ID:???
>>673 御気になさらず^^;

期待に添えるような物になるといいんですが
いかんせん過去の2作(ザクレロ、オデッサ)みたくヒューマンドラマっぽくなっちゃうんですよ
今回はがんがって技術者っぽいのを目指してみます

予告は今週中に出して話はGW中になんとか上げたいと思いますのでよろしくです

677 :通常の名無しさんの3倍:02/04/22 18:31 ID:uBrHXSYU
誰かWB建造秘話書いて!
『V作戦に込められた連邦の想い…』なんて適当な名前でもいいからさ。

678 :530:02/04/22 19:44 ID:???
ケンプファー開発記 悪魔に逆らったエンジニア 第一話

次期主力機選定コンペティションにおいてジオニック社に破れたツィマッド社は、
ドムの開発に成功して以来の勢いを失いつつあった。コンペティションに破れた
ことも充分な痛手だったが、地球での連邦軍の攻勢がツィマッド社にとってはさらに
追い討ちとなっていた。

「資源採掘の目的は既に果たしている。地球での戦闘は避け、戦場を宇宙に移すべき」
ジオン上層部にはこんな声が広まり始めていた。実際にオデッサの戦いから宇宙に
逃れたマ・クベ司令もそう主張するひとりであったし、地上部隊の中には地上の
味方との合流よりも、宇宙への脱出を選ぶものも出始めていた。

この事態は、陸戦用MSの需要の消滅を意味していた。ツィマッドの主力製品である
ドムが必要とされなくなってしまう。しかも宇宙用のリック・ドムの地位は、
ゲルググに取って代わられることが既に決定しているのだ。ツィマッド社は危機に
瀕していると言っても過言ではなかった。

そのツィマッド社に突撃機動軍上層部から極秘の開発要請が届いた。強襲型MSを
開発せよ、というものだった。

679 :530:02/04/22 19:46 ID:???
H氏は、ツィマッド社グラナダ支部でその開発要請について知らされた。
それまで日陰部署に追いやられていた自分が新型機の開発を任されると聞いて、
彼は喜んだ。だが話を聞くにつれ、心の中に不安が広がってくるのを感じていた。

「つまり、君が地球で開発していた闘士を量産可能なものに仕上げればいいわけだ。
 ギャンのエンジンを回す。それで形に出来るだろう」
H氏の上司は彼にそう告げた。新型が完成すればコンペティション無しで量産化される
ことが既に内定しているという。今のツィマッド社にとってみれば、飛びつきたく
なるような話だった。だがH氏には納得出来なかった。突撃機動軍がカスタムタイプ
である強襲型ゲルググの採用を決めたという話が技術者の間には知れ渡っていた。
その突撃機動軍が、なぜまた強襲型を求めるのか。しかも完成すれば即、採用する
という優遇の理由はいったい何なのか。そして何よりも大きな疑問があった。

680 :530:02/04/22 19:48 ID:???
「闘士は使い物にならないと判断されたはずですが」

上司は軍からの要望書を手渡して言った。
「突撃機動軍はそうは思わなかったということだ。この開発要請は闘士が存在した
 からこそ送られたのだ」
H氏は要望書に目を通し始めた。読み進むにつれて、彼の額に冷たい汗が浮かんだ。
「君がアレを作ってしまったからだ。君が責任を取らなくてはならん」

H氏は思わず声に出してつぶやいていた。
「これは特攻機だ」

681 :530:02/04/22 19:50 ID:???
今日はここまで。この話は4、5回に分けて書こうと思います。

682 :通常の名無しさんの3倍:02/04/22 20:20 ID:???
ケンポファ〜さいこ〜
ゲーム等では結構使えるが?

683 :通常の名無しさんの3倍:02/04/22 20:47 ID:???
紙の装甲に、もの凄い火力(;´Д`)ハァハァ
530さん、がんばって下さい。

684 :通常の名無しさんの3倍:02/04/22 21:04 ID:???
なにげにとんでもないことを発見!

このままのペースで書き込み続けると512KB超えてしまう恐れあり!!(W

AA板でもないのにどういうことだ(W

685 :通常の名無しさんの3倍:02/04/22 21:10 ID:???
現在344KB

686 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/22 21:19 ID:???
う〜ん、確かに越えるかもしんない・・・
もし次スレ要求きたら立てますんで・・・

687 :530:02/04/22 21:47 ID:???
>>682
まあ見てなって…(ニヤリッ

688 :通常の名無しさんの3倍:02/04/22 22:01 ID:???
漏れもケンプファー編すっげー楽しみ
530さん期待してます。

689 :通常の名無しさんの3倍:02/04/22 23:31 ID:???
ROMってるだけですいません
楽しく読ませてもらってます
期待sage

690 :673:02/04/23 00:05 ID:???
668さん、アリガd(・∀・)
GWを楽しみにしております

691 :通常の名無しさんの3倍:02/04/23 00:13 ID:???
みなさんの作品とても楽しんでいますー。
簡単な保存ページ作りました。
マメに保存していこうと思います。
早めの次スレ移行も考えた方がいいかもしれないですね。
最近300K越えると不安定みたいなんで・・。

元気があったら物語別にまとめる予定です。

202さんのフラッシュとか
201さんのタイトル画像ってもうないんですかね?

ttp://isweb42.infoseek.co.jp/art/meta293/G_px/G_px_top.html

692 :682:02/04/23 04:58 ID:.NBOw.CU
>>530
へへ、俺もにやりと待ってるよ。

693 :通常の名無しさんの3倍:02/04/23 19:03 ID:???
もはや完璧にプロジェクトxのパロディじゃなくなってきてるな。
でも(・∀・)イイ!!

694 :530:02/04/23 19:15 ID:???
ケンプファー開発記 悪魔に逆らったエンジニア 第二話

新型MSへの要望は以下のようなものだった。

高い推力と機動性をもって多数の火器を搭載したまま一気に敵陣に突入し、短時間で
効果的な損害を与え、その後迅速に戦闘区域からの離脱を可能とする強襲型の機体で
あること。

ザクのパーツを流用してコストを押さえると同時に、簡易なメンテナンス性を保つこと。

装甲と稼動時間に関する要求は含まれていない。確かにこれはH氏が地球で開発していた
闘士の存在を念頭においた要望である。H氏はこの要望の持つ異常性にすぐに気付いた。

695 :530:02/04/23 19:17 ID:???
要望の中に書かれるような強襲とは本来MAの役割ではないか。MSとは桁違いの推力、
火力、さらに厚い装甲に覆われたMAだからこそ、効果的な一撃離脱戦法が見込める
のだ。それをMSで行えという。もし実際にMSで要望の通りに強襲を行った場合
どうなるか。敵陣への突入は果たせたとしても突入したMSはそこで武器を撃ち尽くし、
敵の追撃の中を丸腰で脱出しなくてはならない。敵陣での戦闘が長引けば、脱出の
ための推進剤が不足することも充分に考えられる。そしてそのMSは機動性と推力確保の
ためにロクな装甲を持っていないのだ。しかもザクのパーツを流用したその攻撃力に
対して低コストな機体。帰還を求めてはいないとしか考えられない。それを突撃機動軍
上層部は量産化しようとしている。地球からの撤退が始まっている今になって、
その開発計画を秘匿したままで。

696 :530:02/04/23 19:19 ID:???
H氏は上司に詰め寄った。
「これは特攻機だ。強襲型に名を借りた。こんなものを私に作れというのか」
「そうだ。君が作らなくてはならない。君が断るなら、他の者に回すしかない。
 君がそれでいいと言うのならそうさせてもらうが」
H氏には言葉が無かった。
「君が地球で闘士を作ってしまったからこの開発要請が来た。君が責任を取るべきだ。
 それに我が社が今どんな状況にあるか、君にも解るだろう」
H氏は呻くように言った。
「悪魔に魂を売れと言うのか」
思いがけない誠実な目で上司はH氏の目を見据えた。
「君は、要望通り、強襲型MSを完成させたまえ」

部屋を出て通路を歩きながらH氏は決意していた。闘士・ケンプファーを特攻機には
させない。パイロットが生還できる、要望通りの強襲型MSとして完成させる。
それが自分の使命だ。彼に開発を任せた上司の意図を理解していた。

「俺の魂を悪魔に売り渡すものか」
この日からH氏の苦闘が始まった。

697 :530:02/04/23 19:24 ID:???
第二話でした。>>691さんお疲れ様です。

698 :通常の名無しさんの3倍:02/04/23 23:33 ID:19FxHSYM
>>691 ナイス! お疲れ様でした〜^^

>202さんのフラッシュとか
>201さんのタイトル画像ってもうないんですかね?

フラッシュはあるけど出来たら製作者の方に再うpしていただきたいですね

699 :通常の名無しさんの3倍:02/04/24 00:05 ID:csMXmTaM
誰か、ガンダムハンマーを造った男たちで
書け

700 :通常の名無しさんの3倍:02/04/24 01:37 ID:iTWkddfA
ちょっと前にflashを作者の方のサイトから落とさせてもらったけど、サイト
にフォルダを移したって書いてあって、そのフォルダ名をURLの間にかま
したら落とせたよ。

701 :通常の名無しさんの3倍:02/04/24 02:00 ID:???
うーん。フォルダ名がおもいあたらないや。
ちょっと試してはみたんだけど。

本人様の降臨があるといいなあ・・。

702 :MIKASO ◆CFyZAKU2:02/04/24 07:20 ID:???
http://www.bg.wakwak.com/~sweet/swf/zaku.swf

flashは全部ここに移動したよ

703 :通常の名無しさんの3倍:02/04/24 09:50 ID:???
>>702
ありがとうございます!! リンクand保存させていただきます。

704 :ビグザム野郎:02/04/24 14:59 ID:???
〜宇宙を拓いた男達〜 コロニー建造とボールの誕生

宇宙世紀も一世紀を迎えようとしている。
サイド1からサイド7までのコロニー群は無数の数に達している。
このコロニーを建造した男達の汗と涙に迫る。

A.D2009年、地球上の国家は爆発的な人口の増加と地球の環境破壊を深刻な問題と
考え、国際的な条約機構を築き、新たに地球連邦政府を結成するに至った。
地球連邦政府は宇宙移民を提案し、第3者機関となる宇宙開発事業団を設立した。
その第一開発部が、現在のコロニー公社の前身である。

A.D2010年、政府は地方自治国家と宇宙開発事業団による諮問会議を開き、宇宙移
民の可能性と規模について論議。ここで事業団は、「やれるかどうかではない。もは
ややらねばならないところまで来ているのだ。」と反対する国家をねじ伏せた。
宇宙開拓時代の幕開けであった。

705 :ビグザム野郎〜ボール開発秘話2〜:02/04/24 15:00 ID:???
事業団は、当初火星のテラフォーミングを構想していた。火星の地下には氷の層が
あるという事が、以前から判っていた。しかし、環境が整うまでにあまりに時間が
かかりすぎるという事もわかっていた為、火星テラフォーミング計画は次世代にわ
たって開発していくこととなった。
次に計画していたプランが月面であった。地球に最も近い星(衛星)として、A.D
1950年代から基地計画等があった。が、重力が1/6になる為、住環境としては向か
ないとされてきた。「ここを第二の地球として開発できないだろうか?」事業団の
面々は、様々な思案を重ねた。
しかし、当時の科学技術では重力の問題等を解決できず、結局、月を拠点として、
現在のコロニーを建造する事になる。

706 :ビグザム野郎〜ボール開発秘話3〜:02/04/24 15:00 ID:???
A.D.2022年、月面にマスドライバーを施設。これによって、地球と月面を低コスト
で行き来できるようになった。月面には大規模な施設と一般観光用のリゾートが出
来ていた。だが、庶民には月面旅行など、まだまだ夢の話であった。
A.D.2030年、コロニーの規模が概算でまとめられた。直径5〜10km、幅100〜500
kmと、人類史上最も大きな単体の建造物となる事は間違いなかった。
草案から算出された資源は、地上の一国家並の物量であった。この資源量を採取する
には、人口が日に日に増える地球だけでは厳しい。そこで、月面に拠点を築いた時に
行った地質調査をもとに再度高精度な地質調査を行い、月面から鉱物資源等を採掘す
る事になる。
そしてA.D.2045年、第一号コロニー建造へむけて事業団が動き始めた。

707 :ビグザム野郎〜ボール開発秘話4〜:02/04/24 15:00 ID:???
コロニー建造は困難を極めた。百万単位の人員が地球、月、コロニー建造現場に割り
ふられていたが、現場の人員が圧倒的に足りなかった。時には隔壁を接続面へ運ぶだ
けで24時間を費やす時さえあった。『このままではダメだ。』当時、現場の指揮に
あたっていたAは、月面の技術開発部へ現場の悲痛な叫びを打ち明けた。
現場の作業員のほとんどは、地球から職をもとめて上がって来た者たちで、特別な訓
練をするでもなく、2週間の実地練習で作業をしていた。宇宙に慣れていない者たち
は無重力と慣性運動の前に、時には命を落とすような大事故を起こした。
Aは開発部の主任Bへ「シャトルのように中から作業できて、かつ、細かい作業もでき
るような汎用作業機をつくれないか?」と話をもちかけた。Bの返事は「私もそれを
考えていた。人命に関わる事だ。やってみよう。」Aは希望の光を得た

708 :ビグザム野郎〜ボール開発秘話5〜:02/04/24 15:01 ID:???
技術開発部では、その日から有人汎用作業用ポッドの開発が始まった。
設計をしたOは、宇宙空間の全周囲に対応できるように球体のデザインをまとめた。
主電源はソーラーバッテリーを積み、推進剤の噴射で移動するという簡単な構造で
あった。しかし、問題はマニュピレータだった。当初、一本足の汎用マニュピレータ
を装備していたが、物を掴んだときの加重(慣性運動を静止物体に掴まり強制的に
止めた場合の負荷)で、関節部がねじれを起こし、永く使用することができなかった。
また軸受けから振動が発生し、最悪、足が根元から折れてしまうこともあった。
この問題を解決するために、マニュピレータは2本装備となった。双方の軸の反動を
お互いが打ち消しあう事で、振動問題は解決した。また、ねじれに対しても関節の
マージンをとる事と、油圧による吸収体をつける事で解決した。
いよいよ、試験運用のその日、事件は起った。

709 :ビグザム野郎〜ボール開発秘話6〜:02/04/24 15:01 ID:???
宇宙空間での本格的運用は今回が始めてだった。テスト作業員を乗せ、作業を始めた
その時、思わぬアクシデントが起った。球体の機体が災いし、姿勢制御装置が上手く
作動しなかった。作業ポッドは制止もままならず、かなりのスピードで回転しはじめ
た。30分後、工作用クレーンと運搬用シャトルを使って止める事ができたが、作業員
は遠心力による圧力で死亡した。大変な不祥事だった。
この事故により、連邦政府の諮問委員会が再審議を訴え、コロニー建造そのものの是
非を再び問われることとなった。ここでAは喚問をうけることになる。
「ここでコロニー建造を中止させては、犠牲となった者たちに申し訳が立たない。」
Aは宇宙開発庁長官と地球環境庁長官を非公式で訪ねた。
「今、もし宇宙開発事業ならびにコロニー建造が中止されるような事があったら、
この先、どのように問題を打開していくおつもりですか?」もうAには後がなかった。
この質問に、口を開いたのは地球環境長官だった。「では、聞こう。2045年はあと
9ヶ月ある。この短時間にコロニーを建造することができるか?これでできなければ
君は辞任だけでは済まなくなる。どうだね?」厳しい口調ではあったが、もう地球に
も時間がないという切実な想いが見え隠れしていた。
「やるしかありません。」Aは9ヶ月間の猶予を与えられた。

710 :ビグザム野郎:02/04/24 15:02 ID:???
今日はここまでにしときます。例によってツッコミは堪忍してください。(w

711 :通常の名無しさんの3倍:02/04/24 15:45 ID:???
いいぞー!

712 :通常の名無しさんの3倍:02/04/24 19:01 ID:???
ボール開発秘話 (・∀・)イイ!!

713 :剃刀:02/04/24 19:33 ID:dEKpWXbA
そんな時期からボールがあったのか・・・・・(しみじみ

714 :Z開発秘話:02/04/24 20:37 ID:Yj91Katg
書くかどうか迷ったんですけど、書いてみます。とりあえず予告編。


グリプス戦役当時。たった一機で戦局を変えてしまった機体がある。
MSZ-006 SETA GUNDAM この機体には開発技術者の秘められた怒りと悲しみが
込められていた。

 「飛翔-Zガンダム- ある技術者の復讐」

715 :Z開発秘話:02/04/24 20:51 ID:l4V9qQwg
 
 「13番地事件」
 「復讐」
 「最強のMS」 
 「ある少年の書いた設計図」
 「可変」
 「崩壊する実験機」
 「友の死、そして新たなる決意」

 アナハイム・エロクトロニクスの月面本者の一室。
そこで酒をあおりながら涙を流している一人の男がいた。名はY。
大学も優秀な成績で卒業し、将来を嘱望されつつMS開発部門に配属された
男だった。しかし彼を変えてしまう事件が起きる。「13番地事件」彼は
ティターンズの起こしたこの事件により、最愛の妻と、娘を失っていた。
そんな彼を一人の男が呼びに来た。W。彼の大学時代の後輩で、昔Yと
二人で最強のMSを作ろうと語り合った男だった。
「開発部長がお呼びですよ、先輩」
「くびか・・・。」Yはこの時そう思った。しかし部長の部屋に行った彼を
待っていたのは意外な言葉だった。
「エゥーゴは知っているな?あそこから打診があった。かつてのガンダムの
ように一機で戦局を変えてくれるような機体を作って欲しいと。それを君に
やって欲しい。」
「やります!」Yはすぐにそう答えた。そしてWとともに部長の部屋を
出てすぐにつぶやいた。「復讐だ!これでやっと復讐ができる!!」

716 :530:02/04/24 21:49 ID:???
>>704 >>714
(・∀・)イイ!!
今日は一読者です。

717 :ドップ開発史:02/04/24 22:37 ID:???
久保「1年戦争の空の覇者として君臨したドップは、その後どうなったのでしょうか。
   それでは、エンディングです」

ドップは、1年戦争末期まで、活躍を続けた。
大空を自由に飛び回り、連邦軍の量産戦闘機の追随を許す事は、無かった。

しかし、MSを開発した連邦軍との、オデッサ作戦での敗北を契機に、
ジオンは兵站に深刻な打撃を受けていた。
伸び切った戦線、戦場が地上から宇宙へと移る背景。
宇宙が騒がしくなった時、ジオンの地上軍は、半ば忘れ去られた状態になった。
地上軍の末端の部隊に補給は届かず、MSを動かす事すらままならない部隊さえあった。

ドップも同様だった。
「老いた麒麟は駄馬にも劣る」
飛べない空の王者に、制空権を取り戻す術は残っていなかった。

ジオンは…戦争に負けた。

終戦後、元ジオニックの技術者達は、バラバラになり、それぞれが
それぞれの道を歩んでいた。ある者は孫に囲まれ、ある者は技術者の道を
歩み続け、またある者は全く別の道を歩んでいた。

しかし、ドップを作ったジオニックの技術者達は口々にこう言った。

「ジオンは確かに負けたかも知れない。失った物も大きい。しかし我々は手に入れたのです。
 大空と言う、ジオンに無い物を。それは我々の誇りです」

無から有を作り出した技術者達。

彼等は、戦争に負けたのでは無い。勝利したのだ。

終。

718 :ドップ開発史:02/04/24 22:40 ID:???
う〜ん。
なんか、随分待たせたワリには
淡白な終わり方をしてしまったかも知れない。

また、面白い切り口の物を書こうと思うので、
そんときは宜しくお願いします。
それでは。

719 :通常の名無しさんの3倍:02/04/24 22:42 ID:???
こないだ復元された秋水を見たよ・・。
なんか、今日読み終えたドップ物語と、
頭の中で重なったよ。

ずんぐりした形も、悲壮な決意も、
どことなく印象が似ているね。

ともかくおつかれさま。楽しみました!!

720 :(■一■)クローン・クワトロ:02/04/24 23:26 ID:p.D4zsJw
おもしろいではないか!このスレはすばらしい!!いずれは百式開発秘話なんてのも期待する!
自分勝手な願いではあるが・・・・・。

721 :Z開発秘話:02/04/24 23:47 ID:8EsfQmZo
Yはすぐに開発チームを組んだ。そのメンバーはほとんどがスペースノイド。
そしてティターンズのやり方に反発を覚えている者だった。彼らに対して
Yは言いはなった。
「俺のティターンズに対する復讐に協力してくれ!最強のMSを作り
ヤツらに復讐するのだ!!」
集まったメンバーは驚いたが、「最強のMS」と言う言葉に酔いしれた。

すぐに設計コンセプトが話し合われた。そして、機動力と格闘性という
ある意味矛盾した二つのことに重きを置いたMSを目指すことが決定した。

Y達は早速図面を引いていった。いくつもの機体が考えられ、その中には
かなりの能力を発揮するであろう機体の図面もあった。しかし、Yは
納得しなかった。「こんなもので戦況を左右できるか!こんなモノの何が
最強のMSだ!こんなモノではティターンズに復讐などできはしない!!」
そう、Yは思った。

そんな彼の元に一つのデータファイルが送られてきた。エゥーゴが
手に入れたガンダムmk-2のデータだった。それを見たYは思った。
「ティターンズの作ったモノでティターンズが潰されるのも面白い。」
そして、mk-2の「ムーバブルフレーム」に目を付けた。
「これは使える!」Yは思った。さらにそのデータに付け加えられていた
一枚の設計図にYは驚愕する。どうせ現場の素人が書いたモノだろうと
思ってみたモノには専門家にはできない、素人ならではの、いや、素人に
しかできない発想が盛り込まれていた。その図面には「ZEAT GUNDAM」
という機体の名前と「K ビダン」という設計者の名前が明記してあった。

722 :Z開発秘話:02/04/24 23:49 ID:8EsfQmZo
今日はとりあえずここまで!結構長い話になるかもしれないけど、
読んでくれるとうれしいっす。

723 :通常の名無しさんの3倍:02/04/24 23:54 ID:???
>>722
岩〜。
期待よ。

724 :通常の名無しさんの3倍:02/04/25 11:39 ID:AFqqO1qw
>>職人の皆様
ちょっと遊びのつもりでシャア専用にきたんだけど・・・
このスレから離れられなくなりました。
皆さん、最高です!!
1読者として期待しております。

725 :通常の名無しさんの3倍:02/04/25 11:54 ID:???
スレは暗唱に乗りageた

726 :Z開発秘話:02/04/25 14:46 ID:GOkX6xGQ
久保「さてここで、Yさんの後輩であり、Z開発チームの副チーフを務めた
   Wさんにスタジオにお越しになってもらっています。それではWさん
   どうぞ。」

国井「さて、今日は開発が決まったときのYさんの事について聞いてみたい
   のですが・・・。」
W「そうですね・・・あの頃の先輩はもう、なんていうか普通ではなかった
  ですね。ろくに睡眠もとらず、ずっと図面を引いてはうなり続ける。
  そんな感じでしたし、表情なんか、今まで私が見たどんな人の表情より
  も険しい顔をしてました。まさしく鬼の形相って感じの。」
国井「そうですか、。さてここで、Zがンダムを造るきっかけになったという
   ビダン少年の書いた設計図の一部をスタジオに持ってきていただきました。」

久保「これがその設計図ですか。では、これを元にZがンダムは造られたと?」
W「いえ、やはりこれは専門家の書いたモノではないので、無理のある所も多い
  ですし、このままでは作れません。けれども内部フレームの使い方なんかが
  私達、専門家では常識に捕らわれてできないような設計がなされていたので、
  Y先輩もその辺に感嘆したのではないでしょうか。」
国井「分かりました。さて、図面をひくことができたZがンダムですが、その後
   どうなったでしょうか?続きをご覧下さい。」

727 :Z開発秘話:02/04/25 14:58 ID:L.w4KMJ.
ビダン少年の設計図を元にYは図面を書き上げた。そして、開発チームの
面々と話し合いを重ねていったのだが、ここで一つの問題が発生する。
ほとんどの面で、条件をクリアしたZガンダムだったが、その高い格闘性と
裏腹に、本来の目標だった機動性の理論数値はあまりよくはなかったので
ある。開発チームのほとんどのメンバーが「この数値でも現存のどんなMS
よりも優れている。このままでも十分だ。」という意見だったが、Yは納得
しなかった。会議は暗礁に乗り上げた。

皆が押し黙っているとき、一人の男が手を挙げた。T。元々航空機を専門に
設計していた男だった。彼は言った。
「ドダイのような支援ユニットを作ってはどうでしょうか?そしてそれを盾
 として利用するのです。」
皆がこの発言にあきれかえった。所詮、MSの事を知らないもの戯れ言だと。
しかし、Yは違った。
「面白い!やってみてくれ!!」
その場にいた皆が驚愕した。

728 :Z開発秘話:02/04/25 15:20 ID:dWv0.xcQ
Tは独自の開発チームを任され、その支援ユニットを開発した。元々ドダイ
という原型があったので、その試作機はMSよりも早く仕上がった。
そんな彼らの元にmk-2の地球降下作戦の方がもたらされた。実践でのテスト
のため、その支援ユニット、フライング・アーマーはエゥーゴのアーガマに
おくられた。

ちょうどそのころ、遂に新型MSの試作機がロールアウトされた。
そしてエゥーゴから、テストパイロットとしてK中尉が赴任してきた。
Kを見てYは思った。「こんな青二才に、俺の最強のMSが扱えるのだろ
うか?できなければ即刻追い出してやる!」
しかし、Kは試作機をもてすぐにこう切り出した。
「この機体は格闘性と、機動性の両立をコンセプトにしていますね。しかし、
少々帰巣性が劣るのではないですか?」
Yは驚いた。なぜなら、まだ彼にはこの機体の説明を全くしていなかった
からだ。「この男・・・。もしかすると・・・。」彼は少しばかり、Kに
期待を寄せていった。

そして、試作機初のトライアル。Kは驚くべき数値を叩き出した。全ての
分野に置いて理論値の60%以上の数値を叩き出したのだ。Yは当初、
このハイスペック・マシーンではエースパイロットでも最初は30から
40%も出せばいい方だと思っていた。Kの実力は本物だった。

トライアルを終え、降りてきたKの前にYの姿はなかった。「認めて
もらえなかったか・・・。」Kはそう、思った。しかし、WがKに一枚の
メモを渡した。そこには一軒の居酒屋の地図が載っていた。「これは?」
KはWに聞いた。「ここで、チーフが待ってます。この機体の詳しい話を
したいからって。」困惑するKに対してWは言った。
「先輩なりに認めたって事でしょう。あの人、『能力のない奴と一緒に酒
なんて飲めるか!』って言ってはばからない人ですから。」
KとWは顔を見合わせて、笑った。

729 :ドロス編 予告:02/04/25 21:13 ID:KSbRPmfM
プロジェクトX 〜技術士官達〜
 

かぜのなかのす〜ばる〜♪

常識を遥かに超える巨大な船体と最大搭載数182機を誇るジオンの超大型空母ドロス
巨大な船体故に続発するトラブル、更に度重なる工期短縮命令
軍部の理不尽なな建造スケジュールに技術者達はどのように立ち向かって行ったのか
宇宙移民の真の自由を願った男達の夢と願いが巨大空母に命を吹き込んだ


次週 プロジェクトX 〜技術士官達〜 ジオンの偉大なる盾 空母ドロス誕生 お楽しみに

730 :通常の名無しさんの3倍:02/04/25 21:14 ID:???
Zガンダム面白いなー
頑張れ〜期待してるぞ〜

731 :662:02/04/25 23:48 ID:???
俺はドロスに期待
早くGWにならないかな

732 :通常の名無しさんの3倍:02/04/26 00:24 ID:G5u8IuXE
カミーユはCamille
なのでKではなく、Cでは・・・・・
つまらんつっこみでスマソ

733 :通常の名無しさんの3倍:02/04/26 00:30 ID:Rb2PwhX2
>>732
カミーユは少尉待遇なのでKってのはもともと別人と思われ

734 :通常の名無しさんの3倍:02/04/26 00:34 ID:Rb2PwhX2
>>732
カミーユは少尉待遇なのでKってのはもともと別人と思われ

735 :734:02/04/26 00:36 ID:Rb2PwhX2
アホやっちった
注意待遇だね、美談は
吊ってきます

736 :通常の名無しさんの3倍:02/04/26 00:38 ID:???
Kって昔オー(略)

737 :通常の名無しさんの3倍:02/04/26 01:10 ID:???
まさかKって、自損事故したあの…

738 :通常の名無しさんの3倍:02/04/26 04:02 ID:uKnGvSdE
ま、K・ビダンって言ってるし、職人さんの勘違いでしょ。
そんな些細なこと気にしないくらい面白い!
シャア板見てて田口の語りを脳内再生する羽目になるとは思わなかった。

739 :Z開発秘話:02/04/26 17:02 ID:AqYT3eQc
すいません!ホントに!!勘違いです・・・。Cなんですね・・・
カミーユって・・・。後読み返してみると誤字だらけ。(涙)
すみません。なるべく気にしないで読んで下さい。

740 :通常の名無しさんの3倍:02/04/26 17:04 ID:???
晴れてちゃんとしたHTMLにまとめられた時に修正できますよ。
だから職人さんたち気にせずにがんがって!

741 :Z開発秘話:02/04/26 20:23 ID:TJX6jS4E
その後、トライアルは順調に日程を消化していき、トライアルの度にYとKは酒を
酌み交わしながら、最強のMSについてや、その操縦方法について意見を出し合っ
た。その二人の様子は十歳は年が離れているのに端から見ればどう見ても昔ながら
の親友にしか見えなかった。

そんなある日のトライアルで、遂にフライング・アーマーを使ったテストが行われ
た。しかし、その結果にYは憤慨した。
「なんだこれは?!この盾として使った際の格闘性の下降の具合は?!こんなもの
で、最強のMSなどと言えるはずはない!」
Yは開発責任者であるTをなじった。
「この程度のモノしか作れないなら、貴様は首だ!」
「しかし・・・・これがいまの技術の限界で・・・。」
Tは言い返そうとした。だがYは聞く耳をもたなかった。彼はそのまま、自分の
設計室に閉じこもってしまった。

742 :Z開発秘話:02/04/26 20:41 ID:mTZhj7LY
トライアルを終え、コックピットを出たKは出迎えた開発チームに違和感を
感じた。
「どうしたんですか?」
Kは素直に聞いた。そして事情を聞いた。Wは言った。
「先輩は復讐に駆られて、周りが見えなくなったいるんです。このままでは、
この開発チーム自体がだめになってしまう・・・。」
「復讐?」
Kは聞き返した。そして、Yの悲しい過去を聞いた。しかし、その後彼が
とった行動は意外だった。彼はその話を聞くとすぐにYの部屋に向かった。

「誰も入ってくるな!」
Yは怒鳴った。しかし、Kはかまわず入っていった。そのとき、彼は見た。
Yが亡くなった妻と娘の写真を胸に泣いているのを。Kは聞いた。
「それが亡くなった奥さんと娘さんですか?」
Yは答えなかった。そんな彼にかまわずKは話を続けた。
「実は僕も13番地事件で大切な人を亡くしたんです・・・。」
Yはその話を初めて聞いた。Kの顔は涙に濡れていた。
「婚約者だったんです・・・。だから僕はエゥーゴに入った。最初は復讐の
ためだった。しかし、エゥーゴに入り、色々なティターンズの被害者を見て
僕の考えは変わりました。僕は復讐のためでわなく、こんな被害者を二度と
出さないために戦おうと決めたんです。ただ、それをあなたに聞いて欲しか
ったからここに来ました。失礼します・・・。」
Kは部屋を出た。Yには理解できなかった。大切な者を奪われたというのに、
そんなことを言い出すKの気持ちが。彼はただ、自分の部屋に佇んでいた。

743 :Z開発秘話:02/04/26 20:55 ID:9eGTLcZs
翌日、T達フライング・アーマーの開発チームはYの部屋を訪れた。
もちろん、やめる覚悟で。彼らはもう、Yにはついていけないと考えていた。

「そうか、やめるか・・・。」
Yは言った。
「ええ・・・」
T達は答えた。
「やめる前にこの映像を見てくれないか?」
T達は不審がったが、Yは構わず映像を見せた。そこにはティターンズの
可変モビルスーツ、「アッシマー」と戦うmk−2の姿が映っていた。
「何が言いたいのですか?」
Tは怪訝そうに聞いた。
「このティターンズのMSのように我々の作るMSも可変ができればどうだ
ね?そう、君たちの作ったフライング・アーマーと実験機を融合させるよう
にして。」
その眼からは昨日までのYとは何かが違う、そんな意志が読みとれた。その
眼を見たT達は答えた。
「できます!いや、やってみせます!!そうすれば今までの全ての問題が
解決するはずです!」
Tは力強く答えた。Yは満足げな表情を浮かべた。

744 :通常の名無しさんの3倍:02/04/27 12:35 ID:???
漏れは現役技術者なもので、「技術者が複数集まったらゼッタイこういう
トラブルおきるよねぇ」とか、「技術者どうしだったら、こういう考え方
はしないよね」とか色々と読んでて思うところはあるんだが、それでも
このスレは良いと思う。
ガンダムが創作で漫画でアニメなことを承知で、創作のレイヤを認めた上
で、創作の部分以降にリアルティを求めるという矛盾した思考があるけど、
それを今すげぇ理解した。
(何いってるのか意味不明だったらスマヌ)

745 :530:02/04/27 20:23 ID:???
>>718
ドップ開発史さんお疲れ様です。実際、MSパイロットにとってはドップの存在は
心強かったんだろうと思います。ドップのエースはMSパイロットから尊敬を集め
たりしていたのかも。しかし、実際というのが既に架空であるという罠。
ケンプファーの続きいきます。

746 :530:02/04/27 20:27 ID:???
ケンプファー開発記 悪魔に逆らったエンジニア 第三話

三次に渡る地球降下作戦の後、地球はジオンのMS技術者にとって広大な実験場となった。
本国から離れた新しい環境の中で彼等は自由に研究を行い、発想を形にしていった。

公国軍地球侵攻部隊直属の科学者達は、その豊富な開発資金を注ぎ込み今後の陸戦型
MS開発の指針とすべく、高性能機イフリートを完成させた。またジオニック社の
エンジニア達はグフの開発に成功し、さらにそれをベースに重装型、飛行試験型
などのバリエーションを展開していった。
しかしこの頃、新興勢力であるツィマッド社のMS開発は難航していた。

そこに転機が訪れた。それまで各社で別々に行われていた陸戦用MS開発を統合する
という決定が、ジオン上層部から下ったのだ。そして、これまでの各社のデータを
引き継いで新型の開発に当たる企業にツィマッド社が選ばれた。この開発統合は、
陸上での移動能力の低さを解消したMSの完成が遅れていたこと、そしてジオニック社に次期主力機開発に本腰を入れて取り組ませるために陸戦型MS開発から
手を引かせるため、この二つの理由で決定したとされている。

とにかくツィマッド社にとっては願ってもない幸運であった。統合に際してのデータの
引き継ぎによって、ツィマッドは多くの技術を労せずして手に入れた。これにより、
ツィマッドの技術力は大きく底上げがなされ、特にイフリートとグフ飛行試験型の
データを得られたことにより、ドムの開発に成功したのである。

747 :530:02/04/27 21:55 ID:???
ドムは量産化が決定し、ツィマッド社は勢いに乗った。次期主力機製造企業の
座も夢ではない。地球ではドムの改良と平行して、次期主力機を目指す新型機
開発が押し進められた。

新型機の方向性については二つの意見があり、それによって二つの開発チーム
が存在した。

ひとつは汎用人型兵器としてザクを上回るMSを目指したチームである。
ドムは強力なMSではあったが、その機動性はホバークラフトによって得られた
もので、人型の利点を生かすというMSが本来持つ性質からは掛け離れたものがあった。
これに納得せず、むしろ邪道と捕らえていたエンジニア達は少なくなかった。
彼等は人型兵器としての完成度を高めた新型で、正攻法でジオニック社に挑みたいと
考えた。彼等は自分達の実験機を騎士と名付け、ジオニック社と連邦軍を倒す存在と
するために力を注いだ。これが後のギャンの原形となった機体である。

もう一方はドムで得られた平面上での高い機動性を三次元で実現しようとしたチームで、
H氏がチーフエンジニアを務めていた。この開発チームではバーニアによる機体制御
システムを追求し、これまでにない高機動型MSの完成を目指した。彼等が導き出した
全身に配したバーニアでの機体制御理論は優れたものだったが、一方で必要なエンジンの
出力アップではそれほどの成果を上げられずにいた。その結果、出来上がった実験機には
稼動時間が短い上にロクな装甲を乗せられないという問題が残った。

748 :530:02/04/27 21:57 ID:???
この実験機はバーニア制御での短時間のホバー走行に成功し、また滑空移動さえも
可能としていた。全身のバーニアをフルに使った場合の爆発的な推進力はこれまでの
MSを凌駕するもので、その機動性においてはもうひとつの実験機である騎士を
上回っていた。しかし稼動時間と装甲の問題は兵器としては致命的なものだった。
さらに宇宙軍の暫定主力機に、ザクR型を押さえてリック・ドムが採用されたことで、
機動性よりも扱い易さと装甲強度を重視するという流れが生まれたことで、次期
主力機選定コンペティションに臨むMSには騎士が選ばれることになったのである。

コンペティションに向けて騎士には正式な開発コードが与えられ、完成型を目指して
本格的な開発がスタートした。その頃、H氏は失敗作を作ってしまった責任から
宇宙に呼び戻され、閑職に追いやられていた。H氏のMSはその荒々しい動きと、
厚い鎧を着込んだ騎士とは逆に裸同然の軽装だったことから、皮肉を込めて闘士と
呼ばれていた。つまり、実験段階での闘士・ケンプファーは全く評価を受けては
いなかったのだ。

749 :530:02/04/27 21:58 ID:???
第三話でした。ツィマッド社の歴史を作ってしまいました。ストーリーを作る
ためのものですので細かい突っ込みは御容赦を。

750 :MS-05N 旧名無しザク:02/04/28 11:48 ID:8hepuuc2
age

751 :Z開発秘話:02/04/29 00:17 ID:tNLu1FDs
国井「さて、ここで、K中尉に対する印象をWさんにお聞きしたいのですが?」
W「そうですね・・・彼は年が若くてどちらかというと大人しい感じの青年でした。しかし、
  Y先輩と飲みながらMS論に関して論議してるときなんかは違う人みたいでし
  たよ。」
久保「具体的には?」
W「結構喧嘩腰だったりして。普段の彼からは想像できないような。」
国井「そうですか。さてここでさらにもう一人、お客様をお呼びしています。フラ
   イング・アーマーを開発されたTさんです。では、Tさん、どうぞ。」

国井「やはり、ご自分の仕事がYさんに認められなかったときはショックだったで
   しょう?」
T「それは当然。けれど、今考えればやはり、サイズが大きすぎて、盾には不向き
  だったような気もしますが。」
久保「やめる気でいたのに説得されてまたお仕事をなされる決心をしたわけですが、
   その決め手みたいなモノは?」
T「そうですね・・・やはりYさんの眼ですかね。それまでは何か、まがまがしい
  感じの眼だったんですけど、我々を説得したときの眼は純粋に最強のMSを求
  める技術者のそれでしたし。第一、mk−2の資料を徹夜でみてその眼は
  真っ赤  でしたからね。これには答えてあげないと一技術者として恥っても
  のでしたし。」
国井「そうですか。さて、可変MSになることが決定したZガンダムですが、思い
   もよらないトラブルが発生します。では続きをご覧下さい。」

752 :Z開発秘話:02/04/29 00:28 ID:tNLu1FDs
Y達は早速可変MSとなるよう、図面を弾き直した。当然、T達の意見も交
えながら。作業は思いの外早く進んでいった。しかし、ここでYに信じられ
ない知らせが届く。それは、新しく実験機を作る予算は出せないという、上
司からの知らせだった。既に、フライング・アーマーと実験機を作っていた
開発チームの予算はぎりぎりだった。Yは難度も上司と掛け合った。しかし
答えはノーだった。Yは打ちひしがれた。「こうなっては、今使っている実
験機を改修してやるしかない。」Yはそう、思った。

開発チームの面々は実験機の改修に取りかかった。幸い、内部フレームに
ムーバブル・フレームを使用していたので、改修はそれほど難しいものでは
なかった。しかし、このころ、Yは自分の体に違和感を感じていた。
しかし、「チームの皆が不眠不休で作業しているのに責任者の自分が休むわ
けにはいかない」そう、彼は考え作業を続けた。そして実験機はどうにか形
になった。

753 :Z開発秘話:02/04/29 00:39 ID:Lyyos6ek
そして、可変テストを行うトライアルの日を迎えた。不安を隠せないYに
Kは言った。
「大丈夫です。あなた方が作ったモノでしょう?なら大丈夫です。」
そう、彼は言ってコックピットに乗り込んだ。

そして、運命の可変テストが行われた。Yたちは祈るような気持ちでそれを
見守った。

まず、一回目のMS形態から戦闘機形態への可変が開始された。実験機はき
れいな流線型の戦闘機に姿を変えた。
「成功だ!」皆がそう思った。そして胸をなで下ろした。

そして、MS形態に戻る変形が行われようとしてすぐのことだった。突如警
告を示す赤ランプがそこかしこのパネルに表示された。そしてYが実験機に
目をやるとその機体は既にバラバラに崩壊を始めていた。
「K中尉!脱出してください!早く!!」
マイクを握っていたWは叫んだ。機体からKの乗った脱出ポッドが発射され
た。しかし、ちょうどそのとき、そのポッドにのしかかるように機体の一部
が倒れてきた。

754 :Z開発秘話:02/04/29 00:56 ID:sExnA7rk
Yは救助班と共に事故現場へと急いだ。そして、そこには、腹部に大きな傷
を受け、肩で息をしているKの姿があった。
Yに気づいたKが言った。
「すみません・・・実験機がこんなことになってしまって・・・。」
Yは答えた。
「何を言うんだ!そもそも前の実験機を改修したことが間違いだったんだ・
 ・・だから・・・。」
そんな彼にKは語りかけた。
「これしきの・・・事で・・・この機体を作るのを諦めたりしないで・・下
 さいね・・・。この・・機体は間違いなく・・最強のMSになり・・ます。
 そ・・して、この機体は・・・スペース・・ノイ・ドの・・独立・の・・・
 象徴・・に・なる・・・はずです・・・。だ・・から・・・ぜった・・い・
 ・に・・・約・・・束・・して・・下さい・・・これ・・を・・完せ・・い
 ・させる・・と」
Kは今にも止まりそうな息をしながら言った。Yは答えた。
「ああ!!約束するとも!!必ず!必ず最強のMSを作り上げてみせる!ス
 ペース・ノイドの独立の象徴となるような!だがな!いくら最強のMSを
 作っても、それに乗る良いパイロットがいないとどうしようもない!!そ
 れはお前しかいないんだぞ!!分かってるのか!!」
Kはわずかに微笑みながら、そのまま息を引き取った。開発チームは悲しみ
に包まれ、誰も声すら出せず、立ちつくしていた。

755 :通常の名無しさんの3倍:02/04/29 03:53 ID:ZvQXvTnE
age

756 :通常の名無しさんの3倍:02/04/29 08:29 ID:???
ジュアッグ、ゾゴック、アッグガイ、アッグ…
こいつらの開発史、作っていただけませんか?

757 :通常の名無しさんの3倍:02/04/29 13:11 ID:???
>>756
のった。 ゴールデンウィーク明けぐらいに。

758 :通常の名無しさんの3倍:02/04/29 14:35 ID:???
ボール開発記おもろage

759 :通常の名無しさんの3倍:02/04/30 00:21 ID:Gfbslxr.
Y萌え応援age

760 :通常の名無しさんの3倍:02/04/30 01:44 ID:???
がぁむばつてくらあさい!age

761 :ドロス編:02/05/02 05:57 ID:WcKQg0Yg
・・・始まりは余りにも理不尽な要望だった
【機動兵器用の大型母艦の開発  尚、開発は極秘扱いとする】
しかも機動兵器の詳細は不明、唯一届けられた資料には搭載予定の機動兵器の
サイズが辛うじて書かれているだけだった

「これでは設計なんて出来ません、せめて搭載機のサイズだけでもわからないんですか?」
プロジェクトのリーダーを任される事になるMは社を訪れた軍関係者に詰め寄った
「軍規によりお話できません、次回の会議では此方からの要望書を提出します」
Mはそれまでに幾つかの案を用意する事になった

(取り合えず幾つかの案を考えてなくては、戦略・戦術的な運用方法も忘れるなよ)
自分に言い聞かせては見たものの不安で心が潰れそうだった
開発は極秘扱いの為にスタッフも選抜された、その中にMの学生時代の後輩のJがいた
Jは一度は軍人の道を選んだがどうしても天才技術者と言われたMの元で仕事がしたい一心で
今はMの設計局で働いていた

「失礼します」
翌日Mのオフィスを訪れたのはJだった
「この本を読んでいただけませんか、新型艦の開発のヒントになると思うのですが」
Jの差し出した本にはこう書かれていた
【 拠点防衛における機動部隊の重要性   サロス・ザビ 】
「10年以上前に書かれた物ですが今の我々を導いてくれるかもしれません」
Mは時の経つのも忘れて読みふけった、とても10年前に書かれたとは思えない内容だった・・・

762 :ドロス編:02/05/02 06:01 ID:WcKQg0Yg
・・・広大な宇宙空間全てを守備する事は資源に乏しい我が国には不可能である
更に戦略要塞を構築するには莫大な国家予算を投入しなければならず現実的ではない
我が国を守備する為には移動拠点とも呼べる空母機動艦隊の設立がもっとも現実的である
戦う為の艦隊ではなく、戦いを未然に抑える艦隊が最も望ましい。
本を持つ手が震えた、魂を揺り動かされた
Mはその場でスタッフを集めると指示を出した
「これから俺達が作ろうとしているのは全ての宇宙移民を守る巨大な盾になるだろう
皆の持てる全ての力を貸してくれ、建造するのは大型の宇宙空母だ」

「次回の会議までに幾つかの案を持って行く事になっているんだ
それぞれに案を出してくれ」Mもチームに加わると皆で早速幾つかのアイデアを出し合った
しかしチームの意見はは大型母艦を作るより小型、中型の母艦を多数製作した方が戦略、戦術両面から見ても
有利であるとの意見が多数だった、そんな中でJの意見は全く正反対だった

「資源の少ない我が国に必要なのは数≠ナはなく質≠ナある、いたずらに艦数を増やすのは
管理維持の手間や艦数のみに頼った作戦を軍部が断行してしまう危険性がある
そして何より戦いを未然に防ぐ事が必要なのです、まともに戦うのは得策ではない
敵を威圧し戦闘意欲を無くさせる、それこそが大型空母の存在意義なのです」
Mも同意見だった、少数精鋭の戦力を集中運用する事で軍事費を抑える事も今のジオンには必要だと訴えた
2人の意見に聞き入るうちに大型母艦の必要性を皆が理解してくれた
「これで軍部のエライさんにもカッコがつけられるな」笑いながらMが言った
しかし2度目の会議で軍部から明かされた事実はMを驚愕させた

763 :ドロス編:02/05/02 06:02 ID:WcKQg0Yg
Mは機動兵器とは新型の戦闘機だろうと考えていたが手渡された資料には見た事も無い
人型のロボットが書かれていた、「このロボットが新型機動兵器・・・」
「ロボットではなくモビルスーツです、我々はザクと呼称しています」
「このMsの母艦があなた方に製作していただく物です、軍部からの要望は【搭載Ms200機以上、
最前線で戦闘に耐えられる攻撃力と防御力、巡洋艦クラスの艦と戦闘陣形が組める速力】
さらに【工期は15ヶ月、2隻の艦を同時建造、工期厳守する事】
「馬鹿な!、15ヶ月でこんな化け物を2隻も作れとおっしゃるのか!?」
「既に国家総動員令も発令されています、是非ともジオンの未来の為に協力して頂きたい」
なおも食い下がろうとするMをさえぎるように秘書官らしい女性が口をはさんできた
「ギレン閣下もこの艦にはご関心がおありのようです」
冷たく言い放つ秘書官にMは何も言えなかった・・・

764 :ドロス編:02/05/02 06:02 ID:WcKQg0Yg
通常、新造艦の設計には最低でも1年以上の時間を必要とする、しかし今回は設計はおろか
艦の完成まで15ヶ月しかないと言う異常事態だった
「こうなったら基本設計と艦の基礎工事を同時に進めるしかない」
幸いにもグワジン級を製造したドックの使用が可能だった
起工式が秘密裏に行われその日から第673ドックの明かりが消えることは無かった

艦の製造には通常 線図を原寸大で書き、これに基ずいた作図から助材、外版等の実形を取る事から始まる
しかし肝心の設計図が無くてはその方法を取る事が出来なかった
工期を短縮する意味からも今までの工法を取る事が出来きず苦肉の策として
Mは基本フレームを分割設計する事を決意した、艦の防御力は低下するがそれしか方法は無かった
設計期間の短縮並びに部品の製造期間短縮は狙いどうりだったが 予期せぬ出来事が起こった

ジオン公国は本日地球連邦政府に宣戦を布告

宇宙世紀0079.01月03日、後に一年戦争と言われる戦いの幕が切って落された
部品の調達に奔走していたJはこの知らせをサイド6で知る事になる
(戦いが長引けばジオンは確実に不利になる、艦の建造を急がなければ)
部下に後を任せるとその日のうちにJはサイド3へと向った

その頃サイド3第673ドックの中ではジオンの快挙に誰もが興奮していた
「これで俺達は自由だ!」「連邦軍なんか蹴散らしてしまえ!」「ジーク・ジオン、ジーク・ジオン!」
高揚する人々の中でMは1人自分のオフィスに戻るとため息混じりにそっとつぶやいた
「・・・戦争が始まってしまった以上この艦の役割も大きく変わっていくな」
Mはあらゆる人脈を使って戦況の詳しい資料を集め始めた
Msザクがどの程度の戦闘能力を有しているかが一番の気がかりだった
Msの能力次第では予定搭載機をMsから戦闘・攻撃機に変更しなくてはならないと思った・・・

765 :ドロス編:02/05/02 06:03 ID:WcKQg0Yg
がサイド3に戻ったのは開戦から既に3週間経っていた
帰国の途中Jは元軍人の経歴を生かしてルウム戦役の戦闘記録を入手していた
それはJの想像を遥かに越える戦闘だった
Msは連邦艦隊に壊滅的な打撃を与えていた、しかもMs部隊には損害がほとんど出ていなかったのだ
それは旧世紀に大艦巨砲主義が航空戦力に取って換わられた歴史の繰り返しだった

一方Mは軍部の新たな要望に頭を抱えていた
【新型艦の軍への引渡しを2ヶ月短縮する】【対Ms戦を想定した兵装の充実】
「工期短縮だけでも受け入れがたい要望なのに、兵装の追加まで・・・」
しかし同時に届けられたルウム戦役の戦闘記録がMの技術者魂を揺さぶった
Msの戦果はMの想像を遥かに越えていた、Msを恐れる軍関係者の気持ちも十分理解できる結果だった
Mは自分でも不思議なほどMsに興味をもっていった、そして興味は新たな欲求を生む事になる
(俺の手で最強の母艦を作ってみたい、Msが帰る場所を心配しなくてもいい最強の艦を・・・)

766 :ドロス編:02/05/02 06:04 ID:WcKQg0Yg
Mは艦の設計に専念するためにJに現場の指揮と兵装配置をまかせる事にした
「兎に角1日も無駄に出来ないんだ、人員の配置や作業効率を十分に考えて作業に当たってくれ」
自分を信頼してくれるMの為にも 戦場にいる多くの仲間の為にもJは全力を尽くすつもりだった
Jは現場指揮をしながらルウム戦役の戦闘記録を自分なりに分析していった

敵を知り己を知る
対Msの防御については現役Msパイロットの意見を十分に取り入れる事にした
多くのパイロットの意見の中で最も有効かつ工期が短と思われる物は実弾連装砲による弾幕だった
Jは砲の配置設計に取り掛かったが思わぬ難題に突き当たった
「・・・艦が巨大すぎる」
艦全体を防御するには新型Ms母艦は余りにも巨大だった
現状では人員・物資両面から見ても艦全体をカバーする事は不可能だった・・・

767 :ドロス編:02/05/02 06:04 ID:WcKQg0Yg
が苦悩する毎日を送っている間にも艦の製造は驚異的なペースで進んでいた
兵装の配置場所を決めかねていたJをMが久しぶりに訪ねてきた
「俺の設計の方はなんとか一段落ついたよ、しかしお前は随分悩んでるみたいだな」
Jは今までのいきさつを説明するとMに向き直ってこう言った

「対Ms兵装はMsの射出口に集中させてそれ以外は艦の装甲を厚くする事でカバーしたいのですが」
Jの考えは、発進直後のMsは敵の格好の的になってしまう、味方Msが安全に発艦さえ出来れば
艦の護衛に当たらせる事も可能だ、それ以外の部分は艦の装甲と新しく開発された
ビームかく乱幕≠散布する事で防御させようと言うものだった

しかしMは否定的な意見だった
「味方Msに護衛させる案はいいが問題は艦の装甲を厚くして防御すると言う所だ
巨大な艦と言っても私が目指しているのはむしろ性能、搭載量の割には小さな艦≠セ
資源・予算とも無限に出てくるわけではない、軍からの性能要求を充たした上で
出来るだけコンパクトに作る事が大事なんだ」
Jは納得はしたが、これで又1から考えなくてはならないと思うと気が重かった

ため息を付くJに笑いながらMが言った
「射出口の方を分散させればいいんだよ、現状で9ヶ所予定している射出口をバランスよく配置すれば
ある程度の範囲はカバーできるはずだ、敵も兵力を分散させなければならないから一石二鳥だな」
(この人にはかなわないな)Jは苦笑いすると「では今から配置設計をやり直してきます
射出口と格納庫の配置案は明日までに持っていきます」
久しぶりにJとMの顔に笑顔が戻っていた・・・

768 :ドロス編:02/05/02 06:05 ID:WcKQg0Yg
(クニイ)本日は1年戦争最大級の空母、ドロスの模型をスタジオに展示しています
(クボジュン)しかし模型でこの迫力ですからね、実際にみたらどうなっちゃうんでしょう
(クニイ)艦の全長は492mですから、大きなビルが動いていると思うと凄いというより恐いですね
(クボジュン)それにしてもこんな大きな空母をわずか1年余りで作ってしまうなんて
 まさに奇跡ですね
(クニイ)本日はこの奇跡をなし得たMさんとJさんにスタジオへおこし頂いております

(M・J) 宜しくお願いします
(クボジュン)早速ですがこのプロジェクトで1番苦労した点はどのような所でしょうか?
(J)私はMさんの後をついていっただけですから、苦労らしい苦労はなかったですよ
(M)私はいつもJ君に後ろから突かれてたのが苦労ですかね(笑)
(クニイ)それにしても脅威的なスケジュールでしたね、設計と造船工事を同時に進めるなんて
 ジオンのMs開発技術の高さは皆さんご存知だと思うんですが、造船技術も素晴らしいですね
(M)元々資源の少ない国ですから、どうしても技術立国を目指すしかなかったんでしょうね

(クボジュン)それにしても大きな船ですね、これだけ大きいと良い乗り心地でしょうね
(J)良いと思いますが、一応軍艦ですから安心して航海出来ない分落ち着かないと思いますよ
(クニイ)お二人は乗船なさったんですか?
(M)私は試験航海の時に一緒に乗船させてもらいました、仕事が忙しくて乗り心地は覚えてないですが
(J)でも乗れただけ羨ましいですよ、私は結局見るだけで1度も乗れませんでしたからね


(クニイ)さて、その後のプロジェクトですが人こそが資源≠ニ言われたジオンですが
 その人≠サのものが逆にプロジェクトを苦境に追い込んで行きます
 しかし苦境を打破するのもやはり人≠ナした
 苦しい状況の中からどのように光を見出していったのか、また戦況はどのようにプロジェクトに
 影響したのか、それでは続きをご覧下さい・・・

769 :通常の名無しさんの3倍:02/05/02 06:07 ID:???
取り合えず前半です、残りはGW中に何とかしたいと思っています

(ギレン閣下のキャラが強すぎて上手くまとまらなくなってきた^^;)

770 :通常の名無しさんの3倍:02/05/02 13:37 ID:???
完璧かどうかわかりませんが
消えてしまったゼータのエンディングを上げておきました

http://isweb42.infoseek.co.jp/art/meta293/G_px/G_px_top.html

771 :通常の名無しさんの3倍:02/05/02 14:54
age

772 :通常の名無しさんの3倍:02/05/02 14:56
test

773 :通常の名無しさんの3倍:02/05/02 16:32
レス削除されたみたいですね・・・。もう一回書き直しましょうか?ついでに言う
と、もう少しエンディングがあるので、それはどのみち書こうと思うので・・・。
どうでしょ?

774 :通常の名無しさんの3倍:02/05/02 17:01
>773
期待してますよ!

775 :通常の名無しさんの3倍:02/05/02 19:39
>>773
普段はROMってますが、このスレめちゃめちゃお気に入りです。トーナメント経由でこの
板に来たんですが、このスレのおかげで住み着いちゃってます。続き&再アップ期待して
るのでがんがってください!

776 :Z開発秘話:02/05/02 20:33
Kが事故で失った開発チームの面々は意気消沈していた。そんなチームのメンバー
を集め、Yは言った。
「ここで俺達がやめてどうする?!なんのためにKが死んだか考えろ!俺達は最強
 のMSを作るんじゃなかったのか?!」
Yは迷いのない声で言い放った。そこにはかつて、復讐だけに生きていた彼の姿は
なかった。

開発メンバーは再びやる気を出した。実験機の事故原因の究明に始まり、設計図の
ひき直しを次々にこなしていった。そして新しい、完成形の図面がひきおわった。
ちょうどその頃だった。新しくできあがった図面を元に機体の開発を始めたときに、
Yは開発チームの皆の前で、倒れた。

病院に運ばれた彼はもう、自力で起きあがることもできなくなっていた。そんな彼
に代わりチームの指揮を執っていたWが見舞いに来たとき、Yは震える声で言った。
「俺の代わりに、あのMSを必ず完成させてくれ!俺や、Kのような人間を二度と
 出さないためにも・・・。」
それがWが聞いたYの最後の言葉だった。

777 :Z開発秘話:02/05/02 20:38
その後、W達開発チームは遂にそのMSを完成させた。そして、その完成形
の変形を行うテストの日がやってきた。皆の脳裏に、Kの時の惨劇がよみが
えった。
「頼む、今度こそ・・・!」
皆が、そう思った。

そして、運命の変形が始まった。MS形態から戦闘機形態へ。完成機は見事
な流線形に変わった。そして、戦闘機形態から、MS形態へ。これも驚くほ
どスムーズに変形した。それは幾度繰り返しても変形した。
「やった!成功だ!!」
誰からともなく、そう叫んでいた。そして、ここに格闘性と機動性という、
ある意味矛盾した二つの性能を両立させた最強のMS、
MSZ-006 ZETA GANDUMが完成したのである。

歓喜に打ち震えるチームの面々と少し離れたところに人影があった。
Wだった。Yの入院後ずっとチームの指揮を執っていた男である。
「Y先輩・・・K中尉・・・やりましたよ・・・最強のMSです。これは間
 違いなくスペース・ノイドの独立の象徴になります。観ていてくれました
 よね・・・。」
Wはそう、思った。彼の頬には熱いものが伝っていた・・・。

778 :Z開発秘話:02/05/02 20:52
久保「しかし、あの頑固そうなYさんがよくすんなりチームの指揮をWさん
   にすんなり任せましたね?」
W「いや・・・それが入院したての頃は『俺はKとの約束を守る!絶対にあ
  れは俺の手で完成させる!!』ってきかなくて、それこそ這ってでも行
  こうとしてましたよ。けれど私が『待って下さい。先輩がK中尉の意志
  を引き継いだように僕が先輩の意志を引き継いでみせます!だから、こ
  れ以上・・・無理はしないで下さい。それに残酷なことを言うようです
  が、そんな体で現場に来られても、みんな迷惑するはずです。』って言
  って説得したらようやく納得してくれましたけどね・・・。」

国井「さて、この頃を再び思い返されてどうでしたか?まずWさん。」
W「そうですね・・・あのころは先輩の後ろ姿ばかり追いかけてましたね・
  ・・。最初の頃の先輩の姿にはついていけないような所もあったけど・
  ・・。そして開発チームのみんなで一つの夢を実現させることができて、
  何よりうれしかったですね・・・。」
久保「Tさんは?」
T「あの頃の経験がなければ今の私はなかったでしょう。あの開発チームで、
  Y主任やW君と仕事ができたことが、私にとって何よりの誇りです。」

国井「さて、完成したZガンダムはその後、どうなっていったのでしょう
   か?では、エンディングをご覧下さい。」

779 :Z開発秘話:02/05/02 21:08
Zガンダムを開発したWたちは、その量産機である「Zプラス」を完成させ
る。この機体は地球の反ティターンズ組織「カラバ」に支給され、アムロ・
レイら「カラバ」のエースパイロットの手によって多大な戦果を挙げる。

Tはその後、ZZガンダムの開発に参加。そこで分離後のネオ・コアファイ
ターなどの設計を手がける。

そして、完成したZガンダムはmk−2に搭乗し、多大な戦果を挙げていた
最初に「Zガンダム」を考えた少年、カミーユ・ビダンの元へ送られ、ティ
ターンズを相手にその性能をいかんなく発揮した。そして、ティターンズの
指導者ジャミトフ・ハイマンを暗殺し、ティターンズの実権を握っていた男、
パプティマス・シロッコの乗るジ・オと戦闘をくり広げ、遂にこれを倒した。

しかし、その後地球圏の実権を握ったエゥーゴとザビ家再興を狙うハマーン・
カーン率いるネオ・ジオン軍との間に戦端が開かれ、Zガンダムはその戦争
に使用される。

スペース・ノイドの独立の象徴になるように作られたMSがスペース・ノイ
ド同士の戦争に使われる・・・。この状況を見たら、Yは何と言ったであろ
うか・・・。

彼の墓は今も、13番地にある彼の妻と娘の墓に寄り添うようにして、たた
ずんでいる。                           完

780 :通常の名無しさんの3倍:02/05/02 21:10
お疲れさまですー。うー感動。
>>770のバックアップとちょっと違う?

781 :Z開発秘話・作者:02/05/02 21:11
ようやく書き終えました。どうでしたか。なんか、かなり長くなっちゃった
気がする・・・。次回作はまだ考えてませんけど、もしかしたらまた何か書
くかもしれませんから、そのときはよろしくお願いします。

782 :Z開発秘話・作者:02/05/02 21:13
>>770とほとんど変わりませんけど、ちょっと表現変えたりして推考しまし
た。その辺に関しては770さんに感謝!

783 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/02 22:19
そろそろ漏れの出番か?

784 :通常の名無しさんの3倍:02/05/02 22:24
待ってました!!

785 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/02 22:32
GW中は忙しいから明けたときアクアジム編やろう

786 :通常の名無しさんの3倍:02/05/02 22:41
あの関節カバーはゴムなのかナー、
それとも謎の新素材か・・。 期待!!

787 :通常の名無しさんの3倍:02/05/02 23:30
エリオット=レム中佐が主人公のOVAが
このスレのおかげで見てみたくなった

と、いってみるテスト

788 :元ドップ開発史:02/05/03 21:21
そろそろ漏れも出番か?

789 :通常の名無しさんの3倍:02/05/03 21:29
>>788
トリアーエズ開発物語をおながいします(w

790 :通常の名無しさんの3倍:02/05/05 01:37
ガンガレ!

791 :バイアラン開発悲話:02/05/05 05:47
プロジェクトX〜〜技術士官編〜〜〜
かぜの中のす〜ばる〜♪
一握りのニュータイプが戦況を変えるといった現実
すなの中のぎ〜んが〜♪
非人道的な実験による人造ニュータイプ
みんなどこにい〜た〜♪
技術者達に求めらた、操縦者の安全を無視した強化人間のためのMS。
みあげ〜る者さえい〜ない〜♪
そこで起こった悲劇的な事故
ティターンズの技術者達はこれ以上の悲劇を重ねないために、普通の人間が
NTに劣っていないことを証明するためにある機体を開発する。
己のアイデンティティーをかけて

次週 プロジェクトX〜技術士官達〜 悲劇を繰り返すな!!バイアラン開発悲話 お楽しみに

792 :バイアラン開発悲話:02/05/05 07:02
1年戦争を経験し、NTの重要性を考慮した連邦は「人工NT」の開発と、
専用のMAの開発を急務とし専門機関『ムラサメ研究所』を立ち上げた。
そして、Yの指示の元に4人の子供達をPTとして強化人間の実験を繰り返していた。
大学院を卒業しティターンズに入ったMが最初に配属された部門はMRX開発研究所でありPT『one』
『two』(NTを作った男達参照)の悲劇の少し後であった。
Mは研究所に入ったとき所長がまったく笑わないのが気に入らなかった。(事件後、世論の反発と敵対勢力の
諜報を恐れ強化人間計画のPTのことは緘口令が敷かれていた)偏屈な人だと思った。
MはMRX計画のためのMAの組み立てが仕事であった。しかし一介のそれも入りたての若者には大した仕事が回って
来る筈も無かった。暇を持て余すことも多かった。
ある日、Mが所定の仕事を終え整備控え室に戻ろうとした時のことである。誰かががこちらを伺っているのが目に付いた。
おさげがチャーミングな女の子であった。
「こんなところで何をしてるんだい?お父さんは何処?」
Mは聞いた。女の子は不思議な顔をしてMを見上げた。
「お父さんは研究所で妹といっしょにいるわ。あなたは私のこと知らないの?」
Mは知らなかった。話すと彼女が『three』と言う名のYの娘らしいことがわかった。変な名前だと思った。暫くしてthreeを探してYが来た。
Yは笑顔で彼女に話し掛けていた。Mが初めて見るYの笑顔だった。
「この子の相手をしてくれてありがとう。良ければ時間が空いたらちょくちょく相手をしてくれないか?」
Mは断る筈もなかった。Mは戦争で親と妹を失っていた。threeに妹の面影を見ていた
それからMは一緒に配属されてきたC等と共に『three』と妹の『four』を相手に色々と面倒を見てやった。
はたから見れば本当の兄弟の様であった。

793 : :02/05/06 09:55
バイアランなんて・・・・渋いとこ突いてくるね
頑張れ職人さん!

794 :バイアラン開発悲話:02/05/06 13:45
(久保)今日はムラサメ研究所でMさんと同期だったCさんにスタジオに起こし頂きました。
(国井)早速ですが、Cさん。あなたの目から見てそのころのMさんはどんな風にうつりましたか?
(C)はあ、入ったころのあいつはノンポリシーというか何と言うか、理想や理念は特に
持っていなかったと思います。無気力と言いますか…

(国井)と、言いますと?
(C)当時、戦争が終わって直だったという事もあり、軍隊に入ってくるやつは何かしら
 理想とか復讐とか理由があった奴が殆どでしたから。逆にMみたいな奴は皆無と言っ
 てもいいくらいでしたね。特にあの研究所には
(久保)確かにムラサメ研究所は人類の革新が研究みたいなとこでしたものね
(C)そうです。でもあいつは、『地球人はNTに支配される』といわれても鼻で笑って
信じない奴でしたから。

(国井)今でこそ共存し合ってますがあの当時はそういった説が根強かったですね。
で、Mさんと強化人間PT達との交流はどうでした?
(C)本当の妹達といった風でしたよ。Mは戦争で妹さんを亡くしてまして…。今になってみるとMがあんなに無気力だったのはそういったことも関係してたのでしょうかね。Mにしても僕等にしてもあのころが一番幸せだったかもしれません…。

(久保)はい。PT達と束の間の幸せを過していたMさん。ですが、その幸せを引き裂く
事件が起こります。そのことがMさん達技術者にいったいどのような影響を与えたか。
続きをご覧下さい。

795 :バイアラン開発悲話:02/05/06 14:35
その日の早朝、急な命令のためM達技術者はMRXの7号試作機を完成させた。
やけにコクピットが小さいことが気になった。
「おい、これに大人が乗れるのか?」
Mは言った。
「さあ?俺達下っ端には分からないよ」

昼頃にゲージが騒がしいことが気になった。しかし徹夜の作業のため技術者達は熟睡した。

夜、Mは目を覚ました。初めて自分が完成させたMRXを見てみたくなった。足は自然と
ゲージに向かっていた。
そこには知らない顔の科学者達とコクピットに座ったthreeの姿があった。目を閉じたまま身動き一つしなかった。『寝ている』と思った。
Yが知らないうちに隣にいた。
「M君、すまん。私はこの子を守ることができなかった…」
Mは頭が真っ白になった。Threeは亡くなってしまった。自分の組上げた機械によって。
そのことが頭の中を駆け巡った。
「なんで、なんでこの子が乗らねばならなかったのですか!!!こう言った事は大人がやるべきことでしょう?」
MはYに掴みかかった。Yは唯「すまん」とだけ言った。

796 :バイアラン開発悲話:02/05/06 14:40
MはYと共に彼の部屋に行った。ベットにはFourが寝ていた。Yは呟いた。
「すべてを君に話そう」
Mは初めて強化人間のことを知った。許せないと思った。
「あなたは、こんなこと許されると思っているのですか!!!」
Mは叫んだ。
「私は,端から許されることとは思っていない…」
Yは辛そうな顔で続けた。
「しかし、来るべき戦争を終結させるために、そして人類を革新させる為には避けては
通れない道なんだ」
「ではFourはどうするんですか?こんな幼い子を…また、見殺しにするんですか?」
「いや、そうはならん。彼女は記憶を消すつもりだ。そしてより完全な強化を施す」
Mは思わずYの頬を殴った。Yは倒れながら呟いた。
「これが、この子が生き残る唯一の道なのだよ…」
Mは何も言えなかった。

1週間後、Mはキリマンジャロベースへの転任願いを提出した

797 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/06 16:11
age

798 :通常の名無しさんの3倍:02/05/06 16:52
いま気付いたけどこれって前にあった
NTをつくった男たち
みたいなやつとつながってるんだ・・
どちらも(・∀・)イイ!じゃないか

799 :684:02/05/06 20:18
ついに400KB突破!これからは別の意味でも
プロジェクトX「限界への挑戦」だ!
でも職人さんたち、頑張れよ〜

800 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/06 21:33
よっしゃ!そろそろいくで〜

プロジェクトX

「制海権を取り戻せ!アクアジム開発史」

801 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/06 21:51
UC0079後半
ベルファスト基地にジオン軍が侵攻した
しかし、連邦の試作MS隊の活躍によってそれは防がれた
その戦いを、間近で見る男がいた
彼の名はV
連邦海軍の対MS戦艦開発の技術士官だった
彼はその時上陸したジオンの水陸両用MSに釘付けになった
「MSが水中から来るなんて・・・」
Vには考えられなかった
しかし同時にVは考えた
「水陸両用のMSも連邦が作れば、海軍にとって大きな戦力になる」
Vは早速転属願いを出してジャブローへ行った

802 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/06 22:08
ジャブローに着いたとき、Vに衝撃が走った
すでに連邦軍は量産型MSを完成させていたのだった
Vはすぐに本部に掛け合った
しかし、当時の戦況は陸上戦に重点を置いていたため認められなかった
それでもVは諦めなかった
「何としても制海権を取り戻したい」
毎日のように言い放ち、ついにRX−79の設計図を手に入れた
それと同時に、Vの熱意に動かされ上層部も開発チームを発足した
もちろんVをチーフにした
Vはその時こう言った
「ポセイドンが味方した」と
こうして、Vの戦いが始まった

803 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/06 22:26
開発チームが最初にぶつかった壁は、機密性だった
ジムは宇宙地上万能型だったが、間接部は丸裸だった
そこで、間接部を伸縮できるゴムで覆ってみた
だが、関節が殆ど動かなかった
すると、開発チームの一人が言った
「足の代わりに大型スクリューをつければいいじゃないですか」
Vは言った
「だめだ、それでは水陸両用にならない」
皆黙りこんだ
出だしからの挫折に、Vは苛立った
ある日、いつもの通り出勤しようとした時Vはテレビの上のある物に気づいた
『両さんフィギュア』
そう書かれてあった
「そうだ、この手があった」
Vは足早に会議室に行った

804 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/06 22:40
Vは皆に言った
「足にヒンジを取りつけろ」
ヒンジとは、膝の可動角度を上げるために取り付けたものだった
Vはホワイトボードに書いて説明した
チームは、湧き上がった
膝の部分に小型のヒンジを取りつけ、そこを蛇腹にしたゴムで覆った
足は、50度まで開く事が出来た
今度はそれを腕にも使おうとした
しかし、腕につけたところ、曲げた時の拡張でゴムが切れた
そこでVは、特殊な加工をした防錆素材を間接部に使った
皆の目が、希望に溢れた

805 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/06 22:52
いよいよ、ボディーの開発が始まった
Vが目をつけたのは、連邦軍試作MSガンダムだった
ガンダムはすでに水中戦をしていた
Vは考えた
「ガンダムの装甲なら10気圧下でも耐えれる、しかしジムの装甲では無理だ」
コストの低下を図るため、もっと安価な素材でなければならなかった
これがチームのぶつかった第2の壁だった
悩むチームに、吉報が舞い降りた
ジオンの水陸両用MSが捕獲されたのだった
皆急いで倉庫へ向った

806 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/06 23:09
捕獲されたのは、水中用ザクだった
すでにズゴックやアッガイが主流となっている状況では珍しかった
チームは総出で調査をした
そして、ボディーの部分で驚くべきものを発見した
それはガラスだった
装甲と装甲の間の小スペースにガラスタイルが入っていた
「そうだったのか」
Vは早速同じことを施した
「装甲の間にガラスタイルを貼れば同じ装甲でも水中6気圧まで耐えられる」
それはチームにとって画期的な事だった
そしてついに、ボディーが完成した

807 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/06 23:25
最後に残された問題は酸素だった
宇宙とは違い、水中は長時間いなければならなかった
そうすれば、酸素の量もかなりの量を有することになった
これが、チームがぶつかった第3の壁だった
バックパックは推進剤が入るため、酸素を入れる場所が無かった
次ぎにボディーに入れようとしたが、ぎりぎりまでスペースを無くしたために場所が無かった
考えた挙げ句、バックパックの横にアクアラングをつけることになった
しかし、チームの一人が言った
「それでは敵に弱点を教えているようなものです」と
皆、何も言えなかった
沈黙を破るようにVは言った
「腕に入れよう」
チームのみんなは首を傾げて言った
「どうやって?」
Vは言った
「肩の上に魚雷発射装置と見せ掛けた場所を作りそこに圧縮酸素を入れればいい」
皆、目を見開いてうなずいた
こうして、水陸両用MS試作1号が完成した

808 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/06 23:43
いくらかの試験出撃をした後、Vは改良しようと考えた
そのときの軍上層部はオデッサ作戦成功により、今度は海に目を置いていた
Vの上司が言った
「試作機を今後汎用機として量産化させる」
Vは反論した
「この機体はまだまだ改良しなくてはなりません、無理です」
しかし、上司は無理やりチームを解散させ、設計図を奪った
だが、上司の奪った設計図は偽物だった
Vはコンピュータのデータを基に新たな改良を加えた設計図を作った
数日後、設計図が偽物と判明し、Vは懲戒免職された
そして、Vの部屋にあった設計図を基に汎用水陸両用MSは完成した
その設計図にはMSの名が書かれてあった
「アクアジム」と
数日して、Vはジャブローを去った

809 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/07 00:03
Vはキャリフォルニアベース陥落のニュースをテレビで見ていた
その戦闘の映像の中で、海岸から浮かんできたMSがいた
「アクアジム」だった
Vはほくそえんだ
UC0080
事実上ジオンは敗北し連邦との間に休戦協定が結ばれた
その連邦の勝利に、Vの開発した「アクアジム」が大いに貢献した事は言うまでも無かった
以後
水陸両用MS開発は、さしたる進展が無いまま何年も続いた
その間、水中用MSの主力は「シャアの反乱」までずっとアクアジムだった
Vの成した事は、後世水中用MS開発の「基準」として語られている



810 :通常の名無しさんの3倍:02/05/07 00:07
乙彼〜
リアルで応援してたYO。

811 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/07 00:07
考えながらやってたもんで結構間違いあると思うけど勘弁してください
さすがに3時間で作るのは疲れた
逝って来ます
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・終わりが中途半端だな

812 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/07 00:13
う〜ん、800越えたからやっぱ次スレの事とか考えたほういいの?

813 :バイアラン開発悲話:02/05/07 07:20
キリマンジャロベースに着任してから数年が経った。
Mは人が変わったように働き、設計主任なっていた。そんな
彼の元にMSの設計依頼が舞込む。
「強化人間専用の凡庸型MS」
依頼書にはそう書かれていた。Mは上司に詰め寄った。
「なぜ、こんなMSを設計せねばならないのですか?それよりも
一般パイロットが乗れるもっと強力なMSを開発すべきです」
Mは何度も上と掛け合った。この計画の裏に隠されていたものを感じとったからだった。
先の戦いで強化人間の活躍が凄まじく、それに目をつけたのだと思った
Mの熱意に当時直属の上司であったDが折れた。
「わかった。しかし、こちらとしても上を説得するのに時間が必要だ。その間に
NTや強化人間達と戦っても負けない優れたMSを考えておいてくれ」
Dは薄々、強化人間量産計画がこの依頼の裏にあると気づいていた。Dは人間としてこの計画は許すことができなかった。しかし、倫理観で動く人間は今では軍部の首脳に皆無となっていた。彼等を動かすには論より証拠で示すしかない、そうと思った。
1週間後、Dは一つの確約を取り付ける事に成功する。
『完成したMSと、木星で造られた新型MSとのテストマッチを行う。これに
負けたら、今後強化人間量産計画を発動し、その為のMSをキリマンジャロベース
で製造する』言外にそういうことを感じさせるものであった。
DはMにこの事を告げた。
Mは言った。
「この戦いは負けるわけにはいきません。強化人間は許されざる存在です。連邦や
人間のためにも。そしてこれ以上の悲劇を繰り返さないためにも…」
MとDは硬く握手をした。
そしてバイアラン建造計画がスタートした。

814 :通常の名無しさんの3倍:02/05/08 00:06
次スレのテンプレ職人さんに考えてもらいたい

に一票

815 :通常の名無しさんの3倍:02/05/08 11:37
プロジェクトX
−ターンAへの挑戦
どうだ!

816 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/08 19:12
age

817 :通常の名無しさんの3倍:02/05/08 19:16
凡庸って…ネタですか?めっさ気になる…汎用?

818 :ツッコミ御免!:02/05/09 00:21
凡庸 [ぼんよう] すぐれた点もなく平凡なこと。また、その人やさま。並み。平凡。凡人。「―な作品」

汎用 [はんよう] 広くいろいろな方面に用いること。また、そのもの。「―機械」

819 :通常の名無しさんの3倍:02/05/09 01:15
あくまで独り言なんだけどさ、

503さんは>>609
ヤザン吉野家の完全版をうpしてくれないのかな・・・

 いや、よくわかんないけど

820 :通常の名無しさんの3倍:02/05/09 01:38
オレもまあ独り言なんだけどさ、

ギニアスってこんな感じでアプサラス作ったのかな


 いや、よくわかんないけど

821 :通常の名無しさんの3倍:02/05/09 12:20
iya,yokuwakannnaikedo(w

822 :通常の名無しさんの3倍:02/05/09 18:37
ていうか、相談なんだけどさ

こんな良スレAGEてもいいのかなって


 いや、よくわかんないけどさ

823 :通常の名無しさんの3倍:02/05/09 18:54
>>818
>>817
酒飲んで書いたから変換間違い気づかなかった。すまん、逝ってくる

824 :530:02/05/09 21:58
ヤザン吉野家完全版

そんな事よりジム作った奴よ、ちょいと聞いてくれよ。
このあいだ、ジム届いたんです。ジム。
そしたらなんか、俺パイロットに選ばれてるんです。
で、乗ってみたら機動性低くて話にならないんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、俺様の野性の反射神経について来れない機体作ってんじゃねーよ、ボケが。
ノロマなんだよ、ノロマ。
なんかもうザクに負けてる奴とかもいるし。それは見て見ぬふりか。おめでてーな。
ザクを上回る高性能、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、装甲削っていいから機動性上げろと。
俺様はな、このあいだまでトリアーエズに乗ってたんだよ。
ドップのバルカン一発で撃ち落とされてもおかしくない、
生きるか死ぬか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。チキン野郎はすっこんでろ。
で、装甲削れって言ったら、整備士の奴が、貴方の安全を考慮して、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、安全も糞も勝てなきゃ意味ねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、高い生還率を確保、だ。
お前は本当にジオンに勝ちたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、MS作ってみたかっただけちゃうんかと。
エースの俺様から言わせてもらえば今、エースの間での最新流行はやっぱり、
軽量化、これだね。
安全性には目もくれず。これが漢の選択。
軽量化ってのはシールドを装備しない。それどころかマシンガンも持たない。これ。
で、ビームサーベル一本に全てを賭ける。これぞサムライ。
しかしこれだと接近する前に一方的に撃墜されるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない、っていうか、これで生還した奴は俺様だけよ。
まあお前、ジム作った奴は、機動性上げるために頑張ってくれってこった。

825 :534:02/05/09 23:04
>>824
おもしろい、完成型ャザン吉野家、と名づけよう!

826 :通常の名無しさんの3倍:02/05/10 02:08
漏れ820なんだけどさ、

たまにゃー独り言も漏らしてみるもんだなって・・・

まあ、530さんに感謝してるんだけどさ

827 :通常の名無しさんの3倍 ◆NyK2tjig:02/05/11 04:21
(ザニー)→陸戦ジム→ ジム →ジムコマンド→ ジム改→ ジムカスタム→  ジムII 
                (地上、宇宙)     (ジムクゥエル)    
・・・ジャベリン(藁 
 と、連邦の量産機の改善に携わった技術者たちの物語はどうでしょうか?

828 :通常の名無しさんの3倍:02/05/11 04:26
あぅ…ずれた…
しかもAGEてもた…

氏にます

829 :通常の名無しさんの3倍:02/05/12 18:39
今までずいぶん感動で泣かせてもらいましたが、
身の程わきまえず挑戦します。

プロジェクトX
不死鳥よ、翔べ!
―ノイエ・ジール開発秘話―

830 :通常の名無しさんの3倍:02/05/12 18:43
>>829
期待してます。

831 :おっさん ◆q6BYKsmI:02/05/12 18:49
にやり

832 :通常の名無しさんの3倍:02/05/12 18:50
>829

熱い志を持った者が、また一人、大いなる一歩を踏み出そうとしている。

833 :エロ医務エッサイム:02/05/12 18:53
>>824
>お前、MS作ってみたかっただけちゃうんかと。
死ぬほどワラタ。最高!

834 :ノイエ・ジール(オープニング):02/05/12 19:00
♪〜
敗戦 亡国 崩壊寸前
託された思い
戦争はもう終わったんです
あの男が 頭を下げた
絶望的 資源不足 技術者不足
失敗の連続
底をつく資金
意外な協力者
発想の逆転
パイロットがいない
できるわけないでしょう!
開発中止命令 廃棄処分
閣下もお喜びになる
死神
そして、再び

835 :ノイエ・ジール1:02/05/12 19:28
エーックス

ダブルオー・エイティー。
戦争は終わった。
その直前、開発部の技術者たちは、軍命令で行き先も告げられずに強制疎開させられた。
その一人、技術仕官S、腕はいいが偏屈者で通っていた。
はじめてIフィールドを使ったビグ・ザムの、複雑で微妙な全体設計を、ほとんど一人でやりとげた。
部下には、頭ごなしに命令するだけ。「貴様の腕など、信用できるか!」が口癖だった。
上官の口利きで結婚し、娘が生まれたばかりだった。
妻子を呼び寄せるどころか、二人のいる病院への連絡すらできなかった。
暗黒のアクシズで、Sは酒びたりになった。娘の顔を忘れそうになる自分を、許せなかった。
特別技術主任、その肩書きは、疎開してきた生産ラインの据え付けのためにだけあった。
何のために? 何もかも、やるせなかった。

836 :ノイエ・ジール2:02/05/12 20:26
Sは、アクシズへ来てはじめての客をむかえた。
「やっと・・・やっと・・・」それ以外の言葉は、まったく聞き取れなかった。必死さだけが、伝わってきた。
酸素欠乏症。ビグ・ザム搭乗員の生き残りだった。Sにビデオレターを手渡すと、急に客の言葉がはっきりしてきた。
執念を、感じた。
「ドズル閣下は、大変喜んでおられました。この機体を作ってくれた者たちに礼を言いたいと、出撃直前にその手紙をお書きになり、我々に脱出を命じた後、必ず渡してくれと。
 最後のご命令でした。閣下は、ソロモンを脱出する者たちのために、一秒でも長く時間を稼ぐ、それが俺のプライドだ、そうおっしゃって、あの白い悪魔に、単身ノーマルスーツで」
それ以上、言葉にならなかった。
ビデオレターは、完璧な保存状態だった。
「このすばらしい機体を作ってくれた諸君、ありがとう。私はこのビグ・ザムで敵と刺し違えられることを、神に感謝している。
 そして一つだけお願いがある。ビグ・ザムを越える救国の機体を作ってくれ。諸君になら、できるものと信じている。そうすれば、もう思い残すことはない」
ドズル中将の目に、光るものがあった。Sには、痛いほどわかっていた。
久しぶりに、娘の顔をはっきり思い出した。
こんな俺でも、できることがあるはずだ。Sは、酒を断った。

837 :ノイエ・ジール3:02/05/12 21:02
当時の開発部長は、員数合わせの技術音痴だった。士気の低下がはなはだしく、誰も新兵器の開発など考えていなかった。
Sは、ビグ・ザムの開発に関わった昔の部下や仲間を一人一人訪ねた。
「戦争はもう終わったんです」誰もが、同じ言葉で答えた。
Sを正気に戻そうと、6人がSの部屋に集まった。技術者の不足から、全員が管理職か教育職になり、現場からは退いている。
Sは彼らに、ビデオレターを見せた。静まり返った部屋で、Sは言った。
「我々は国を失なった。だが、失なってはならぬものがある。一度だけのお願いだ、力を貸してほしい」
皆、目を疑った。
傲慢不遜なあの男が、本心から頭を下げている。

特別開発チーム。部長は、中身を読みもせずに、決済の判を押した。

838 :ノイエ・ジール4:02/05/12 22:05
(クボジュン)
こうしてプロジェクトは始まりました。しかし、初めから大きな壁にぶつかります。
(クニイ)
ゲストをお招きしております。ノイエ・ジールのビーム兵器開発を担当なされたYさん。
Yさんは、官舎もSさんとご一緒だったとか?
(Y)
当時は人口過剰で住宅不足でしたからねえ。主任とは、寝食を共にさせていただきました。
(クボジュン)
では、続きをご覧下さい。

(ナレーション)
何も、無かった。
覚悟はしていたが、Sは、環境のあまりの違いに戸惑った。実験器具も実際に作ることができなかった。資源割り当ては、軍においてすら、極端に制限されていた。
コンピュータシミュレーションだけで全てを進めるしか、なかった。
基本的なコンセプトは決まっていた。Iフィールドを最大限に活用した長距離戦用の高機動の機体。ジオングで有効性が証明された多砲塔を採用し、接近戦用のビームサーベルも持たせる。
フラナガン機関を失なった今、サイコミュを使うわけにはいかなかった。
高速MA並みの機動力を持ったIフィールド装備のMS、それがSの回答だった。

839 :ノイエ・ジール5:02/05/12 22:49
最強の機体を作る。その思いに対して、現実はあまりにも厳しかった。
ジェネレーター出力の飛躍的向上、Iフィールド発生装置の小型化、低消費型ビーム砲の開発等々、どれも、気が遠くなるほどの回数の実験を必要としていた。
シミュレーションだけで解決するには、技術者が不足しすぎていた。
「シミュレーションだけでは、これ以上先へ進めません」
その言葉を聞かされるたび、Sは同じ言葉を返した。
「何とかする。少し待て」
実験のたびに、欠陥が明らかになった。試作ジェネレーターは爆発し、Iフィールド発生装置は時々働かなくなり、ビーム砲は威力が弱すぎた。
改善を繰り返す中で、Sは開発部の一年の予算を3ヵ月で使い切った。
そのことを知って、部長は慌てふためいた。とても予算の増額を政府に交渉できる男ではない。Sは、辞表を書いた。

(クニイ)
Yさん、大変でしたねえ。
(Y)
まあ、はじめからシミュレーションだけでできるとは思ってなかったんですが、進んでいけばいくほど、まったく新しいことに挑戦しなければならなくなりまして。
例えば、私の担当したビーム砲なんか、高出力にしたいのに低消費型にするという、まるで矛盾した要求なんですよ。
今思えば、シミュレーションだけでも少しは進めると期待していたのが甘かったですね。
(クボジュン)
危機に立たされたプロジェクトですが、意外な救いの手がさし伸べられます。

(ナレーション)
ミネバ・ザビの摂政、マハラジャ・カーン。
軍の士気の低下に、危機感を抱いていた。このままでは軍が暴徒化しかねない。焦っていた。
ビグ・ザムやジオングを越える救国機の噂を耳にしたとき、一気に目の前が開けたように思えた。
職を解かれたのは、部長の方だった。

840 :ノイエ・ジール6:02/05/12 23:17
プロジェクトチームは開発部から独立した予算と最大限の権限を与えられ、救国機の開発は、事実上の国家プロジェクトになっていた。
それでも、開発は壁にぶつかっていた。長距離戦を前提にする以上、全力稼働時間が短くては、まったく役に立たない。エネルギー補給の容易な要塞付近での運用を条件に実戦投入されたジオング試作型とは、話が違っていた。
どうしてもジェネレーターの大型化が必要だった。機動性の面からも、同じ結論が出された。
Sは、結論を下した。
「武装した大型ジェネレーター」
Iフィールドを装備していれば、装甲は限界まで減らしてもかまわない。もっとも大切なのは、機動性と、全力稼働時間だ。
設計が全面的に変更された。それはもはや、MSとも、MAとも呼びにくい何かだった。
それでも、敵艦隊を壊滅させ、無傷で戻って来られる目処はついた。
Sは、試作機の製作を命令した。
プロジェクトの開始から、2年が過ぎていた。

841 :ノイエ・ジール:02/05/12 23:20
すいません。今日はここまでです。
少し間があくかもしれませんが、ご勘弁を。
設定とかよくわからず、愛情だけで書いておりますので、
変なことを書いているかもしれません。
どうぞ、呵責のないツッコミを。

842 :通常の名無しさんの3倍:02/05/12 23:22

期待してるよ

843 :通常の名無しさんの3倍:02/05/13 00:25
愛情、いいじゃない。

844 :Z開発秘話・作者:02/05/13 00:28
>>829
ノイエは俺も書こうかと思った話だったけど、面白いので頑張って。俺もまだまだ
新参者だからこうやって他の人が書き始めるとスッゲーうれしい!俺もなんかまた
かこうかな・・・。ちょっと考えてるのは「ドゴス・ギア」の話・・・。どうで
しょ?

845 :通常の名無しさんの3倍:02/05/13 08:44
途中やめがいやで、時間、作りました。
エンディングまで、行きます。

846 :ノイエ・ジール7:02/05/13 09:24
機体名「ノイエ・ジール」
失なってはならないものを、意味していた。
試作機の製作は順調に進んでいた。

シミュレーターが完成し、テストパイロットが乗り込んだ。出てくるなり、パイロットは言った。
「だめだ! 俺なんかの腕じゃ、とても無理だ」
複雑すぎる射撃管制装置、盲点だった。
ブラウブロもビグ・ザムも、複数の搭乗員が分担して操縦・射撃を行なう。一人で多砲塔を同時に操作するには、ビグロの管制装置以上の単純さが求められた。

機体の仕様が確定すると、Sは知り合いの参謀に相談した。ドロス級のような空母を建造する力は、アクシズにはなかった。ノイエ・ジールを載せられる艦は、グワンザン級戦艦しか、なかった。
「できるわけないでしょう!」
にべもなかった。
これほどの大型機を載せると、自艦から直掩機を出すことができない。そうなれば、すきのない直掩ローテーションは組めなくなる。
旗艦のガードを弱めることは、艦の乗員ばかりか、艦隊全員の命を危険にさらすことになる。そうまでして使う価値のある兵器なのか?
Sは、それ以上の説得をあきらめた。

これらの話を聞きつけたマハラジャの側近が、こう報告した。
「救国機などと、大層な名前を付けていますが、実際はずうたいばかり大きく、まともに動かせるパイロットも、載せられる艦もない欠陥機だそうですな」
マハラジャは、激怒した。
問答無用だった。

射撃管制装置の簡素化と、補給艦をベースにした専用母艦の設計に取り組んでいたSに、摂政からの特別命令が届いた。
目を、疑った。
開発中止命令。
新技術確立のため、試作機の製作は現状のまま認めるが、性能試験の後、
・・・廃棄処分・・・
目の前が、暗くなった。

847 :ノイエ・ジール8:02/05/13 10:06
それから、Sは部屋から外に出なくなった。ドアの前におかれる食事にも、ほとんど手をつけなかった。
心配したYは、食事にワインを付けてみた。食事には手をつけてあったが、ワインは手つかずだった。Yは、少し安心した。
試作機の製作は、一層順調に進んでいた。皆、これがおのれの作る最後の機体だと、覚悟を決めていた。最高の仕事をする。それが、せめてもの意地だった。
試作機完成の日、やつれ切ったSの顔が、試作機を見て明るくなった。
廃棄されるために誕生した最強の機体。美しかった。神々しさすら、おぼえた。
「ありがとう・・・すまない・・・」Sは、泣き崩れた。皆、うつむいていた。それでも、誇らしかった。

(クニイ)
突然の中止命令、驚かれたでしょうね。
(Y)
悔しかったです。それしか言葉がないですね。
(クニイ)
Yさんはビーム兵器開発のスペシャリストとして、その後ガザCなどを担当なされたわけですが。
(Y)
このままで終われるか、という気持ちでした。ガザCに付けたような、高出力・低消費・低コストのビーム兵器を私がきちんと開発していれば、主任があんな思いをすることはなかったんです。
(クボジュン)
性能試験で、当初の予想を上回る成績をあげたノイエ・ジールですが、嘆願もむなしく、ついに廃棄の日を迎えます。

848 :ノイエ・ジール9:02/05/13 10:07
(ナレーション)
廃棄監督責任者、ユーリ・ハスラー提督。星の屑作戦派遣艦隊の司令官になることが決まっていた。強引な自薦により、監督責任者になっていた。
「見事な機体だ、性能も素晴らしい」感嘆した。
「ありがとうございます」Sは、さみしそうに答えた。
「書類上、廃棄はすでに完了している。そこで頼みなのだが、この機体を譲ってくれないか」
「できません。生半可に扱える機体ではないのです。閣下の艦も危険になります」Sは、腹を立てていた。
「それはかまわない。デラーズ殿からのたっての願いで、最高の機体を探していたのだ。それに、あの男に載ってもらえば、きっと、ドズル閣下もお喜びになる」
「なぜご存知なのですか」Sは、混乱した。
「彼が君を探し当てるのに、及ばずながら手伝わせてもらったし、この機体の開発にも、できるだけ尽力したつもりだ。
 この要塞は、キシリア閣下の側近のものになってしまったが、ミネバ様のまわりにだけは、わずかながらドズル閣下を忘れない者たちがいる」Sは、はっとなった。
「閣下、ありがとうございます」
「例を言うのは私の方だ。よくこれだけのものを作ってくれた。ありがとう。大丈夫、あの男なら、うまくやるよ」

あの男、アナベル・ガトー大佐。
「ソロモンの悪夢」の異名を持つ、スーパーエース。
最高の乗り手を得て、不死鳥はよみがえった。

849 :ノイエ・ジール10:02/05/13 10:45
(クニイ)
もうおひと方、ゲストをお招きしております。デラーズ・フリートのパイロットとして、星の屑作戦に参加なさったAさんです。
Aさん、デラーズ・フリート出身の兵は、ネオ・ジオン軍の中で、異常に死亡率が高かったという説があるんですが。
(A)
生き残った者たちに会うたび、あの戦いの話になります。皆、大佐にいただいた命だから、大佐のように、味方を救う盾となって死にたいと。
私も同じ気持ちだったんですが、生き残ってしまいました。
(クボジュン)
スタジオには、星の屑作戦に参加した連邦軍の新型機の模型を用意しました。
この機体を写した映像は、軍の機密指定が最近解除になったばかりで、初公開の機体なんですが、開発番号、名称、性能など、あらゆる公式記録が抹消されているという、まさに幻の機体です。
(A)
模型を見てすら、恐ろしいですね。生まれて初めて、恐怖で足がすくみました。新兵の時でさえ、そんなことはなかったのに。まわりに爆発をまき散らしながら、高速で向かってくるんです。大量破壊兵器のかたまりという感じで。
この模型にはないコンテナを持ってたと記憶してますが、棺おけのような形も不気味でした。ああ、死ぬんだ、とはっきりわかりました。
(クニイ)
この機体、どうお呼びになってたんですか。
(A)
私も含めて、今まで会った、生き残った者全員が、同じ名前で呼んでました。
死神、と。

(ナレーション)
ノイエ・ジールは、死神に立ち向かった。死の光列が、止まった。
死神を戦闘不能に追い込んだノイエ・ジールは、Iフィールドを失ない、限界に達していたジェネレーターからは、もうビームを撃つ力が与えられなかった。
それでもなお、ノイエ・ジールは連邦の艦を沈め、闘い続けた。
一人でも多く、味方を脱出させるために。

850 :ノイエ・ジール(エンディング):02/05/13 11:13
(クボジュン)
それでは、エンディングです。

♪〜
再び、Sの作った機体は、味方を救う盾となった。
マハラジャからの、開発部長就任命令が届いた晩、Sはスタッフと祝勝会を開いた。
久しぶりの酒、久しぶりの笑顔。
Sは穏やかに酒を酌み交わしていた。
翌朝、Sは姿を消していた。
主任は、奥さんや娘さんと、仲良く平和に暮らしている。
開発部長に就任したYは、そう信じていた。
そして、再び酒を酌み交わす時、俺はこれだけのことをしました、そう言えるようにしたかった。
今も、その時が来ることを信じている。

♪〜
不死鳥よ、翔べ!
―ノイエ・ジール開発秘話―   終

851 :ノイエ:02/05/13 11:17
長くなって、すんません。
誤字、ごめんなさい。
むずかしいもんですね。あらためて、職人さん、すごい!です。
応援、ありがとうございました。横取りしてしまってごめんです。(>>844

852 :通常の名無しさんの3倍:02/05/13 11:33
おっつー
ノイエジールはプラモ以外知らなかったけど
映像作品が見たくなったよ。
こんどみてみるね!

853 :Z開発秘話・作者:02/05/13 20:00
>>851
いえいえ、好きな機体なので書きたいなくらいで、話の筋を考えつかなかったから
書かなかったわけでして・・・。けど、デラーズ・フリートにどうやって渡ったか
とかがうまくかけててよかったです!

854 :通常の名無しさんの3倍:02/05/13 20:17
ノイエいいですね。
「好きな機体の話を書いているんだな」と思える。
要所要所に、ちゃんとクニイアナとクボジュンが入っているし。

855 :通常の名無しさんの3倍:02/05/13 20:50
>>854
たまには、国井さん、久保純の代わりにシャア、アイナ、とかきぼん。(w

856 :通常の名無しさんの3倍:02/05/13 22:20
Aさんがカリウスとかだったら、もっと幅が出て良かったかもなぁと思った。
ガトーのエピソードとか語らせたりして。

857 :通常の名無しさんの3倍:02/05/13 22:25
                 ( ̄ ̄<     / ̄>
                  \  ヽ   / /ソ
        プ ロ ジ ェ ク ト\  ヽ P r o j e c t MS
   ──────────────────────
         技術者たち /|_/ /\engineers
                 |   /   \   丶
                 \/       \__ノ

858 :まんまコピペです:02/05/13 22:27
          r、-,'´ ̄ ̄ ̄`ヽ,          , ‐-、
         ())>、r-‐―==='" `ー-、       ,O),‐-`、
       /|ノ  \ ◎   (O  ヽ     /,ハ ゚  ト,
       /O)    `、 `'、      `ー┬‐┴'-、i、_c‐' |
/     /   <())  〉、 `'ー----、_(Oi-、'-、ーr'_ `、/
      /       ∧_`'ー―---<  _,,_,〉ー`r' 〉'//
     /        /\ ̄ ̄|i´ ̄,ゝ、_____/、゚_く`、/-'/
/   /      ""/\ `'ー-y'´ ̄'y'´,〈/'ェェ'´了j:::::/
    /       /   \/   /ヾ// /`i  〈Z:::/
    /      "/     /〃   /ヾ//、/i>`i-、ノヽ,
   /     ' /    /    / /: /  / |`i  |
    l      /    /    /o.// ./  /| |::|| |
 . |    /    /    /,// /  / | |::::| l
   |    /    /ー--‐ '´// / /  /   ||>'´レ′
  :: |   /    /゚。゚。 ,,イ" / ト、/ /  |
 ::  |  /     〈'て))'´ /  /  〉/ i     |
   |_/       ̄´` /  /  レ' ◯。  |
/  :::     :::    /  /   ノ  /"    |
  :::     :::    /\/   l  ,'    |
 :::    ::       |  /    | |    |
     :::      レ′   |= |  、、  |
          :::    ::  |  `、   |
               :::   ト、_  |   |
              :::    ト、____|_  /
            :::     |    /
/   /         /   `'ー-‐'´

♪〜
不死鳥よ、翔べ!
―ノイエ・ジール開発秘話―   終

859 :通常の名無しさんの3倍:02/05/13 22:33
>>855
現実のプロジェクトXみたいに、その話の時間よりも10〜30年位後の人がいいと思う。

例えば、一年戦争の時代なら、CCAのキャラとか、Vのキャラクター使うとか。
シャクティとウッソとか、クロノクルとカテジナ(壊)とか(w

860 :ノイエ:02/05/13 22:44
>>856
すんません、自分の記憶では、
「ビーム主体の兵装では、あの機体には」
が、カリウス様の最期の言葉です。
なんか、好評なので、すごくうれしいです。

861 :通常の名無しさんの3倍:02/05/13 23:23
好評の要因は、845の
>途中やめがいやで、時間、作りました。
>エンディングまで、行きます。
この信念を一気に貫いたことにあると思うよ。
推敲かさねてじっくり長期間長編も一理あるけど
やはり短期間で情熱を濃密に出したのがいい。

スタートは5/12夕方でしょ?
短期間で情熱のままにグワーッとラストまで突っ走ったネタは、久しぶりだ。
熱いぜ。

862 :通常の名無しさんの3倍:02/05/14 16:35
6(^^)エヘヘ

863 :通常の名無しさんの3倍:02/05/14 19:38
情熱、いいじゃない

864 :通常の名無しさんの3倍:02/05/14 21:52
ア・バオア・クー脱出談やってほしい。コンペ島でも可

865 :通常の名無しさんの3倍:02/05/15 09:25
ノイエを名乗るのは畏れ多いので・・・。
本当に時間が取れなくなりそうですが、
書きたくなったので予告編だけ。
本編は気長にお待ちを。待ちきれない方はどうぞお書き下さい。

生産ラインを守れ!
―たった一小隊の叛乱―

一年戦争最大の激戦が行われた、宇宙要塞ア・バオア・クー。
そこにはジオン最大のゲルググ生産ラインがありました。
要塞司令部が混乱し、陥落が目前に迫る中、小隊指揮官は抗命を決意します。
次回は、ア・バオア・クー守備隊、スネークル小隊の活躍を描きます。

866 :通常の名無しさんの3倍:02/05/15 20:04
さりげなくage

867 :通常の名無しさんの3倍:02/05/15 23:04
開発秘話以外の話では、あの「オデッサ脱出編」という名作があるからなあ・・・

868 :通常の名無しさんの3倍:02/05/16 00:14
>>867 俺もあの話好き

ところでドロスはどうなったんだ、続きキボンヌ
(同じ職人さんだよね?)

869 :ビグザム野郎:02/05/16 03:14
〜宇宙を拓いた男達〜 コロニー建造とボールの誕生〜
=前半のあらずじ=

<参照リンク>
>>704-709

西暦2045年、人類は宇宙への移民を開始する。その遠大な計画と裏で支える技術の
葛藤が、様々なドラマを生み出した。
遅々として進まない作業に、技術者達は宇宙用作業ポッドを開発に移す。
度重なる失敗と、事故による犠牲。コロニー計画は窮地に追い込まれ、残り9ヶ月で
建造しなければならない所まで来ていた。

870 :ビグザム野郎:02/05/16 03:15
作業は再開され、ポッドの開発も同時に夜を徹して行われた。
技術主任Bは宇宙用工作機械メーカーを訪ね、宇宙空間での姿勢制御システムのアイデ
ィアを求めた。工作機械メーカーの設計担当のKという入社間もないが数々の面白いア
イディアを思い付くという若い技術者に会い、なんとか良いアイディアはないものかと
話し合った。すると、数日後、Kは思わぬアイディアを持って来た。彼は突然、机上で
宇宙ゴマを回して、「これで全てが解決するでしょう。」とニヤリと微笑んだ。
『ジャイロ現象』だった。軸となる前後、左右、上下の6箇所を基本に、モーター構造
の回生バッテリーを付けた。モーターを回す事によって軸ができ、地球ゴマの原理で
機体の安定を促す。このシステムは、後のMSに採用されたAMBACの原案であった。
これによって作業用ポッドにおける姿勢制御の問題が解決し、残りの期間をコロニー
建造に費やした。このポッドのおかげで、建造は爆発的なスピードで進み、納期に目処
が立った。

871 :ビグザム野郎:02/05/16 03:15
2045年12月、人類初の宇宙コロニーが完成した。
必要な重力を得る為に自転運動を開始。地球上と同じ重力値になるまで、加速・減速を
くり返した。今まで宙に浮いていたモノが外壁に向かって張り付いた。
大気は地球上と遜色ない微妙な混合比に設定され、土、水、植物等が次々と運び込まれ
た。そして、動物による環境テストが行われた後、記念すべきコロニーへの第一歩をA
が力強く踏みしめた。「何も問題ない環境なのに緊張で倒れてしまうんじゃないかとヒ
ヤヒヤした。」とAは笑いながら戯けてみせた。Aは感動で胸が一杯だった。
Aの首は皮一枚で繋がったばかりか、その後の第3者機関「コロニー公社」の最高責任者
に抜擢された。

872 :ビグザム野郎:02/05/16 03:15
その後、宇宙用ポッドは、その丸い形から『ボール』と呼ばれ、宇宙空間での作業に欠
かせない重要な役割をになう。2015年頃開発された核融合炉の小型高性能化が進められ
太陽電池から常時発電型にマイナーチェンジしたものの、その原形は約1世紀近く変わる
事がなかった。続々と建造されるコロニーに対応する為、年間実に100機以上が生産され
宇宙空間で作業する上でのスタンダードとして定着した。
その後、U.C.0078年、サイド3のジオン共和国のクーデターを発端に起こった1年戦争
の末期、作業用ポッドから兵器への流用が試みられた。無反動砲を装備し中距離支援用の
MAとして戦闘宙域へと配備されたが、作業用ポッドの域を抜け切れないボールは対MS戦
で多くの犠牲者を出し『丸い棺桶』と酷評された。
しかし、この戦争でMSが開発される礎となるノウハウが、このボールには数々あった事
は間違いない。AMBACを始めとした技術の革新が、その後の宇宙世紀を切り拓いた。

873 :ビグザム野郎:02/05/16 03:15
アナハイム・エレクトロニクス会長となったKは、現在は勇退し余生をサイド1で楽しんで
いる。
「当時を知る者は私しかいなくなってしまいましたが、ここに一枚のディスクがあります。
これは、最初の一番地コロニーで一周年記念に式典を開いた時のものです。」
ディスクの中ではAを始めとするコロニー建造とボール開発に関わった人々、そして試作
ボールで命を落とした作業員の遺影を持ったBが写っていた。
一番地コロニーの中央公園の小高く盛り上がった丘のにはスミレが植えられている。
一周年記念として植えられたものである。花言葉は『希望』。
未来への人類の希望の象徴として、いつもこの丘から全宇宙を見下ろしている。

874 :ビグザム野郎:02/05/16 03:16
やっとネットの環境が整ったので、コロニー秘話のつづきをウプさせていただきます。
遅くなって申し訳ないです。

875 :通常の名無しさんの3倍:02/05/16 10:11

       / __}干{____ヽ__
      /_,,===-----===/
   ,r ---| /  \ / ヽ|-- 、
  f/ ̄−|  r ヽ  r ヽ |- ̄ヾ,
  ゝヽ_,ノ| __ヽヒj  ゞソ.__ト、__ノノ
       l //  Y ヽ\ノ
       > 、 __ワ__,.< 他スレで凹んだり、不快な思いをしたみんな
     / | | | |\/| | | |\ ここでマターリしてね。
美愚寒さんありがとね。

876 :ドム開発史/抄:02/05/16 23:07
(エーーックス……)

ツィマッド社が生んだ傑作陸戦用MS―――MS−09通称「ドム」。
その頃、ツィマッドの技術者達は、ドムの完成を目指して最終試作の段階に入っていた。

「このMSは、戦局を一変させる」

従来のMSから大きく飛躍したポテンシャルを持つ機体。技術者達は、ドムが戦場を駆け、ジオンを
勝利に導く様を胸に描き、高揚感に包まれながら最後の調整を続けていた。

そんな中、一人暗く打ち沈み、頭を抱える男の姿があった。
ドムに搭載されるはずの白兵戦用兵器、「ヒートサーベル」の開発主任、Mである。

開発自体は何の問題もなく進行した。MS−06「ザク」に搭載された白兵戦兵器、ヒートホークに
比べ、出力、安定性、保守性、あらゆる面において勝る、完璧な製品であるはずだった。
しかし、実際に試作機にサーベルを搭載してのテストにおいて、あまりにも重大な設計ミスが発覚
したのだ。



そう、それはあまりにも重大で、あまりにも馬鹿げたミスであった。



―――ドムには、ヒートサーベルが、抜けなかったのだ。

877 :ドム開発史/抄:02/05/16 23:08
(オープニングテーマ:「地上の星」 詩/曲 中島みゆき)

風の中の昴 砂の中の銀河
 [完璧なはずの計算]
みんなどこへ行った 見守られることもなく
 [最適なはずの角度]
草原のヴィーナス 街角のペガサス
 [間違っていた基礎データ][存在しない解]
みんなどこへ行った 振り向かれることもなく
 [可動範囲の限界]
地上にある星を 誰も覚えていない
 [固定観念][自らに縛られた技術者達]
人は空ばかり見てる
 [抜けない剣に、意味はあるのでしょうか?]
燕よ 高い空から
 [盲点]
教えてよ 地上の星を
 [何故だ!][何故、誰も気付かなかった]
燕よ 地上の星は
 [あまりにも単純な解決策]
今どこにいるのだろう
 [真っ直ぐ抜く必要なんか][全然無いじゃん・・・・・・]


プロジェクトX 〜技術士官たち〜
  ―― 「角度とか」〜未来技術の生んだ陥穽〜 ――


                         ……スンマソン、もうしません。

878 :通常の名無しさんの3倍:02/05/16 23:11
>>877
ワロタ

879 :通常の名無しさんの3倍:02/05/16 23:25
>877
まあ、たまには、こういうのもあり(w

880 :.:02/05/17 06:30
職人さんノイエジールが出たんで今度はデンドロビウムお願いします。

881 :通常の名無しさんの3倍:02/05/17 07:00
>>877
俺、リアルタイムでレスってたから、激ワロタよ!!

882 :通常の名無しさんの3倍:02/05/17 09:07
ドム・・・オープニングだけで内容が分かる。
簡潔にして過不足なし。すばらしい。

883 :通常の名無しさんの3倍:02/05/17 09:08
職人さん、このドムのオープニングフラッシュ作って!
笑い転げた。死ぬかと思った(><)

884 :通常の名無しさんの3倍:02/05/17 17:39
>抜けない剣に、意味はあるのでしょうか?
ワロタ

885 :通常の名無しさんの3倍:02/05/17 17:52
激ワラ
OPで終わったところが秀逸です。
いい感じに空気が抜けました(w

886 :通常の名無しさんの3倍:02/05/17 18:57
ドム編、ボール編ともによし。
次はなんだべ。

887 :通常の名無しさんの3倍:02/05/17 21:26
>877
グッドジョブ!(w
こういうのもあるんだなと感心しましたよ〜

888 :通常の名無しさんの3倍:02/05/17 22:08
                 ( ̄ ̄<     / ̄>
                  \  ヽ   / /ソ
        プ ロ ジ ェ ク ト\  ヽ P r o j e c t MS
   ──────────────────────
         技術者たち /|_/ /\engineers
                 |   /   \   丶
                 \/       \__ノ

-----------------------------------------------------------------------------
           636 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 01/10/12 01:47

                  馬鹿じゃねえの?
                  未来のロボットがそんな間抜けな設計のわけねえだろ。
                  ちゃんと計算されてる。角度とか。

-------------------------------------------------------------------------------


プロジェクトX 〜技術士官たち〜
  ―― 「角度とか」〜未来技術の生んだ陥穽〜 ――


                         ……スンマソン、もうしません。

889 :  :02/05/17 22:33
ドロスの続きキボーン!あげ

890 :スネークル:02/05/17 22:36
「ア・バオア・クー脱出編」何とか明日書けるかなあ、の旧ノイエです。
ドム、爆笑!
「オデッサ脱出編」は、涙でした。あれと比べられると書けないです・・・。
「デンドロビウム」は、ノイエでも書いた通り、「公式記録抹消」(0083の設定)が、ネックですね。挑戦したいですが。
明日書けなかったら、ごめんなさい!

891 :スネークル(オープニングだけ):02/05/17 22:51
♪〜
遅れて来た名機
ジオンの生命線
生産の鬼
はぐれ者小隊
自殺機など、許さん! いや、やってもらおう
水面下の決意
錯綜する命令 混乱する現場
上には、わからんよ
スネークル! スネークル!
脱出 絶望 そして、
Good Luck・・・

892 :スネークル1:02/05/18 10:11
(エーックス・・・)

宇宙要塞ア・バオア・クー。
「勝利の塔の守護者」の名を冠するこの要塞に、軍需財閥各社から出向した技術者達の一画があった。
「遅れて来た名機」ゲルググ。
連邦の主力モビルスーツ、ジムを圧倒する性能を持つ、一年戦争最強の量産機。戦局の逆転は、このMS抜きにありえなかった。
生産効率を上げるため、軍の指導により各社共同生産が決まり、その場所に、もっとも安全なこの要塞が選ばれた。
安全な、はずだった。

ゲルググ生産主任、T大尉。妥協が嫌いで、生真面目な男。初めての大役に、はりきっていた。毎日生産ラインをチェックし、毎週少しずつ、生産効率を上げた。
「生産の鬼」と呼ばれた。10月に生産を開始してから、ほとんど寝ていなかった。
オデッサ陥落のニュースにも、資源割り当てに減少がないかどうかを確かめるだけだった。

ゲルググ生産設備警備部隊、スネークル小隊。技術者達から「お飾り部隊」と呼ばれる、高機動ザク3機の小隊だった。
小隊長のW中尉は、座学をまるでする気がなく、士官学校を退学させられた札付きの男。不思議なカンで、手柄をあげてきた。
パイロットのGとIは、しらふの時はおとなしかった。2人とも、飲むのが趣味だった。
誰も、彼らには期待していなかった。

893 :ス2(夜まで中断、すんません):02/05/18 10:40
ソロモン陥落。だが、テスト中のゲルググを強引に奪い取ったエースパイロットの活躍で連邦の艦多数を撃沈。
その報に、技術者達は、歓声を上げた。
「なあ相棒、こいつら、アタマおかしくないか?」Iが、酒臭い息でGに言った。
「今ごろ気付いたのか?」Gは手にした小ビンを、一気にあおった。
「こんなところで、飲むな!」いきなりTが駆け寄り、平手打ちを食わせようとした。
空を切った。
「ふーん。やっぱりなあ」Iは何もなかったように歩き出した。
「何が、やっぱりだ?」Gはもう一度あおって、ビンをポケットにしまい、歩き出した。
「いや、なんとなくさ。じゃあな」Iは、あくびをしながら自室に戻った。
よくある光景だった。

894 :通常の名無しさんの3倍:02/05/18 12:11
530氏、ケンプファー続き待ってるよー

895 :スネークル3:02/05/18 18:35
生産現場は、殺人的な忙しさになっていた。
Tは、司令部付参謀のM少佐に呼び出しを受けた。いやな感じがした。員数合わせのM。無茶で、非情な男だった。学徒兵の大量採用計画を発案し、その責任者になっていた。
「完成したばかりの機体に、調整なしで素人パイロットを乗せる? 正気で言ってるのか!」Tは、激怒した。完成した機体は、最低でも2,3日の調整が必要だった。
「最低限、アンバックの調整をしないと、着艦すらできないんだぞ!」Mは、薄笑いを浮かべたままだった。
「発艦ができればいい。どのみち、学徒兵たちは、アンバックの訓練を受けていない」Tは、平手打ちを食わせた。Mは、薄笑いのまま、メガネのずれを直した。
「要塞周辺の移動砲台になってくれればいい。まぐれ当たりだって、あるだろうし」
「自殺機など、許さん!」
「いや、やってもらおう」
結局、階級の違いには逆らえなかった。Tは、肩を落として自室に戻った。ソロモンを落とした連中が、すぐそこまで来ているんだ。Tは、確信した。
翌日から、あどけない顔の少年たちが機体を受け取りに来た。
「壊すなよ!」無理に笑顔を作るTの顔は、やつれていた。
レビル将軍率いる連邦の大艦隊が来るという噂は、一撃で敵を壊滅させる究極の新兵器の噂にかき消された。
新型機長期運用試験のためという名目で、Tから発注を受けた備品課長は、少し首をかしげた。
大量の輸送用コンテナ、水と食料、2隻の補給艦。だが、Tに対しては、最大限の便宜を図るよう、命令が出ていた。まあいいか、補給艦なんか、どのみち役に立たないんだし。
生産現場は、Tの命令で、3交代24時間稼動態勢になった。Tの子飼いの部下だけが、ぶっ通しで生産ラインの間引き作業を行なっていた。極秘の新兵器を秘密の場所で開発するらしい。そんな噂が、流れた。
生産ノルマは日に日にきつくなり、エースパイロットへのカスタム機製作など、様々な命令が場当たり的に下された。Tは、間引きされた生産ラインと人員で、ノルマを達成していった。必死だった。

896 :スネークル4:02/05/18 18:57
その日、ギレン総帥の演説が流れた。敵の半数以上が壊滅だって? コロニーレーザーなんて、可能なのか? 技術者たちのひそひそ話が、耳に入った。
「敢えて言おう、カスであると!」嘘だ。Tは敗北を確信した。やがて、ミサイル一斉発射の震動が、要塞を揺るがせた。
Tは、補給艦の出動を要請した。間に合うだろうか?
「今、それどころじゃないよ! なんとかするけど、あてにしないでくれよ」そっけない言葉が、返ってきた。
Tは司令部命令として、疎開の準備を始めさせた。皆、だらだらと支度をした。危機感など、まるでなかった。
早く来てくれ。Tは、泣き出したいほどの焦りを感じていた。

897 :スネークル:02/05/18 21:37
ベイに補給艦がついたという知らせが、ようやく来た。
Tが技術者達を向かわせようとした時、
「どちらへおでかけかな?」M少佐が、2人のMPを連れて、出口に立っていた。
「敵前逃亡は銃殺。裁判は不要だ」MP達が銃を構えた。Tは、目をつむった。銃声。
狐につままれたような面持ちで、Tは目を開いた。MP達が、倒れていた。
「大人しくしてないと、ホントに殺すぞ」Iが銃を構えたまま、言った。
Gは、銃を持ったまま、酒をあおった。
「T大尉、上には、わからんよ。現場の苦悩なんてのは」W中尉は、Mのところへ行くと、短銃をMの頭につけた。
「貴様、叛乱するつもりか!」Mの精一杯の虚勢に、Wはあくびで答えた。
「そのつもりだ。こんな害虫なら、駆除してかまわんだろ?」
「いや、殺さないでくれ」Tの言葉にWは笑った。
「おやさしいこった。まあいい。おいG、こいつら縛っとけ。Iはザクで、コンテナ運べ」
「隊長、俺の機体はバズより重い物は持ったことないんですぜ」
「つべこべ言うな」Wのハンディトーキーが鳴った。
「スネークル小隊、状況を知らせよ」
「わが小隊は、優勢なる敵軍と遭遇、ザク3機をもって、突撃を敢行せんとす。もとより生還は期せず。ジオン公国に栄光あれ」
「スネークル! スネークル!」Wはトーキーを放り投げると、短銃で撃った。命中した。
「相変わらず、隊長のジョークは笑えねえや」Gがあきれて言った。

898 :スネークル6:02/05/18 22:18
やってきた補給艦はパプア1隻だけだった。足の遅い定員オーバーの旧式補給艦。
敵の攻撃はますます激しさを増していた。Tは神に祈りたくなった。
「おい」Wが何かを放ってよこした。コインだった。
「それは幸運のお守りだ、それを持っている間、戦友はけが一つしなかった。俺もな」
「中尉」
「ザクで先導する。全速で逃げ出せ。何とかなりそうな気がする。こんな時は、大丈夫だ。きっと」
幸い、脱出直後の敵の砲火は薄かった。だが、
「サラミス、接近!」
「待ち伏せをかける。敵の砲塔がこちらへ動き始めたら、急接近してブリッジをつぶせ。3機がかりなら、なんとかなる。無駄死にはしない」
「相変わらず、笑えねえジョークだな」
「何か言ったか」
「いえ!了解であります」
Tは遠ざかっていくザクを見つめていた。
「小隊長機より、発光信号です。・・・・Good Luck」
Tは、コインを握りしめ、もう片方の手で敬礼した。
「隊長、サラミス、変針! 反転します!」
「よし、逃げるぞ」
サラミスは、要塞から急発進してきたザンジバルに狙いを変えた。ザンジバルの撃沈で、要塞の表面が見えなくなった。
Tは、生き延びることができた。

899 :スネークル(エンディング):02/05/18 22:30
♪〜
Tは、戦後、中立の救助組織を設立した。それは、かつての地球で、赤十字が行なっていた活動だった。
中尉にもらったコインを返したかった。御礼を言いたかった。
その代わりの活動だった。
コインは返せただろうか。組織で救助をするたび、Tは心の中で中尉に語りかけている。

♪〜
生産ラインを守れ!
―たった一小隊の叛乱―        終

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(クニイ)Tさん、お疲れ様でした。
(T)いえ、結局、中尉には何もお返しできなかったですから。せめて中尉のことだけは、語り残したいと思いまして、それだけなんです。
(クボジュン)は? あ、あの、ディレクターから、Tさんにお電話だそうで、Wと名乗っておられるとか。
(T)中尉!中尉なのか!
(W)あのコインはなあ、戦友の形見でもなんでもない。ただの気休めだ。それを言いたかっただけだ。じゃあな。
(T)中尉!
相変わらず、ジョークの笑えない男だった。

900 :げんき:02/05/18 22:41
ここで会ったが900レス目ってね!

901 :勝手に続き書いたヤツ:02/05/18 22:54
900・・何もかも、皆、なつかしい・・・
って、それは作品が違うやろ!

902 :通常の名無しさんの3倍:02/05/19 01:44
キタイ揚げ

903 :通常の名無しさんの3倍:02/05/19 01:44
初めてですが
バーミンガム書いても良いですか?

904 :ナイコンさん:02/05/19 05:11
このスレ最高です…数時間前に見つけて、読むの止められずに徹夜でここまで読んだYO!

905 :通常の名無しさんの3倍:02/05/19 16:39
Z開発秘話に出てきたテストパイロットのK中尉ですが
あの一目見てMSのコンセプトを見抜いた眼力と
テストパイロットとしての腕の良さからコウ・ウラキ中尉と
オーバーラップするのですが…

906 :通常の名無しさんの3倍:02/05/19 17:53
>>877
検索してやっと意味がわかったよ。
いい仕事してるね。角度とか。

907 :バーミンガム:02/05/19 21:54
(エーーックス……)

連邦宇宙軍正式採用戦艦マゼラン
二連装メガ粒子砲7門という大火力を持った当時最強の戦艦、だった。

「この艦に勝てるものは存在しない」

従来の艦艇の倍近い火力を持った戦艦を前に誰もがそう思っていた。
                                        
だが、最初の戦闘で期待は絶望に変わった。
        
ジオン独立戦争、後に一年戦争と呼ばれる戦いである。
MS、鋼の巨人達の前に既存の艦艇は為す術を持たなかった。

宇宙で、地上で、連邦軍は敗走を続けた。

戦局の転換にはMSの力が必要だった。
戦艦は、もはやMSの運搬船と化していた

だが諦めていない、いや、諦めきれない男達がいた。

908 :バーミンガム:02/05/19 21:55
(オープニングテーマ:「地上の星」 詩/曲 中島みゆき)

風の中の昴 砂の中の銀河
 [ルウムでの大敗]
みんなどこへ行った 見守られることもなく
 [MSの台頭]
草原のヴィーナス 街角のペガサス
 [大艦巨砲主義の黄昏][過去の栄光]
みんなどこへ行った 振り向かれることもなく
 [予算削減]
地上にある星を誰も覚えていない 人は空ばかり見てる
 [再設計][技術者の意地]
燕よ 高い空から
 [最高の舞台]
教えてよ 地上の星を
 [強襲揚陸艦との比較][必要能力の差]
燕よ 地上の星は
 [最新技術の導入]
今どこにいるのだろう
 [消えた記録][次世代への移行]

プロジェクトX 〜技術士官たち〜
  ―― 「あの夢をもう一度」〜最後の戦艦〜 ――

909 :バーミンガム:02/05/19 21:57
連邦軍第4開発局主任N、マゼラン開発の総責任者。
完全に技術畑の人間であり、自分の作ったものには絶対の自信を持っていた。

しかし、ルウムでの大敗がNのプライドを打ち砕いていた。
その後の状況も悲惨だった。
若いスタッフは全員MS開発部へと転属していった。
N達に回ってきた仕事は、マゼラン級及びサラミス級の搭載能力強化改造の企画書製作のみだった。
いくつもの企画書を提出したが全てこの一言の元に切り捨てられた。
「MSの開発を最優先とするため判断保留」

さらにN達に追い討ちをかける事態が発生した。
MS運用母艦となると噂されるペガサス級強襲揚陸艦の開発が第5局に決定したというのだ。

それから数ヵ月後連邦軍にもMSが誕生した。
戦艦に搭載されていた物よりもはるかに小型化されたメガ粒子砲を持っていた。
しかも出力はあまり変わらなかった。
見るもの全てがが驚愕した。
だが、Nたちの焦燥感は増すばかりだった。
このままでは第4局自体が解体されるかもしれない。

事実、第4局に残っているのはマゼランを開発したときのスタッフだけだった。
全員が若いとはいえなかった。予算も大幅に削減された。
だが、腕は鈍ってはいなかった。いや、むしろ時間があった分だけ新技術を理解することが出来た。
Nは言った。
「まだ可能性はある。それまでに、出来ることをやり尽くしておこうじゃないか」
だが、N自身この言葉を信じきれなかった。

910 :バーミンガム:02/05/19 21:58
久保「今回はバーミンガム級主力戦艦の設画担当だったOさんにお越しいただいてます。
   この当時の境遇はどんなものでしたか?」

O 「酷いものでしたね。窓際族、いやリストラ寸前といったほうが良いかも知れません
   いつ全員に整備班に転向の届が来てもおかしくない状況でした」

松平「それでも皆さんは研鑚を続けられたと聞きますがその熱意はどこから出ていたのですか?」

O 「今やめたら終わる、というのが全員の心境でした。
   このままで終わらさられるのだけは避けたかったですから
   まあ、それだけではなく次々と新技術が出てきていた時期ですから
   技術者として見ているだけというのは耐えられなかったんですよ」

松平「成る程。この技術を使ったものを作りたい、と」

O 「ええ、MSに対抗できるだけの物を作れるんじゃないかと思いましたね」

久保「その後第4局はどう言った経緯を辿りバーミンガム級の開発に携わることになったのでしょうか?続きをご覧下さい」

911 :バーミンガム:02/05/19 21:59
戦争は終わった。
終戦から一年が過ぎていた。
彼らに回ってきた仕事は、マゼラン級戦艦の改装のみだった。
新技術の導入など出来なかった。
予算最低の上に時間最優先。機動力を少し上げるのが精一杯だった。

これではだめだ。皆がそう思っていた。
そんな時、一つの報告が入った。
「1週間後グリーン・ワイアット中将による視察を実施する」
誰もが思った。
解散命令だ。
もはや、第4局に存在意義は残されてはいなかった。
大艦巨砲主義はMSの機動運用により粉砕され、第4局はMSの開発に一切かかわってはいなかった。

しかし、現実は彼らの予想を大きく越えていた。

グリーン・ワイアットはいくつかの計画書を持ってきた。
「観艦式」
「時期主力戦艦構想」
「ガンダム開発計画」
全てがAAAの機密だった。

息を呑むNたちを見渡し、
ワイアットは叫んだ。

912 :バーミンガム:02/05/19 22:00
諸君 私は艦艇が好きだ
 諸君 私は艦艇が好きだ
 諸君 私は艦艇が大好きだ

 殲滅戦が好きだ 電撃戦が好きだ 打撃戦が好きだ 防衛戦が好きだ
 包囲戦が好きだ 突破戦が好きだ 退却戦が好きだ 掃討戦が好きだ 撤退戦が好きだ
 平原でコロニーで宇宙でジャングルで凍土で砂漠で海上で空中で海中で湿原で
 宇宙世紀で行われたありとあらゆる艦隊戦が大好きだ
 砲口を並べたメガ粒子砲の一斉攻撃が轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ
 自軍深くに迷い込んだジッコが効力射でばらばらになった時など心がおどる
 連邦兵の操るペガサスのミサイルが敵のグフを撃破するのが好きだ
 悲鳴を上げて燃えさかるギャロップから飛び出してきたドムをビックトレーで引き倒した時など胸がすくような気持ちだった
 砲塔をそろえたサラミスの艦隊がムサイの戦列を蹂躙するのが好きだ
 恐慌状態の新兵が既に機能停止したチベを何度も何度も射撃している様など 感動すら覚える
 敗北主義のザクを小惑星帯に吊るし上げていく様などはもうたまらない
 泣き叫ぶゲルググ達が 私の振り下ろした手の平とともに金切り声を上げるレーザー砲にばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ
 哀れな抵抗者達が旧式化したザクTで健気にも立ち上がってきたのをマゼランのメガ粒子砲が戦域ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える
 ジオンのMS部隊に滅茶苦茶にされるのが好きだ
 必死に守るはずだったコロニーが蹂躙されG3を注入され落とされていく様は とてもとても悲しいものだ
 ジオンのMSに翻弄されて殲滅されるのが好きだ
 ルウムで大敗を喫し、MSに予算を取られたのは屈辱の極みだ

 諸君 私は艦艇を 地獄の悪魔の様な艦艇を望んでいる
 諸君 私に付き従う連邦技術仕官諸君 君達は一体何を望んでいる?
 更なる艦艇を望むか? 情け容赦のない鬼の様な艦艇を望むか?
 鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な艦艇を望むか?

913 :バーミンガム:02/05/19 22:01
艦艇!!艦艇!!艦艇!!
 よろしい ならば艦艇だ
 我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
 だが、この暗い闇の底で2年もの間堪え続けて来た我々にただの艦艇ではもはや足りない!!

 新型を!! 一心不乱に作られた戦艦を!!

 我らはわずかに一開発部、MSに負けた敗残兵に過ぎない
 だが諸君は一騎当千のベテランスタッフだと私は確信している
 ならば我らは諸君と私で総人員100万と1人の技術者となる
 我々を忘却の彼方へと追いやり、胡座をかいている連中を叩き起こそう
 髪の毛をつかんで引きずり下ろし、眼を開けさせ思い出させよう
 連中に恐怖の味を思い出させてやる
 連中に我々のエンジンの音を思い出させてやる
 天と地とのはざまには奴らの哲学では思いもよらぬ事がある事を思い出させてやる
 最新式の戦艦で世界を燃やし尽くしてやる

 全プロジェクト発動開始 旗艦バーミンガム作製計画
 始動!!全資金 全制約解除
 「本プロジェクトクト総責任者より 前艦艇開発スタッフへ」
 目標最新式戦艦バーミンガム!!
 第弐次ビンソン計画 状況を開始せよ

 やるぞ 諸君 

914 :バーミンガム:02/05/19 22:01
その日から第4局の明かりが消えることはなかった。
条件は唯一つ、観艦式に間に合うように最強の戦艦を作成すること。
期限は二年。十分とはいえないが、出来ない時間ではなかった。
さらに、Nにはもとから目をつけていた設計図があった。
「MA−05 ビグロ」
大火力と高機動力を持って連邦軍を苦しめたジオン宇宙用MA。
基本は決まった。大火力に高機動性。
だが、それでも問題が続発するのは避けられなかった。

メガ粒子砲設計担当であったPは悩んでいた。
エネルギーCAP技術を戦艦搭載のメガ粒子砲に利用する。
小型化を目指した技術を大型化する。
それ自体は支障なく済んだ。
テスト射撃では従来のメガ粒子砲の10倍以上の出力を叩き出した。
しかし、出力が足りなかった。
搭載予定のジェネレーターでは二門程度の運用が精一杯だった。
いかに強力とはいえこれでは数が足りない。
Pは苦悩していた。

同じころ、メインフレーム設計担当のQも悩んでいた。
防御能力強化のため各ブロックの独立化を進めることは決まっていたがジェネレーターからの配線がそれを不可能にするまでに複雑化していた。

915 :バーミンガム:02/05/19 22:02
更には、装甲材質担当のRも壁に直面していた。
予定の防御力に達しない。
Iフィールド搭載が可能ならば装甲は対実弾兵装のみでよかったのだが、長時間戦闘空域にとどまることが要求される戦闘旗艦にエネルギーをバカ食いするIフィールド搭載は不可能だった。
ルナチタニウム合金製の装甲案も浮上したがあまりの量に生産性の低さかがついてこなかった。
結果、チタンセラミック複合材の装甲にビームコートを施したものを何重にも重ね、さらにチョバムアーマーを装着させることで防御力の強化を図った。
しかし、重すぎた。

最後に必要なのは強襲揚陸艦との差別化だった。
ホワイトベースが驚異的な戦果を上げたことで強襲揚陸艦自体の評価も高まっていた。
同じ設計思想では実績に負ける。
そう判断したNは思い切った決断を下した。
「搭載能力は必要ない」
艦隊旗艦として運用することが決まっているバーミンガムには必ずMS搭載可能な戦闘艦が随伴する。必要なのはむしろ高速で状況が変化するMS戦へ適応した情報処理能力を持った大型コンピューターとそれを守りきれるだけの装甲である。
そう判断したNは搭載能力の削減を実行した。

MS搭載スペースが空いたことにより全ての問題は解決した。
メガ粒子砲一門に付き一つの直結ジェネレータが配備された。
メガ粒子砲が中央ジェネレーターから切り離されたことによりブロックの独立化も可能になった。
余ったスペースに推進剤を搭載し、バーニアを追加することにより機動性の低下も補えた。
最強の戦闘艦の完成だった。

916 :バーミンガム:02/05/19 22:03
久保「このMS搭載能力の廃止について当時はどのようにお考えでしたか?」

O 「びっくりしましたね。僕達は全員戦闘母艦にするものだと思っていましたから。
   反論する人も多かったですね」

松平「いきなりの情報戦艦への変更は戸惑いも在ったのでは?」

O 「ええ、『時代に逆行している』というグループと
   『これからはこういう船が必要だ』というグループの2つに分かれて
   いましたね。」

松平「結局はMS搭載能力の廃止は決定したわけですが決め手になったのはなんだったんですか?」

O 「結局はNさんの存在と、それぞれの分野での技術的問題ですね。
   あの時は後少し自由に出来る部分があれば・・・、
   というようなことが多かったんです」

久保「その後完成したバーミンガムと第4局はどういう運命をたどったのでしょうか
   それでは、エンディングです」

917 :バーミンガム:02/05/19 22:04
Nには自信があった。
これならば「ガンダム開発計画」のMSにも負けることはない。
主兵装は通常の10倍以上の出力を持つメガ粒子砲11門
平均装甲圧90cm
対空レーザー機銃30門
最大加速7G
もはや大型のMAと言っても過言ではなかった。
シミュレーションでは大気圏降下コースに入ったコロニーを迎撃することに成功した。

製作にはコンペイトウのグワジン級ドックが使われた。
大型過ぎて連邦の設備では作れなかった。

進宙式の日Nは泣いた。
もはや用無しになりかかっていた自分達がここまでの物を作れたという事実。
いつか役に立つ日が来る。
絶望の中、自分にそう言い聞かせて培ってきた技術の集大成だった。

918 :バーミンガム:02/05/19 22:05
だが、
観艦式、その晴れ舞台がバーミンガムの墓場となった。
アナベル・ガトーにより奪われた試作2号機の強襲。
戦略級核弾頭Mk82の前には自慢の装甲も物の役には立たなかった。

その後、コロニーが落ちた。
バーミンガムがあれば阻止できたかもしれなかった。

もはや、Nには気力は残されていなかった。
だが、運命はNに留まることをゆるさなかった。
命令が届いた。
「第4局はグリプスに移転、人員変更はなし」
Nはティターンズに参加した。
バーミンガムを沈められたことがNの心に暗い影を落としていた。

3年後
ティターンズ旗艦ドゴスギアが進宙。
黒い軍服に身を包んだNの姿がそこにはあった。

―― 「あの夢をもう一度」〜最後の戦艦〜 ――

 〜〜 終 〜〜

919 :バーミンガム:02/05/19 22:08
設定間違いについてはご容赦ください。
バーミンガムの資料って少ない・・・

920 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/19 22:29
912,913
激藁

921 :通常の名無しさんの3倍:02/05/19 23:01
そろそろ次スレどうしますか?

922 :通常の名無しさんの3倍:02/05/19 23:24
>>921
このスレ荒れてないし970あたりで決めれば?

しかし、面白いね。

923 :Z開発秘話・作者:02/05/20 01:01
>>905
特に意識してませんでしたけど、そういえばそうですね・・・。

>>919
前からちょっと書こうと思ってた、「ドゴス・ギア」の話と偶然にも重なるところ
が結構あったので、続きみたいにして書いていいですか?まあ、書き始めるのはも
うちょっと先になりそうですけど・・・。

924 :バーミンガム:02/05/20 07:48
>>923
どうぞどうぞ
元々バーミンガムとドゴス・ギアの外見が似ているところから思いついたものですから

925 :ノイ・スネ:02/05/20 09:03
912・913爆笑でした〜
まじめな話の中にあるのがすばらしいです。

926 :通常の名無しさんの3倍:02/05/20 12:00
すげー!
ココ面白いからいつも見てたけど、気が付いたら
いつの間にかこんなにスレ伸びてたんだね。
ココの職人さん達最高!
今度はGPシリーズのガンダム(デンドロ含む)を書いて!

927 :ビグザム野郎:02/05/20 12:11
>926
うーん、サイサリスは書きたいんですけどね。(藁
かなりドロドロした内容で・・・。(苦笑

928 :ドップ開発史:02/05/20 18:42
そろそろスレが限界だなぁ。
長篇は書き込め無さそうだ。

929 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/20 19:40
950超えたら新スレ逝きます

930 :通常の名無しさんの3倍:02/05/20 20:42
>>928
アイナ信者のブリッジオナネタだけは
かんべんな(w

931 :バーミンガム:02/05/20 22:06
>>927
GPシリーズは皆書きたそうですね(そういう私も・・・
でも設定があまりに難しいので皆書けないという・・・
酷い機体だ(藁

どなたか腕に自身のある方、この素材料理してみませんか?
(私では無理っぽい(汗

932 :通常の名無しさんの3倍:02/05/20 22:25
つーか、GPシリーズで書くとなれば、ぶっちゃけた話
「ニナ・パープルトンでプロジェクトX」って事だし・・・

ニナの苦労話を書きたいと言うつわものがいるのかどうかが問題だな。

933 :通常の名無しさんの3倍:02/05/20 22:38
>>932
ニナはソフト屋で今回はハード屋の方を描く、って形にすれば、ニナは最低限の登場で済むよ

934 :ノイ・スネ:02/05/20 22:41
0083オタの自分でも、ニナはどうも・・・(佐久間レイ様!ごめんなさい!)
吉野ヶ里の話も元ネタであったことだし、「ガンダム開発計画発掘作戦」
書いてみようかな。(抹消されたはずの記録が一般に流布してるという前提にできるように)
3日以内に書きますので、GPライターの皆様、御準備を!
自分はその後は、ノイエン・ビッター関連を書きたいので、お気兼ねなく、全機お書きくださいませ。

935 :通常の名無しさんの3倍:02/05/20 23:05
何時の間にかバーミンガムが終わってた。
所であの演説流行るの?

936 :935:02/05/20 23:22
誤      正
流行るの?  流行ってるの?   ||     ⊂⊃
   ||    ∧ ∧    
   ||    (  ⌒ ヽ   逝ってきます・・・・
 ∧||∧   ∪  ノ   
(  ⌒ ヽ 彡  V
 ∪  ノ  フワーリ
  ∪∪
 

937 :F:02/05/21 04:52
風の中の昴


938 :バーミンガム:02/05/21 08:20
>>935
ヘルシングを読みませウ

939 :通常の名無しさんの3倍:02/05/21 10:34
自分は読むだけなので申し訳無いですけど、
職人の皆さん、期待しています。

940 :通常の名無しさんの3倍:02/05/22 00:59
保全age

941 :通常の名無しさんの3倍:02/05/22 03:51
新スレの季節
いや〜息の長いスレだ

942 :通常の名無しさんの3倍:02/05/22 04:14
とうきょうドームのはなしおもろかった

943 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/22 16:52
新スレです
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/shar/1011186496/l50

944 : :02/05/22 17:14
こっちがほんもの
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/shar/1022053855/l50
プロジェクトX〜技術士官達〜 現在21:35分

945 :通常の名無しさんの3倍:02/05/26 13:56
まったく、F91の開発秘話はどうなっちまったんだよ

946 :530:02/05/26 18:25
ケンプファー開発記 悪魔に逆らったエンジニア 第四話

「俺のケンプファーを特攻機にはさせない」
H氏を支えたのはこの一念だった。上層部は特攻機としての闘士を望んでいるのだろう
が、H氏はそれを裏切るつもりだった。特攻機の枠に収まりきらない高性能機を完成
させれば、それは特攻機以外の使い方がなされるはずだ。そして、それを完成させる
ことが出来るのは自分しかいない。もし他の技術者に開発を任せれば自分のように
足掻くことはせず、特攻機ぐらいにしか使い道のない機体を作ってしまうだろう。
上司はそう考えて自分に開発を任せたのだと彼は理解していた。

「特攻機にさせないためには、突入能力以外の面でも高性能機でなくてはならない。
 そして、パイロットが生還できる機体でなくてはならない」
この目標を自分に課し、H氏は闘士の完成型を模索し始めた。

947 :530:02/05/26 18:31
闘士の問題点は何よりもエンジンのパワー不足にあった。稼動時間の短さも装甲の
薄さもすべてこれに起因していた。闘士の機体各所に配された大推力バーニアが、
その作動と冷却に大量のエネルギーを必要としたためである。だがギャンのエンジン
を載せることが出来るのなら、ある程度解決への道は見えているのではないか。
H氏はそう期待したが望みはすぐに打ち砕かれた。

ギャンのエンジンはビームサーベルの使用に耐えうる出力を持ち、そして常に
ビームサーベルを抜刀した状態を保ちながら運動性能を確保するという白兵戦型MSの
要求を満たす性能を有していた。安定性に優れ、粘り強い特性を持っていた。だが、
それでも闘士を通常の使用に耐え得るMSとして仕上げるにはパワーが足りなかった。

「ドムとは言わずともせめてザク程度の装甲は載せたい」
H氏のそんな望みは果たせそうもなかった。装甲を増やせば機動性と稼動時間が
損なわれる。そして機動性を優先すれば他の二つが。三つをバランスよくまとめ
ようとすれば、全てにおいて中途半端な性能しか望めない。どれかを秤に掛けな
くてはならなかった。

948 :530:02/05/26 18:33
「相手にとって、どんなMSに突入されるのが厄介なのか」
H氏はこの視点に立って考えた。自分が作ろうとしているのは敵陣に飛び込む強襲型
MSだ。敵が一番手を焼くのはどんな機体か。

闘士をベースに仕上げるのなら方向性は決まっている。圧倒的な機動性で敵を翻弄し、
捕捉さえ困難な機体。それに大火力を搭載する。攻撃を最大の防御とし、殺られる
前に殺る、敵に回すことが恐怖と思える程の機体。

「これで行くしかない」
機動性を最優先、これまでにない高機動かつ大火力のMSとして闘士を完成へ導く。
敵を翻弄する高い機動性こそがパイロットを守る盾となる。装甲ではなく高性能が
パイロットを守る。

「だが本当に俺は間違っていないか」
疑問はあった。しかしH氏に迷う時間は残されていなかった。

「これで行くしかないんだ」

949 :530:02/05/26 18:38
第四話でした。新スレ立ってるけど、この話の続きはここで進めようと思います。
ケンプ編を書き終えたら新スレに参戦しますんで。

950 :通常の名無しさんの3倍:02/05/26 23:25
>>530
期待してます。
旧板もまめにチェックしますね。

951 :(^^)エヘヘ:02/05/27 07:50
age

952 :530:02/05/28 20:44
ケンプファー開発記 悪魔に逆らったエンジニア 第五話

方向性は決まった。だが道のりは険しかった。機動性を優先とは言っても突入、離脱
に必要な稼動時間とエンジンの余力は確保されなくてはならない。その上での機動性
優先である。

「この程度か…」
一回目の設計でシミュレーションを行ったH氏は重くつぶやいていた。旧ザク以下の
装甲に継戦時間の短縮。それでもイメージする機動性には達しない。エンジンのパワー
が足りない。

無茶をするしかなかった。

装甲を削った。突入した敵陣で集中砲火を浴びれば多少の装甲など無意味だ。攻撃を
かわしきる機動性が必要なんだ。そう自分に言い聞かせた。そして装甲の薄さを補う
ために曲面装甲を採用した。僅かでも耐弾性を向上させるための、悲しいこだわりだった。

継戦時間を削った。突入、離脱間の継戦時間は武器をすべて撃ち尽くすのに必要な
時間だけでいい。二十分。この二十分間に性能を凝縮する。

エンジンにチューニングを施した。安定性を犠牲にして瞬発力を引き出した。

それでもH氏の求める性能には届かなかった。

953 :530:02/05/28 20:45
「こんなものは特攻機にしか使えん」
暗い水の底で、水面がどこにあるのか解らないままに必死で水を掻いているような
気持ちだった。

「ゲルググのエンジンなら…」
思わずつぶやいていた。だが秘匿された開発計画に他社のエンジンを望めるわけが
なかった。そしてこれは逃げの発想だった。

「ゲルググのエンジンが欲しい」
問題に向き合おうとする度に、この考えが頭を支配した。行き詰まった。

954 :530:02/05/28 20:48
思わぬ場所から援軍が現れた。フラナガン機関に所属するジオン公国直属の技術士官
I氏が、H氏のもとへ派遣されたのである。

I氏はフラナガン機関において、新型OS・EXAMを搭載する機体を作るために
イフリートの改良実験を行っていた。イフリートのエンジンはビーム兵器の使用に
耐える出力を持たない。その低出力なエンジンで、I氏はEXAMの要求する高い
機動性の実現に成功していた。それを聞き付けたH氏の上司が、突撃機動軍上層部
を通じて派遣を要請したのだった。

「素晴らしい」
H氏のバーニアによる機体制御理論を読み終えたI氏の一言だった。
「これは今後の高機動型MS開発の礎となり得る研究ですよ」
H氏は呆然としていた。闘士の開発データは、使い物にならない、無駄な失敗作だと
散々にこき下ろされてきた。そして失敗作だからこそ特攻機に選ばれた。それをI氏は
誉めた。信じられない思いだった。

955 :530:02/05/28 20:50
「しかしこれは」
I氏は続けて言った。
「数年後に実用化されるべきアイデアではないでしょうか。今のMS技術では無理が
 あり過ぎる。この理論を完全に形にしたMSを実現出来るのは、少なくとも三年は
 後になるでしょう」

I氏はジオン公国直属の技術者だった。エンジニアとしては国内で最高のステータス
を持つエリートである。さらにMS開発の黎明期から研究に携わって来たベテランで
ある。そんな彼の言葉には説得力があった。

「それでも今やらなくてはならないのです。ケンプファーに最高の機動性を与えなく
 てはならないのです。でないと」
ケンプファーは特攻機になってしまう。この一言を飲み込んだ。I氏はケンプファー
が特攻機として開発を望まれていることを知らない。またそれを知れば、開発に手を
借そうとはしないだろう。

「どうか、力を貸してください」
I氏は笑った。
「そのために私は来たのです」

956 :530:02/05/28 20:56
第五話でした。稼動時間二十分というのは根拠ないです。MSの稼動時間って
正直見当もつきません。第二次大戦の頃、ドイツの戦闘機はロンドン上空まで
到達しても二十分程度しか戦えず、パイロットが困っていた、というのを読ん
だことがあります。二十分という数字はそこから取りました。

957 :通常の名無しさんの3倍:02/05/29 01:54
イイ!!

958 :通常の名無しさんの3倍:02/05/29 07:15
ケンプファーいいっす!
稼働時間、ホントに資料ない…
とはいえ、MSは半永久機関ともいえる核融合炉をつかってるから、(出力はともかく)稼働時間の短さはスラスターの燃料に由来するんじゃないかな。(いろんなところで誤解されてる気がするけど)

もっと詳しい人いたらツッコミヨロシク。

959 :通常の名無しさんの3倍:02/05/29 08:17
ZZが20分そこそこだったってのは、
なんかの本に書いてあったな。

960 :通常の名無しさんの3倍:02/05/29 18:38
ttp://isweb26.infoseek.co.jp/play/kacchi91/ZZron.htm
参考までにZZの戦闘稼働時間にふれたページ。
ZZも乗り手によっては突貫・殲滅・救助待ち、な機体だったのか…

961 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 17:36
バイアランはどうなったですか?(泣

962 :530:02/06/01 20:58
ケンプファー開発記 悪魔に逆らったエンジニア 第六話

「三年待たなくては現れないはずのMSを現在に送り出す。いいじゃないですか」

共同作業がスタートした。I氏はケンプファーが無茶な機体であることを承知の上で、
H氏のサポートに徹した。方向性に口を挟むようなことは一切しなかった。飽くまでも
サポート。これが彼の姿勢だった。

I氏はオリジナルの機体設計よりも、改良にその手腕を発揮する技術者だった。
改良の鬼。そんな徒名を持っていた。彼はベテラン技術者の視線でケンプファーの
設計をどこまでも丁寧に見直し、さらにイフリートの改良で培った新技術を持ち込んだ。

EXAMの要求に応えるためにイフリートの性能を極限まで引き出し、オーバー
ヒートと戦いながらその性能を僅かでも持続させようとしたI氏。限られた時間の中
にケンプファーの性能を凝縮しようとしたH氏。両者の思考が噛み合った時、道は
開けていた。

さらに良い知らせがあった。低消費型のビームサーベルが完成した。計算上、
ケンプファーにも装備が可能という結果が出た。二人の顔に笑みが溢れた。
「これならいける」
この時すでにケンプファーのエンジンには余力さえ生まれていたのだった。

今やケンプファーはH氏のイメージを上回る高性能機として完成しようとしていた。

963 :530:02/06/01 21:01
完成が間近に迫ったある日、I氏に上層部からの通達が届いた。

地球でクルスト・モーゼス博士の行方を追っていた特務部隊が連邦のEXAM研究施設
を突き止めた。彼等はクルスト博士の抹殺と同時に連邦製のEXAM搭載MSの奪取を
計画している。彼等が帰還次第、その解析作業に入る。フラナガン機関に戻り、それに
備えよ。

I氏は、ケンプファーの完成を見ることなくグラナダを去ることになった。

「本当にお世話になりました。貴方のおかげです」
「私は手伝っただけですよ」
頭を下げるH氏に、I氏はこう応えた。彼は、ケンプファーの完成に立ち会えないこと
を心残りにする様子はなかった。

I氏はケンプファーを自分の作品とは考えていなかった。自分はその完成に向けて力を
貸しただけである。そう考えていた。改良の鬼。彼の技術が生きるMSは数多く存在
したが、自分の作品と呼べるMSは持たない男。彼はそんな技術者だった。

964 :530:02/06/01 21:03
「ひとつ聞いておきたいことがあります」
彼はH氏に尋ねた。
「ケンプファーは、特攻機なのですか?」
彼はケンプファーという機体の本質を見抜いていた。H氏は一瞬言葉につまったが、
誠実に答えた。
「開発を要請した上層部はおそらくそれを望んでいます。ですが私はケンプファーを
 特攻機にするつもりはなかった。だからこそ高性能を目指したのです」
続けて言った。
「私は悪魔に魂を売るつもりはありません」

I氏の顔に一瞬意外そうな表情が浮かんだ。そして微笑んだ。
「しかし上層部がそう望んだならば、ケンプファーはそういう使い方をされるでしょう。
 おそらくケンプファーに乗ることになるのはロクな操縦技術を持たない学徒兵。
 彼等にこれを乗りこなせますか?」
実戦テストの結果が良ければ、他の使い方がされるはずだ。H氏はそう考えたが、
言い訳めいたことを口に出したくなかった。

「ケンプファーを特攻機にさせないためには、他の選択肢もあるのですよ」
諭すように言い残し、I氏は去っていった。H氏は、その背中に頭を下げていた。

965 :530:02/06/01 21:11
第六話でした。478KB。限界はすぐそこに。(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

966 :通常の名無しさんの3倍:02/06/01 21:46
( ̄∀ ̄)イイ!
続きに大期待。
って、478kb!?

967 :通常の名無しさんの3倍:02/06/02 03:09
スレの容量が限界に近いですな
次スレもある事ですし、このスレでの作品発表は控えた方がよろしいかと

968 :530:02/06/02 14:23
そうします。

969 :通常の名無しさんの3倍:02/06/04 23:37
さげさげ〜

970 :名無しさん:02/06/05 21:08 ID:doLSu1S7
昨日、近所の吉野家に行った。
人がたくさんいて座れなかった。
よく見たら垂れ幕が下がってい、150円引き、と書いてあった。

アホかと。馬鹿かと思った。

150円引き如きで普段来てない吉野家に来るんじゃない。
胸の中は怒りに満ちあふれていた。
150円。

親子連れの姿が見える。一家4人で吉野家か。
父親は「よーしパパ特盛頼んじゃうぞー」などと言っている。
楽しそうだ。

もう見ていられない。
150円払って席を譲って欲しかった。

吉野家は、もっと殺伐としているべきだった。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんだ。

男は、そう思った。
しかし、負けなかった。


971 :MS-05N 旧名無しザク:02/06/05 22:15 ID:YZpfyymI
1000取った奴話し書けと言ってみるテスト

972 :通常の名無しさんの3倍:02/06/09 10:33 ID:SQYgQVkd
そいつはいい・・・と言ってみる本番。

973 :(^^)エヘヘ:02/06/10 00:27 ID:???
age

974 :(^^)エヘヘ:02/06/12 00:37 ID:???
age

975 :通常の名無しさんの3倍:02/06/12 00:38 ID:???
エヘヘは良スレも上げるのか?

976 :何故、急にハァハァ(;´Д`):02/06/12 06:46 ID:???
この(^^)エヘヘは
qが全角のqで
なんか偽物っぽいな

エヘヘに偽物もクソもないが

977 :通常の名無しさんの3倍:02/06/12 07:29 ID:???
スレが限界を超えると何が起こりますか?

978 :通常の名無しさんの3倍:02/06/12 10:23 ID:???
>>977
VMAXが発動します

979 :何故、急にハァハァ(;´Д`):02/06/12 16:22 ID:???
ヤマハのやつね

980 :通常の名無しさんの3倍:02/06/12 20:17 ID:???
それはVブースト、と一応突っ込んでみますた

981 :何故、急にハァハァ(;´Д`):02/06/13 09:42 ID:???
漏れの国内版はついてない、と一応うけてたってみました。
・・・しかしこれではただのMAXだとおもわんか?

光の翼よこせゴルァ

982 :980:02/06/13 18:40 ID:???
説明せねばなるまい。Vブーストとは、V型エンジンの二つのシリンダー間に
位置する二つのキャブレターを繋ぐことによって、燃焼室への気化燃料の供給
を増大させるシステムだッ!高回転時にこのシステムが発動することによって、
凄まじいまでの加速が得られるのだッ!その凄まじさゆえに、国内仕様のVMAX
には装備されていないのだッ!

そして漏れは中免しか持っていないことを書いておかねばなるまい。スマヌ981


983 :(^^)エヘヘ:02/06/13 22:52 ID:???
age

984 :元バイク屋 ◆BOHGCIMA :02/06/13 22:56 ID:???
>>981
とっかえろ。

985 :MS-05N 旧名無しザク:02/06/14 20:49 ID:j8SysAn3
990からみんなコテハンで、
1000とった奴は999のリクエストに答えて話し書け





一片言ってみたかったんだ、これ

986 :通常の名無しさんの3倍:02/06/14 20:51 ID:RzfZikNz
もみあげろ

987 :通常の名無しさんの3倍:02/06/15 05:51 ID:???
>982
しかし、惜しいかなシャフトドライブ・・・。

988 :通常の名無しさんの3倍 :02/06/15 10:01 ID:???
そしてダミータンク・・・。

ところで >を一個だけにするの流行ってるんですか?

989 :通常の名無しさんの3倍:02/06/15 11:37 ID:???
>>988
「>レス番号」でリンク表示される2ちゃんブラウザ使ってるのではないでしょうか?


990 :通常の名無しさんの3倍:02/06/15 12:34 ID:???
>>988
去年の8月の転送量問題へのちょっとした対策として、
リンクが張られてしまう">>"を使わないようにしよう!
とかそんな活動があった。
その名残じゃない?

991 :988:02/06/15 14:07 ID:???
上のお二人、御丁寧にありがとう。

992 :通常の名無しさんの3倍:02/06/16 21:02 ID:???
1000ももう目前というのにずいぶん静かだな

993 :通常の名無しさんの3倍:02/06/16 21:17 ID:???
993

994 :通常の名無しさんの3倍:02/06/16 21:17 ID:???
994.

995 :通常の名無しさんの3倍:02/06/16 21:17 ID:???
995..

996 :通常の名無しさんの3倍:02/06/16 21:17 ID:???
996...

997 :通常の名無しさんの3倍:02/06/16 21:17 ID:???
997....

998 :通常の名無しさんの3倍:02/06/16 21:17 ID:???
998.....

999 :通常の名無しさんの3倍:02/06/16 21:18 ID:???
999......

1000 :通常の名無しさんの3倍:02/06/16 21:18 ID:???
1000
ご愛読ありがとうございました。
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>>194-195 >>212-213


>>62 エンディングテーマ歌詞

取り合えずまとめてみました
「かちゅ」ならこれでも見易くなると思うんですが ケ/test/read.cgi/shar/1011186496/">★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

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