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☆☆☆王家の紋章番外編 Part3☆☆☆

1 :ナフテラ ◆rBscQDAo :02/06/13 17:40
ここは細川先生の少女漫画・「王家の紋章」が好きな人のためのスレッドです。
今までの経緯やここでのお約束は>2以降のあたりにありますので、そちらもご覧下さい。

前スレはこちら:
☆☆王家の紋章番外編☆☆
http://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1002235184/

☆☆☆王家の紋章番外編2☆☆☆
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1014698074/



539 :名無し草:02/09/24 21:26
みんなみんな嬉しいが読むペースが追いつかない〜〜、
これは嬉しい悲鳴です。




















ところで、ここのファンのためにチョットお知らせ2年後の方も見るといいかも。
・・・・・・・・・・・・・・・おせっかい。でごめん

540 :生への帰還28:02/09/25 01:15
>>516
謁見当日イアンは失踪した。そしてかって「ナイルの娘」と呼ばれた女性も。
副官のフナヌプは眠り薬を飲まされ、イアンの宿舎に辞表が置かれていた。
貯えが出来たので母を引き取り引退することにした。
流麗な神聖文字で素っ気なくそれだけ書かれていた。
ミヌーエたちの口止めでイアンの体調不良で謁見は中止ということにして、密かな捜索が始まったのだが、
氾濫期の始まりで河の流れが速くなったのに乗じてわずかの荷物と共に小船を出したらしい。
調べたところフナヌプの宿舎にかなりの金と彼宛の民衆文字で書かれた手紙が残されていた。
『自分が王子だという訳の分からない噂が流れているらしいが、昇進の理由にそれによるものであるらしい。
ネバメンやラージヘテプ王子の過程からして都合が悪くなれば抹殺されるだろう。
命がけで任務に付いててそれじゃ割に合わないので母の故郷に帰る。
この金じゃみあわないかも知れないので悪いが後始末を頼む。
今までのことに感謝する。』
辞表よりもよほど丁寧な言葉でそれらのことが書かれていた。
ミヌーエ達は悟らざるを得なかった。
イアンにとって父もこの国も気に掛ける価値を認めなかったのだ。
密かに王へ奏上すると王は落胆のため息と共に短い言葉を吐き出した。
「あれはそういうことであったか。」


541 :生への帰還28:02/09/25 01:16
>>540
謁見の3日前イアンは母の館に昔使った池にナイルの水を引き込むための水路を使って入り込んだ。
柵がおかれているのだが横に隠し扉で抜け出せるようにしていた仕掛けはそのままだった。
だが忍び込んだ場所には兵士が立っていた。
「そろそろ来る頃だと迎えを命じられておりました。ご案内します。」
見透かされていたのを不覚と想いながら付いていく。
中庭に王と長椅子に座らされ、どうやら薬で眠らされているらしい母がいた。
「3年も何処をほっつき歩いていたわが息子よ。
だが王子の義務は心得ていたと見える。イズミル王子とネバメンの件は見事であった。」
誰が誰の息子だと内心で毒つきながら彼は賛美の仕草を取り、口上を述べた。
「初めて御意を得ます陛下。私は私のなすべきことをなすためにここに来ました。」
その言葉に王はかろうじて苦笑を浮かべた。
「それで通すか。王族を名乗り簒奪を企む者もあるというに。」
「簒奪をしたいのなら貴種を名乗るべきではないでしょう。実力で力を握ると言うならなおさら。」
「よかろう、そなたは自分の力でそこまで上った。3日後からはもう休む暇もあるまい。母と語らうがよい。」
「キャロル、今度は3人で話したいものだ。」
母の頬に手を置き口付ける王に彼は切りつけたくなるのを必至で耐えた。
誰が彼女をこんなふうにした?ヒッタイトの王子だけではないだろう!
彼女はお前を助けるべきではなかったんだ。
だが今すぐ逃げ出すのは無理だ。
おそらく監視が一番緩むのは謁見当日だ。逃げ切ることを改めて誓った。


542 :名無し草:02/09/25 08:20
>生への帰還
イアン、メンフィスのことがそんなに嫌いなのか。
しかしキャロルをつれての逃避行は楽じゃなさそう。
頭が良いから逃げ切れるのか?
しかし目立つよね。

543 :黒い嵐:02/09/25 14:34
>>527

メンフィスは何の問題もなく城門を突破すると、城壁外で待ちかまえていたエジプト軍と合流した。夜明けには今少し、闇が一番濃くなる時間帯だ。
「ファラオ!お待ち申し上げておりました。・・・おお、ナイルの姫君も!」
腕の中に眠る生まれたままの姿の美姫をミヌーエ将軍の視線から隠すようにメンフィスは答えた。
「打ち合わせ通り、出立する。国境を越えるまでは油断無く、変装を解かぬようにせよ!参るぞ、夜明けまでに距離を稼ぎたい」
メンフィスは将軍から渡された眠り薬をキャロルの薔薇の唇に流し込んだ。眠りは長いほうが好都合だ。
メンフィスは商人の装束に改め、キャロルを自分の乗る駱駝にくくりつけた大瓶の中に隠した。巨大な瓶の中は匂いの良い絹で内張りされ、胎児のように眠る囚われ人が衝撃から守られるような作りになっている。
そして。エジプトのファラオの一行は風のようにアナトリアの大地を渡っていった・・・。

ヒッタイト王宮、早朝。
王子の住まう西宮殿の朝は時ならぬ悲鳴で始まった。目覚め、仕事のために宿舎や部屋から出てきた兵士・侍女は廊下に倒れる血塗れの死体に驚愕した。
「王子と王子妃はご無事かっ!国王様にお知らせせよっ!宮殿の門を閉ざせ!誰も外に出してはならぬ!」
矢継ぎ早の命令が出され、兵とムーラら侍女が最悪の予感に戦きながら王子の部屋に入った。
「王子っ!ご無事でございますか?」
甘い妖しい匂いを帯び淀んだ空気。そこで人々が見いだしたのは。周囲のざわめきにも気付かぬように昏々と眠り続けるイズミル王子。何かを探るかのように力無く投げ出された腕。でもそこに王子妃キャロルの姿はない。
そして寝台の傍らにうち捨てられた香炉。どこのものとも知れないそれから未だほのかに立ち上る甘いねっとりした匂い。すぐ分かる怪しい薬臭い匂い。
すぐさま医師が呼ばれ、王子は間もなく意識を回復した。

(昨夜のことは・・・夢ではなかった!私の姫がいない・・・!メンフィスが・・・メンフィスが姫を拐かしたのだっ!)
殺された兵士と侍女。眠り薬、消えた王子妃。
「我が妃は拐かされたっ!探せ!エジプト人どもを引っ立ててまいれっ!」
王子の怒号が宮殿に響いた。

544 :黒い嵐:02/09/25 14:37

王子妃誘拐のことはとりあえず極秘扱いとされた。朦朧とした意識の中で王子はメンフィスを見たのだが、仮にも
一国の王が宮殿の奥深く人の妃を拐かしに来たりするだろうか?
犯人の手口は残忍で迷いがなかった。下手に騒ぎ立てれば犯人はさらったキャロルを殺してしまうかも知れない。
それに王宮の奥深く、よりにもよって王子夫妻の寝所から妃がさらわれたなど知れれば、この上ない醜聞となる。
王子は自分の心に蓋をして王族としての務めを優先させた。
(許せよ、姫。私はそなたへの想いより王族としても務めを、国の体面を優先させねばならぬっ・・・!)
王子の心は血を流して悶え苦しんだ。

エジプトからの和平使節団は、極秘に国王、王子の前に引き立てられた。彼らの人数は全く変わっていない。少なくとも
王子妃拐かしの実行犯は含まれていないということか。
だが尋問が進むにつれ、彼らへの不審は増すばかりだった。和平使節団が聞かれるであろうこと、求められるであろう事
に関してはそつなく答え、動くがそれ以外のこととなると、とたんに彼らの顔から表情は失せ、人形のような貌になる。
尋問がやがて拷問に切り替わっても同じ事。
不審を持った国王父子は医師を召しだし、使節団の者に薬を飲ませた。心が解放され、隠し事ができなくなる薬だ。
効き目のきついその薬を飲んだ男の口からは驚くべき事柄が語られた。
我は反逆者ネバメンに与した高級官僚。死ぬために和平使節団の使節という地位を与えられた。何故、ファラオはすぐに
死を賜らず名誉ある地位を与えられたのか?死ぬための地位?成功すれば許されるのではないか・・・?
他の男は神官独特の言葉遣いをしてこうも語った。
ナイルの姫君をエジプトへ!そうすれば神の恩寵はエジプトに与えられる。反逆者が汚した地を祓うために金髪の神の
娘が必要だ・・・。

「エジプト人どもの仕業かっ・・・!」
イズミル王子はすぐさま捜索のための軍を組織すると出立を命じた。


545 :名無し草:02/09/25 14:48
539様、ありがとう〜〜!!!

546 :黒い嵐:02/09/25 15:12

風のようにメンフィスの一行は大地を渡る。
メンフィスの腕にはキャロルが眠っている。日毎に眠り薬を与えられ昏々と眠り続けるキャロルが・・・。

ある夜。天幕の中にキャロルを抱いて入ったメンフィスはじっとその花の容(かんばせ)を凝視した。心ならずも手放してから
どれほどの月日がたったのだろうか。日毎夜毎、恋しく思い焦がれていた少女は記憶の中に残る顔立ちよりもはるかに美しくなっていた。
透けるような白い肌を暖かく彩り輝かせる薔薇色の血色。いささか子供じみた神経質なものをのぞかせていた顔には円やかな魅力が加わった。
全体的に甘やかな艶めかしさ、とでもいうようなものが加わっているキャロル。
いや、顔立ちだけではないだろう。身体つきだって・・・。
メンフィスは夜毎、寸暇を惜しんで眠るキャロルの身体を隅々まで清めてやっていた。道中の埃を落としてやろうとでもいうように。でも
本当は、しばらくの間とはいえ、自分の手元を離れていた少女の身体を改めたかったのだ。エジプトで垣間見た華奢な、というよりは幼く
骨張った身体は新しい丸みが加わっていた。その理由が分かるだけにメンフィスの心は複雑だった。

(まこと・・・しばらく見ぬ間に美しくなった。これもイズミルめの丹精ゆえか・・・!)
水に浸した布でキャロルの肌を拭ってやりながらメンフィスは甘い苦悶を味わっていた。身体の線はずいぶん優しくなっている。小振りながら
円やかな胸の双丘。ほのかに浮き出たあばらの艶めかしさ。細い腰の線は未だ少女の色合いを濃く残して。
(イズミルが・・・そなたを愛したのか・・・っ!)
メンフィスは細い脚もそっと割り開く。淡い茂みの奥も指先に巻いた布で入念に清めあげてやる。もはや少女のものではなくなったそこはメンフィス
の視線にも気付かぬように慎ましく安らかに閉じ合わさっている。初めてここをメンフィスが改めたとき・・・流れ出たイズミル王子の残滓はもう少し
で黒髪の若者を発狂させるところだった。

(だが今は・・・そしてこれからはキャロル、そなたは私だけのものだ。そなたを幸せにしてやるのは私だ)
メンフィスは厳粛な面もちでキャロルの身体を衣装で隠すと、じきの出発の時間に備えるのだった。

547 :名無し草:02/09/25 15:22
ああ〜、作家様ありがとうー。
仕事の合間の清涼剤&興奮剤でごじゃいます。
しかし色っぽいですな、めんひすの身体検査(爆)

548 :名無し草:02/09/25 17:04
>539さん ありがとぉ〜(感涙

>「生への帰還」、「流転の姫君」、「黒い嵐」作家様
ありがとうございます〜 いつも楽しみにしています

「生への帰還」クライマックスでしょうか、因果応報なとこがとってもツボだったので、
終わっちゃうとちょと淋しい・・・

549 :名無し草:02/09/25 17:46
ううっ、嬉しい連載陣!
作家様、がんがってください。どこまでもついていきます!

550 :539:02/09/25 22:32
感謝されて・・ウレスィ〜〜〜〜。何人いるかわかないけどここは好き。

551 :魅惑の午餐:02/09/26 10:39
>>169 魅惑の宵の続きです。
1
日の光目映いエジプト王宮。メンフィスは協議の間で鹿爪らしい顔をして臣下達と政務に励む。その傍らに控えるのは王妃キャロル。
慎ましく、でも注意深く全身を耳にして政務を見守るキャロルは求められれば的確な意見を出し、問題が膠着の兆しを見せれば何らか
の質問をして新しい切り口を提示する。「姫君、姫君」と奉られている、生身の人間離れした可憐な容姿のキャロルだがなかなかどう
して頭も切れるというわけだった。
そんなキャロルを目の端に捉えながら、メンフィスは何とも落ち着かない気分を味わっていた。少しでも気を抜けば脳裏に浮かぶのは
昨夜のキャロルの媚態。白い身体が自分の上に重なり、華奢な指先が肌を撫で、接吻を繰り返し、薔薇色の唇はメンフィス自身を貪欲
に呑み込んで見せた・・・!
メンフィスに貫かれるたびに未だ苦痛を感じるらしいほどに未熟な身体の主が!男女のことを未だ恥ずかしがっているキャロルが!
メンフィスは体の前面を覆うように羽織ったファラオのマントをちらと見おろした。誰にも見えぬその下では、男の体に特有の変化が
起こっていた。
(早く・・・政務が終わらぬものかな。もう夜まで我慢することなどできそうにもない)

ようやく政務も終わり、午餐の時間となった。侍女達が食卓を整え給仕のために定められた場所に控える。
「メンフィス様、今日はカーフラ様もご同席を希望しておいででございます。じきに参られますでしょう」
苦々しげに言うナフテラにメンフィスは命じた。
「今日の午餐はキャロルと二人で食す。政務向きのことで相談せねばならぬことがあるゆえな。カーフラ王女はお断りせよ。それから
給仕も不要だ。人払いを命じる!」
召使い達は、驚くキャロルを置いて下がっていった。

552 :魅惑の午餐:02/09/26 10:40

「メンフィス・・・?」
メンフィスは大ぶりの焼き肉にかぶりつきながらキャロルを見つめる。困ったようにパンを口にしていたキャロルは真っ赤だった。
「どうしてそんなに見つめるの?恥ずかしいわ・・・。それに政務の相談って?」
メンフィスはワインを一気に飲み干すと新たに杯を満たし、その中身をいきなり口移しでキャロルに与えた。
「きゃっ・・・!どうした・・・の?何を・・・あ・・・!」
メンフィスはキャロルを押し倒すと滾りたった自身をキャロルの柔らかな太股にに擦り付けた。
「どうしたのかと聞くのか?何をするか分からぬなどと申すのか・・・?」
メンフィスはかすれた声で耳朶に囁きかけ、手で柔らかく白い身体をまさぐった。
「昨夜のこと・・・忘れたとはもはや言わせぬぞ。もっともっと・・・そなたが欲しくてたまらない。お願いだ、どうか昨日のように・・・」
キャロルは真っ赤になって本気でメンフィスを押しのけようとした。カーフラ王女にメンフィスを取られたくなくて、淫らな企みに身を投じた昨夜!でも今になって思えばあれは誰か知らぬ女が、自分の身を借りて為したことのように思えて・・・。
「いやっ・・・!やめて、恥ずかしいの。お願い、昨日のことはごめんなさい、忘れてっ・・・!ああ・・・っ!」
抗いがメンフィスの男を煽った。メンフィスはいきなりキャロルの衣装を引き裂き、押しのけ、爪を立てる手を頭上で長椅子の肘掛けに縛り付けてしまった。
「誰が忘れられるものか。あのように魅力的な妻の姿を!知らぬフリなどしてくれるな。乱れてみよ、淫らになれ。私を悦ばせる女になれ、昨夜のように・・・!」
メンフィスはまろびでた胸の膨らみを口に含み、舌先で頂の果実を味わいなぶった。

553 :魅惑の午餐:02/09/26 10:42

メンフィスの手はキャロルの脚を無遠慮に割り開き、その奥を探った。いきなり荒々しくメンフィスに挑まれたにもかかわらず、秘密の場所は切ない歓びの涙に潤んでいる。
メンフィスは乳嘴を、薔薇の唇を、華奢な鎖骨の窪みを気の赴くままに味わいながらキャロルの敏感な下肢の薔薇花を弄りまわした。
「ああ・・・メンフィス・・・!私、もう・・・!」
キャロルがたまらず腰をくねらすのをメンフィスは嬉しそうに見やった。だがまだまだ許してはやれない。
「よほど空腹なのだな。このように涎を垂らしたりして・・・」
メンフィスは淫らに囁くと、いきなり体の向きを変えてキャロルの秘花にむしゃぶりついた。甘く蜜を滴らせながら蠢くそこ。メンフィスは食卓の上から蜂蜜の壷を取ると
中身を膨らんだ花芯にたらたらと垂らした。
「ああっ・・・!」
甘い自分の蜜の匂い、蜂蜜の匂い、狂おしい感触、羞恥、欲望、メンフィスの舌、メンフィスの指先・・・!
「甘いな・・・」
メンフィスの舌は残酷な巧妙さでキャロルの身体を味わった。蜂蜜に飽きれば濃厚なクリームやワインが垂らされ、蜜壷には果物が差し入れられる。まるでソース壷に
食べ物を浸けるかのように。
促すように自分の唇に触れてきたメンフィス自身をキャロルは頭を擡げて受け入れた。猛々しく、固く、熱く、塩辛いメンフィス自身。恥ずかしいことをしている自分
たちへの猛烈な羞恥心と共に、メンフィスにこのようなことができるのは自分だけだという妙な自信が、心を熱く燃やす。
キャロルは甘い蜜を吹きこぼし、激しく身体を震わせながら絶頂を味わった。同時にメンフィスも激しく痙攣しながらキャロルの口中に情熱をぶちまけた。

554 :魅惑の午餐:02/09/26 10:43

「まだ・・・眠ってはならぬぞ」
メンフィスは口移しでキャロルに水を飲ませながら囁いた。汗に濡れたキャロルからは蠱惑的な麝香の香りが立ち上る。
「メンフィス・・・」
「昨夜はそなたが私を翻弄した。まるで女主のように。でも、まこと主であるのは私だ。そなたを愛して、そなたの乱れようを、恍惚の声を愛でることができるのは私だけだ・・・」
メンフィスは細い腰を引き寄せ、満開の薔薇の中に自身を埋没させた。激しく動けばキャロルは切なげに身を捩りながら従う。
「苦しいか?切ないか?もっと・・・脚を開け、腰を上げよ。楽になるぞ」
メンフィスは残酷に教えてやった。指先は勃ちあがり喘ぐ花芯をくりゅくりゅと揉みしだく。
キャロルはじき達してしまった。激しい痙攣と締め付けがメンフィスを苛んだ。男は女の敏感な胸の果実をきつく弄り回して欲望の爆発を我慢するとさらに動いた。
「メンフィス・・・メンフィス・・・ああ・・・っ!」
あまりに激しい快感にキャロルが気を失ったのとメンフィスが妻の中に情熱を注ぎ込んだのはほぼ同時だった。

「あ・・・?」
キャロルが気を失っていたのはほんの短い間のことだったらしい。
メンフィスは恥じらう妻を優しく窘めると、優しく白い身体を撫でた。
「ふふっ、そなたは美しかった。奔放で気高い野生の獣のように美しかった。
恥じらってくれるな。そなたが誰よりも愛しいのだ・・・」
メンフィスは言った。
「ええ・・・メンフィス、大好き・・・」
恋人同士は長椅子の上で抱き合って眠った。涼しい午後の風が恋人同士の火照りを優しく冷ましていく。

食卓を片づけに来たナフテラは食堂の乱れようを見て、そっと溜め息をついた。
「本当にお二人はお若いこと・・・」
老練な女官長は、配下の侍女達に後かたづけの延期を命じるためにそっと出ていった。

555 :黒い嵐:02/09/26 14:26
>>546

「地中海です!」
ミヌーエ将軍の声が響く。連日の強行軍の甲斐あってメンフィスの一行は驚くべき速度で地中海に到着できた。昼下がりの光が隊商に偽装したエジプト軍を照らす。
他の隊商を装った先遣隊である一行がさりげなく、しかし恭しく主君を出迎えた。
「偵察隊の報告は入っておるか?」
「は・・・!ヒッタイト軍の影は現時点ではありませぬ。本国では姫君失踪の件を極秘にしております。しかしイズミル王子は各所に探索の手を伸ばしております。
幸い、国境を越えてよりは大っぴらな戦闘はございませぬが・・・」
ヒッタイト国内を抜けるまでにすでに幾人かの兵士の命が失われていた。
「和平使節団の輩は?」
「ファラオが姫君を奪取された翌々日には・・・皆殺しになったようでございます」
「ふん、翌々日。暢気なものだ!しかし・・・最大の危機は切り抜けたと言うことか?」
「油断はできませぬが、おそらくは。ファラオをお待ちする一隊との合流もすぐでございます。ひとたび海にこぎ出しますれば・・・!」
「うむ・・・!」
メンフィスの視線の先には大型商船が停泊している。フェニキア船に偽装したエジプト軍船である。
「参るぞ!」
メンフィス達は小舟に分乗して大型船に乗り込んだ。

「う・・・ん」
口の中がいがらっぽく気持ち悪かった。頭が重く、吐き気もする。どうしたというのだろう?目を開けて起き上がろうと思うのだけれど、身体が言うことをきかない。
かろうじて瞼を僅かに持ち上げるが、反射的に目を閉じ呻いてしまう。何なのだろう、この眩しさは?全身が打ちのめされるような強い光。
「気付いたか・・・?」
男の声がして、逞しい腕がキャロルを抱き起こす。
「水を飲めるか・・・?」
唇に器が当てられるのが感じられた。だが彼女の唇は重く痺れて水を受け入れられない。
「仕方がないな・・・。飲ませてやろう」
柔らかな唇が当てられて、冷たい水がキャロルの中に入ってきた。

556 :黒い嵐:02/09/26 14:26
10
(王子・・・?私、どうしちゃったのかしら?)
水を飲み干したキャロルは、ゆっくりと目を開けた。
目の前にはイズミル王子がいてくれるはずだ。いつもの朝のように。優しく笑って頬を撫で、接吻してくれるはずだ。何も着ていないキャロルの身体を優しく掛け布で包み込み、キャロルにだけしか見せない悪戯っ子のような顔で軽口を叩くはずだ。
そう、いつもの幸せな朝。キャロルは恋人の肌にそっと指を這わせ、鼻をすりつけるようにして甘えてみせるのだ。

でも。
目の前にあったのは琥珀色の瞳ではなかった。黒曜石の光を秘めた瞳がキャロルを見つめている。怜悧さと優雅さ、凛々しさを併せ持った王子の顔はなく、美しく整ってはいるが気性の激しさを隠しきれないメンフィスの顔が、キャロルの目の前にある。
(う・・・そ・・・。これは夢・・・?これは誰?メンフィス・・・?!)
「気がついたな。気分はどうだ?私が分かるか?」
間違いようのないメンフィスの声。キャロルの悲鳴が船室に響きわたった・・・!

「何故っ?!何故、あなたがここにいるのっ?ここはどこよ?王子はどこ?王子、王子、王子・・・」
長く投与され続けた眠り薬のせいか、ろくに身動きもできないながらキャロルは必死にメンフィスの馴れ馴れしい腕を押しやり、王子を呼んだ。
メンフィスはキャロルのかわいげのない態度を心中、苦々しく思いながらも征服者の余裕を漂わせる傲然たる口調で言った。
「これより他の男の名をこの唇より出すことは許さぬ。ナイルの女神の娘たるそなたを厭わしき異国人の手より救い、再び祖国に連れ戻したるはこの私、メンフィスぞ。
キャロル、そなたは我が妃となるのだ。心ならずも暫しの間、他の者の手にそなたを預けねばならなかったが、もはや手放しはせぬ。そなたもこれまでのことは忘れよ。そなたは輝かしきエジプトの王妃として生涯を送るのだ」
「嫌よっ!」
気丈にキャロルは言い返した。
「私はヒッタイトに嫁いだ身です。あなただって知っているでしょう?こ、これ以上の無礼・・・きゃあっ!」


557 :流転の姫君:02/09/26 14:39
17
看病の甲斐あって、キャロルも少しづつ回復に向かった。
病床での退屈を紛らわせてやろうと、ハサンは自分達が商いで巡る土地土地の話や
扱っている商品、美しく装飾された壷、珍しい布、その地域でしか取れない宝石などを
キャロルの目の前に手にとって見せてやったりした。
キャロルは大いに喜び、ハサンの話に目を輝かせて聞き入り、あろうことかハサンの知らなかった知識などを
子供のように無邪気に喜びながら話すのに、ハサンも傍で聞いていたカレブも仰天した。
噂話として、あちこちから流れてくる近隣諸国の話にも、時折鋭い意見などをちらりとこぼすその様子は
ハサンやカレブが「神の娘」として聞いた話にも確信を抱かせた。
キャロルはメンフィスを失ってしまったことについての痛手からはまだ立ち直っていなかった。
だがいつまでもこうしてハサンやカレブの世話になっているわけにも行かない。
これからどうすればよいのだろう?
もう遥かな時の彼方にいる、ママやライアン兄さん、ロディ兄さんにも会えないのだろうか?
そう思い立ったとき、自分をこの古代に誘い込んだアイシスに思い当たった。
アイシスならば、神官をも務めるアイシスならば何かしら知っているはずじゃないのだろうか?
以前呪詛版が何か・・・・と聞いたようなお覚えはある。
アイシスに会おう、とキャロル決めた。
だがエイジプトに入っても、キャロルの身はどう扱われるのか、王宮には自分は近づく事さえ難しいのではないか?
ハサンとカレブがそろそろ商いの旅に出ようと相談しているのを聞き、キャロルもルカと一緒に同行させてもらうように頼みこみ、
4人はエジプトの周辺諸国をめぐる旅へと出発したのである。

558 :名無し草:02/09/26 14:55
「黒い嵐」作家様
傲慢不遜&強気なメンフィス様に萌え〜です。しかしいきなり地中海。王子はどこで追い付くんでしょうか?
エジプト国内まで行っちゃう?

「流転の姫君」作家様
「周辺諸国をめぐる旅」の一言に大受けした生ぬるい王族です。行く先々に感動と衝撃(笑)を巻き起こすキャロルきぼんぬ。

「魅惑の午餐」作家様
一言言わせてくださいませ!「魅惑〜」シリーズ続編希望です!!!

559 :流転の姫君:02/09/26 15:16
18
ヒッタイトの国境を越え、シリア砂漠の近くにいたキャロル達は
シリア砂漠を越え、地中海沿いの町へ向かう事となった。
キャロルの気遣ってか、あまり急がないようにとの配慮もあったが、
アッシリアの近くはなるべく早く通り過ぎたいと、ハサンもルカも思っていた。
アッシリのアルゴン王は、過日のメンフィスとキャロルの婚儀の際にキャロルを気に入り
酷く執心しており、手に入るものならいくらでも金を出そうとという話が商人間からの情報として伝わってきていたのである。
おりしもアルゴン王はお忍びでこの付近に滞在しているとの話も流れていた。
キャロルの肌に色を塗り、目立たないぬのをで全身被っても、目の色だけは隠せないのだ。
用心に用心を重ね、早くこの地を去るしかないのだろう。
だがルカに抱かれて駱駝に乗っていくにもキャロルの身体には無理があった。
もう夕暮れも近いため、一行は目立たない場所で休む事に決めた。
ルカがキャロルの世話をしていると、カレブは「野暮用だ」と夕暮れの中を一人出かけていった。
カレブが向かった先は、アルゴン王が潜伏している野営地であった。
そこでカレブは「黄金の貴重なるものを手に入れた」とアルゴン王に持ちかけたのである。
アルゴン王は歓び、半金を払うゆえ、そのものが到着し確認すれば残りを支払うと申し出たが
カレブはその値よりも遥かに高い金額を提示してみせた。
「なるほど、あの姫君は白い肌と輝く黄金の髪、青い瞳で確かに美しい。
 だが、女の容色等時が経てば色褪せるもの。
 あの姫の本当の価値はそんな容貌ではないのだ。
 あの英知、あれこそが値千金、どのような財宝の山を目の前にしても全く引けを取りますまい。
 あの姫がいれば、その英知でどれほどの利益が図れるか、想像もつかぬ」
カレブの巧みな弁にアルゴンもその値をカレブの言うとおりの金額を承諾したのである。

560 :名無し草:02/09/26 16:34
大量の新作に滝涙です!
作家様方、ありがとう(ちゅっ!)

561 :名無し草:02/09/26 17:22
>黒い嵐 作家様
嫌がるキャロルをさらうメンフィスって目新しい。同じ好きな女を拉致る男でもイズミル様とはまた違った味わいを見せて下さい!

>流転の姫君 作家様
私もキャロルの諸国漫遊が楽しみですが・・・まずはアッシリアみたいですね。早く続きが読みたいですっ!

>魅惑の午餐作家様
昼御飯の後は夕御飯、お夜食、お風呂、そして夜のお楽しみ(爆)

562 :生への帰還:02/09/26 18:38
>流転の姫君 作家様
実は王子とカーフラがキルケーの妖かしを使って
メンフィスの精神を操ってたりしません?
手段を選ばぬとか言ってましたから王子。
いっそアルゴン操ってエジプトもヒッタイトも滅ぼしちゃうキャロルを見たい。
ピカレスクが好きなんです。


563 :名無し草:02/09/26 19:48
ここ数日展開が早くて幸せ♪

564 :名無し草:02/09/26 21:04
きゃー!どうなっちゃってるの?!ってうれしい悲鳴をあげてしまいました。
うれしくて目がぐるぐるまわってます。作家さま方ありがと〜大好き!!!

565 :黒い嵐:02/09/27 14:33
>>556
11
メンフィスの唇がキャロルのそれを塞いだ。
「もう申さぬぞ。そなたは私の妃となる身、エジプトの守り神。他の男のことなど・・・私以外のことを考えることは禁じる。よいな、そなたはエジプトへやっと帰るのだ。喜ぶがいい」
キャロルの目から滂沱と涙が流れた。メンフィスの背後にあるカーテンが風でさっと一瞬靡いて、青い海が垣間見えたのだ。内陸の地、ヒッタイトで長く暮らす内に思い出すこともなくなった海の上に・・・今、自分はいる。
「・・・ここ・・・どこ・・・?」
キャロルは力無く呟き、再び意識を手放した。

再び目覚めた時は夕方だった。側にメンフィスの姿はなく、エジプト人の侍女が控えていた。
「姫君、お目覚めでございますか?ご気分はいかがでございますか?」
過日、エジプトの王宮にいた折りに顔を見たことのある若い侍女だった。名前は思い出せない。
「・・・気分が悪い・・・。吐きそう・・・」
侍女は素早く素焼きの皿をキャロルに差し出した。でも、ひどくえづいて不快なばかりで何が出て来るということもない。
「お水を・・・。無理もございませんわ。長くお薬で眠ったままでいらしたのですもの。それにヒッタイトではさぞご苦労なさったのでしょう。メンフィス様がおいでにならなかったら姫君は・・・」
侍女は本当に涙ぐみながらキャロルの細い肩に柔らかな肩掛けをかけてやった。いかにも気のよさそうな彼女は、キャロルが再びメンフィスの手元に戻ってこられたことをこの上なく喜んでいると決めつけているらしかった。
黙り込んだままのキャロルにお構いなしに侍女は囀った。
「ねぇ、姫君。これからはもう何も心配なさることはございませんわ。全てメンフィス様にお任せなさいませ。ヒッタイトでのことなど全部、悪い夢だったのですわ。嫌な夢などお忘れになって、メンフィス様の御許で幸せになってくださいませ」
キャロルは侍女をきっと睨み付けた。ヒッタイトが、王子の側で幸せであった日々が悪い夢とは!悪い夢であって欲しいのはむしろ今現在だ。エジプト人に囲まれて地中海にいる今!
「気分がすぐれないのです。しばらく一人にして下さい」
キャロルは冷たく言った。

566 :黒い嵐:02/09/27 14:34
12
「召使いを困らせてはならぬぞ。何が不足だ」
侍女が出ていってしばらくするとメンフィスが船室に入ってきた。
「な・・・!出ていって下さい。一人になりたいのです!」
メンフィスは片眉を上げただけでキャロルの寝台の横の椅子に座り込んだ。黒曜石の瞳がキャロルをまっすぐにのぞき込む。その射るような視線が恐ろしく思われてキャロルは硬直して身動きも叶わない。
「いつも私の側近く離さなかったそなたがいなくなってからどれほど経ったであろう?」
メンフィスは問うた。
「一年半?二年?長かった。私はそなたを片時も忘れたことはなかった。イズミルの許にいるそなたを想うだけで胸を切り裂かれるような心地がした。ナイルの女神の娘たるそなたを早く我が手の中に取り戻したかった。
・・・そなたが私の許に戻ってきてくれれば全ては上手くいく。もう何も恐れることはない・・・」
メンフィスはそっとキャロルの髪を撫でた。
びくっと身を震わせるキャロル。不意に先ほどの侍女の言葉が脳裏に蘇った。
―長くお薬で眠ったままでいらしたのですもの―
今いるのはハットウシャを遠く離れた地中海。どれほど長く自分は眠り人形でいたのだろう?その間、メンフィスは何を・・・?
顔面蒼白となり、息苦しげに冷や汗を吹き出すキャロルを見てメンフィスは驚いた。
「どうした?気分がすぐれぬと言うのはまことか?医師を召しだして・・・」
「触らないでっ!」
キャロルは感情を一気に爆発させた。
「私に何をしたのっ!どうして私をこんな目に遭わせるの?」
メンフィスは少し感情を害した声で言った。
「そなたの夫たる私が妻にすべきことを為したまでよ。よいか、そなたは私のものだ。逆らうことは許さぬ。我が側で生きよ」
「あなたの側ですって?冗談じゃないわ、私はイズミル王子の、ヒッタイトの世継ぎの妃です。早く私をヒッタイトに戻して!」
「・・・そなたはもともと我が妃となる身であったのだ。ヒッタイトのことは忘れよ。もう口にしてはならぬ」
「汚らわしいっ!私はイズミル王子の妻です!わ、私への侮辱は夫への侮辱。
・・・い、いくらあなたが私を辱めるようなことを言ったって私はイズミル王子に身も心も命も捧げています。私が・・・この私があなたのような人に傷つけられたりするものですか!」

567 :黒い嵐:02/09/27 14:35
13
「黙れ、黙れ、黙れーっ!」
メンフィスはキャロルの頬を激しく撲った。キャロルははずみで寝台から落ち、大きな音をたてた。頭を強く打ったのだろうか?それきりキャロルはぴくりとも動かない。
(キ、キャロル・・・?)
口の中が切れたのか、唇から一筋血を流すキャロルを見てメンフィスは激しい後悔と恐怖の念に襲われた。愛しい娘、恋い焦がれ、待ち望んできた娘に対して自分は何と言うことを・・・!
「キャロル・・・目を開けて・・・くれ・・・」
がくがくと震え出す体。心臓の音が耳元でわれ鐘のような大音響で聞こえる。

「姫君、メンフィス様、いかがなさいました?・・・ああっ!」
音に驚いてやって来た侍女や兵士の狼狽え騒ぐさまがメンフィスを正気に返らせた。
「気を失った。私に逆らったからだ。・・・医師を召しだし、キャロルの、我が妃の容態を見せよ!
・・・キャロルは私に逆らったゆえに罰を受けたのだっ!」
メンフィスは荒々しい足取りで船室から出ていった。

(何故、私に逆らう?そなたはハピが私に賜りし姫。私の妃としてエジプトの地に共に並び立つために。
イズミル王子の手許にあった年月の間に何があったのだ?そなたは私のものなのだっ!ああ・・・これほど愛しいと思い、これほど欲しいと思い、やっと手に入れたと思ったのに・・・憎いかの娘は他の男の名を呼ぶ・・・!)
メンフィスは自室の寝台に顔を伏せて悔しさと嫉妬に悶えた。
エジプトで別れた日、あの和平条約を結んだ一室で視線を合わせたのに。
(そなたがあくまで逆らうならば!私は力尽くでそなたを妃とする。あれも女だ。私が・・・妃とすればじきにイズミルのことなど忘れる。いや、忘れさせてみせる!)


568 :名無し草:02/09/27 15:01
メンフィスいきなりドメスティックバイオレンス!
惚れた相手にそれは拙いでしょう。
王子みたいに上手に責めないと・・・(爆)

569 :名無し草:02/09/27 15:45
ああ〜、数日ごぶさたなだけでこの新作。
幸せだー。ついでに保存用のFDも新しく買って来なきゃ。幸せだー。

570 :流転の姫君:02/09/27 16:08
19
次の朝、出発しようとハサンがカレブに声をかけると意外な返事が戻ってきた。
ハサンもよく知ってる商人仲間がこの近くにいるのだが、とある薬草が至急必要なので届けて欲しい、と。
ハサンは薬草に詳しいが、カレブはそうではない。
仕方なくハサンは行く事になった。
準備をしていると、にやにしながらカレブがハサンに、ほんの少し、眠り薬をくれという。
「いやぁ、昨夜ねんごろになった女がなぁ、最近気が高ぶってよく寝付けねぇってこぼすんだよ。
 つい、いい薬持ってるから持って来てやるって嘯いちまってなぁ・・。」
「いい格好ばっかりするからだぜ、全く。商売もんだってのに」とぶつくさ言いながらも
ハサンはカレブに薬を手渡した。
「で、おめぇはどうするんだい?カレブ」とハサンが尋ねると
「昨夜の女と約束しまってな、もう一泊ほどここにいらんねぇかなぁ」と相変わらずにやにやしている。
カレブの女好きは今に始まったわけでもないのをよく知ってるハサンは、
「ちょっと出かけてくるから、気をつけるんだぜ」と声をキャロルとルカに掛け出かけていった。
イズミル王子に何とか連絡を取りたいルカに、カレブは「自分が側についているから」と安心させ外出させ、
狙いどおりにキャロルと二人きりになった。
キャロルを気遣う振りをして、飲み物にさっきハサンから受け取った眠り薬を入れ飲ませてしまった。
キャロルを目立たない布で包み、駱駝に乗せるとそのまま一気にアルゴン王の野営地へと向かったのである。
キャロルが人の話し声でうっすらと目を開けた時、カレブの声がしていた。
「ではこれで取引は終わりですな。これ以降は私めの責任ではございませんのをお忘れなく」
何?何の取引?
頭の芯がぼうっとしたような、咽喉が渇いているけど、胸がむかむかするような気持ち悪さを感じながら
キャロルは目を何度か瞬いたその時。
「おおっ、目が覚めたか、ナイルの姫よ、これからはこの俺がそなたを存分に可愛がってやろう」
目の前に満足げなアルゴン王の姿があった。

571 :流転の姫君:02/09/27 16:50
「ア・・アルゴン王・・・・?どうして・・・?」
まだ体の自由がよくきかないキャロルを抱き上げ、アルゴン王は高らかに笑った。
「そなたを我がアッシリアへ連れて行く。
 城でそなたを可愛がってやろうよ、そなたさえ居れば我がアッシリアは無敵ぞ。」
そう言い放つとキャロルがもがくのも構わず、アッシリアへ向けて出発した。
私はどうなったの?
カレブが私をアルゴン王に売ったの?
ルカは?ハサンは私が何処にいるかわかるのかしら?
何とかして逃げださないといけないけど、どうすればよいのだろう?
アッシリアの城では、キャロルに豪華な衣装を着せ、すっかり上機嫌となったアルゴン王は
キャロルに手を触れようとしたが、
「私に指一本でも触れれば舌を噛み切ります!」との必死に抵抗にあい、しぶしぶ手を引っ込めた。
諦めたわけではなかったが、ここは我が城、か弱い女の身では何もできないであろうとタカをくくったのである。
「商人がお目通りを・・。」と家臣からの声に気付き、アルゴン王はキャロルを連れて大広間へ出た。
「この姫に最高の衣装と宝石をな、我がアッシリアの誇りとなるように」
落ち着かないキャロルを横にアルゴン王は上機嫌である。
「なんとお美しい姫君、こちらの布はいかがでしょう?」
浮かない顔をしているキャロルに商人はなおも問い掛ける。
「こちらはいかがでしょう?よくお映えになります・・・お姫さん、俺だよ。」
「ハサ・・・・!」
商人として堂々と入り込んできたハサンにキャロルは嬉しさで涙が出そうである。
その時キャロルの頭の中に浮かんだアイデアがあった。
「後で絶対助けてやるからな、だから待ってろよ」
「あのね、ハサン、助けにくるならね・・・」
衣装を選ぶ振りをしながらキャロルはハサンに必要なものを調達してくれるよう頼んだ。
ハサンは承諾し、帰り際にキャロルの手に薬の入った小さな入れ物を手渡した。
「カレブが使ったものより協力で即効性の高い薬だから、逃げる時にでも使えるからな、もっときな。」


572 :名無し草:02/09/28 15:34
実は、漏れはペコ好きなのだ。

573 :名無し草:02/09/28 23:39
魅惑の午餐 作家様〜。
メッ・・メンフィスって塩辛いのですね〜。
そんな感じの様な、ショックな様な・・複雑です(涙)

574 :生への帰還29:02/09/29 00:13
>>541
イアンが「ナイルの娘」を連れて失踪してから20年。
金髪碧眼に白皙の肌の麗人と端正な顔の隻眼の少年。目立つ外見に係らず彼らの行方は遥として知れない。
国内外を問わず未だ細々とではあるが探索は続けられていたが最近になって漸く打ち切られた。
メンフィス王が諦めたのではない。共同統治者となった17歳の世継ぎの王子が打ち切ったのである。
自分がいるのに何年も前に出奔した王子を探すことはない。と言う王子の主張が通ったのだ。
王子の母はヒッタイト王女。彼を産んで3年後ヒッタイト王女はこの世を去った。
母に似ず、怜悧であったリビア出身の王妃カーフラの娘セベクネフェルウ王女が「滅びの王子」イズミルの娘を迎えることを
「ヒッタイトの滅びの血脈を取り込みしエジプト王家がヒッタイトを征服できる。」という宣伝工作が出来るとし、
勢力を伸張する方法としてミヌーエ将軍を通して進言したのだ。
本来世継ぎの王女であった彼女は母の失脚で幽閉と言うのが大方の見方だったが、
ラージヘテプの「死」により王子・王女が他にいないことから処分を保留され、15の歳イアンの副官であったフナヌプに降嫁した。これは王女のほうが積極的であったという。
彼は王女を持ち上げもしない代わりに母の行状によって貶めもしなかった彼女にとり初めての人間だった。


575 :生への帰還29':02/09/29 00:14
>>574
メンフィスと共に国政の一翼を担った官僚・軍人はほとんど引退している。
彼自身も体力が衰えたとして息子が共同統治者となってから4年後王宮の一角で引退生活を送るようになった。
彼はいつまでもラージヘテプと自分を比較し国政を任せようとしない父に反発していた息子によって事実上幽閉されたのだ。
場所は奥宮殿の一角。見渡せるのは壁に囲まれた中庭だけ。河を見ながら何か回想するのが常だった彼は本当に衰えていった。
寝たきりになっても世話をするのは王子の息のかかった仕事はこなすが冷淡な召使達。
王子に重視されている王女もフナヌプが話合いを勧めるにもかかわらず解放を進言しようとはしない。
そして一番胸を締め付けるのは若き日に愛した金髪碧眼の少女の思い出。もうその瞳を思い起こさせる河を見ることも出来ない。
あの時騙すように抱いたりしなければ、いや、その前に密通するなどと言う造言を信じなければ・・・後悔は尽きない。
息子に連れられた彼女はあの後「生きる」ことが出来たのだろうか?
かって表情をめぐるましく変え自分を認識していない場所では嬉しそうな輝きを放つこともあった瞳。
狂気の中でただの一度自分を見て笑った。だが彼に向けられた微笑ではなかった。
ラージヘテプの青い左目は自分を責めているように感じられ余り構ってやれなかった。
官僚やカーフラ妃との政争の中でただ冷たくなっていった表情。
セベクネフェルウは両親から愛されることを諦め離れていった。
2人目の息子は・・・。
自分は自分の父と違い子供達に愛されなかった。いや、充分愛していなかった。
危篤状態になり、さすがに見舞いに来た王女が聞いた最後の言葉は
「キャロル・・愛し・・」
であったという。


576 :生への帰還30:02/09/29 00:17
>>575
気がついたらなじみのない世界にいた。
それがライアン・Jr.・リードの最初の記憶だ。現在の名は母親が彼をしばしば長兄と錯覚して呼ぶのを受け入れたのである。
それ以前にも名は有った筈だがなぜかそれを知りたいとは思わない。
なにより失った記憶にも執着がまるでわかないのだ。
エジプト、ナイル川で葦舟で流されているのを発見・保護された彼らは古い行方不明リストのキャロルの資料からリード家に引き取られた。
極度の鬱状態が放置されていたらしい女性と記憶を全てなくしたどうやら息子であるらしい少年。
当主ライアンはスイスの療養所に2人を移した。
訛のひどいコプト語しか話せない少年は言葉、字を覚えるのに苦労しながら母の世話をしようとしている。
僻地にいたらしく気候だけでなく電気製品など生活器具も使い方が分かっていないことが多々あるのに。
父親に対する嫌悪が読み取れたイアンのカウンセリング結果とDNA鑑定で親子関係がはっきりしたことで、
おそらくは性的虐待のトラウマからのうつ病としてアプローチを試みる医者は、
経過を見て一緒にいさせたほうが辛うじて回復の兆しがあるとして共同生活のできる部屋に移した。
ライアンJr.は自分の父がおそらく誘拐犯であるもかかわらず、
受け入れてくれる母の家族をどこか不思議に思いながらも物心ついてはじめての安心感を得た。
記憶は無いがそんなことはなぜか分かる。
キャロルは僅かずつではあるが回復しつつある。確かに生きていると感じる。
そして同時にただ子供でいることを許されているライアンJr.も。
彼は後に心理学者となりそのときの経験を自伝としてつづった。「生への帰還」と。


577 :生への帰還:02/09/29 00:22
やっと終われました。
向こう当分ROM専するぞ!

578 :名無し草:02/09/29 04:16
>生への帰還作者様
おおおー 今までに無いアプローチ! 素晴らしかったです。面白かったです。
また書いてくださいね!

579 :名無し草:02/09/29 07:18
>生への帰還
堂々たる大河ドラマ、楽しませてもらいました。
お疲れさまでした。

580 :名無し草:02/09/29 07:28
>生への帰還
読み応えありました〜!
ただ、父王が何だかんだ母を愛しているのが息子に全然伝わっていないのが
なんだか悲しいです。ラージヘテプはこれからの長い人生のなかで振り返る事はあるのでしょうか。

581 :名無し草:02/09/29 23:11
>生への帰還
お疲れ様でした!
現代に帰ったのならメンフィスが二人を探し出すことは不可能ですね。
そしてお約束の記憶喪失。
これまでのストーリーとは一味違ったもので、毎回意外性に驚きながら読みました。
楽しかったです。



582 :黒い嵐:02/09/30 15:37
>>567
14
キャロルが再度、気付いたのは翌日の明け方だった。ずっとついていてくれたらしい侍女が嬉しそうにキャロルをのぞき込んだ。
「お気づきになったのですね、姫君。頭を強く打って気を失っておいでだったんですわ。今日一日は安静になさって。何かお飲物はいかがですか?
・・・メンフィス様もずいぶんご心配で夜中に幾度もお見舞いに・・・」
「! メンフィスのことなんて言わないで!あの人が私を撲ったのよ」
切ったせいか未だ鉄臭い味の消えない口が不快だった。
侍女は困り切った様子で必死にとりなした。
「メンフィス様は姫君をそれは愛しくお思いです。王子の手許にあなた様をしばらくの間とはいえ預けなければならなかったのはこの上ないお苦しみだったんですわ。
ね、他の男の方の許においでだったことを恥ずかしくお思いになったりしてのことでしょうが、どうか素直にメンフィス様のお心にお従いあそばして」
キャロルは氷のような沈黙で侍女に答えを与えた。

さすがにメンフィスは気まずさを覚えるのか、しばらくの間はキャロルに近づかなかった。だが侍女にはよく言い含めてキャロルの様子を細かに聞き出すのだった。
一方、キャロルも侍女にそれとなく自分が眠らされていた間のことや周囲の状況を聞き出していた。考えるだに忌まわしく恐ろしいことだが知らぬ間にメンフィスに辱められているという最悪の可能性もあり得たからだ。
だがそれはキャロルの杞憂であったようだ。メンフィスは律儀に「神々の前にて婚儀を挙行してから」キャロルを我がものとするという手順に拘っているようだった。
(まだチャンスはあるわ)
キャロルは自分を奮い立たせるように考えた。
(私はきっと王子の許に帰ってみせるから。王子だって私のことを捜していてくれる。大丈夫よ、メンフィスなんかの思うとおりにはさせないわ。
王子、王子・・・!私を守って。あなたの所に帰れるように!)

583 :黒い嵐:02/09/30 15:39
15
(姫・・・?)
夜明け前の暗い天幕の中で王子は目覚めた。キャロルの呼ぶ声がしたように思えたのだ。
キャロル失踪以後、方々に放たれたヒッタイト軍とは別に、王子は精鋭の兵を少数率いて妃の行方を追っていた。エジプト軍の偽装は巧みであったが、
それでも隠密行動や情報収拾に長けた王子とその麾下は僅かな手がかりから彼らを確実に追って行っていた。
(夢か・・・)
王子は吐息をついた。キャロルが拐かされてから十日近く。エジプト軍の動きは予想外に早く、このままではキャロルを連れたままエジプト領内に
入ってしまうかも知れない。陸路を行くと思われた彼らが海路を選んだこと、囮のように部隊を分けて移動していたことが王子の探索の妨げとなった。
王子は物憂く身を起こしてじっと左腕を見つめた。あの夜を含めたいくつもの夜、キャロルが金色の頭を乗せ眠っていた腕。子供のような顔をして
眠っていた娘。夜中に目覚めてその顔を見るのがこの上ない幸せだった。
(姫はどうしているだろう?恐ろしい目に遭っているのではないか?悲しんで泣いているのではないか?メンフィスの許で・・・どれほど心細く思って
いることか)
王子は鈍くだるい痛みが宿る眉間を揉むようにした。連日の緊張が逞しい若者の心身を蝕んでいた。
(メンフィスの許にあれば・・・命の危険はあるまいと思うが。心に染まぬ事を強いられて苦しんでいるのでは・・・)
嫌な想像が若者を苦しめ、どす黒い嫉妬の蔓草が心を蝕む。愛しい女を男がどのように扱うかを彼はよく知っている。女を愛し、幸せにしてやれるのは
自分だけだと自負している男がどれほど傲慢で強引であるかも。
かつてイズミル王子はそのようにしてキャロルを得たのだから。
(神よ。どうか姫を、我が最愛の妃を守りたまえ。どうか、どうか・・・!)

584 :黒い嵐:02/09/30 15:43
>「生への帰還」作家様
連載おつかれさまでした!
骨太のストーリー、新しいアプローチで毎回楽しみにしていました!
また新しいお話を読ませてください。

585 :名無し草:02/09/30 16:55
「黒い嵐」作家さま
イズミル王子かわいそう〜。
メンフィスって離れている間、嫉妬するっていうのあまりないですよね。

586 :流転の姫君:02/09/30 18:20
21
ハサンと脱出する算段の取れたキャロルは、少しだけ落ち着いたが、いずれにしろ捕らわれの身になっていることには変わりがない。
以前会った時の印象やハサンの話から、アルゴン王の女好きは世に聞こえたことらしい。
自分を見る、まるで視線で嬲られているような気持ち悪さを思い出して、キャロルはゾクリと悪寒を感じた。
それと同時にふと自分がヒッタイトで捕らわれの身で会った時のことのことを思い出した。
イズミル王子は最後の1回だけを除いては、いつもいつも優しかった。
手を握る仕草一つとっても、キャロルが嫌がるようなら無理強いせず、穏やかな物言いで
キャロルの興味の引く話題を出し、耳に心地よい言葉をささやいていた。
何故急に王子のことが思い出されるのかキャロルにも分からなかったが、
王子と過ごした時間がいつになく思い出され、少し涙ぐんだ。
最初にメンフィスと出会わなくて、王子と出会っていたなら、自分の境遇も違っていたかもしれない、とキャロルは思った。
するとにわかに城の中が騒がしくなり、召使がキャロルをとある部屋から出さないように始めたので
キャロルは少し、興味を持った。
すると、ヒッタイトのイズミル王子が同盟を結ぶための使者として到着したと言うではないか。
王子が何故ここに?
「ナイルの姫と過ごそうと思うておったに、この状勢では仕方あるまい。
 エジプトは今婚姻による同盟をリビアと結んだゆえ、ヒッタイトも焦っておろうよ。
 なぁに、すぐに終らせてそなたの元へ戻ってこよう」
キャロルの様子を見に来たアルゴンは高笑いしながら、そう言い放つといい広間へと向かっていった。
ハサンの助けを待つ自分と、アルゴン王を厭わしく思う自分、そしてイズミル王子を懐かしく思う自分、と
キャロルの心は揺れにゆれている。

587 :流転の姫君:02/09/30 18:55
22
窓際でぼんやりと夜の更けていくのをキャロルは見ていた。
女官たちも急なイズミル王子の来訪のせいか慌ただしく、おとなしくしているキャロルのことはそのままに
宴の方に手を取られているようだ。
ハーレムの女達の声だろうか、時折嬌声なども混じって賑やかな様子が伝わってくる。
静かな物音がして、誰かが入ってきた気配がしたが、キャロルは振り返ろうともしなかった。
だが、次の瞬間、「無事だったのか、姫」という声とともにがっしりした腕が自分を抱きしめていた。
「王子・・・・」突然のことにキャロルの言葉は出てこなかった。
「また泣いて居ったのではないか?そなたはよく泣くからな」
軽口をききながら王子の手は優しくキャロルの体を撫でさすり、怪我がないのか確かめているようだ。
「ないてなんかいません、どうして、どうしてここに・・・。」
「そなたの行方を探しておったのだ、急に我が王宮から消えたゆえ。
 ここへは父上の名代へ来たに過ぎんが、そなたがいるとはな。」
ルカからの連絡を受け、アッシリアの同行を探る振りをしながら、キャロルを救いにきたとは王子は言わなかった。
「私と共にここを出るか?そなた一人くらい隠して連れ去るのはたやすいが、そなたはどうするつもりで居るのだ?
 アルゴン王のものとなるのか?」
「いいえ!でも私がいないのが分かったら、今度はアッシリアとヒッタイトとの戦になるのでしょう?
 どのような戦であれ、人が殺しあうのはいや・・・。」
キャロルの返答は王子の予想外のものだった。
内心面白がりながら、王子はどうするつもりかを問いただした。
するときっぱりと、「早くここから逃げて!少しでも早く遠くへ!」とキャロルは答えた。
「ふん、ではそのようにいたそう。だが覚えておくようにな。
 私はそなたを諦めたわけではない、そなたこそが我が妃と決めておるのでな。」
キャロルの返答を待たずに、王子はキャロルの唇を素早く奪うと、来た時と同じように静かに去っていった。


588 :名無し草:02/09/30 22:14
>生への帰還さま
おくればせながら、ありがとうございました。
はじめはエロ系だと思って数話とばして読んでいましたが、
続いているので「ん?」と思い読み直してみるとなんと
新しい切り口の物語ではないですか。以来ずっと楽しみにしていました。
みんな不幸系の最後は悲しいですがこれも一つのジャンルと思い、
ライアン・Jr.・リードの幸せをお祈りします。  んでまたROM専の私。

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