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<パート3>もしもジュドーがハマーンに…

1 :絵師226:02/08/09 19:02 ID:???
dat落ちしてたので新スレたてますた…・゚・(ノД`)・゚・ウエーン
落ちない程度にマターリsage進行で逝きましょう。まだ終わんねえぞ!
みんな保全ヨロシコ。

■前スレ:<パート2>もしもジュドーがハマーンに…
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/shar/1021821521/ (html化待ち)
■過去ログ:もしもジュドーがハマーンに口説き落とされたら
http://ex.2ch.net/shar/kako/1014/10142/1014204776.html

ミラーサイト
(仮題)ハマーンとジュドー<羊>
http://www9.plala.or.jp/delpippo/hamanhituzi.html
(仮題)ハマーンとジュドー<狼>
http://www9.plala.or.jp/delpippo/hamanokami.html

2 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 19:10 ID:???
>>1

3 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 20:19 ID:???
sine

4 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 21:32 ID:???
お疲れ様です。

昨晩の怒涛のリストラはすごかった。
私が最後にお気に入りチェックした1:30頃には、
まだ大丈夫だなと思うたのに、朝には・・・・・ポカーンですよ。

リストラ基準が解らなかったことが怖かった。

5 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 22:17 ID:???
せっかく消えたと思ったのに!!

6 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 22:26 ID:???
とりあえず殴っとく。
                   _ _     .'  , .. ∧_∧
          ∧  _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ '     (    )←>1
         , -'' ̄    __――=', ・,‘ r⌒>  _/ /
        /   -―  ̄ ̄   ̄"'" .   ’ | y'⌒  ⌒i
       /   ノ                 |  /  ノ |
      /  , イ )                 , ー'  /´ヾ_ノ
      /   _, \               / ,  ノ
      |  / \  `、            / / /
      j  /  ヽ  |           / / ,'
    / ノ   {  |          /  /|  |
   / /     | (_         !、_/ /   〉
  `、_〉      ー‐‐`            |_/



7 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 22:37 ID:???
良かった〜〜〜〜!!
絵師さんお疲れ〜〜〜

昨日の夕方カキコあったのに、今日きたら落ちてるんだもん
ビクーリしたよ

8 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 22:46 ID:???
ギターに出会うまでAV男優になるという夢を持っていた松本

9 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 23:11 ID:???
オツカレです絵師タン

落ちてるときはさすがにビビタヨ
てゆーか戻ってきてくれ職人タン・・・
続きが気になって死ぬ・・・

10 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 23:12 ID:???
保全します。

11 :9:02/08/09 23:13 ID:???
あげちゃった・・・
回線切って9尾吊ってくる

12 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 23:13 ID:???
| \ダダダダダダ誰モイイネエエエアアアエエエエエエ!!!!!
 |∀゚) オオオオオオオ踊ルナラアアアアア今今今今
 |⊂  イイイイイ今アアアアアアノオオオ内ィィィィィアアアアアア!!!!
 |


     ♪  Å
   ♪   / \   ラアアアアアンタアアアアア タアアアアンンンンンンン!!!
      ヽ(゚∀゚ )ノ   ラアアアアアアンンンンンタアアアアアアアアアア!!! タンンンンンン!!!
         (  へ)    ラアアアアアアンンンタ ラアアアアアアンタアアアアアアアアア!!
          く       タアアアアアアアアアンンンンン!!!



   ♪    Å
     ♪ / \   ラアアアアアンタアアアアア タアアアアンンンンンンン!!!
      ヽ( ゚∀゚)ノ  ラアアアアアアンンンンンタアアアアアアアアアア!!! タンンンンンン!!!
         (へ  )    ラアアアアアアンンンタ ラアアアアアアンタアアアアアアアアア!!
             >    タアアアアアアアアアンンンンン!!!
                アッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャハyハヤヒャヒャヒャヒャhwyフヂャウハ

   ♪    Å
     ♪ / \   アッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャハyハヤヒャヒャヒャヒャhwyフヂャウハ
      ヽ(゚∀゚ )ノ   アッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャハyハヤヒャヒャヒャヒャhwyフヂャウハ
         (   )      アッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャハyハヤヒャヒャヒャヒャhwyフヂャウハ
          く ノ       アッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャハyハヤヒャヒャヒャヒャhwyフヂャウハ


13 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 23:14 ID:???
>>9
>続きが気になって死ぬ・・・

気になって死ぬのかヨ・・・・・

わしは、気になって気になって、熱が出たよ・・・・
頭いて〜〜

14 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 23:16 ID:???
>>12
踊るのは良いけど、落ち着けヨ!

15 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 23:24 ID:???
皆さん初めまして。 お邪魔します。
私の他板での書き込みについてレス下さって嬉しいです。
>>485さん、>>506さん、その他の皆さん、ありがとうございます。

「花のメルヘン」  そうでした。その曲名にズキューンときました。
ダークダックスが「日暮山」を歌ったのは記憶にあるのですが、
逆はどうだったか覚えてません。

「SHYLIGHTS」の曲が沢山紹介されてたし、
「エスケイプ」も新曲として発表された記憶があるので、
83年3月の出演でしょうか。
姉のラジカセで聞いてたあの頃が懐かしいです。


16 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 23:30 ID:???
age

17 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 23:33 ID:???
>>15
ど、どなたですか?

18 :通常の名無しさんの3倍:02/08/10 01:55 ID:???
保守

19 :ミライ ◆5Tt/2MG2 :02/08/10 02:01 ID:???
あらまぁ…。

20 :通常の名無しさんの3倍:02/08/10 02:32 ID:???
保全かきこ

21 :通常の名無しさんの3倍:02/08/10 09:23 ID:???
管理側にしても創作系はいらないって事でしょう…。

荒れた残骸スレは残りまくってるっていうのに…。

22 :通常の名無しさんの3倍:02/08/10 10:41 ID:???
保全書き込み。

23 :通常の名無しさんの3倍:02/08/10 13:55 ID:???
>>1
お疲れ〜よくやった。
あとは落ちない程度でSageでマタ〜リ

24 :通常の名無しさんの3倍:02/08/10 13:58 ID:???
マターリと職人さんを待ちましょう
それまで知り鳥でも・・・。
ジュドー=アーシタ

25 :新ストーリー書き:02/08/10 22:27 ID:???
おいおい、いきなりびびったよ。データ落ちですか・・・。
しかし、絵師サン自らサンキューです。
とりあえず新ストに関しては完結したけど、元祖サン、待ってますからね。
まさかワタスが見逃した間に<パート2>でうぷされてないでしょうね。
保全は忘れずにマターリ維持してくださいね。

26 :絵師226:02/08/10 22:55 ID:???
新ストさんオカエリー!!
いやーフラリと覗きに来たら落ちてたんで慌てて過去ログとか探して
スレ立てチャターヨ。初スレ立てがこんな状況なのもカナスィね。(ホロリ
元祖さんの続きはまだうpされてないから大丈夫だよー。
とりあえず1日1カキコ、400以下に落ちたら一回保全ageくらいでいいかと。

>>6に殴られたよママン!!!(ワラ

27 :通常の名無しさんの3倍:02/08/10 22:59 ID:???
とりあえず殴り返しとくね。
                   _ _     .'  , .. ∧_∧
          ∧  _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ '     (    )←>6
         , -'' ̄    __――=', ・,‘ r⌒>  _/ /
        /   -―  ̄ ̄   ̄"'" .   ’ | y'⌒  ⌒i
       /   ノ                 |  /  ノ |
      /  , イ )                 , ー'  /´ヾ_ノ
      /   _, \               / ,  ノ
      |  / \  `、            / / /
      j  /  ヽ  |           / / ,'
    / ノ   {  |          /  /|  |
   / /     | (_         !、_/ /   〉
  `、_〉      ー‐‐`            |_/

いちファンです。


28 :通常の名無しさんの3倍:02/08/11 10:52 ID:???
いきなりなくなった時はあせったよ・・・
ミラーサイトがあってヨカタ。サンキュー!

元祖職人さん楽しみにしてるのでまた書きこんでください。
新ストーリー書きさん!良かったです!!大団円です!
新作気長に待ってますよ。

29 :通常の名無しさんの3倍:02/08/11 23:44 ID:???
hozenしとく

30 :通常の名無しさんの3倍:02/08/12 00:02 ID:LkRTVR/W
保全


31 :通常の名無しさんの3倍:02/08/12 01:31 ID:???
なっ!新ストさんの完結したでつか!?
見逃した・・・・゚・(ノД`)・゚・ウワーン
ちくしょーー

32 :通常の名無しさんの3倍:02/08/12 01:38 ID:???
>>31
>>1

33 :通常の名無しさんの3倍:02/08/12 01:39 ID:???
迂闊な発言をして、ハマーンを怒らせ
アフロに横槍いれられてるジュドーの続きがある筈だ…。

迂闊な発言は氏に繋がる//_ ̄) …いい例だな。

34 :通常の名無しさんの3倍:02/08/12 02:20 ID:???
>新ストさん
前スレの最後の方、見逃してたので狼さんで今読みました(羊狼を提唱しといて
よかった、、、立ててくれた人、ありがとさん♪)
本番ZZのエンディングよりよかったですね。ハマーンも、そしてキャラも母が
登場したことによって救われて。お疲れ様でした。

35 :通常の名無しさんの3倍:02/08/12 02:21 ID:???
み、ミラーサイトってどこですか?

36 :通常の名無しさんの3倍:02/08/12 02:31 ID:???
>>35
>>1を読めって。
<羊>が元祖さんサイド、<狼>が新ストさんサイドだよ。

37 :前スレ776続き:02/08/12 04:44 ID:???
「それも良いかもしれぬな」
ハマーンの返事はジュドーをさらにへこませた。
さっきまで感じていた後悔は上げ底でさらに下があったらしい。
ショックをあらわにしたジュドーを見てハマーンはさすがにやり過ぎたと思ったのか、ジュドーに声をかけようとした。
しかしそんなハマーンをさえぎるようにジュドーが席を立った。
「そんなに二人で話がしたいんなら邪魔者だろ。俺は出かけてくるよ」
ちょっとからかっただけでここまでしなくてもいいじゃないか、という思いがジュドーにはあった。
その為この場にいて今すぐ、ハマーンの恋人は俺だ、と主張したい気持ちとは裏腹に憎まれ口を叩いてしまった。
言ってしまえば後にはひけない。
ジュドーはドアを荒々しく閉めると家を出て行ってしまった。
慌てたのはハマーンである。
まさかここまでジュドーが怒ってしまうとは思ってもいなかった。
ジュドーのやきもちが少し嬉しかったがそれどころではない。

38 :前スレ776続き:02/08/12 04:44 ID:???
急いで謝らなければ、そう思い慌てて席をたってジュドーを追いかけようとした。
「待ってくれないか」
追いかけようとしたハマーンの手をアムロが握り締めて離さない。
「違うのだ」
「何が?」
「さっきはああ言ったが私はジュドーと恋仲なのだ」
「そんなことわかってるさ」
「なんだと!」
自分とジュドーのことがばれていたということに驚いてハマーンは恋人を追いかけることを止めてしまった。
アムロはそんなハマーンを優しく見つめた。
「とりあえず座ってくれないか。落ち着いて話もできない」
ハマーンはとりあえずアムロに従っておとなしく腰を下ろした。
「なぜ、私とジュドーの関係を知った。ブライト・ノアから聞いていたのか」
アムロは苦笑した。
自分にもかつてこんな時代があったのだろうか、と。

39 :前スレ776続き:02/08/12 04:45 ID:???
「まさか、ブライトはそんなことはわざわざ言わない。二人を見ていればすぐわかる」
「なに!どこでわかるというのだ」
「さっきの事件のときにはお互いに心配しあってたし、あれから今までの短い間にしょっちゅう二人で見詰め合ってるし、お互いを必要としてるって感じるな」
ハマーンは自分が墓穴を掘っていたことに気付いた。
「それに、いまのやりとりだって恋人同士のちょっとしたじゃれあいだ」
「もういい、頼むからその辺で許してくれ」
耳まで真っ赤にしたハマーンが自分の顔を両手で覆いながら、か細い声で言った。
「わかった、君をいじめるのは止めてそろそろ話をしよう」
「待て、その前に聞きたいことがある」
「なんだい?」
「私達の中を知っていながらなぜさっきのようなことを言った。何を考えている?」

40 :前スレ776続き:02/08/12 04:50 ID:???
しばらく来られなかったのですが、いきなり前スレが落ちてたのにはびっくりした

遅れ馳せながら新ストーリーさん完結おめでとう!
大団円はいいものだ

絵師さんスレ立ておつかれさんです

41 :通常の名無しさんの3倍:02/08/12 08:47 ID:???
待ちわびてた元祖さんの続きがここだけ!(ナンノコッチャ)

再開がんばってください。
悪夢のあの夜は、2度と経験したくない・・・・・



42 :通常の名無しさんの3倍:02/08/12 09:26 ID:???
【芸能】花形満が主人公で「巨人の星」よみがえる
ttp://www.nikkansports.com/news/entert/p-et-tp0-020812-09.html

そうだからこの世界でもそういうのあり、かと。



43 :9:02/08/12 09:56 ID:???
ヤターヨ元祖さんが帰ってきた!
蘇生しちゃったよ!
ワショーイワショーイ!!

44 :新ストーリー書き:02/08/12 21:10 ID:???
>28サン
「大円満」ってうれしい感想です。書いた甲斐があったってもんです。

>34サン
本編よりいいなんて、嬉しすぎるぞー!
でも、元々ジュドー×ハマーンのスレがあったからこそ出来たストーリーでして。
皆さんのハマーンラブ(ん?カミーユラヴ?)パワーがあったからこそです。

>元祖サン
またまた待ってますからねー!お先に!

45 :通常の名無しさんの3倍:02/08/12 22:16 ID:???
そういえば小説版のキャラってゴットンと失踪してそれっきりだっけ?

46 :通常の名無しさんの3倍:02/08/13 07:40 ID:???
>>45
だったと思う・・・・

47 :通常の名無しさんの3倍:02/08/13 08:05 ID:LQ0AKtnP
とりあえずageとく

48 :通常の名無しさんの3倍:02/08/13 13:37 ID:SBEh8rCx
皆夏休みか? 取り敢えず保守。

49 :通常の名無しさんの3倍:02/08/13 20:59 ID:???
有明のイベントで家にいない人とか。
精魂尽き果てて死亡してる人とか
お盆で普通に実家に帰ってる人とか色々

50 :通常の名無しさんの3倍:02/08/13 21:15 ID:???
盆休みもなく働いてるおれは、イッテヨシ?

51 :通常の名無しさんの3倍:02/08/14 01:43 ID:iuVP3JZJ
age

52 :通常の名無しさんの3倍:02/08/14 08:40 ID:???
念のため保全だ!

53 :通常の名無しさんの3倍:02/08/14 13:02 ID:???
>50
盆暮れ関係なく一年中休みの俺よりまし


54 :50:02/08/14 13:42 ID:???
>>53
仕事できるだけで、ヨシなのか・・・・
わかった、がんばる。
でも、仕事してても、ネットをずっと見てるおれって・・・・・

どうせ、忙しくない店の店番ですからね。

ただし、人件費削減のために拘束24時間!

はやく、職人さん帰ってきてくれ〜〜〜

55 :通常の名無しさんの3倍:02/08/14 17:22 ID:FJ2BAkbx
3ヶ月ぶりにのぞいたら俺の立てたスレがパート3になってる…
ちょっと嬉しい。

56 :通常の名無しさんの3倍:02/08/14 17:40 ID:???
>>55
前スレはdat落ちしたんで
絵師さんが急遽立ててくれたんだよ・・・

57 :通常の名無しさんの3倍:02/08/14 17:44 ID:???
だから、厳密に言えば、パート2.5になるな。


58 :通常の名無しさんの3倍:02/08/15 08:55 ID:???
あぁ また圧縮前だよ

保全・・・と

59 :通常の名無しさんの3倍:02/08/15 22:59 ID:???
一度子圧縮きたね

60 :Zバウ:02/08/15 23:09 ID:???
一応、あげておこう

61 :通常の名無しさんの3倍:02/08/16 00:04 ID:???
新ストさん、カミファで新作なんてどうでしょ?

62 :通常の名無しさんの3倍:02/08/17 00:42 ID:EOxdnjbO
それも良いけどジュドー×14歳ハマーンなんて・・・同じ年だし。


63 :通常の名無しさんの3倍:02/08/17 09:32 ID:???
てゆうか新ストさんの方しか完結してないよね。

64 : :02/08/18 12:27 ID:???
あがれ〜〜〜〜

65 :39続き:02/08/18 18:23 ID:???
「少しからかってやろうと思っただけさ」
視線がアムロに突き刺さる。
ハマーンの勘はまだ何かあると感じていた。
厳しい目つきに音をあげたのかアムロが溜息をついた。
「いや違うな、君達が羨ましかったんだ、正直に言うとね」
「私達が羨ましい?」
ハマーンが首を傾げた。
「同じニュータイプ同士で分かり合い、愛し合う。それは僕もシャアもできなかったことだ」
アムロの脳裏には一人の女性の姿があった。
ハマーンにはそのときアムロが儚く陽炎のように消えてしまいそうに見えた。
それを引き留めるためにも名前を読んだ。
「アムロ・レイ…」
「そんなに哀しい声を出さなくてもいい。時間はかかったけどもう乗り越えたことだ」
ハマーンに心配無いと語りかける声だった。
「そう、乗り越えたことだ。そして、だからこそ、君達には幸せになって欲しい」
アムロは優しく微笑んだ。

66 :39続き:02/08/18 18:25 ID:???
「そんなことは言われるまでも無い」
「そうだったな」
ハマーンの凛とした声にアムロは思わず苦笑してしまった。
「さて、幸せになってもらうためにはまずジュドーを連れ戻さなくてはいけないな」
すっかりそのことを忘れていたハマーンは、あっ、と声をあげて部屋を飛び出そうとした。
が、先ほどのようにアムロに手を掴まれた。
「今度はなんの話だ」
再度ひき止められたため声に苛立ちが見える。
しかし、振り向いて見たアムロの目があまりに真剣だったので振り払うことができなかった。
「正直な話をするとね、ジュドーの幸せはどうでもいいんだ。
 ハマーン・カーンあなたに幸せになって欲しい。
 ニュータイプの女性はなぜか不幸な人生を送ってきた。
 あなたが幸せになってくれればまだ人類も捨てたもんじゃないと思える。
 人は先に進むことができるんだと思えるんだ。
 僕は回り道はしているけど間違っていないと。」

67 :39続き:02/08/18 18:26 ID:???
「わかった」
ハマーンはしっかりとうなずいた。
「じゃあ、幸せになるおまじないだ」
言うが早いかハマーンを引き寄せておでこに軽いキス。
「僕はもう船に帰る事にするよ。ジュドーにはよろしく言っておいてくれ。君達の幸せを祈っているってね」
ばたんとアムロがドアを閉める音がしてハマーンは部屋に一人。
突然のことにハマーンは理解不能。
そして徐々に顔がピンクに染まっていく。
「…私はハマーン・カーンだぞ。それを子供のように…」
ハマーンは床にへたり込んでしまった。
そして、おそるおそる額に手を伸ばす。
ジュドーが帰ってくるまでハマーンはずっとそのままだった。

68 :39続き:02/08/18 18:27 ID:???
しばらくしてさっきのことを謝りたいとジュドーが戻ってきた。
それが雨に濡れた子犬のようでハマーンはジュドーをひどく愛しく思った。
そしてハマーンも先ほどの自分の態度は大人気無かったと謝った。
「悪く思う」という少々高飛車な物言いではあったが、その気持ちはジュドーに十分伝わった。
その後、ハマーンがアムロの言葉をジュドーに伝えた、もちろんキスのことは黙っていたが。
ゆっくりと二人でアムロの言葉について話し合った。
「ジュドー、キスをしよう」
ハマーンがぽつりと言った。
「ハマーンからそんなこと言い出すなんて珍しいな」
「だったらいい」
ハマーンはぷいと横を向いてすねてしまった。
「嫌だなんて言ってないじゃないかハマーン」
ジュドーがハマーンの顔に近づいていく。
ハマーンが目を閉じる。

69 :39続き:02/08/18 18:28 ID:???
長い、優しいキスが終わるとハマーンが言った。
「そういえばジュドー、背が伸びたか?」
以前はキスをするときはジュドーの目線はハマーンのそれよりも少し下だった。
それが今ではハマーンか少し見上げる形になっている。
「成長期だからな」
少し誇らしげにジュドー。
ああ、ジュドーと一緒に過ごすようになってからずいぶん時間が流れたのだな。
ハマーンはジュドーの成長を嬉しく思うと同時に自分はどうだろうかと思った。
ずいぶん変わったと思う。
それは自分では成長だと思う。
これからもジュドーと一緒に二人で成長していける。
それが私の幸せだ。
ハマーンはもう一度ジュドーにキスをせがんだ。

70 :39続き:02/08/18 18:30 ID:???
これで一区切りついたかなという感じで。
だいぶ長い間やってましたが、とりあえずおしまいという感じで。
レスくれた皆さんに多謝。
絵師さんに多謝。

71 :通常の名無しさんの3倍:02/08/18 18:44 ID:???
職人さん、ご苦労さまでした。
前回、スレがリストラされた時は、どうなることかともいましたが、よかった。
今日の昼間にもリストラがあったので、心配でしたが、生きててよかった。

本編が、アンハッピーだっただけに、こちらがハッピーエンドでよかったよ。

なんか、よかったよかったの連発になってしまいましたが、また別のところで、
SS書いてくださいね。

72 :通常の名無しさんの3倍:02/08/18 18:53 ID:???
よかった、よかった、どっちもよかった。
お二人さん、ありがとう。


さて、絵師さんも最後に働いてちょ、( ̄ー ̄)ニヤリッ


73 :絵師226:02/08/19 04:37 ID:???
おーわー元祖さんも完結してしまわれた〜〜・゚・(ノД`)・゚・。
でもお疲れ様でした。ホントに幸せな終わり方で満腹満足ご満悦です。
ネタが浮かばれましたらまた是非書いていただきたいです。

>72
わかってるよ〜。(笑
近いうちに前スレでリク出てた赤ら顔カミーユ2点うpする予定ー。

>新ストさん
どもー。イヤナンカオハズカチィ(´∀`;ゞ
ところで前スレで言ってたサイドストーリーなんですけどね、
CCAの頃(5年後)に舞台を移してなんてドデショ?
もちろん戦いには参加せずに、シャアの行動をジュドーとハマーンが
そしてカミーユとファがどう見ているのかっていうのを
読んでみたいなーとか思ったんでつが。
長編でなくとも構わないので考えてみていただけたら嬉しいなー。

74 :通常の名無しさんの3倍:02/08/19 07:04 ID:???
元祖さん乙かれ!
ハッピーエンドですね(´ー`)
ハマーン様が幸せに終わるってホントうれしいです。
また機会があったら書いてください。

75 :72:02/08/19 09:14 ID:???
絵師さん頼んます。

さて、どちらもよかったと思うのは確かだけど消化不良、でもある。
絵師さんと同意見。逆シャアのころ、二人が何やってたかのエピローグがあってもね。
(別にアムロ・ベルトーチカみたく別れてたってのもありかな、嫌だけど)

76 :72:02/08/19 09:16 ID:???
しまった、ageちゃった。すまん。

77 :通常の名無しさんの3倍:02/08/19 10:14 ID:???
皆この話で泣けるのかよ?






















2時間泣いた・・・いや、マジで

78 :通常の名無しさんの3倍:02/08/19 21:35 ID:mZ7+1sdQ
age

79 :通常の名無しさんの3倍:02/08/19 21:37 ID:???
あがりすぎ〜〜

80 :通常の名無しさんの3倍:02/08/19 21:44 ID:???
シャア板で、今も機能してる連続長文系って、ここを残すのみなのかなぁ…。

81 :新ストーリー書き:02/08/19 22:40 ID:???
>元祖サン
長きに渡っての連載、お疲れ様でした!
途中で割り込んでしまったにも関わらず、最後まで同居できた事をうれしく思います。
それぞれのスタイルでジュドーとハマーンを……、というかハマーンを幸せに出来て良かったです。
また元祖サンのSSを読める日を楽しみにしています!
あ、「名無し」にしててもピターリ当てちゃいますからね!ワタス、ニュータイプなんで!(絵師サンにニヤーリ…

>絵師サン >75サン
CCA舞台ですか〜。私もその頃に彼らがどうしているかは気になります。
な〜んて、チョコット運転しながら考えてたら、脳内妄想がバンバン浮かんでしまった!
5年後って言ったらジュドー19歳!?
お年頃じゃないですか!
もし書けた暁には当然、絵師サンが19歳ジュドー描いてくれるんでしょうね!?
とりあえず、今すぐには無理っぽいけど、妄想だけは膨らましておきます。気長に待ってみて。
ダメダメ!別れはダメですよ!もちろん禿同です!

>77サン
泣け泣け!いっぱい泣いてくれ!

>80サン
ワタスはもうひとつ超大河パラレル長編ワールドを知ってるが……。

82 :やす・・・・・・:02/08/19 22:56 ID:???
>>80さん、
私も長編とはいえないかもしれないけど、一つをROMってます。

83 :やす・・・・・・:02/08/20 13:00 ID:Isny9kMf
作品舞台変更期待age

84 :通常の名無しさんの3倍:02/08/20 15:39 ID:???



85 :グレミー ◆SGBAWOOM :02/08/21 08:24 ID:8pvfgFdZ
保守age

86 :通常の名無しさんの3倍:02/08/22 12:35 ID:???
カラage

87 :通常の名無しさんの3倍:02/08/22 13:01 ID:???
じっくり待ち保全。

88 :通常の名無しさんの3倍:02/08/23 00:08 ID:gmymBAGG
新作期待age

89 :新ストーリー書き:02/08/23 11:38 ID:???
もうチョット待ってて下され!

90 :通常の名無しさんの3倍:02/08/23 12:11 ID:???
新ストーリー書きさん
慌てずマターリ戻ってきてください。

91 :通常の名無しさんの3倍:02/08/23 18:13 ID:???
>>89
いいこと言ってくれるねぇ・・・枠枠

92 :通常の名無しさんの3倍:02/08/23 19:27 ID:???
保全age

93 :通常の名無しさんの3倍:02/08/23 22:11 ID:gmymBAGG
age

94 :通常の名無しさんの3倍:02/08/24 04:02 ID:???
この状況みると・・・

新作の時には、また新スレ立てればいい気がしないでもないような・・・。


95 :新ストーリー書き:02/08/24 09:25 ID:???
>>94サン
引越しした方がいいんですかね?
スレタイからはズレまくってるけど、それは前スレでも同じだったし…。
とりあえず、ここでうぷしちゃってもいいですかね?

前スレの「新ストーリー」の続編ってことで再開させていただきます。
舞台設定はUC0093年2月のシャアの宣戦布告前ってことで。

ボチボチうぷしますんで、またお付き合いのほど、よろしくお願いします。


96 :新ストーリー書き:02/08/24 09:26 ID:???
「な、おかしいと思うだろ?ハマーン」
「うむ……。この光……、確かに艦隊だな」
ジュドーが挿入したチップから画面に映し出された映像には、
ガレキが漂う空間のはるか遠くに、薄っすらと光を発しながら
ゆっくりとした速度で移動する船が見て取れる。
「拡大した映像は無いのか?」
「残念!これが最大望遠なの!
 これでも、ジャンクの中からこんなの見つけるの大変だったんだからなぁ!」
「……そうか」
寝室の片隅に置かれたモバイル型の情報端末のモニターを、
頭を寄せて食い入るように見ていたジュドーが、ハマーンの無理な要求に頭を抱えて仰け反った。
組んだ片方の足先をデスクに引っ掛けて、回転チェアに全体重を預けて体を揺するジュドーは、
相変わらず映像をにらめ付けているハマーンに、軽口で訊ねた。
「今、この空域に展開している連邦の艦隊ってあったかな……?確かそんな情報無かったよな」
「……また頭から落ちるぞ」
ハマーンの表情は硬く、その回答は、ジュドーの質問の的を得ず、
隣で不安定な体勢をするジュドーに警告するものだった。
「大丈夫って!」
ハマーンの警告を聞かず、チェアを軋ませるジュドーは
身長は伸び、骨格も「少年」から「男」へと成長したにも関わらず、
19歳という年齢のくせに、相変わらず無邪気さが残っている。
ハマーンの方は、5年前と少しも変わらず、見た目に生活観は無く、
凛とした美しさを保ち続けている。


97 :新ストーリー書き:02/08/24 09:26 ID:???
ジュドーとハマーンが共に暮らし始めてもう5年になる。
どこのコロニーに行っても、生活が落ち着く頃になると、
ハマーンを元ネオ・ジオンのハマーン・カーンかと訪ねてくる者が現れ、
慌ててコロニーから脱出するという生活が、5年も過ぎたということになる。
そんな慌しい生活に文句も言わず、逆に楽しんでいる風のジュドーに、ハマーンは心から感謝した。
このところは、「灯台元暮らしって言葉もあるぜ」というビーチャの誘いに乗って、
ジュドーにとっては古巣のシャングリラに腰を落ち着けている。
ジャンクの山の一角という、あまりよい環境とは言えないが、
小さいながらも、勝手知ったる場所に住まいを構え、
ジュドーはジャンク屋家業を、ハマーンは過去・現在の軍の動きから
戦闘があったエリアを割り出し、ジュドーらのジャンク回収の能率が上がるよう
バックアップ体制を取っている。


98 :新ストーリー書き:02/08/24 09:27 ID:???
かつてネオ・ジオンを指揮していたハマーンがジャンク屋の情報屋ごときに
成り下がっていると、元ジオン兵が見たら悲観するかもしれないが、
政治的、あるいは指揮官の立場からデータを見るので、ハマーンの情報処理能力は正確で、
「あの時の連邦の立場なら、この空域はあえて放棄しただろう……。
 ジオンは地球降下に焦っていた。敵艦を回収する余裕は無かったと思われる……。
 この空域、巡洋艦タイプが2隻は浮遊していよう」
そう言われてジュドーが、ビーチャ達を伴って言われた空域へ向かってみると、
本当に無傷に近い巡洋艦が、回収されるのを待っていたかのように漂っていた時には、
正にマジックか、女狐に抓まれたような気がしたものだった。
ハマーン自身も、まさか自分がジャンク回収のために1年戦争時からの戦闘を
改めて検証することになろうとは思ってもいなかったが、
すっかりジャンク屋に戻っているジュドーや、その仲間達と共に、笑って、
時には喧嘩もしながら過ごすことを楽しいと思えるようになっていた。
この日も、連邦の機密にハッキングしながら、次なるジャンク回収のエリアを模索している時だった。
額に冷や汗を浮かべて戻ってきたジュドーが、
「妙なものを見たんだ」と、例の画像をハマーンに見せたのだった。


99 :新ストーリー書き:02/08/24 09:28 ID:???
「この艦隊の進路……。気になるな……」
「だろ?今更、連邦があの空域へ御一行さんで遠足……、なはずないもんな。
 恐らく連邦のものじゃない艦隊がこの進路……。ハマーンも気になるだろ?」
ジュドーにもハマーンの深刻な表情が伝染し、
足をデスクに引っ掛けたままの不安定な体勢だが、さすがに椅子の揺さぶりを止めた。
「この進路……、スイート・ウォーターか」
「ああ」
搾り出すようなハマーンの声に、ジュドーは落ち着いた声で返事をした。


100 :通常の名無しさんの3倍:02/08/24 09:36 ID:???
新ストーリー書きさん、
待ってました。よかった、よかった、戻ってきてくれたんですね〜〜。

また、楽しい日々が戻ってきたよ。
CCA前夜、がんばってください。

あ、でも、無理はしないでくださいね。季節の変わり目みたいな気候だし・・・・

101 :ミラー係:02/08/24 12:29 ID:???
(仮題)ハマーンとジュドー<0093>
http://www9.plala.or.jp/delpippo/haman0093.html

例のごとくミラーつくりますた。
新ストさん楽しみにしてますです

102 :ミラー係:02/08/24 12:30 ID:???
あ、作ってから気づいたけど今新ストさん1本だった・・・
余計なことしてスマソです

103 :やすみなし:02/08/24 12:52 ID:???
ミラー係さん、
ご苦労様です。
こうしてもらった方が、あとで保存する時に便利ですから・・・・
絵師さんの絵が入ってきたときも含めて一括保存できるから便利!

背が伸びたジュドー&その腕にぶら下がっているハマーンの絵が見たい!
というわけで、絵師さんの降臨キボン



104 :94:02/08/24 16:05 ID:???
ありゃ、充電期間なしで新作ですか! すごいパワーすね(w
充電期間が必要なら、このスレ残しておくは
プレッシャー以外の何者でもないかと、余計な気を使ってました。

がんばって下しい〜!

105 :通常の名無しさんの3倍:02/08/24 22:40 ID:???
わーい!!

106 :通常の名無しさんの3倍:02/08/25 01:00 ID:???
とりあえず保全させて頂きます

107 :絵師226:02/08/25 06:12 ID:???
おーひーさーしーぶーり〜。
結局今週しっかり描くヒマなかったよママン…(土下座)
つか新ストさん筆早いなマジで!!!
モニターを覗き込むジュドーとハマーンを早速描いてみたくなりますた。(笑
で、とりあえず19歳ジュドーのラフ描いてみた。 こんなモン?
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Bingo/1745/2ch/0093J.jpg

ハマーンは髪型をどうしようかと思ってるんですが
セミロングとショートどっちがいいかな?

108 :絵師226:02/08/25 06:22 ID:???
で、スレの皆様に相談事なんでつが。

もしよければ、このスレのSSを一つのサイトとして立ち上げさせては
貰えませんでしょうか。
もちろんメインは元祖さんと新ストさんのSSで、あっしは裏方として
サイト構築と管理をさせていただきまつ。
たまに挿絵をうpするとは思いますが。

とりあえず感想用のビビエスかメールフォームくらいは置いて、
ヒマな時にでも元祖さんや新ストさんにレスでも付けていただければと。
頻繁な更新もないかと思いますし、新作が上がれば随時更新させていただきます。
アプロダとか付ければ挿絵募集とかもできるかなーと思ったり。
あ、もちろんミラー係さんにも居てもらわんと困りまつよ?(笑

まぁこんな事を考えておったんですがドデショ? 新ストさんには一応了承済み。
皆様の意見・質問ございましたらおながいしまつ。

109 :やすみなし:02/08/25 07:51 ID:???
絵師226様
早速保存保存・・・・・
19歳ジュドーいいです。
クワトロよりも細目ってところがなんとも言えないよさが・・・
十分萌え〜〜

別スレの女ジュドーにも萌えていますが・・・テヘ

SSサイトの件、よろしくお願いします。
していただけるのなら、トッテモ・・ウレスィ

110 :新ストーリー書き:02/08/25 11:20 ID:???
>100サン
ただいま〜。
CCA「前夜」っていうか……、宣戦布告数日前って設定です。
無理しない程度にがんばりますよ。季節の変わり目ですしね……。(笑
>ミラー係サン
どうも、またお世話になります。
>やすみなしサン
一括保存って……。そんなコトしてるの?いや、お恥ずかしい。
>94サン
94のレスはそういう意味だったんですか。読解力なくてスマソです。
お気遣いありがとうございました。がんばりやす!
>105サン
わーい!!ワタスも戻ってこれてうれしいYo!
>106サン
ありがとうございます。今度はデータ落ちの無いように。(祈!
>絵師サン
19歳ジュドーありがたや!!
少年っぽさを残しつつって感じがいいです!
新サイトの件、ふつつか者ですが、重ね重ねよろしゅうお願い申し上げます。

続きいかせていただきます。
あの……、前スレの「新スト」で登場させたキャラママの名前ですが、
後になってシリーズ内で「ロラン」っていたことに気付きました。←アフォでスマソ!
まったく、勉強不足でお恥ずかしい!
そのまま続行でも構わんか?とも思ったのですが、
なんか気持ち悪いので、「ドーラ」に改名しました。←今度は既存しないだろうな…?
今回のストーリーではあまり絡みは無いけど、ご了承下さいませ。

111 :新ストーリー書き:02/08/25 11:22 ID:???
「お兄ちゃん!いるんでしょ!?」
「――うわぁ!!」
突然の大声に、背後の寝室のドアを振り向いたジュドーは、
途端にバランスを崩して回転チェアから頭から床に落っこちた。
「あいっ、イタタタタ……」
「大丈夫!?お兄ちゃん!」
慌てるリィナとは対照的に、
ハマーンは無残にもコブを作ったジュドーを、冷ややかに見下ろしている。
「言っただろ?」とでも言いたげな視線を感じながら、
ジュドーは無理してでも、平気な素振りを見せるのだった。
「何だよリィナ!ビックリするだろ!?」
「何回も呼んだわよ!
 それなのに、全然お兄ちゃんもハマーンさんも返事してくれなかったんでしょ!」
「……ん、あ、そうなのか」
リィナがまさか嘘をつくわけも無く、ジュドーはリィナにまで弁解じみた返事をするのだった。
「よっぽど大事な相談事でもしてたようね!?」
絵に描いたようなプンプン!とした態度のリィナの言葉に、ジュドーは今の事態を思い出した。
「――そうだ!カミーユさんだったら情報、持ってるかもしれないな!」
「そうだな」
リィナはそっちのけで慌てて情報端末に向かうジュドーとハマーンに、
リィナはやれやれといった風に肩をすくめると、黙って寝室を後にするのだった。


112 :新ストーリー書き:02/08/25 11:22 ID:???
――小一時間ほど過ぎた頃……。
「なんか、腹減ったな」
「うむ……」
出来得る全てをし尽くしたジュドーは、どういう訳か、
自分の家のキッチンから漂ってくる美味そうな匂いに、
自分の空腹を思い出した。ハマーンもそれは同じだった。
「お兄ちゃん、ハマーンさん、夕飯の支度が出来たわよぉ」
絶妙なタイミングでキッチンからリィナの声。
「ラッキー!」
ジュドーは先程までの難しい顔とは打って変わり、ニカッと笑ってデスクから離れた。
ハマーンもそれに倣って、キッチンへと向かった。


113 :新ストーリー書き:02/08/25 11:23 ID:???
「ハマーンさん、今夜のメニュー、トマトの煮込みスープで良かったんでしょ?」
既にセッティングされた食卓には、美味しそうな料理が並んでいる。
「すまない、リィナ」
「ううん。ほとんどハマーンさんが下準備してあったから、少しお手伝いした程度よ。
 あ、これ、お借りしちゃいました」
そう言って、ハマーンのエプロンを外すリィナは、普段は物置になっている
予備のダイニングチェアを引き寄せて、自分も食卓に着いた。
「リィナの料理、久しぶりだなぁ!」
本当に嬉しそうに言うジュドーは、スプーンを持ってフライング気味である。
「お兄ちゃんったら!あの大量のトマト、またドーラさんから頂いたの?」
リィナも、久々の兄とハマーンとの食事を嬉しそうに笑っている。
「そうそう!モンドが定期メンテに行ったら持たされたんだってっ。
 ドーラさん、相変わらずすごいパワーらしいぜ」
ムーン・ムンに住むキャラ・スーンの母、ドーラの豪快な笑顔を思い出し、
クスリッと笑うリィナに、ハマーンも目を合わせて微笑んだ。


114 :新ストーリー書き:02/08/25 11:24 ID:???
「それはそうと、リィナ、学校はいいのかよ?」
ひとしきりリィナの料理を褒めちぎった後、ジュドーは思い出したように訊ねた。
「今日はウィークエンドでしょ。寮も外出が許可されてるのよ」
ジュドーにスープのお替りを手渡しながら、リィナが答えた。
5年前、ジュドーとハマーンがムーン・ムンからシャングリラに戻り、しばらく絶った時、
リィナは突然に山の手の全寮制の学校へ行きたいと言い出した。
元々、リィナをいい学校へ行かせるためにアーガマに乗ったジュドーは、
リィナの向学心には大賛成したのだが、全寮制と聞いて驚いた。
リィナが自分の足手まといになるまいと、そう選択したことは火を見るよりも明らかだ。
ジュドーはもちろん反対したが、リィナの意思は固く、
結果的に、決して「ジュドーの邪魔にならないように」という本心を言わずに、
「勉強に集中できるから」と主張するリィナの言葉を鵜呑みにした。
というスタイルで、承諾したのだった。
しかし、それは後々のことを考えると、良い選択だったのかもしれない。
ハマーンと共にとあっては、ジュドーもシャングリラに早々長居も出来ず、
他のコロニーに移る日は直ぐにやって来たからだった。
今は、数年ぶりに、シャングリラに腰を落ち着けたので、
リィナは時々、寮の外出許可日を選んで、ジュドーたちの下へ遊びに来るのだった。
皮肉にもグレミーのレディー教育の賜物なのか、山の手の学校へ行っても、
他の生徒に退けを取らないリィナは、ますます聡明な少女へと成長している。


115 :やすみなし:02/08/25 11:36 ID:???
新ストーリー書き様、
一括保存は、当然です。
こんな、いいSSは、後まで残しておかないとね。
絵師さんもがんばってくれてるのに、ちゃんとした形で、手元に置かない気がすまない。
でも、自分でちゃんとできないから、人頼みというのがちょっと情けない。
時間が無い、今日もモニターを前にしてるが、深夜まで店番・・・・です。
ホントやすみなしです。

だからこのスレにアップされるSSを楽しみにしています。
(もう一つのスレにも常駐しているんですけどね。あっちもCCAがらみで、ちょっと、
混乱してるところがありますが・・・テヘ)

116 :やすみなし:02/08/25 12:03 ID:???
ちょっとやばい位置なので、ageときます。

117 :元祖:02/08/25 17:14 ID:???
ホームページの件ですが
自分の駄文で良ければ全然OKです

新ストーリーさん行動が素早い!
新作期待してます。

新ストさんの新作、期待してます


118 :ミラー係:02/08/25 23:44 ID:???
おー 絵師さんサイト作るんですか?
楽しみにしとりやす
どんどん萌えな画像が出てくるのを待っとります。


119 :やすみなし:02/08/26 03:06 ID:???


120 :通常の名無しさんの3倍:02/08/26 06:55 ID:???
新ストさんお帰りなさい

121 :やすみなし:02/08/26 12:19 ID:???
みんな、普通の生活パターンに戻っていってるんだな〜〜
リーマンは会社、学生は新学期に向けてまたは受験のために・・・

店番という仕事してると、気分はヽ(´Д`;)ノヒキー

なにが言いたかったってか?保守なのさ

122 :新ストーリー書き:02/08/26 13:28 ID:???
>やすみなしサン
お褒めの言葉、ありがとうございます。
店番(?)がんがって下さい!
>元祖サン
いや、単に暇人なんですよ…。
元祖サンもお時間出来たらまた同居しましょ。
>120サン
おー!ただいまー!


123 :新ストーリー書き:02/08/26 13:29 ID:???
「お兄ちゃん達こそ、カミーユさんがどうとかって、何の話しなの?」
リィナの問い掛けに、ジュドーもハマーンもその顔から笑みが消え、
その急変に、リィナも、ただ事ではないと、身構えた。
「スイート・ウォーターの空域に、所属不明の艦隊が集結しようとしているらしいんだ」
リィナにはジュドーの表情が、兄の顔から戦士の顔に変化しているように見えた。
「所属不明って……」
「こっちは民間だから、調べようにも限界がある。
 カミーユさんにも聞いてみようとしたんだけど……、
 ほら、あの人、技術屋だろ?軍の情報が入ってるんじゃないかと思って。
 でも、連絡取れないんだ」
「そう……」
リィナの顔がみるみる曇っていくのを、ジュドーは胸をギュッと握られる思いで見つめた。
またこの宇宙で戦いが始まろうとしている――。
ジュドーとハマーンは直感的にそれを感じていた。


124 :新ストーリー書き:02/08/26 13:29 ID:???
「もしかして……」
小さく喋りだしたリィナは、自分の発言の内容の重さからなのか、ポツリポツリと言葉を続けた。
「もしかして……、その艦隊の動きっていうのには……、シャアっていう人が関わってるの?」
まさかリィナの口からシャアの名前を聞くとは思わなかったふたりは、息を呑んだ。
リィナの脳裏には、グラナダでブライトに引き合わせてくれた
セイラ・マスが言っていた言葉が浮かんでいたのだ。
「兄はいっそ死んでくれた方が……!」
それは、ジュドーの無事を切に願っていたリィナには理解出来ない兄妹の関係だった。
その時、もしも、宇宙に再び閃光が走るような事態が起きるとしたら、
このセイラの言っているシャア・アズナブルが関わってくるのではないかと、
密かに胸に思っていたのだ。
「シャア・アズナブル……。恐らく、奴の企みだと私も思うな……」
押し殺した声で答えるハマーンを、ジュドーは複雑な思いで見つめた。


125 :新ストーリー書き:02/08/26 13:30 ID:???
翌朝、いつもの工業用ハッチ付近にジュドーとハマーンが向かうと、
回収したジャンクの修理作業を既に始めていたビーチャとモンドには、
既に謎の艦隊の存在は知れていた。
昨日の回収作業を、ジュドーと組んでいたイーノから聞いたとのことだった。
「なんかヤベーことにならなきゃいいけどな」
真面目な表情でふたりを見るビーチャとモンドに、「ああ……」と、ハマーンは曖昧な返事をした。
既に事態は動き出していると、第六感が教えているからだ。
が、深刻なムードは長くは続かなかった。
「リィナはどうしたんだよ?昨日はこっちに戻ってたんだろ?イーノが言ってたぜ」
「ああ、夜のうちにイーノが寮まで送って行ったよ。……ったく。泊まってけばいいのにな」
「シシシッ……!気を使ってるんだよ、リィナも」
いやらしい目で笑ったビーチャに構わず、ジュドーは尚も素っ気無い妹の行動に文句を言った。
「それにしたって……、俺が送ってやるっていうのに」
「送り狼にならなきゃいいけどねぇ〜」
「――っんなこと、イーノに限って無いだろ!?」
横から同じくニソニソして口を挟んだモンドは、ジュドーが大真面目に食い付くので、
慌ててビーチャの影に逃げ込んだ。
「どうだかな!イーノだって男だし、
 リィナだって、お前がハマーンとよろしくなった時と同じ年齢になってるんだぜ」
「――っんな!」
遠慮ないビーチャの分析にジュドーの思考回路は、頑固親父と化していた。
その横でハマーンは黙って頬を染めてそっぽを向いた。


126 :新ストーリー書き:02/08/26 13:31 ID:???
5年の歳月が経過しても、ジュドーとビーチャ、モンド、イーノ、エルとの関係は変化していない。
リーダー格のビーチャと紅一点のエルは、
相変わらず喧嘩をしながらも、時々目が当てられないほどイチャイチャしている。
モンドは小柄で童顔のままで、それを気にした本人が口ひげを蓄えた事があり、
周りの全員から「いんちきチャイニーズマフィアだ!」と言われて
泣きながら剃り落としたという事件もあった。
イーノとリィナに進展があったかどうかは、誰にも分ってはいない。
ふたりとも自分のこととなると口が堅くなる者同士だからだろうか。
そんな相変わらずのメンバーの中に戻ったジュドーとハマーンは、
泣いたり笑ったり怒ったり、いわゆる普通の青春を共に送っているのだった。
――普通の青春――それは、ハマーンにとっては既に諦めていた時代だけに、
やや出遅れはしたものの、この時を大切にジュドーと過ごしていゆきたいと切に願っていた。
ところがだ、今回の所属不明の艦隊の存在が、ハマーンの真っ白だった心に、
黒い一点の墨汁のように落ち、それが不安と憤りとなって徐々に広がろうとしていた。
その黒点の元にあのシャア・アズナブルがいるのかと思うと、
尚の事ハマーンの心中は乱れそうになるのだが、側にいるジュドーの存在が
それをどうにか落ち着かせる役目をしている。


127 :やすみなし:02/08/26 13:44 ID:???
新ストさん
キタ━━(´∀`)´・ω・`);゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)゚皿゚)TΔT)ΦдΦ)#-_-)~ハ~)゚з゚)ё)

なにがいいって、店番してる身としては、誰よりも早く読めるってところ・・・・
ハマーンにとって、一番決着をつけなければいけない相手との絡みに期待大!
ここは、思いっきりシリアス展開になってもらいたい気持ちがあります。

がんばってください。

128 :やすみなし:02/08/26 22:17 ID:???
いったんageます。

129 :通常の名無しさんの3倍:02/08/27 07:13 ID:???
やはりこのスレは神!
新ストさん、毎回楽しく読ませてもらってます!
もしかして密かにハマーンの生存を知っていたシャアがハマーンを迎えにきたりして・・・
そしてシャアVSジュドーとか?

130 :新ストーリー書き:02/08/27 17:14 ID:???
>やすみなしサン
ホント、四六時中ネットに張り付いているんですね…。ご苦労さまです。
シリアス展開…って言われても、期待に沿えるかどうか。
何しろ、あのシャングリラチルドレンズが出てるんでね…。
あと数回はドタバタ劇場になってしまうかと…。
我慢して読んどいてください。(平謝り
>129サン
シャアVSジュドー!?
いやぁ、ワタスの文章力でんなこと出来るのか!?
なるべく平和に展開させたいのだけれど。
史実(って言うのかな?)に無いことは書けないし…。
でも、誰かさんは誰かさんと対面させようかと…モゴモゴ。

131 :新ストーリー書き:02/08/27 17:15 ID:???
「大変大変!ビックニュースよ!」
エレキバイクを飛ばしながら叫ぶエルが、ほとんど廃棄物のような鉄屑の山の間から現れた。
エルの暴走ぶりに、後席で必死にエルの腹にしがみ付いているイーノの姿も見える。
「なぁんだよ!例の艦隊のことなら出遅れたぜ!」
急停止したバイクにプリプリ怒りながら、イーノをエルから引き離しながら言ったビーチャが、
「なんでお前がエルと一緒なんだよ!?」と続けてイーノに小言を言っている。
「イーノはそこでたまたま拾ったのよ!あ、ジュドー、ハマーン、おはよ!」
「ん?ああ、おはよ」
「うむ」
エルの落ち着きの無さも、5年経っても成長無しということらしい。
「大変って、何があったのさ?」
回収した未使用のバリュートの破損部分を補修していたモンドが、
作業用のバイザーを外して、なかなか本題に入らないエルに訊ねた。
「そうそう!ビックニュースなの!」
居合わせた全員がエルにジッと注目した。
「ジャンク屋組合の会合で聞いた話なんだけど、
 今、どこかの組織が、すごい勢いで実戦投入出来そうなジャンクを買い漁ってるんだって!」
「実戦投入出来そうなジャンク……?」
「けど、うちのサイドの組合には、そんな話来てないんだろ?」
「そうよ!だから今まで気付かなかったんだけど、サイド3でもサイド4でも、
 そういう儲け話がゴロゴロしてるって!」
エルは先週からシャングリラの代表としてジャンク屋組合の会合に出ていた。
そこで同業者から聞いた情報なら、誤報ということはあるまい。


132 :新ストーリー書き:02/08/27 17:16 ID:???
「どう思う……?ハマーン」
黙ったままのハマーンをジュドーは見つめた。
「実戦投入を目的にしているとなると……、艦隊の動きといい、気になるな……」
口元へ手を持っていき、考える仕草をするハマーンの横で、モンドが自慢気に口を開いた。
「最近のジャンク屋は腕がいいからね。退役した軍のメカニックの人を抱えてる場合も多いし」
「状態のいいものを回収出来れば、作業用のモビルスーツぐらいなら、簡単に作れるからな」
「結構、戦闘用を作っても、今まで平和だったから買い取ってもらえなくて、
 行き場のないモビルスーツがゴロゴロしてるんじゃないの?」
現に、モンドが今補修しているバリュートは、民間のレジャー会社が、
スペースノイド向けの「大気圏突入体験ツアー」で使用するために買取が決まっている品だ。
時代が時代なら、物資の足りない軍が欲しがっても良さそうなほどの良品に仕上がろうとしている。
「確かに、思想とカリスマだけでは軍は動かせん。
 泥臭い話だが、軍を旗揚げするには技術者も金も要る」
「さすが、旗揚げした人は分ってらっしゃる」
ハマーンの言葉をビーチャが茶化した。
「けど……、そういうこと……、なんだよな」
ジュドーが全員に確認するように言うと、その場は重苦しい空気に包まれた。


133 :新ストーリー書き:02/08/27 17:16 ID:???
「どうしたらいいの?」
沈黙を破ってエルが言った。
「ブライト艦長に連絡を取った方がいいんじゃないのか?」
「それが駄目なんだ。昨日、ハマーンともしようとしたんだけど、繋がらないんだ」
ビーチャの提案はジュドーによって直ぐに消去された。
「カミーユ・ビダンもな……」
言われるより先にハマーンが追加する。
「ルーも、退役しちゃったしね……。もう!こんな時に限って!」
どうにもならない事なのに、ルーの事となると
エルは腹を立てるというのは条件反射のようなものだ。
5年前、ジュドーと共に木星へ旅立てなくなったルー・ルカは、
ブライトに嘆願して正規パイロットとして復帰した。
しかし、1年ほど前、突然にシャングリラに訪れたルーは、
新しい彼氏とやらを紹介してケロッと軍は退役したと言ったのだった。
そして、そこに居合わせた者は、ルーのパートナーを見て絶句した。
その人物が、あまりにもグレミー・トトに似ていたからだった。
育ちの良さそうなお坊ちゃん風の青年は、心底ルーにベタ惚れらしく、
「ルーさん!ルーさん!」と言っては、ルーの機嫌を取っている。
そんな彼をルーはうるさそうにしながらも、満更でも無さそうな心中が伝わってくる。
ルーはジュドーへの失恋と、グレミーを殺めたというトラウマを同時に克服したということらしい。


134 :新ストーリー書き:02/08/27 17:17 ID:???
「ブライト艦長も、カミーユさんも、ルーも駄目。こりゃ八方塞だな」
お手上げのポーズをとるビーチャに、ジュドーもため息をついた。
「でも、どうしてうちの組合には買い取りの話が来なかったんだよ?」
よほど自信のあるマシンが在庫しているのか、モンドが根に持った。
「当たり前だろ?俺が軍を興すにしたって、お前から買おうなんて思わないよ」
ジュドーの返事にモンドが「何でだよ?」と食い付く。
「連邦軍のブライト・ノアの指揮下でパイロットをしていた人間からなど、
 たとえいい品であろうと、買えぬということだよ」
「そういうこと!」
ハマーンとジュドーの説明に、モンドはやっと自称、凄腕のジャンク屋として安心した。


135 :やすみなし:02/08/27 19:02 ID:???
いや〜〜ADSLの調子が悪くて、しばらくつながらなかった〜〜よ

>>新ストーリー書き様
シャングリラチルドレンということを考えても、結構シリアスに動いてますね。
収めるのが大変そうですね〜〜
モンドが、修理した艦艇&MSで直接出向いていきそうな雰囲気をもってますからね。
ジュドーたちは・・・・・

今後の展開を楽しみにしています。

136 :やすみなし:02/08/27 23:11 ID:???
保守age

137 :通常の名無しさんの3倍:02/08/28 01:14 ID:???
前スレからの住人は戻っているのか?
再び点呼
いちゲット―――――――――――!!!

138 :やすみなし:02/08/28 02:33 ID:???
2です

139 :絵師226:02/08/28 05:27 ID:???
点呼3!!!
つーわけで赤ら顔カミたん1枚うp。
描きながら脳ミソは妄想でイパーイ……スミマテン(;´Д`)
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Bingo/1745/2ch/JH725.jpg

やすみなしタンいつも保守ありがd♪ 仕事ガンガレー!
そちらの常駐スレ、あっしも好きでROMっちょりまつよ。

新ストさん、校正したSS送ってくれていいでつよー。
こんなトコでスマソ、今度メールするです!

元祖さん・ミラー職人さん、サイト立ち上げ承諾ありがd!
構築は9月からになりそうです。がんがってみまつ。
フレーム有り無しどっちがいいかなー。

140 :新ストーリー書き:02/08/28 09:56 ID:???
カミ「フォ―――――――――――――――――――――ウ!げっちゅ」(ニヤソ
    ↑点呼に参加したつもり…。カミーユで遊んでしまった…。

>やすみなしサン
っう…。>モンドが、修理した艦艇&MSで直接出向いていきそうな雰囲気
予知能力があるのかチミは…。

>137サン
点呼開始ご苦労さまです。点呼のついでにヒトコト感想もきぼん。

>絵師サン
赤ら顔キタ―――!!
改めて19歳ジュドーを見てみると、ちゃんと成長してるんですよね。絵師サンの画は。
すごいですよ。うんうん。萌ゑちゃいます。
校正版の件、了解しました。送ります〜。
お手数かけますがヨロピク。

141 :新ストーリー書き:02/08/28 09:58 ID:???
「……だったらさ、こっちからカミーユさんトコ、お邪魔しちゃえばいいんじゃない?」
名案浮かんだり!と手を顔の前でポンッと打ったエルが、自慢気に提案した。
「そうだよ。もし、本当に戦闘状態にでもなったら、ブライト艦長は忙しくなるだろうしね」
「ああ。このまま状況が分らないんじゃ、こっちも仕事の支障が出かねないし、
 ちょっこっとふたりで情報収集して来てくれよ」
「うんうん」
イーノ、ビーチャ、モンドが口々にエルの提案に賛成する。
「……あのねぇ、行きたいのは山々だけど、
 カミーユさんがいるのは月だって知ってて言ってるの?」
「大丈夫だよ、ジュドー。今の月の軌道ならシャングリラからでもそんなに遠くはないよ」
イーノから月位置の説明をされて、話は急に具体性を帯びる。
「ジュドー。カミーユ・ビダンが不在というのも気になる……。
 エルの言う通り、月に向かってはみないか……」
「ハマーンまで……」
ハマーンが今の状況に心中穏やかでいられないことは、ジュドーにも分っている。
シャングリラでじっと情報を待っているよりも、手探りででも、
シャアが関わると思われる、今の事態の状況を少しでも早く知っておきたいのだろう。
それをつまらない男の嫉妬で阻むようでは、ジュドー・アーシタの名が廃る。
「リィナのことなら、任せておいてよ」
イーノの申し出に(無邪気な顔してお前が言うなよ……)と、
ビーチャとモンドの半分、冗談の会話を真に受けてジュドーは複雑な顔を返す。
「“足”だったら、心配ないからさっ」
モンドが何故だか嬉しそうに言うのを、ビーチャが不思議そうに顔を見る。
そして、長年の悪友仲間としての経験がビーチャにモンドの企みを直感させる。
(ニヤリ……)
「そうそう!こんな事もあろうかと、ちゃ〜んと、いい機体を用意してあるからさ!」
言いながらビーチャとモンドは、
ジュドーに有無を言わさず、工業用ハッチの奥へと一行を連行して行くのだった。


142 :新ストーリー書き:02/08/28 09:58 ID:???
「ジャ――ン!驚いただろ!?」
自慢気な顔でカバーをビーチャが剥がすと、そこには黒くまっ平らな機体が固定されている。
「ビーチャ、これって……」
口をあんぐりと開けてその機体を指差すジュドーに、ビーチャはますます鼻を上に上げて答える。
「そ。ベースジャバ」
まさかハマーンも、こんなものをビーチャが回収しているとは思ってもいなかった。
しかも、この様子だと、機動性も保障済みのようだ。
「ま、俺達が使ってた頃のよりも、多少改良はされてるみたいだけど、
 お前なら余裕で使えるだろうからさ」
「――ってビーチャ、お前、こんなのどうしたんだよ!?」
「どうしたって、俺たちゃジャンク屋だぜ。拾って来たに決まってるだろ?」
「改良されてるってことは、連邦が現役で使ってるヤツだろ?
 そんなもん、そこらに落ちてるわけないじゃないか!」
「ん……?まあ、なぁ……」
「――ビーチャ!あんたコレ、盗んで来たの!?」
「人聞き悪いこと言うなよ!」
エルも、この機体のことは聞いていなかったらしく、ビーチャのはっきりしない様子に怒りだす。
それにモンドが反発する様子からして、
またしても、ビーチャとモンドの悪巧みコンビが独断暴走の結果らしい。


143 :新ストーリー書き:02/08/28 09:59 ID:???
「連邦の連中、飛行訓練のつもりだったらしいけど、
 機体にトラブル発生しちまって、置いてっちまったんだよ」
「最近のパイロットってダメだよねぇ〜。自分で修理のひとつも出来ないなんて」
どういう根拠でか先輩面して説明するビーチャとモンドに、イーノが冷静に口を挟む。
「でも、それって、後で回収に来るつもりだったんじゃないの……?」
「――っだ〜から、急いで拾ってきたんだろ!?」
「それを泥棒って言うんだよ」
ジュドーがふたりをにらみ付けるが、そんなことは気にするようなビーチャとモンドではない。
「どうするんだよ?これ、使うのか?使わないのか?」
逆にジュドーに向かって凄んでくる。
「もしかしたら戦闘が始まるかって時なんだぜ。
 こんな現役連邦の機体に乗ってたら、狙い撃ちされるのがオチじゃないのか?」
「大丈夫!ちゃんと、民間の発光信号に変えてあるからさっ」
「それに、砲座だって生きてるんだぜ」
「故障してた部分は完璧に修理してある」
「お前のランチなんかより、絶対、パワーがある」
ふたりはこれ以上ないほどの自信をこのベースジャバに持っている。
ジュドーとて、この機体には魅力を感じる。
「 …… 」
ジュドーは、チラリとハマーンにお伺いを立てた。
「少しでも早くカミーユ・ビダンに接触したいのだろ?使ってみるか」
ハマーンの了解に、ジュドーの顔は無意識に笑みが出ていた。
それを目にしたビーチャとモンドは、もう次の行動に出ている。
工業用ハッチの外に通じる通路に走りながら、ジュドーに大声で指示を出した。
「最大加速射出してやるから、乗ったら例の船まで来いよ!エル、イーノ、お前達はこっち!」
呆気に取られるジュドーとハマーンの前を
「ちょっと待ってよ!」とエルとイーノが追いかけて行く。
「……どうする?ハマーン」
「っふ。いくつになっても元気な子たちだな。行くぞ」
ジュドーを置いて、先に覚悟を決めたハマーンは、ベースジャバへと足を向け、
ジュドーは慌ててその後を追った。


144 :やすみなし:02/08/28 10:31 ID:???
>>新ストーリー書き様
モンドは、修理することにかけては、とんでもない能力を持ってるみたいですからね。
正規部品が無くても、有り合わせで何とかしてしまうから・・・・
Zザク頭がいい例(これは、イーノもからんでるみたいですが・・・)

しかし、くすねて来たものというところまでは・・・・・
確かに前歴あるからな〜〜金になると思うと延髄反射のように動いてしまうビーチャ&モンドコンビ!
で、ジュドーの乗るMSは?Z+系?ZZ系?それともカミーユオリジナル?ムフフ楽しみ・・・・
実態が見えてきたら、ガンプラで作ってしまいそう。

絵師様、
赤ら顔いい!
なんとなく、あっちスレに連れて行きたいくらいです。面白そうな修羅場が見れそうで・・・・

自分の中では、あの子とジュドーは、パラレルの双子のように思えてきます。


145 : :02/08/28 14:07 ID:???
赤ら顔カミーユキター------------------------!!!!
(・∀・)イイ!イーヨ!仗助風に言えば「グレートッ!」

もう1枚も期待してましゅ

146 :やすみなし:02/08/28 19:42 ID:???
>>絵師226様、
先ほどは結構なものを頂きまして・・・・
ありがとうございました。
こっちもそれなりのトリップつけたくて、現在検索中です。

19歳ジュドーの乗るMS知りたいです〜〜
同じくハマーンの乗る?MS知りたい〜〜

想像するだけでも楽しいけどね。

147 :通常の名無しさんの3倍:02/08/28 21:48 ID:???
  

148 :絵師226:02/08/29 04:42 ID:???
>やすみなしタン
いやいや、ほんまにザカザカッと勢いで描いたブツで。(汗
でも喜んでいただけて嬉しいでつ(つд`)

もう1枚の赤ら顔カミたん&ファは明後日までにはうp予定。
明日は久々にハウ○テン○ス逝ってきまつ。(藁

149 :やすみなし ◆eHamanyk :02/08/29 10:41 ID:???
こっちは、このトリップ!ジュドーが出てこなかった・・・・
期待age

150 :通常の名無しさんの3倍:02/08/29 11:47 ID:???
ハマーン アーシタ

151 :通常の名無しさんの3倍:02/08/29 12:20 ID:???
>>149
そのトリップ、このスレで使うのやめれ

152 :やすみなし:02/08/29 12:41 ID:???
>>151
了解しました。やめときます。
でも、理由は?

153 :やすみなし:02/08/29 18:34 ID:???
保全しときます。
>>149のトリップが却下されてしまったけど、次のトリップがみつからね〜〜〜
却下された理由も解らない・・・・(ハマーンガダメナノカ)

ウェハース食いすぎで、腹イテ〜〜〜
カミーユ出てきたけど、女じゃね〜〜(アタリマエ)

154 :通常の名無しさんの3倍:02/08/29 21:44 ID:???
うわ〜い!
久々にシャア板来たらこのスレも盛り上がってるし、あの神スレも復活してたよぉ!

いいことずくめだ

155 :通常の名無しさんの3倍:02/08/29 21:48 ID:???
>>154
あの神スレって?

156 :通常の名無しさんの3倍:02/08/30 01:17 ID:???
もしもウッ・・・・ゲフッゲフッ。


157 :通常の名無しさんの3倍:02/08/30 01:30 ID:???
ぬぁっ!マジだ!!

2.5なんて賢いことを・・・・
しかしあのスレにレスを書く勇気がない(w

158 :やすみなし:02/08/30 07:22 ID:???
>>153の後に食べたウェハースは、Zの女性陣だった・・・・・

ジュドーとハマーンを探すたびに出ようか・・・・・

あの神スレって?と、思ったけど、2.5で検索したら出てきた〜
そうなんだ!面白そうなところですね。知らなかった・・・・・

159 :やすみなし:02/08/30 10:35 ID:???
どなたか教えてください。
シャア専内では、トリップにガンダム内に出てきたキャラの名前を使うのは、
駄目なんでしょうか・・・・ハマーンのトリップが拒否されてから、あちこち見て
まわったのですが、なんか一部のキャラは、コテハンでも荒れる素になって
いるようなので、駄目なのかな〜と思った次第です。

ちなみに、やっとジュドーのトリップも見つかってちょっと嬉しいのですが、
これも荒れる素なら、使わない方がいいのかな?

160 :新ストーリー書き:02/08/30 11:59 ID:???
>やすみなしサン
随分期待されてるようだけど、このストーリーではMS戦はさせませんって(汗
ワタス、平和主義なんで。
不満が爆発しそうになったら、自作でストーリー創ってみてよ(笑
あ、Zザクはワタスの中で最ヒットのMSです。
しかし、ニコイチって作るの難しそうなのによく作ったよな…。
しね〜っとこんなことしちゃう連中が好きなんで、つい登場させちゃうんですよ。

>絵師サン
蘭村(爆)どうでした〜?
ワタス、従業員駐車場までは行ったコトあるんだけど…。
なまじ中途半端に近いとこんなもの。
カミ&ファうぷ待ってるでぇ。

>154サン
おうおう!盛り上げてくれぇい!

>157サン
君の勇気が完全復活の一歩となる!     とか言ってみる。


161 :新ストーリー書き:02/08/30 12:00 ID:???
「飛行点検だって?精が出るなぁ、ジュドー!」
ハッチの開放をしてくれたチマッターは、ビーチャの嘘八百を鵜呑みにしたらしい。
もうひとつのシートに、足を組んで思い詰めた表情で座るハマーンを隣に、
「あはは、行ってくるよ」とジュドーは、引きつった笑顔を返し、
ベースジャバの操縦桿をギュッと握り、素早くその場を飛び去った。
外に出ると、ビーチャの言っていた「例の船」はすぐに分った。
以前、ハマーンの指示で向かった空域で回収して来た巡洋艦のことだ。
ベースジャバが飛び出したのを確認して、カタパルトに誘導灯が焚かれている。
しかし、その見た目は、とても1年戦争時のものとはいえ、巡洋艦には見えない。
この船を回収してすぐに、エルが民間の運送会社と売買の契約を取次ぎ、
宇宙規模で展開している「かえる運輸」に納入が決まっているその船は、
全体のペイントは、かえる運輸のイメージカラーの緑色に塗られ、
船の顔とも言えるブリッジには、ウインクをするかえるのキャラクターが愛らしく描かれている。
これでは、当時この船に搭乗していたクルーにとっては遺憾だろうが、
ジャンク屋サイドとしては、これはなかなかいい金になったのだった。
「それにしても……。これでは死んでいった者たちも浮かばれんぞ……」
カタパルトデッキにベースジャバを移動させると、
真横に大きく見える“ウインクかえる”にハマーンはため息を漏らした。
「ゴミにしておくよりはマシでしょ?リサイクル屋なんだよ、ジャンク屋って」
「ものは言い様だな」
今更ジャンク屋のいろはをジュドーと議論する気の無いハマーンは、
今見たウインクかえるの映像は、頭の中から削除しておこうと、ひとり思った。


162 :新ストーリー書き:02/08/30 12:01 ID:???
『さっすがジュドー、ブレもせずカタパルトデッキ着艦、上出来だな!』
着艦と同時にブリッジからのビーチャの音声が、ベースジャバのコックピットに入って来た。
「まあな」
『月がちょうどいい角度で入って来てるんだ。とっとと射出するぞ』
『……だよ……これじゃGが……ジュ……だって……』
ビーチャの声の後ろで雑音混じりのイーノの声が聞こえるが、ジュドーとハマーンには聞き取れない。
「どうしたイーノ?何かあったのか?」
『なんでもない。こっちのことだ。そっち、準備いいのか?』
「ああ。こっちはいつでも……」
隣のハマーンに確認すると、コクリと頷き返した。
「準備OKだ」
『了解した。早く着きたいんだろ?加速付けてやるから、衝撃には備えとけよ』
「分ったよ」
ジュドーはシートに深く座りなおし、ハマーンも組んだ足を解いた。
『ジュドー、ハマーン、気を付けてね!』
『じゃ、頼んだぞ』
「ああ。頼まれた」
「うむ」
ブリッジからの声に答えて、ジュドーがおもむろに操縦桿に手を掛ける。
「ジュドー・アーシタ」
「ハマーン・カーン」
「「行きまぁ〜す!」「出るぞ!」」


163 :新ストーリー書き:02/08/30 12:01 ID:???
ジュドーの発進操作で、ベースジャバは一気に加速し、かえる運輸のカタパルトから射出された。
その加速は、本来モビルスーツの足として使うベースジャバに備わっている強力な加速力に加え、
カタパルトデッキに装備されているモビルスーツの射出装置の力も相乗して、
相当な加速度をベースジャバに与え、当然、コックピットのふたりにはかなりのGが全身に掛かる。
「うぐぐぐ……」
「っく……」
歯を食いしばってそれに耐えるふたりの音声は、かえる運輸のブリッジに届いていた。
「もう少し負荷を増やしておいた方がいいみたいだね。ビーチャ」
「そうだな。ジュドーとハマーンでもやっと耐えてるんじゃ、
 普通の人間だったら今頃失神してるな」
ビーチャとモンドはそう言って、ブリッジから射出の加速調節のレバーを操作している。
それで全てを察したイーノが、堪らず大声を上げた。
「だから僕はそんな加速、無茶だって言ったじゃないか!」
「納期が迫ってるんだ。ちょうどこれのチェックがしたかったんだよ!
 あいつらだって急いでたんだ。感謝すらされたいね!」
「ビーチャ!あんたジュドーとハマーンを何だと思ってるのよ!」
エルも、やっと全ての状況を把握して、ふたりの非情に声を裏がえて怒る。
「お前が取ってきた契約だろ!?実益を兼ねたチェックしただけじゃないか!」
「そうそう、ジュドーもハマーンも、これぐらいのG、どうってこと無いさ」
全く反省する素振りの無いビーチャとモンドに、エルはプイッとソッポを向いた。
「ベースジャバをくれてやってるんだぜ!これは俺達にとっちゃ、大きな損失だろ!?」
「ビーチャ、あんたねぇ!そんな気持ちでジュドー達を見送ったの!?」
半分涙声になっているエルの言葉に、ビーチャの勢いはピタリと止んだ。


164 :新ストーリー書き:02/08/30 12:03 ID:???
「バカ……。そんなわけないだろ……」
「ビーチャ……?」
今まで怒鳴り合っていた分、ブリッジが急に静まり返った。
ビーチャの急変にイーノが心配そうにその顔を覗き込む。
「こんな状況分んない時に、あのハマーンと一緒に出てったんだぜ。ジュドーは。
 自分の女がどんなに危険な存在なのか、あいつ、分ってないんだよ……」
「それって、ハマーンが裏切るってこと!?」
「――っんなこと俺だって思っちゃいないさ!
 この5年、俺なりにハマーンを観察してたつもりだ!けど……」
ビーチャ自身が自分の言いたいことが、うまく言葉に出来ないもどかしさを感じている。
「ハマーンの奴、自分だけ分ったような顔して……。
 放っておいたら、ひとりでここを出て、シャアって奴のトコに出向く顔つきしてたろ!?」
「え……?ん、あ……」
エルに同意を求めても、エル自身、そこまでハマーンを理解してはいなかった。
「ちったぁ強引なぐらいでジュドー押し付けておかなきゃ、
 ハマーンは平気な顔で自分の幸せなんか棒に振るんだよ」
「そんなぁ……」
イーノがハマーンという女の本質を不憫に思う声を上げた。
「ビーチャ、あんたそこまで……」
エルの目頭に溜まった涙をビーチャの指先がそっと拭った。

165 :新ストーリー書き:02/08/30 12:04 ID:???
「こんな時に丸腰で送り出せるかよ……。運良くベースジャバが手に入ってて良かったよ……」
「ビーチャが素直じゃないってことぐらい、分ってるでしょ?エル……」
ブリッジのシートに座っていたモンドが、立ち上がって背後のエルに向いた。
ベースジャバを押し付けるようにふたりに与えたのも、
ギリギリの加速で射出したのを、チェックのためだと豪語するのも、
全て友の“出撃”を心配する感情を、素直に表現出来ない性格故のものなのだ。
「ビーチャ……」
ストンとビーチャの肩に頭を置いたエルの腰を無言のビーチャが引き寄せ、
ふたりはベースジャバが消えていった宇宙に目を向けた。
「素直じゃないのは、モンドも一緒でしょ」
イーノの指摘にモンドは照れ臭そうに、同じ宇宙に視線を運ぶ。
「必ずふたりで戻って来いよ。ジュドー、ハマーン」
今度は正直な感情をビーチャが口にした。
かえる運輸のブリッジに立つ4つの影は、いつまでも宇宙を見つめていた。


166 :やすみなし:02/08/30 12:31 ID:???
新ストーリー書き様、
MS戦なし、了解しました。
ビーチャが、かっこいいな〜、さすがブライト艦長が、ネェル・アーガマの
艦長代理を任せただけのことがある。それとも、もともと有ったリーダー
シップを持っていたのが、先の経験で、レベルアップしたのだろうか・・・
どっちにしても、ビーチャカッコイイ!

MSがないことに我慢できなくなったら、ガンプラの251で、
オリジナルを作る!もちろん、ジャンク屋ということを考えてネ。
デザインを今から考えておこう・・・(作る気満々?)

このように良いものを読んで、感動してるのに、感動を伝えるのに言葉と
文章に出来ない自分の才能のなさに、情けなくなります。

167 :やすみなし:02/08/30 19:26 ID:???
保全!

夏房の季節もそろそろ終わりですね。
そろそろ、保全の必要もなくなったのかな?

168 :通常の名無しさんの3倍:02/08/30 20:27 ID:???
おおっ!続きだよ・・・ビーチャカコイイ!はじめてカコイイ!とオモタヨ・・・


169 :通常の名無しさんの3倍:02/08/30 21:25 ID:???
ZZ本編の時のビーチャ以上でも以下でもないビーチャだな(褒めてるんです)
あの時のビーチャがそのまま動いてるようだ。かっこいいです。

170 :通常の名無しさんの3倍:02/08/31 01:41 ID:???
>>162「「行きまぁ〜す!」「出るぞ!」」
これってたぶん画面が真っ二つになってふたりのアップなんだろうな

171 :絵師226:02/08/31 03:35 ID:???
めずらしく予告通り(笑)に、赤ら顔カミたんその2。
似たような構図でスマソ。まぁカミたんの表情の違いをお楽しみくだされっつーことで。
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Bingo/1745/2ch/JH726.jpg

新ストさんのビーチャはなんでそげんカコイイですかチクショウ(つд`)
みんな変わってないようでもオトナになってるんだねー。
シャングリラチルドレン、ラフで描いてみようかな…。

172 :やすみなし:02/08/31 11:18 ID:???
絵師226様、
ありがたく頂きました。

あっちの方のオリジナルMSがほぼ出来上がりましたので、
こっちの方のを考え始めます。
新ストーリー書き様は、MSを出さないということですが、
一応、カミーユが、技術者ぽいので、カミーユオリジナル先行試作タイプ
と、いう感じで、やっぱり、ZorZ+か、ZZ系列を考えようと思ってます。
この物語が終わるまでに何とかしたいですね。

というわけで、保守がしたかったのね。

173 :通常の名無しさんの3倍:02/08/31 13:23 ID:i4xSKlpE
AGE

174 :新ストーリー書き:02/08/31 17:54 ID:???
>やすみなしサン、168サン、169サン、絵師サン
20歳ビーチャ、カコイイでしょ!と自画自賛。
どこへいっても散々な言われ方してるのが悔しくて。
同じソバカスでもカイサンはあんなに支持を得ているのにって。
まあ、本編前半は批難されても仕方ないけど…。(涙

>170サン
君のその感覚は間違っていない!   てへへ。

>やすみなしサン
ことごとく、やすみなしサンの反対をいってるようで、ホント、申し訳ないんですが、
カミーユにMSの開発をさせたくない…。
卑怯なようですが、リレー形式ではないSSなので、ワタスの独断でうぷしてしまいますが、
カミーユにしてもジュドーにしても、戦場を離れた後になって、
2次的であろうと、戦争に加担させたくないし、して欲しくないんです。
これはワタスの勝手な思いれ以外なにものでもないんですが。(平に平に大謝り!!!
ということで、やすみなしサン、もういっこのストーリーを創ってみてください。(笑

>絵師サン
赤ら顔その2。ありがとうございます!
一体君は何を妄想して赤くなっているのかと小一時間……。
0093シャングリラチルドレンズ、どんな形でもいいので是非見たし!!


175 :新ストーリー書き:02/08/31 17:56 ID:???
「っててて……。あいつら、ホントにすごい加速かけたな……。
 ハマーン、大丈夫か……?」
ようやく加速のGがおさまった、ベースジャバのコックピットのシートから、
ジュドーは身を乗り出し、隣のハマーンの様子を見た。
「……うむ。どうにかな」
ハマーンも、全身をシートに押し付けられた時の鈍い痛みが体に残っているものの、
ジュドーの問い掛けに余裕を見せて答えた。
ベースジャバの後部モニターには既にシャングリラの影は見えない。
大宇宙の空間に、その小さな機体は光の線となって移動している。
「太陽に、地球に、後ろがシャングリラだろ……。月には割と早く着きそうだぜ。ハマーン」
GPS機能で現在位置を確認したジュドーの言葉に、
ハマーンは薄く微笑み、目の前に広がる宇宙空間に目を向けた。
しかし、ジュドーから外したその目は、すぐに鋭く無の世界を貫いた。
「それにしても、カミーユさん。どこ行ってんだろ?
 ファさんが代わりに返事くれたっていいようなものなのにな……」
何度カミーユに連絡を取ろうとしても、その返事は返っては来なかった。
カミーユが不在にしても、同居しているファから一報あってもよさそうなものを。
というのがジュドーの思いだ。


176 :新ストーリー書き:02/08/31 17:56 ID:???
「仕事、忙しいのかな……?」
精神の病から快復したカミーユは、月面の街グラナダで、フリーの技術屋として生活をしている。
月にはアナハイムという大きな開発会社があるが、カミーユはあえてその道は避けたのだった。
「戦いの道具を創る気は無い」それが元Zガンダムのパイロットの本心だった。
不定期な仕事の依頼では、生活力に欠けはするが、
誰よりもカミーユの苦悩を熟知しているファ・ユイリィが、そんなことに文句を言うわけも無く、
自らも慢性的に人手不足な看護の仕事に就いて、ふたりの生活を守っている。
兵器とは無縁の仕事ばかり受けているとは言っても、
アナハイムエレクトロニクス社のお膝元で、同じ技術開発の仕事をしているのだから、
新型開発の情報や、不穏な因子の動きも察知しているのではないかというのが、
ジュドーらの考えだ。
ジュドーがブツブツとひとり言を言いながら、ベースジャバの操作をする後ろで、
ハマーンはどこまでも続く宇宙の、ある方向を渾身ににらみ付けていた。
(過去の私の行為は過ちであったと分っていように……!シャア・アズナブル!)
ジャイロをセットするジュドーは、
ハマーンから発せられる殺気に気付きながら、気付かない振りをしていた……。


177 :新ストーリー書き:02/08/31 17:57 ID:???
宇宙に出たことで、ハマーンの感情はフィルターを介さず、直情的に宇宙を駆け巡る。
それは、遥か離れた位置――スィート・ウォーターの艦艇にも念派のかたちとなって届いていた。
( !? )
アンティークな調度品に囲まれた部屋で、翌日に控えたインタビューの放映のために、
威嚇的にも見えるマントを羽織る正装の袖通しをするシャア・アズナブルの下へもそれは届いた。
「いかがなされました。総帥」
こんな時にも、シャアの周りには政治的な補佐をする油断ならない風の男が囲っている。
明日の放映が事実上の宣戦布告となるのだから、
総帥の側を離れまいという意気込みは分るのだが、その視線は気持ちのよいものではない。
「なに。気にする事ではない」
言いながらも、シャアはその思念の感触を体が忘れてはいない。
(……まさかな。あの女は死んだはずだ)
そして、そんなことを考える自分自身を失笑した。
そこへドアをノックする音がし、制服姿のナナイ・ミゲルが姿を現した。
他の者には目を向けず、真っ直ぐにシャアに向かって足を進め、
その耳元でシャアだけに聞こえる声で用件を短く言う。
「――なに!?」
シャアの衝撃は予想の範囲だったようで、ナナイは落ち着き払った声のまま続けた。
「お会いなさりますか?」
「うむ。待たせておけ」
「はっ」
短く敬礼をしたナナイは、来た時と同じく、シャア以外には目もくれずドアに消えた。
(奴の感覚だったのか……?)
シャアは心中を誰にも見せぬように、その目を閉じた。


178 :やすみなし:02/08/31 18:47 ID:???
新ストーリー書き様、
機先を制されてしまったら、私に打つ手無しです。
私は、私の脳内設定で、ストーリーを考えてみます。
上手く文章に出来るようでしたら、どっかで、発表するかもしれません。
その上で、カミーユオリジナルのMSを考えておきます。

今の物語は、完成度が高く、楽しませて頂いてますので、
これからもがんばってください。

179 :やすみなし:02/08/31 19:05 ID:???
はっ、シャアに会いにきたのは、もしや・・・・・

いや、やめとこ・・・邪推しないで、純粋に楽しませていただきます。

180 :通常の名無しさんの3倍:02/08/31 22:13 ID:???
総帥、今のうちに刃をく……ゲフンゲフン。

181 :通常の名無しさんの3倍:02/09/01 15:58 ID:???
シャアたんキター!!

182 :通常の名無しさんの3倍:02/09/02 10:43 ID:???
てゆうか、やす(以下略)よお、普通に読んでりゃ分るだろ?
この作者がモビルスーツ戦をさせるわけないって。


183 :やすみなし:02/09/02 11:17 ID:???
>>182様、
すみませんでした。
調子こいて、ちょっと暴走気味でした・・・・・おかげで、熱出たのかも
自分でも収拾つかなくなってますので、
寝屋川にでも飛び込んで、頭冷やしてきます。
そして、しばらく、おとなしくROMってます。

184 :職人になりたい:02/09/02 16:49 ID:???
うわああ、ステキなストーリーですね。
しっとりとしてて、すごく好きです。
がんばって下さい。今までこれを知らなかった自分が鬱です。

185 :通常の名無しさんの3倍:02/09/02 17:46 ID:h0fdtc4A
ハマーン様の同人ってあったんだね
ラカンにやられちゃう奴

186 :通常の名無しさんの3倍:02/09/02 17:47 ID:???
「散」でしょ?
もってるよ。うぷろーだがあればあげるよ。

187 :通常の名無しさんの3倍:02/09/02 21:21 ID:???
>>185-186
ホントに?    




チョットミタイカモシレナイ・・・

188 :通常の名無しさんの3倍:02/09/02 22:03 ID:???
>>187
ttp://www.mizuyokan.com/index2.shtml
ttp://edc.web1000.com/00020/index1.html

189 :通常の名無しさんの3倍:02/09/03 00:02 ID:???
前半
ttp://isweb45.infoseek.co.jp/play/studio-q/u_file120020902235655.zip.html
後半
http://isweb45.infoseek.co.jp/play/studio-q/u_file120020902235949.zip.html

ストーリー書きさん、エチーことで邪魔してスミマセン。
続き期待してます。

190 :通常の名無しさんの3倍:02/09/03 06:45 ID:???
さげ                   

191 :通常の名無しさんの3倍:02/09/03 16:20 ID:???
age

192 :新ストーリー書き:02/09/03 16:55 ID:???
>やすみなしサン
ROM専なんて言ってないで戻って来てくださいよ。
感想コメント楽しみにしているんですから。

>180、181サン
シャアたんお預けです―――!!!もうしばらくお待ちを。
と引っ張ってみる。というか、大人は書き難い。

>182サン
まあまあ、マターリ行きましょや。

>職人になりたいサン
うわわっ!ホントに職なりさんですか?きょ、恐縮であります!
まま、どくだみ茶でもどうぞ…。
少し癖があるけど、お肌にいいんですよ。ハト麦もブレンドしてありますし。ペコペコ。
「しっとりとしてて」って新鮮な感想です。しっとり…、ですかぁ。どくだみ効果か…?
職なりさんのキャラ心理の描写にはいつも感動してました。あ、もちろん、アッチの描写も…。
お互い頑張りましょう。(←などと生意気言ってみる。ドキドキ。

>184−189サン
職なりさんの登場の影響か…?(笑

ども。遅くなりましたが続きです。
なかなか納得いかなくて校正を繰り返してました。
未だに、一体これでうぷしてもいいものかどうか…。
あ、先回匂わせたお人の登場は次々回ぐらいにお預けです。座布団飛んできそう…。ヒエー!
少し長めになってしまいましたが、一気にうぷさせてもらいます。


193 :新ストーリー書き:02/09/03 16:56 ID:???
「ハマーン……、ハマーン!」
「な、なんだ!?」
ベースジャバのコックピットの中、ジュドーの呼びかけにハマーンは我に返った。
「だから、帰ったらビーチャとモンドに絶対、文句言わなきゃな。
 あの射出、きっと、かえる運輸の納入前の点検の一種だったんだよ!」
「あ、ああ……。生きて帰れたらな」
一旦は放置しておこうと心に決めたジュドーだったが、辛抱の糸がプツリと切れた。
「ハマーン!!」
突然のジュドーの大声に、ハマーンはその顔を凝視した。
心半分での会話で出たハマーンの本心を、ジュドーは決して許しはしない形相でにらみ付けている。
「なんでハマーンはそんな風に……!」
「覚悟を言ったまでだ」
「――何の覚悟が要るって言うんだ!」
ジュドーがいくら激怒しても、ハマーンは動じない。
「お前にも分っていよう。今の状況を。
 私はこの身を捨ててでも、私と同じ過ちをあの男に繰り返させる訳にはいかん」
「そんな考え方、間違ってるって何故分らない!」
「これが私の考え方だ!」
ジュドーはハマーンに向き合い、その両腕をグッと掴んだ。
そして、かつてなら怒鳴るところを、ジュドーは努めて冷静に言葉を選んで発した。


194 :新ストーリー書き:02/09/03 16:56 ID:???
「ハマーンはこの5年間、何を見ていたんだ。ハマーンはもうひとりじゃないだろ。
 俺も、リィナも、シャングリラには仲間がいる。ハマーンの仲間がな」
ハマーンの視界いっぱいにジュドーの真剣な顔が迫っている。
「死ぬ事なんて考えるな。たとえ、どんな状況であっても、
 ハマーンには待っている仲間がいることを忘れるな。
 大切な仲間がいるっていうことは、絶対に生きて帰るってことなんだ。
 今のハマーンなら分るだろ?俺が言いたいことを」
「しかし、シャアは……!」
視線をずらし、尚も声を荒げるハマーンを、
ジュドーはシートから引っ張り上げ、真正面から全身を抱きしめた。
まるでその場からハマーンが消え去るのを拒むかのように。
「あの男の孤独感に吸い込まれるな!」
「……なんだと!?」
その腕を振り解こうとはしないが、ハマーンはジュドーの理解不能な言葉に顔を歪めた。
「今のシャアの気持ちが、ハマーンには分るって言うんだろ!?」
「私は過ちを繰り返そうとなどと思わん!」
「そうじゃない!そうじゃないんだ……!」
ハマーンの体を引き離し、その瞳を凝視するジュドーは、
想いと言葉のギャップを真っ直ぐな眼力で補おうと無意識のうちにした。
「戦争始めようなんて考える奴は、みんな孤独なんだよ。
 大義名分を挙げて人を引きつけるんだろうけど、そんなの、ただ寂しいだけなんだ」
ジュドーは何を言おうとしているのか……。ハマーンはジュドーの瞳から目を逸らせない。


195 :新ストーリー書き:02/09/03 16:57 ID:???
「ハマーンにあの時――、ネオ・ジオンを興した時、大切な人や仲間がいたらどうしてた……?
 あんな馬鹿な真似、しようとなんて絶対に思わなかっただろ?
 どんなに世界の矛盾を感じていても、やり遂げたい大義があっても、
 大切な人がいたら、力を行使しようなんて思うはずがない。
 戦う相手にだって、守りたい人がいるって分ってるはずだから……!」
ハマーンの脳裏にアステロイドベルトの寒い部屋が浮かぶ。
(孤独が戦いを生む……?)
「俺達は、戦いに行くんじゃない。シャアにその事を気付かせるだけなんだ……!」
この5年間、いつの間にかハマーンを見下ろすようになったジュドーが、
諭すように言った言葉の数々が、ハマーンの心の中に染みてゆく。
今の自分は易々と死を覚悟できないほど、大切な者が増えていた。
この満ち足りた想いがアステロイドベルトにあったならば、
確かにザビ家復興など思いもしなかったかもしれない。
だからこそ、今、軍を興そうとしているシャアがまた孤独だと言うのも分る。
(あの男は己に流れる血のために人の大義を背負おうとする……。
 あの男も常にひとりきりだった……)
シャアの人を寄せ付けようとしない背中に夢中になった時期もあった。
それは孤独を分かち合えると感じたからだ。


196 :新ストーリー書き:02/09/03 16:57 ID:???
「……私ならば、あの男の孤独を埋めれるかもしれんのだぞ」
長い沈黙の後に出たハマーンの落ち着いた言葉に、ジュドーは目を丸くした。
(――ハマーン!?)
まさかハマーンが、自分よりもシャアを選ぶとは、ジュドーは思ってもいなかった。
それはこの5年間、ふたりで生きてきて培った自信だ。
それなのに、この歳月を棒引きにするほどの影響力をシャア・アズナブルは持っているのか。
「ん?」
涼しい顔で返事を催促するハマーンの嘲笑を前にし、ジュドーは生唾を飲み込んだ。
(俺の本心は……)
ジュドーは無意識に拳を握り締めていた。
「……だったら、俺はハマーンを命懸けで守る。
 ハマーンがシャアを選ぼうと、俺にとってハマーンは大切な人には変わりない」
その瞳はまた、一点の曇りも無く、ハマーンを見つめている。
それを見つめ返すハマーンは、どこまでも純粋なジュドーの瞳からフッと目を逸らし、
背中を丸めて細かく体を振るわせた。
「……っくくく」
「ハマーン……?」
震える体の理由がジュドーには想像も付かない。
「……っくく。お前は本当に単純だよ」
やっと言葉を発したハマーンは、片手で口元を覆いながらも、笑いを隠し切れないでいた。


197 :新ストーリー書き:02/09/03 16:58 ID:???
「……ハマーン?なんだよ、どうしたって言うんだよ?」
「私が今更、シャア・アズナブルの下へ走ると思うか?
 この5年間は何であったのかなあ、ジュドー・アーシタ」
嘲るハマーンに、ジュドーは今までの勇ましさを失い、口は大きく「い」の字で開いている。
ハマーンにしてやられたことは、一目瞭然。指摘されなくとも自覚出来る。
「これは確認だ。今、何が起こるか分らん事態に、お前と私はもう一度ゼロに戻ったのさ」
「ゼロに……?」
「ああ。いい意識確認が互いに出来たであろう」
フッと笑うハマーンを前に、ジュドーは急に気が抜けたように、
空いたハマーンのシートにヘナヘナと腰を落とした。
「……良かったよ。ハマーンがいなくなったら俺……」
先程までの意気込みはどこへやら、シートの上のジュドーは脱力しつつ、
凛とするハマーンを見上げてその腕を軽く引っ張った。
「っな……?」
無重力空間でハマーンの体は抵抗する間も持てず、フワリとジュドーの膝の上に収まる。
一瞬でも、ハマーンを失ったと思った心を静めるには、肌のぬくもりが手っ取り早い。


198 :新ストーリー書き:02/09/03 16:59 ID:???
「ハマーンを、誰にも渡しはしない」
ハマーンの胸元に頭を埋めて言うジュドーの背中に、ハマーンもそっと手を回した。
内心、いたずらが過ぎたという反省もしている。
「まさかこのように私が死を恐れるようになるとはな……」
「それは臆病ってものとは違うと思うよ」
「 ? 」
「帰る場所がある人は強くなれるんだ。知ってる?人類で初めて宇宙に出た人たちのこと……」
膝の上のハマーンはジュドーの顔を見た。
「初めて宇宙に出た人は、小さい子供や家族のある人を選んだんだってさ。
 守るべき人を持ってる人間の方が、いざという時、絶対に帰るんだという意志から
 信じられない力を発揮出来るって。20世紀の人はそう考えたらしい」
ハマーンはジュドーの背中に回した腕に力を込めた。
「私もお前を失いたくはない。あのシャングリラの……、仲間がいる所へ必ず帰るぞ」
「ああ」
宇宙の片隅でハマーンとジュドーが決意を固めている時――、
スィート・ウォーターのシャア・アズナブルは、ひとりの男との対談に望もうとしていた。


199 :職人になりたい:02/09/03 17:19 ID:???
どくだみ茶頂きました。ズズーッ・・・う、うまいです。
わ〜い、歓待して頂いたよ。
>ハマーンもそっと手を回した。
きゃ〜どうなるのか、楽しみですね。

200 :通常の名無しさんの3倍:02/09/03 17:46 ID:???
新ストさん、
相変わらず、抜群の進め方ですね。
読んでる方が想像力全開に出来る。

それから、
やつは、出てこないよ。というより、出てこれないだろう。
別スレで散々たたかれた上に、アップした画像をそそくさと、
撤去するくらいのヘタレだからネ。


201 :絵師226:02/09/03 18:02 ID:???
>やすみなしタン
別にコテハン名乗っても構わないけどなぁ。
それにやすみなしタンの脳内SSも読んでみたいぞ。
いろんなパラレルがあってこその創作ネタスレだし。

>新ストさん
シャア!シャア!シャア!シャアキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
しかも誰だ逢いに来たの!?予想で妄想中でつよ!!(笑
0093シャングリラチルドレンズちょいと待ってクレ!

職なりさんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
某金髪スレでいつも愉しませてもらってます!
お茶請けにドーナツ( ´∀`)ノ◎ドゾ!

202 :通常の名無しさんの3倍:02/09/04 04:59 ID:???
保全しとこう。
圧縮きてたみたいだし。

203 :通常の名無しさんの3倍:02/09/04 06:55 ID:???
新ストさん毎回言ってますがすばらしいです!
ジュドーから視線をそらすハマーン、ハマーンの胸元に頭をうずめるジュドー…
たまりません!

204 :職人になりたい:02/09/04 16:07 ID:???
>絵師226さん
お茶請けにドーナツ?
ありがとう、頂きます。
いつもステキな絵ですね。お上手です。

あて、新ストーリーさん、どうなるのかなあ、続き。
ワクワク、です。

205 :柔道、明日。:02/09/04 18:37 ID:???
ふ、復活してる・・・良かった・・・!

206 :新ストーリー書き:02/09/05 01:53 ID:???
>職なりサン
わ、ワクワクなんてされなくても…。
しかも、今回マターリシーンありだし…。
“濡れ場の神”の目にお見せできるような描写じゃないですが、
まま、懲りずにまた覗きに来て下さい。
あ、ビールでもどうです?焼きサンマもありますよ。

>200サン
>相変わらず、抜群の進め方ですね。
っていうのは、引っ張り方が抜群ってことですか?
「ニュータイプの修羅場が見れるぞ!」って感じ?

それから…、まままぁ、マターリ進行で。
リクを受け付ける姿勢を示さなかったワタスにも一因があるかと自責の念に駆られております…。



207 :新ストーリー書き:02/09/05 01:54 ID:???
>絵師サン
この戦場で もがき苦しむ 地獄の炎〜♪ ってか?
ホントにシャングリラチルドレンズ描いてくれるんですか!?
無駄に(イヤイヤソゲンコトワタスハイエマシェン)人数が多いから大変でしょ。
でも、楽しみ期待大!!!

>202サン
夏は過ぎたのに苦労が堪えませんねぇ。ご苦労様でございます。

>203サン
やはし、こういうシーンも必須です。
しかぁ〜し!うまく文字に起こせない自分が情けない。

>柔道、明日。サン
前スレからの柔道、明日。サンですか!?
お久しぶりでございます。また長々と書かせてもらってます。テヘ。



208 :新ストーリー書き:02/09/05 01:55 ID:???
ジュドーとハマーンのグラナダへの侵入は、結果的には、トラブル無く行われた。
しかし、ベースジャバのコックピットという思わぬところで、思いもせずいい雰囲気になってしまい、
行為に走ってしまったふたりは、そろって爆睡してしまい、月への接近に気付きもしなかった。
生死の話をした後で、肌を重ねるのに抵抗が無かった訳ではない。
スィート・ウォーターの動きももちろん気にはなる。
しかし、それをも忘れて欲望のままに走れるのが若さなのだ。
5年前の、初めて結合した時と違い、ハマーンの体の隅々まで熟知している現在になっても、
それでもハマーンを求めてくるジュドーに対し、年上の女は少なからず喜びを感じ、
若い肉体を受け入れてしまう――。
月のレーダーが機能する距離に接近したことを知らせる警告音に飛び起きた時、
ジュドーは全裸でダミー隕石に機体を隠す操作をすることとなり、
その滑稽さに、ハマーンは笑いを堪えることが出来なかった。
「そんなに笑うことないだろ!俺だって裸で操縦するなんて初めてだよ!」
全裸のまま振り向くジュドーに対し、
「早く服をまとわぬか!」と赤面するハマーンに、
妙にニヤニヤしたジュドーはブツの露出を気にもせず、
「ハマーンが俺の服を取ってるんだろ!?」と迫るのだった。
「よ、よせ!」
ジュドーの上着で裸身を隠していたハマーンは、ますます全身を赤く染めて、
ジュドーのいたずらの反撃に無意味な抵抗の声を上げたのだった。
隕石に見せかけるために、機体を低速で月に接近させるのをいいことに、
ジュドーはそんな何度肌を重ねても初心(うぶ)なハマーンに、
男の本能を刺激されて、2ラウンド目を仕掛けたのだった。
「ダミーと見破られて……、んあっ、捕獲された時に全裸というのは、んっ、御免だぞ……!」
「そんなヘマしませんって……っん」
意思とは関係なく隆起した乳首を口に含まれて、ハマーンの抵抗は空を切った。
「あぁ……。ジュ、ジュドー……!」
19歳のジュドーの体は、ハマーンの熟れた体の魔力に吸い込まれた。


209 :新ストーリー書き:02/09/05 01:56 ID:???
さすがに月面がモニターに迫った時にはふたりは平常心を取り戻した。
ジュドーは、月面にいくつも作られている開発後の港口へ、
機体を誰に気付かれることなく移動させ、
空気のあるエリアまで、侵入するのに余裕で成功させる。
万が一、ダミーの見分けがつかなくなったり、放出された時のために、
発信機の取り付けも忘れはしない。
「随分手馴れているもんだな」
「へへーん。何度も経験してますからねって」
実際、この手の行為は経験量が成功への近道らしい。
ハマーンの嫌味を嫌味と感じず、ジュドーは満面の笑みを見せるのだった。


210 :新ストーリー書き:02/09/05 01:57 ID:???
「多分、この辺だと思うんだけど……」
カミーユとファの自宅の住所を綴ったメモを片手に、
賑やかなグラナダ市街地の奥にある居住ブロックを、ジュドーとハマーンは歩いていた。
ハマーンも積極的にマップと番地名を照合させる作業を手伝っている。
「ニュータイプって言ったって、家探しひとつ出来ないようじゃな」
「お前はまだ何かニュータイプというものに誤解があるようだな」
最強のニュータイプと自分に思わせておいて、
未だに人間ナビゲーションのつもりでいるジュドーが、
先程までの行為と相乗して、ハマーンの女心をくすぐる。
いくつになっても手を焼く年下の恋人というものは、女には可愛くて仕方のないものなのだ。
ハマーンもそれに例外ではなく、キョロキョロと落ち着かないジュドーを見てひとり微笑むのだった。
「……ったく。プルは人探しは得意なのにな……。俺、ニュータイプ能力が落ちてるのかな?」
「まったく、お前は大した天然だよ」
「何だよ?何のことだよ?」
スタスタと歩き出すハマーンにジュドーが真顔で問いかけるが、
ハマーンは不敵に微笑みを返すだけで、取り付く島を持たない。
「俺、何かハマーンを怒らせるようなこと言ったのか!?」
どうしてこうも直情というか、素直というか。
ジュドーという青年には嘘もごまかしも通じないような気がする。


211 :新ストーリー書き:02/09/05 01:58 ID:???
ほとんど傍から見ればジャレているようなふたりがその家の前を通り過ぎた時、
閑静な居住区に突然に、ドアが勢いよく開けられる音がした。
「やっぱり!ほら、ジュドーだよ!」
「ホントだ!見てごらんよ、ジュドーがいるよ!」
唐突に何度も名前を連呼されて、ジュドーはその声の方向を驚いて振り向いた。
「――っんな!?」
通りに面した芝生が豊かな一戸建ての玄関付近で、自分を見て大喜びする少年、少女に、
ジュドーも笑い声を上げながら、ふたりに駆け寄った。
「あははっ!シンタ、クム、大きくなったな!」
まさかここで会えるとは思ってもいなかった小さな戦友に、ジュドーは心底うれしそうに笑った。
グラナダの戦争孤児施設にいるとは聞いてはいたものの、
再会したのは、ジュピトリスUの出発日以来だ。
ちょうど成長期だからだろうか、
ぐっと背が高くなったシンタは、それでも昔の面影を残した出っ歯で笑い、
クムはクリクリとした目を輝かせている。
「ジュドーこそ、いい男になったよ!」
生意気を言うところは少しも変わってはいない。
ハマーンもふたりが話では聞いていた、アーガマの小さなクルーと察し、
3人の再会を遠巻きに微笑を浮かべて見ていると、
シンタとクムが出てきたドアから出てくる、ひとりの女性の姿に気が付いた。
「――あなたたち!どうしてここに……!?」
「ファさん……」
「ファ・ユイリィ」
ハマーンとジュドーはその女性――、ファ・ユイリィの質問に答えるべく、歩み寄った。


212 :新ストーリー書き:02/09/05 01:58 ID:???
「カミーユだったら、留守なのよ……」
「そうらしいね」
リビングに案内されながら答えるジュドーに、
ファは何故?という顔を一瞬し、その理由に自分で気付いた。
「カミーユったら、取るものも取らずに出て行ったから、
 連絡を取りようにも何も端末を持っていないのよ」
「そうなんだ……」
納得をするジュドーの横で、シンタとクムが笑っているのを気にしながら、
ハマーンが少し言い難そうにファに核心を聞いた。
「カミーユはどこへそんなに急いで出かけたのか……?」
「それは……」
ジュドーとハマーンがわざわざグラナダまで訪ねてくる時点で、
ファはふたりの目的を察していた。
ふたりもカミーユが感じた何かと同じものを感じて、ここに来たのだろうと。
しかし、ファはふたりに提供できるほどの情報を持ち合わせてはいなかった。
ファ自身がカミーユが何を感知したのか聞きたいほどなのだ。
ふたりに回答を求められながら、明確な返事が出来ないもどかしさを痛感していたその時――。
今さっき入ってきた玄関で、人の気配がした。


213 :通常の名無しさんの3倍:02/09/05 02:14 ID:???
新ストさん、ども、>>200です。
進め方がうまいというのは、読み手の創造力を掻き立てるうまさがあるということです。
ご自身がおっしゃるように、引っ張り方がうまいという感じでもいいと思います。
それ以外にも、考えさせられるものがあるということになるでしょうね。

今回の分も、実は、ファアも一緒に行ってるとおもてました。
どこにって?
そりゃ・・・・・・ねえ、後の楽しみに取っておきましょう。

214 :通常の名無しさんの3倍:02/09/05 07:38 ID:???
つ、次は誰が来るんだーっ!!

215 :通常の名無しさんの3倍:02/09/05 20:02 ID:???
今晩もホシュ保守!

216 :通常の名無しさんの3倍:02/09/05 22:19 ID:???
>>214
カムラン

217 :新ストーリー書き:02/09/06 00:32 ID:???
>213サン
いやぁ、そんなにおだてても何も出ませんよ。これでイッパイイッパイですから。

>214サン
だぁ〜れだ!  テヘ。

>215サン
最近巡回スレがデータ落ちってコトが多いんですよ。まだまだ侮れん時期ですね。

>216サン
残念ぷい!


218 :新ストーリー書き:02/09/06 00:33 ID:???
「――カミーユ!?」
人の気配で飛び出した玄関でファが見た人物は、ずっと待ち焦がれていたカミーユ自身だった。
「――どこ行ってたのよ!?心配したのよ!」
心なしか放心しているように見えるカミーユの体に、もしや怪我でもあるのではないかと、
全身を確認しようとするファを、カミーユは無言で引き寄せた。
「カ、カミーユ!?」
振りほどくつもりはないが、その腕の力が必要以上に強いことにファが抵抗すると、
「少し……、少しこうしていさせて……」
とカミーユのか細い声がファの耳元に返ってきた。
何だかハッキリとは分らないが、カミーユの心に悲しみが満ちていることだけは
その腕の力からファに伝わってくる。
こんな時、言葉で語らなくとも、感じあえる人をファはうらやましく思う。
誰よりも力になりたい人を救えな時ほど、自分を無力に感じる時はない。
ただその背中を抱きしめるしか出来ない自分を――。


219 :新ストーリー書き:02/09/06 00:34 ID:???
「……ん、あ、をっほん!」
「ジュドー、邪魔するなよ……!」
わざとらしい咳払いと、潜めて言うシンタとクムが声に驚いてカミーユはファから離れた。
まさか、ファとふたりの住まいに他の者がいるとは思っていなかったからの抱擁であり、
ましてやその相手がジュドーとは思いもしなかった。
「ジュ、ジュドー……!?」
そして、更にシンタとクムと一緒にジュドーの上着の裾を引いて
制止させようとしているハマーンに、また驚いた。
「ハ、ハマーンも……。どうしてここに……!?」
「邪魔するなって言っただろぉ!?」
シンタのませた気遣いなど相手にせず、
「ど、ども……!」
と片手を挙げて一応挨拶をしているつもりらしい、ジュドーを見て、
カミーユは、ふたりの返事より先に理由を察した。
「……ジュドーたちも分っていたのか」
主旨の隠れた会話に関わらず、ジュドーとハマーンは一変して深刻な表情でカミーユに頷いた。
「カミーユさん、どこに行っていたのか、俺達に話してくれないか」
ジュドーの言葉にカミーユはその瞳をしっかりと据え、無言で頷いた。


220 :新ストーリー書き:02/09/06 00:35 ID:???
リビングのソファに向かい合ったジュドーとハマーン、カミーユとファ、
そしてシンタとクムは、今更回りくどい説明は省き、いきなり本題に入った。
シンタとクムを同席させることにファは抵抗を感じはしたが、
「ふたりももう子供じゃない」というカミーユの意見で、
妙に真面目な顔をしたふたりがその場に居合わせることとなった。
実際、子供が成長するには悪環境と言える戦場を経験しているふたりは、
周りの大人たちを驚愕させるほど、しっかりとしたものの考え方をする少年、少女に育っていた。
グラナダの戦争孤児施設にいても、度々訪れるファに対して
「ここは訪ねてくる人が、ひとりもいないような子供が集まってるトコなんだ。
 今度からは僕達がファ姉ちゃんの家に遊びに行くから、あまり、ここには来ない方がいいよ」
と他の子供を気遣って先制するほどだった。
この日、ふたりがカミーユ邸に訪れたのも、
電話で話したファの声が浮かなかったのを心配して、様子を見に来たという、
実に子供らしからぬ心使いからの行動だった。
どういう経緯でなのか、クワトロ・バジーナが地球から連れて帰ったこのふたりは、
戦艦で多感な成長期を過ごしながらも、ファを筆頭に、ハサン船医、アンナらの
苦労の賜物なのか、立派に成長を成したということらしい。
カミーユも、ふたりには正しい考え方の出来る大人になって欲しいと思っている。
だから、あえてこの場に同席させたい。
「僕は……」
カミーユの発する言葉に、誰もが集中した。
「僕は、クワトロ……、シャア・アズナブルに会ってきた」
しっかりとした口調で回想するカミーユに、全員が全身の血が沸くような感覚を覚えた。
今まで何の証拠もなく、推測と感覚だけで不穏な動きの元凶を考察していたが、
今、カミーユの口から真相が語られる――。
汗ばんだ手を握り締めるハマーンの拳をジュドーはそっと握った。


221 :新ストーリー書き:02/09/06 00:36 ID:???
いちお、時間軸の説明を書いておきます。
★印はこのストーリー上のフィクションです。(みんなフィクションなんだけどさっ)

0092.12.13 ネオ・ジオン、連邦に攻撃を示唆
22 シャア、スウィート・ウォーター占拠
25 ロンド・ベル、結成
0093.02.24 ★ジュドー、ナゾの艦隊ハケーン
25 ★ジュドー・ハマーン、シャングリラ出発
26 ★カミーユ、シャアと対談
27 ★ジュドー・ハマーン、カミーユ宅到着
   同日 シャア、インタビューで事実上の宣戦布告
03.03 シャアの艦隊、スウィート・ウォーター発進
04 5thルナ、ラサに激突
06 ロンデニオン和平交渉
12 投降偽装アクシズ地球降下 シパーイ

誰が来るのか!?って、混乱させてるようなので、念のため。
ていうか、先手の言い訳(!?)
今までの10話分は4日間のコトだったってコトでよろしいでしょうか。

シャア×カミを布石しておきながら、数日間dズラさせて頂きます。
チョッチ辺境の地へ。(マイカー規制があるなんて辺境だよな。うん。そうだ。)←ひとり言。
戻ってくるまで保全よろしくお願いします。



222 :新ストーリー書き:02/09/06 00:38 ID:???
ありゃ、コピペズレまくってますね。
見難くてすみませんです。(大謝り!!!

223 :通常の名無しさんの3倍:02/09/06 00:57 ID:???
カミーユだったとは・・・・時間軸を計算していなかった・・・まいった

しっかり仕事してきてください。で、帰ってきたら、一気にうpおねがいします。

224 :通常の名無しさんの3倍:02/09/06 07:45 ID:???
保守

225 :通常の名無しさんの3倍:02/09/06 10:29 ID:???
age


226 :通常の名無しさんの3倍:02/09/06 18:29 ID:???
職人さんたちの集いしここを守って見せる!

227 :通常の名無しさんの3倍:02/09/07 03:12 ID:???
保全。

228 :通常の名無しさんの3倍:02/09/07 04:02 ID:???
ホントは逆シャア書きたかったけど新ストさんが面白過ぎるので断念
で・・・Vガンの時代でかいてもいいかナー?二人とも老人だけどサーw

229 :絵師226:02/09/07 05:49 ID:???
みなたん乙ー。
0093シャングリラチルドレンズはもーちっと待ってくだちい。
なんか今週いろいろ描いちゃったよ……(苦笑

>>228
禿しく期待!!
新職人キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!

230 :通常の名無しさんの3倍:02/09/07 17:07 ID:???
ほしゅ

231 :通常の名無しさんの3倍:02/09/07 22:49 ID:???
下がってきたが、上げた方がいいのか?

232 :通常の名無しさんの3倍:02/09/07 22:55 ID:???
  

233 :通常の名無しさんの3倍:02/09/08 07:50 ID:???
新職人期待保守

234 :通常の名無しさんの3倍:02/09/08 15:54 ID:???
ほしゅ

235 :通常の名無しさんの3倍:02/09/08 20:37 ID:???
新聞小説のように日刊で読むのが常になっていた自分に
今の状況は耐えられまへん

236 :通常の名無しさんの3倍:02/09/08 20:50 ID:???
仕方ないです。職人さんも各々事情がありますからね。
マターリと待っていましょう。

237 :通常の名無しさんの3倍:02/09/08 23:33 ID:???
新ストさんどこ行ったのかな?
辺境の地って?

238 :通常の名無しさんの3倍:02/09/08 23:37 ID:???
ラサ とか言ってみる。

239 :通常の名無しさんの3倍:02/09/09 01:42 ID:???
age

240 :通常の名無しさんの3倍:02/09/09 09:43 ID:???
>>228の新作はまだか?ネタだったのか?

241 :通常の名無しさんの3倍:02/09/09 11:40 ID:???
>>237
不毛の地ジャブロー

242 :通常の名無しさんの3倍:02/09/09 12:37 ID:???
>>237
シドニー・・・海の中かよ!

243 :通常の名無しさんの3倍:02/09/09 13:28 ID:???
寒いトコ・・・アステロイドベルト

244 :通常の名無しさんの3倍:02/09/09 13:57 ID:???
これからは、保守のついでに、新ストさんが、
どこに行っているかを考えることにしましょう。

条件=辺境の地

245 :通常の名無しさんの3倍:02/09/09 14:04 ID:???
腐海

246 :通常の名無しさんの3倍:02/09/09 15:40 ID:???
木星

247 :通常の名無しさんの3倍:02/09/09 18:07 ID:???
半島

248 :通常の名無しさんの3倍:02/09/09 22:08 ID:???
シベリア

249 :2丁拳銃改め駆逐戦車ヘッツァー:02/09/09 22:30 ID:+u1FM/b/
これの姉妹版でルーがグレミーを助ける話をきぼーん♪

250 :通常の名無しさんの3倍:02/09/10 00:21 ID:???


251 :通常の名無しさんの3倍:02/09/10 08:04 ID:???
保守

252 :通常の名無しさんの3倍:02/09/10 08:21 ID:???
保守

ばっかだね。

253 :通常の名無しさんの3倍:02/09/10 08:24 ID:???
今シャア板職人さん少ないしね。勝手に書いていいもんかわかんねーし。

254 :新ストーリー書き:02/09/10 09:38 ID:???
ただいま〜!!
保全活動ありがとうございました。証拠にも無く舞い戻ってきました。
ボチボチと続きをうぷしますので、マターリお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

>>223サン
小ざかしいコトして混乱させてすみませんでした。
しかし、一気にうpってのは・・・。(汗
>>226サン
保全ありがとうございました。
>>228サン
おお!?職人さん降臨か!?
前スレで同居が可能と実証済みなので、遠慮せず新参して下さい!
>>絵師サン
ホント、色々お忙しいようで・・・。楽しませてもらってます。
シャングリラチルドレンズ楽しみ〜♪
>>235サン
おいおい、新聞小説って…。
>>236サン
そうそう。事情があるんです。色々と・・・。
>>237-248サン
ハハハ…。色々ご想像ありがとうございます。
>>249サン
面白そうですね。是非、読ませてください。
>>253サン
すみません。戻って来てしまいました。
Xガンもの、ルー×グレミーもの、読みたいですね。

255 :新ストーリー書き:02/09/10 09:40 ID:???
そこはまるで中世のような調度品に囲まれた部屋だった。とても戦艦の一室とは思えない。
もちろん、カミーユが乗船していたアーガマには、こんな部屋は無かった。
(一体、大尉はどんな趣味してるんだ……)
変に辺りを観察するのも良くない気がする。
(今だって、どこかで監視されてるかもしれない……)
まさか、シャアの艦隊がこれほどの規模だとは、カミーユも思ってはいなかった。
グラナダで技術開発の仕事をしていると、それなりに性能のいいものを作り続けていれば、
自然とその道の人間にも知り合いができ、そんな連中との何気ない会話の中から、
カミーユはその情報を偶然に知ってしまった。
あの、シャア・アズナブルが軍の用意をしていると――。
それでカミーユは一心不乱に、今、シャアが軍を興すとすればどの空域が一番最適なのか、
どれぐらいの規模で展開が可能なのか、ありとあらゆるデータを引き出して、推測し、
結果、取るものも取らずにスィート・ウォーターの空域に
開発仲間から借りた自家用シャトルで飛び出したのだった。
その間、共に生活をしながらファの姿はカミーユの目には入ってこなかった。
ファの方も、カミーユが仕事に夢中になると、
食事すらもおろそかになる性分だと分かっているので、
体の心配はするものの、カミーユが目を血眼にする原因を訊ねる事はなかった。
しかし、ある日突然に姿を消してからは、その行方も分からず気が狂うほど心配した。
シンタとクムの訪問は、ファの精神を落ち着かせるには絶妙なタイミングであった。
カミーユはというと、運良く、シャア直属のナナイに接触することが出来たので、
主力艦隊の、しかも、シャアの私室と思われる部屋に案内されることが出来たが、
場合によっては撃ち落されていてもなんら不思議では無い状況だった。
(ファ、心配してるだろうな……。我ながら、無鉄砲なことをした……)
カミーユはその部屋で今更ながら、この数日間を振り返って苦笑した。
(こういう無茶な行動は誰かさんの領分のはずなのに……)
カミーユの脳裏に浮かんだシルエットは、当然、ジュドー・アーシタのニンマリ笑顔だった。


256 :新ストーリー書き:02/09/10 09:40 ID:???
部屋に通されて随分経つ――。
カミーユの辛抱が限界に達したとほぼ同時に、そのドアは開いた。
「待たせたな」
聞き覚えのある声がカミーユの耳に響く。
この場で、この状況で、やはりどうしてもこの声を聞かなければならないのか。
重い頭部をカミーユはゆっくりと声の主に向けた。
しかし、その姿は、カミーユが記憶しているものとは違っていた。
カミーユの知る、クワトロ・バジーナと名乗っていた頃の面影は、
光り輝く金髪に残すのみで、正装ではないにしろ、ジオンの制服に身を包む厳しい眼差しの男は、
まさしく、ネオ・ジオンの総帥、シャア・アズナブルだった。
「大尉……、いや、シャア・アズナブル……」
カミーユは自分自身の耳にまで響く心音を聞きながら、ゆっくりと立ち上がり、
6年振りの再会となるシャアを、まっすぐに見た。
脈が荒立つのは、総帥という肩書きに怯えてではない。
クワトロ・バジーナが、シャア・アズナブルに戻り、
成そうとしている行為に対する怒が、全身を駆け巡っているからだ。
その感情は、恐ろしいほど素直に全身から溢れ態度に表れる。
「……っふ。若いな。カミーユ」
「何がおかしいんです……!」
間髪入れずシャアの発言に噛み付くところが、ますます若さを証明する。
カミーユも、シャアがそれを笑っているのだと察知出来るだけに、
収まる怒りも収める場所を持てない。
すぐにでも拳を振り上げ修正してしまいそうになる自分を、
カミーユは、ただそれを握り締めることで、なんとか制止ようと努力した。
そんな思惑すらもシャアに支配されているようで、癪に障ったが、
今ここで事を起こしても何も始まりはしない。
ここがかつての戦友、クワトロ・バジーナ大尉の艦隊の中であろうと、
今は敵艦であるとカミーユの本能が認識させている。


257 :新ストーリー書き:02/09/10 09:41 ID:???
「よく、快復したな」
スプリングの利いたソファーに腰掛け、開口一番にシャアがカミーユの病について口にした。
「いろいろとありましたがね」
無愛想に答えながら、何故シャアが自分の病について知っているのか疑問に思い、
すぐにその答えを想像して、また腹を立てた。
(何もかもひとりで分ったような顔をするんだ……。この人は……)
かつては、サングラスにその瞳を隠していたからますますそう感じたのかもしれない。
今は、その正体を隠す必要もなく、青い瞳を晒すシャアに対しても、カミーユは同じ印象を持った。
「どういうことなんです?これは」
ここまで出向いて、世間話をして帰るつもりは無い。カミーユは異常に乾く喉から声を発した。
「どういうこと……か」
ソファーに深く座るシャアの態度に、カミーユは逆に身を乗り出した。
(この人は……!)
大人の対応と言えばいいのだろうか、カミーユ自身も成長したつもりでいるのに、
いつまでもこの男は、自分を子ども扱いする。
(いつだってこうだ……。いつだって……)
カミーユが無意識に奥歯を軋ませた時、ノックの音と同時にまたドアが開いた。
制服姿のナナイ・ミゲルが無言で凝視するカミーユに会釈を返す。
「ナナイ、そこで待機していてくれ。私はカミーユ君と話がある」
「分かりました。大佐」
(こんな時に女を同席させる……!)
「カミーユ君」と自分の事を呼ぶシャアの態度に、怒りが沸いた。
明らかに未だに自分のことを少年兵扱いしているように思える。
そしてナナイの存在だ。
この部屋に案内した時のナナイの雰囲気から、このふたりがただの仕事の関係とは思えなかった。
そして、同時に、それがただの表面的な関係に過ぎないことも。
それを分かる自分はもう子供ではないと自負しているのに、シャアの態度だ。
カミーユの怒りはループとなって膨れ上がる。


258 :通常の名無しさんの3倍:02/09/10 10:32 ID:???
新ストさん、おかえりなさいまし・・・
相変わらず、心理描写がさえてますネ。
カミーユの性格が、私的には、ばっちり嵌ってます。

ところで、いろいろ候補が上がってますが、行っていた辺境の地のことが気になる・・・

259 :通常の名無しさんの3倍:02/09/10 16:21 ID:???
ちょっと早いが保守入れときます。

260 :通常の名無しさんの3倍:02/09/10 17:58 ID:???
逆シャア本編よりいい出だしですね

261 :通常の名無しさんの3倍:02/09/10 20:38 ID:???
新ストさんオカエリー!!
待ってたYO!そしてこの展開!早く続きキボンヌ…
ジュドーとラブラブになったハマーンだけど、シャアとの仲も和解したら
本当の意味で幸せになりそうだけど…今回は2人は会わないかな?

262 :通常の名無しさんの3倍:02/09/11 08:26 ID:???
キモイマンセーばかりだな

263 :新ストーリー書き:02/09/11 09:38 ID:???
>258サン
カミーユってこんな感じでいいんですかね?
どうも性格が少年のままなんですけど・・・。
カミーユ派が多いこのスレだけにビクビクものですよ。

辺境の地とは・・・。ただの家族サービス旅行ですよ。
日本アルプスの玄関口に「黒煙70%・NOx30%削減 低公害車両」に乗って行きました。
あ、お土産の「野沢菜おやき」です。どぞ。

>259サン
いつもすまないねぇ・・・。げほげほ。

>260サン
「原因は何ですか!?重量が3`減った原因は!?」よりも・・・?
あのオープニングにはリヤ消時代、鳥肌ものでしたよ。
ババーン!ってシート取ったらνお目見えってね。
あれからもう何年・・・。時が経つのは早いなぁ・・・。(遠い目
まさか今頃こんなコト始めるとは思ってもいなかったよ。

>261サン
シャアとハマーンの和解ですか・・・。
サラッとすごいリクを出してきますね。

>262サン
サイコーの褒め言葉ですね。



264 :新ストーリー書き:02/09/11 09:39 ID:???
「さて……。どう説明したら君は納得するかな?」
落ち着き払ったシャアの言葉に、カミーユは奥歯を噛んだ。
「今更、シャア・アズナブルという男の生い立ち話を聞くか?」
「――分かってます」
馬鹿にしたようなシャアの声を封じたくて、カミーユは声を上げた。
「あなたは、シャア・アズナブルに戻るっていうんですね」
「そんな簡単なものではないが……」
「簡単じゃないって事ぐらい、僕にだって分かりますよ!」
――ドンッ!――
ナナイが居るにも構わず、カミーユは、目の前のローテーブルを握りこぶしで打った。
「僕だって元エゥーゴです。あなたが連邦のやり方に納得出来ない気持ちも、
 スペースノイドがいかに虐げられていたのか訴えたいって気持ちも分かります!」
スィート・ウォーターで旗揚げする時点で、シャアの主張したいことはカミーユには分かっていた。
宇宙生まれの宇宙育ちには、地球に居るだけのお偉いさんの存在が
いかにうっとおしいかは、体で分かっている。
「だけど――!」
表情ひとつ変えないシャアの態度に、何を言っても無駄なような気がカミーユに襲ってくる。
(この人は戦いをしたがっている……!?)
アナハイムの知人、オクトバーから流れてきた情報では、
シャアが開発させたモビルスーツには、紅赤の機体が含まれていたと聞いている。
そして、カミーユ自身も知っている。この男が総帥という卓上の戦士では済まされないということを。
「ブライト艦長が今、どこの所属か知ってますか?」
「うむ。連邦もここにきて本腰を入れる気になったらしいな」
「だったら、アムロさんの事も」
アムロの名前が出た瞬間、初めてシャアの視線がずれた。
「あなたを止める資格があるのは、アムロさんだけだと言うわけですか?」
「わたくしの感情で軍を興すほど私が愚かに見えるか?」
「僕から見れば、あなたはどう見ても愚かですよ。いつまで経っても過去に縛られる。
 僕はあなたのようには絶対になりませんよ!」


265 :新ストーリー書き:02/09/11 09:40 ID:???
カミーユの興奮を驚きもせず落ち着いたシャアは、無言で席を立ち、
重厚な作りの窓枠の外に広がる宇宙を見つめ、カミーユの潔癖なまでの性格を羨ましく思った。
(この焦り……、若さの喪失だけが要因ではなかろうに……!)
シャア自身、自分の中に焦りがあるのを自覚している。
なぜ今なのか。なぜ武力行使なのか。
ここまで準備して、核心部分で赤い彗星としての決着を求めている自分もいる。
そんな自分自身そのものが焦りの塊だと、カミーユを見ていると自覚させられる。
「カミーユが言いたいことは分かった。しかし、私には私の大義がある」
「そんなもの、後になって後悔した時には、何の役にも立たないんですよ!」
「後悔など……」
窓に反射して映るカミーユの悲観した顔に、シャアは引っかかるものを感じた。
先程の“あの感覚”も気になる。
「ジオンの名を挙げたことを後悔する存在がいたということか」
( ! )
窓に映るカミーユの表情が硬直するのを、シャアは見逃さなかった。
視線を合わせていないということで、カミーユに油断があった。
(……そういうことか。ハマーン・カーン、生きていたか)
カミーユとハマーンのどこに接点があったかなど、知りようもないが、
シャアは自分が感じた念派の主が、間違っていなかったことに、
妙な苛立ちと、安堵の入り混じった感覚を覚えた。
決してハマーンの生存など望んではいなかったが、
彼女もまた、孤独で薄幸な女であったと、今ならば思えるようになったからだろうか。
しかし、これからの計画を決してハマーンに知られるわけにはいかない。
今は余計な敵は増やすべきでない。
「カミーユ」
シャアはカミーユへ振り返って言った。
「私は私の信ずる道を進むまでだ」
カミーユとシャアの対談は決裂した――。


266 :新ストーリー書き:02/09/11 09:40 ID:???
「よろしいのですか?」
カミーユが去った部屋で、ナナイは窓際のシャアの背に歩み寄った。
「……カミーユはシャトルで来たと言っていたな?」
「はい」
「帰還先を念のため、追跡するよう」
「――了解しました」
仕事の顔に徹し、シャアの命令を伝達すべく、退室しようとするナナイの背中に、
シャアは同じく仕事の――、総帥の顔をして問うた。
「本物のニュータイプ……、カミーユ・ビダンの感想はどうか?」
「はっ」
ナナイは腕に持っていたファイルを持ち直してシャアに答える。
「ニュータイプにしては繊細過ぎる神経の持ち主と感じました。
 あれでは、戦いに呑み込まれるのも納得できます」
資料通りの解答に、シャアは目を細め、口元を緩めた。
「あまり頭が硬過ぎると、思わぬものを見落とす事になるかもしれんぞ」
そのシャアの発言を、ナナイはかつての戦友を庇護するだけの、大人気ない意見と受け取った。
故に、その表情は崩れもしない。


267 :新ストーリー書き:02/09/11 09:41 ID:???
「大佐……。ひとつお聞きしてもよろしいですか?」
「なんだ?」
一度は退室しようとしたドアに背を向けて、ナナイはシャアに歩み寄る。
「カミーユ・ビダンの言っていたアムロ・レイの事……。それは目を瞑ります。 
 しかし、元ジオンの残党が生き残っている事は大佐にとって……」
ナナイへの返事の代わりに、シャアはナナイの腰を抱く。
「なぜそのような事を聞く」
「女の勘です。いけませんか?」
「いや……」
ナナイの栗色の髪に顔を埋めてシャアは、今、ハマーンの隣には誰がいるのかと考えた。
幼い少女だった時、ネオ・ジオンを興した時、いずれもハマーンはひとりきりだった。
しかし、今は誰かの存在があるように、シャアには感じられた。
もちろん、自分はその立場になるはずはないし、なり得ない。
「一度違う角度に歩みだした者同士は、二度と交わりはしない……。そういうことだ」
「男の理屈ですね」
珍しく引かないナナイの耳を、シャアは軽く噛んだ。
「――っん……」
シャアが引き寄せる力以上に、ナナイは自らシャアの腰元に身を摺り寄せた。
シャアが男の理屈をこねるのならば、こちらには女の武器がある。
(大佐を誰にも譲りはしない――)
が、シャアの反応はナナイの思惑の反対のものだった。
「――カミーユのシャトルの進路、見失うなよ」
スッと体を離したシャアの背中を、ナナイは鋭い視線でにらみ付け、
表面だけは「はっ」と短く敬礼だけをして部屋を出た。
「男と女が理屈で片付くものでないことぐらい、知っていように……!
 ララアだけではないかの……!?大佐を戦いに駆り立たせる女は……!」
ナナイは手にしたファイルを無駄に力一杯握り締めた。
シャアに噛まれた耳たぶが熱い。


268 :通常の名無しさんの3倍:02/09/11 10:18 ID:???
・・・・さま、カミーユは、これでいいと思います。(反対意見の方ごめんなさい)
シャアとは、精神崩壊前に分かれて以来なんで、
やっぱり前にすると、過去の己が立つ位置に戻ってしまうのは仕方ないでしょう。

ハイストリーマーのアムロ達のシャア捜索の裏にこのようなストーリーが
有ったのだという事に無理を感じないのは、私だけじゃないとおもいます。

さあ、あとは、ジュドー&ハマーンがどう絡んでくるかが楽しみです。

「野沢菜おやき」食いたい!野沢菜大好きなんですが、ここ数年食ってないな〜

269 :通常の名無しさんの3倍:02/09/11 14:05 ID:???
俺も耳たぶが痛いです!

270 :雄男叉華 ◆zjVMYad2 :02/09/11 18:27 ID:???
                        ,. -──- 、,
                      ,ィ"::::::::::::::ハ::::::::::::::`ヽ、
                       /::::/::::/i::::/ ゙、:;::::::i、:::::::::ヽ
                    /::/::/i:::/. |::/,  、':;ト、::i i;::i;:::::::゙:,      雄男叉華流最終奥義・良スレ保全あげや〜
                   ,':::l:::/_,!ム-!'"   `'‐`、!,_i:l !::::::::',       天まで昇らんか〜い
        /             i::::::|/ i'_,.......,     ,......, " i:::::::::!      
‐、    / /           |::::::il '"   `    "   `'  !:::::::|
、 `'‐、  / /       |:::::::|              |::::::::|         \
.ヽ   `'‐、 /           |:::::::|                il::::::::!         \ \
  \   `''‐、          |:::::::|,      __   _,.... 、.  !゙:::::::|       \ \        ,..
.    \    `'‐、        |:::::::|;'、 r,""''"´,,,.二゙....,,_  )./::::::::::|          \   ,,.. -‐''"´/
     \    `'‐、     |::::::::|;;;;ヽ , ̄ ̄     `/;;;|::::::::|        ,,. -‐''"´  ,, ‐'"
         \.     >'>ヘ,,|::::::::|;;;;;il;;;``'i‐- ...,,. r''";;;l;;;;;;;!::::::::!   _,. - ''"      ,. ‐'"
         \  /./   |:i:::::::|ー┴ッ-r!     l、;;-‐ 、;;|::::/!|'"`i"l      ,. ‐'"
             `'〈/    l:!i::::::|   ヽヽ、,__,.ノノ   !:::/.|i   ! i  ,.. ‐'"
             L    i! `、::|    `'''‐-‐''''"    i/ /   l. l‐'" 
             \     `'                   ,」'゙

271 :通常の名無しさんの3倍:02/09/11 22:50 ID:???
>>270
プルハァ、こっちも見てたのか・・・

272 :通常の名無しさんの3倍:02/09/11 22:58 ID:???
>>270
じゃあ、次は、あのスレに出てくるだろうな・・・・・

273 :通常の名無しさんの3倍:02/09/12 00:25 ID:???
こっちもって・・・他はどこ?

274 :通常の名無しさんの3倍:02/09/12 00:29 ID:???
アム子スレにいた。

275 :通常の名無しさんの3倍:02/09/12 08:00 ID:???
保守

276 :通常の名無しさんの3倍:02/09/12 08:19 ID:???
保守うざい。

277 :新ストーリー書き:02/09/12 09:48 ID:???
>268サン
シャアの前では以前のカミーユに戻る・・・。うむ。そういう解釈もできますね・・・。いいコト聞いた。

>269サン
いや、耳たぶは痛いんじゃなくて、熱いんだってば。(笑

>270−274サン
プルハァサンですか・・・。シャア専には色んな人がいるもんだ。まだまだ奥が深いなぁ・・・。(しみじみ〜


278 :新ストーリー書き:02/09/12 09:49 ID:???
カミーユの話を聞き終えた時、ファが出してくれたコーヒーは冷めていた。
内容が内容だけに、お茶をしながら楽しくわい談という訳にはいかない。
「やはり、そういう事か……」
カミーユからシャアとの会話の内容を聞いたハマーンは、ため息をついた。
ハマーンだけではない。
ジュドーもファもシンタ、クムもそれぞれが、今、地球圏を取り巻く
言い知れぬ重い空気の源に対し、怒りは元より、悲しみの感情も胸を付く。
それに追い討ちをかけるように、カミーユが時間を確認して付けたテレビからは、
シャアの地球連邦軍に対する宣戦布告宣言が放映され始めた。
理屈では分かる。シャアが何を訴えたいのかを。
しかし、そのために地球に隕石を落とすなどという発想は、そこにいる誰もを驚愕させた。
「クワトロ大尉は何考えてるんだよ!」
「そうよ!地球は私たちの故郷じゃなかったの!?」
シンタとクムの叫びは、4人の思いを代弁している。
「まさか、隕石落としをするなんて……!」
つい数時間前に話をした時には、そんな事は一言も言ってはいなかった。
もちろん、カミーユにそんな作戦を説明する義理はシャアにはなく、
恨み言を言っても始まりはしないのだが、あまりにも衝撃的な報道内容に、
カミーユもジュドーも叫びたい気持ちだ。
ハマーンは冷酷なシャアの顔から目をそらし、ファはそんなハマーンの肩をそっと抱いた。
戦争の話に熱を上げている男共には気付かない気配りをファが務めている。
ここにいる誰よりも、ハマーンが一番辛い立場であることを、ファは忘れてはいなかった。


279 :新ストーリー書き:02/09/12 09:49 ID:???
「カミーユさん!俺もコイツ……、シャアに会わせてくれ!」
「――っんな!?」
突然のジュドーの言葉にカミーユは驚いた。
「俺がシャアを説得する。こんなやり方間違ってるって誰かが言わなきゃ分かんないんだよ!
 このバカは!」
「バ、バカって……!?」
シャア・アズナブルをバカ呼ばわりするジュドーに、他の5人は目を丸くした。
思えば、このメンバーの中でジュドーだけがシャアと面識が無いのだ。
だから、シャアがクワトロ・バジーナとして地球を守ろうとしていた時期をジュドーは知りはしない。
「バカ……。うむ……。シャアはバカか……。うむ……」
ハマーンなど、バカという総称に妙に納得すらし掛けている。
「そうだよ!カミーユ!俺も大尉に会わせてよ!」
「そうよ!私たちなら大尉を説得できるかもしれない!」
ジュドーのバカ発言で更に拍車が掛かったシンタとクムが、
ジュドーの意見を支持し、自らも会いたいと豪語しだした。


280 :新ストーリー書き:02/09/12 09:50 ID:???
「ちょ、ちょっと待てよ!」
妙に団結し出しているジュドーとシンタ、クムを
まるで保育園の保育士のようにカミーユが大声で制した。
「あの人は……、シャアはアムロさんが倒す以外、止める方法は無いんだよ!」
「アムロ……?」
「アムロさんは、ブライト艦長指揮下のロンド・ベル隊に所属している。
 あの人からの挑戦を受けるべくね……」
テレビ画面では、先程のシャアの宣戦布告について、
分かったような顔をした軍事専門家や、政治評論家が
ジオン・ズム・ダイクンの時代からの映像を持ち出して、
さも、シャアがスペースノイドの理想郷を作ってくれようという発言をしている。
それで地球が――、地球に住む罪の無い人々がどうなるかはお構いなしだ。
専門家を気取るならば、隕石の落下で地球の環境がどれだけ変化するか、
どれだけの規模で崩壊が起きるのか、それを説明するのが先ではないか。
苛立たせるだけの画面から目をそらした5人は、カミーユからシャアが魂の奥底の部分で、
ただのパイロットとして、赤い彗星として、アムロと対決したがっているという説明を受けた。
一度は仲間として戦ったシャアとアムロだが、その本質は1年戦争以来のライバルであり、
互いが決着をつけなければならないと思っているということを――。
それは、戦場を経験している者には、薄っすらとでも分かり得る感情だ。
「あの男らしいな……」
ハマーンの寂しげな声に、ジュドーの胸はチンと少し痛む。


281 :新ストーリー書き:02/09/12 09:51 ID:???
しかし、それには気付かず、カミーユはシンタに一括した。
「カツの二の舞は御免だ。絶対に勝手な真似はするなよ」
「……分かったよ」
ファの影に隠れるようにして、シンタとクムは小さく返事をした。
まるで叱られた子供のようなふたりに、ジュドーが大人ぶった顔で説教を追加する。
「ああ、そうだ。罪を憎んで人を憎まずだ」
「なんだよジュドー!ジュドーが大尉の事、バカって言い出したんだろ!?」
「そぅだよぉ!」
「げっ」
シンタの即答に、ジュドーは同じ少年のようにおどけて見せた。
「でも、罪を憎んで人を憎まずは正しいよ」
カミーユの援護に、ジュドーは「うんうん」と大げさに頷いてみせる。
そんなふたりのやり取りを見るファの表情は浮かなかった。


282 :通常の名無しさんの3倍:02/09/12 17:33 ID:???
そか、ジュドーだけが、シャアを直接知らないんだな・・・
カミーユから受け取るシャア(クワトロ)のイメージと、
ハマーンから受け取るシャアのイメージを上手く融合できれば、
ジュドーなら、的確に認識できるだろうけど・・・・

やっぱり、会うのだろうか?それも、ハマーン抜きで・・・・

283 :通常の名無しさんの3倍:02/09/13 07:01 ID:???
会え!会ってしまえ!ジュドー!
ハマーンvsナナイはないと思うが



チョットミテミタイカモシレナイ


284 :通常の名無しさんの3倍:02/09/13 07:08 ID:???
>>277
プルハァは性転換スレの書き手で複数のコテを持つ悪党でし

285 :通常の名無しさんの3倍:02/09/13 07:52 ID:???
>>283
しかしハマーン、ナナイは同じ声だがな。

286 :通常の名無しさんの3倍:02/09/13 08:25 ID:???
悪党上等。

287 :通常の名無しさんの3倍:02/09/13 20:53 ID:???
  

288 :通常の名無しさんの3倍:02/09/13 21:12 ID:???
ギレンの野望シリーズで
逆襲シナリオまで展開して
ZZのifシナリオなんかもあって
ジュドーがハマーンに説得されていてネオジオンに在籍していたり
リィナがグレミーに調教されている途中でNT能力が目覚めて
それに目をつけたグレミーが強化してしまったり
小説版ファーストをベースにアムロ死亡のままUC0093まで進んだり

しないかなあ

289 :通常の名無しさんの3倍:02/09/13 21:20 ID:???
>>288
そのシナリオだと、ジュドー対リィナが実現する可能性があるね。
閃ハサと同等かそれ以上に悲惨なシナリオですね。

ゲームとしてはやってみたい気もする。

290 :通常の名無しさんの3倍:02/09/13 21:29 ID:???
>289
漏れはあまりやりたくない・・・

291 :通常の名無しさんの3倍:02/09/13 23:51 ID:J0vo5DhM
>>288
さらに
リィナを救う為ネオジオンからグレミーに寝返るジュドー
そしてグレミー軍が勝利
そしてグレミーの約束、地球はラカンの物に

292 :通常の名無しさんの3倍:02/09/14 01:51 ID:???
>291
本気でグレミーがそんな大判振る舞いをするとは思えないし、ラカンが素直にグレミーに従うとも思えない。
すぐに同士討ちを始め、地球圏の混沌は深まる。

293 :通常の名無しさんの3倍:02/09/14 08:08 ID:???
グレミーだったら、ラカンを生かしてはおかないでしょう。
大体、他人を信じていないようなタイプですからね。
たぶん、呼びつけて自らの手で、闇討ち!

294 :通常の名無しさんの3倍:02/09/14 08:54 ID:???
そして、返り討ち!

295 :通常の名無しさんの3倍:02/09/14 10:43 ID:???
恐らくそうなるな・・・

296 :通常の名無しさんの3倍:02/09/14 10:45 ID:???
グレミーはアフォなのであっという間にラカンにあぼーん!
ラカンが君臨した時点でシャアが出てきてあぼーん!
そしてハマーンとジュドーが手を組みシャアをあぼーん!
                          終了

297 :通常の名無しさんの3倍:02/09/14 10:51 ID:???
やっと、スレタイの沿った方向に修正されましたね。
やや強引に・・・・(w

ということで、新ストさんの続きを待ちましょうか?

298 :通常の名無しさんの3倍:02/09/14 11:08 ID:???
他所の職人さんにもお願いしてみれ
一人の職人さんに期待背負わせるのもどうかと

299 :通常の名無しさんの3倍:02/09/14 21:16 ID:???
復活祝い・・・鯖がね

300 :通常の名無しさんの3倍:02/09/15 01:39 ID:RcgXx4H5
次回予告のときのジュドーの台詞が

「ハマーンさん、おっぱい大きいね〜」になる。

重要なのはそれくらいかな

301 :通常の名無しさんの3倍:02/09/15 02:03 ID:???
>>298
だからってダメ職人が来てもなぁ・・・。


302 :通常の名無しさんの3倍:02/09/15 16:11 ID:???
職人を育てるのも良いんじゃない?

303 :通常の名無しさんの3倍:02/09/15 19:44 ID:???
あのスレから流れてきた人がいるような・・・

304 :通常の名無しさんの3倍:02/09/16 04:34 ID:???
>>303
それって、↓か?
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/shar/1030592637/l50

305 :通常の名無しさんの3倍:02/09/16 11:35 ID:???
保全

306 :通常の名無しさんの3倍:02/09/16 15:04 ID:???
>>303-305
いいかげんにしてください。


307 :通常の名無しさんの3倍:02/09/16 16:07 ID:???
やだ。

308 :通常の名無しさんの3倍:02/09/16 18:42 ID:???
どんどん汚れていきますね・・・。

309 :303:02/09/16 19:00 ID:???
ごめんなさい、前言撤回です。
またーりとsage

310 :新ストーリー書き:02/09/16 23:16 ID:???
>>282サン
う〜ん。それはですねぇ〜ゴフォンゲフォンモゴモゴ!
>>283>>285サン
同声対決!? 実はニュアンスとして組み込む予定があったり…。
>>288->>296サン
もしもストーリーはどこまでも膨らみますからねぇ…。
しかし兄妹対決はいかんですよ!いかんです!はい!
>>297サン
しかしワタスがまたしてもスレタイから遠ざける!っと…。スマンです…。
>>298サン
それはワタスがこのスレを負担にしていると…?
その心配ないのですが、新しい書き手サンは大歓迎ですよ。
>>301->>302サン
は〜い!ダメ職人1号で〜っす!
こんな奴の駄文を永遠と読ませて申し訳ないです。はい。そう思っています。
つい、「続きを待つ」とか言われちゃうと調子に乗っちゃうんです。
シャア専に限らず、「職人」定義についてよく議論は出ますよね。
ワタスはどのように判断されているのか…。小心者なので気になるコトもあります。
とりあえず、日々精進、職人の名を語るには実力不足は承知の上で、
「続きを待つ」のレスに、煽てられた豚のように舞い上がりながらキーボードに向かうであります。
>>303->>309サン
うpが遅れてたのも要因のひとつかと…。すみませんでした。

遅くなりましたが続きです。
本線からはかなり脱線してますが、メンタル的なコトをメインに書き進めたいと思っています。

勝手言いますが、少しうp速度が緩まる予感…。
マターリ保全、よろしくお願いします。


311 :新ストーリー書き:02/09/16 23:18 ID:???
「カミーユ、シンタとクム、送っていってくれない?」
テレビではまだシャアの発言を検証する番組が続いているが、
やや不機嫌なチクチクとしたファの声が、カミーユの耳に届いた。
「ジュドーも一緒に行ってくれるわよね?」
ファの不機嫌は尚も続く。
「ん?あ、いいけど……」
カミーユの方を窺うと、カミーユもファの機嫌の悪さには気付いているようだ。
「ああ!もうこんな時間!シンタ、早く帰らないとまた寮母さんに怒られるよ!」
クムがリビングの壁掛け時計を見て叫び声を上げた。
外出のたびに、門限ギリギリで寮に帰るふたりは、寮母にマークされているのだ。
「カミーユ、ジュドー!早く早く!」
クムが早くもふたりの腕を引っ張って玄関に向かう後で、ひとりシンタが振り向いてファに言った。
「ファ姉ちゃん、カミーユはちゃんと戻って来たんだから、もう泣くなよ!」
「――余計なこと言わないの!」
ファの叫びがカミーユ宅に響いた。


312 :新ストーリー書き:02/09/16 23:18 ID:???
「ファが泣いてたって?」
エレカを運転しながら、カミーユは後部座席のシンタにミラー越しに聞いた。
「当たり前だろ!カミーユが突然にいなくなったんだ。
 ファ姉ちゃん心配のし過ぎで、可哀想なぐらいだったんだから」
「そうか……」
「もう!これだから男って駄目なのよね!」
クムが分かったような声を上げるのに、同乗の男共は違うと断言出来ない自分自身に苦笑した。
「カミーユが悪いんだよ!いつまで経ってもファ姉ちゃんに心配かけて!」
クムのお説教はまだ続く。
それに対抗するのは、同じ後部座席のシンタだ。
「けど!男には男の事情ってものがあるんだよ!な!?カミーユ!」
「ん……。あ、ああ」
曖昧なカミーユの返事には構わず、後部座席では「男なんて・男だから」バトル繰り広げられている。
先程までは、カミーユの行動を責めていたシンタが、男女という区分になって、
同じ男として加勢したくなったらしい。この時分の少年にはよくある事だ。
「カミーユさん、本当にファさんに何も言わないでシャアに会いに行ったの?」
「 …… 」
助手席のジュドーの責めるような目が、カミーユをますます追い詰める。
確かに、ファに何も言わなかったのは良くなかった。
しかし、仕事にしろ、何にしろ、夢中になったら他のものは目に入らなくなる性分なのだ。
ましてや、今回は戦争が起きるか起きないかという大問題だ。
ファに話している時間があったら、少しでも早くシャアに会って、
止めれるものなら止めたいところだ。
(ファの奴……。事情も分かって、無事に帰ってきた今頃になって、
 何も不機嫌な態度を取ることは無いじゃないか……!)
カミーユの不服そうな顔にジュドーは横で呆れた顔をした。


313 :新ストーリー書き:02/09/16 23:19 ID:???
ジュドーたちが出て行ったカミーユ宅では、ファが浮かない表情のまま、
リビングに出したままのカップをキッチンに運び、洗い始めている。
その浮かない表情を気にしながらも、ハマーンは出掛けのジュドーに言われた、
シャングリラの仲間たちへの通信のため、小型の通信端末に向かっている。
ビーチャたちの賑やかな声が後ろから聞こえては来るが、笑顔を装う自信のないファは、
気付かぬ振りで食器洗いに夢中の振りを続けている。
――ジュドーの代わりにシャングリラへの報告を務めるハマーン――
ただそれだけの事にも、つまらぬ嫉妬心を抱いてしまう。
ファ自身、自分でも大人気ないとは思うが、今のファは、
カミーユが無事な顔を見せたことにより緊張の糸が切れ、
自分の感情の抑え方を忘れてしまっているのだ。
シャングリラへの報告を終え、ファの動きを目で追っていたハマーンは、
思いついたようにファの立つ流しの隣に立った。


314 :新ストーリー書き:02/09/16 23:20 ID:???
「手を焼く男も困りものだが、自立し過ぎるのも寂しいものだな」
ファは、ハマーンの言いたい事の意図をつかめずに、その横顔を見た。
視線に気付いているものの、
ファと目を合わせることなく洗い終えたカップを手近な布巾で拭くハマーンは、更に言葉を続ける。
「余計な心配を掛けたくはない。言葉にせずとも分かってくれる。
 カミーユはそう思っていたのではないか……?」
ファの洗い物の手は完全に止まっていた。
拭き上げが担当のハマーンも仕事が無くなり、布巾を手持ち無沙汰に角を合わせて折り合わせている。
ハマーンも、こんな会話は自分の領分ではないと自覚しているのだ。
「でも……、そんな事、口に出して言ってくれなきゃ分からないわ。
 私はあなたたちみたいにニュータイプなんかじゃない……!」
勢い余って握り締めたスポンジから泡がジワジワと溢れ出ている。
「確かに、ニュータイプとは便利な生き物と言えような……」
言いながらハマーンはスポンジを握ったままのファに、
流しに置き去りにされたカップを指差し、作業を進めるよう促す。
「しかし、互いに理解し合おうとうい意志が無ければ、人は進化できないのではないか……?」
「私だって、カミーユの事、ちゃんと理解しようとしているわ!」
思わずハマーンを凝視するファを、ハマーンは冷静に、「作業作業」とまたカップを指す。
素直にそれに従うファを、ハマーンは内心可愛いと思った。
一途にカミーユを想っていたという少女は、ただ毎日を共に過ごすのが当たり前になった今、
宇宙に漂い始めた戦いの匂いも手伝って、不安になっているだけなのだ。
共にいる時間を悪戯に重ねれば、理解し合える仲になるとは言い難い。
幼馴染から発展した関係というのは、ともすると恋人を通り越して家族になってしまう。
「お前が、何故こんな風に苛立ったり、不安になっている事はカミーユには伝わっているさ」
「本当に?」
「ああ……。言ったろ?私はニュータイプだ」
ハマーンはジュドーのニュータイプ理論を拝借してみた。
時にはこんな説得の仕方もあるのかもしれない。
ファは、ハマーンが多少無理をしているのを感じながら、笑顔を見せてみた。
その顔を見たハマーンは、心底ホッとした表情を初めてファに見せたのだった。


315 :通常の名無しさんの3倍:02/09/17 00:06 ID:???
ワーイ!続きだ(^ー^)
マターリ展開イイですね。ホノボノ
同声対決!?女の戦い!?楽しみにしてますぅ〜!!

316 :通常の名無しさんの3倍:02/09/17 00:55 ID:???
「ダメ職人1号」?
栄誉あるかどうか知らんけど、1号を名乗るとは相当自信あるみたいだね。



317 :通常の名無しさんの3倍:02/09/17 02:07 ID:???
丸くなったなぁハマーン様

318 :通常の名無しさんの3倍:02/09/17 08:31 ID:???
>>316
荒氏は帰れ。

319 :通常の名無しさんの3倍:02/09/17 09:18 ID:???
同意

320 : ◆Wave.jpg :02/09/17 19:01 ID:???
マターリしようよ

321 :通常の名無しさんの3倍:02/09/17 20:16 ID:???
やだ。

322 :通常の名無しさんの3倍:02/09/17 20:19 ID:???
                                   \ │ /
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                / ̄\  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       |  さいたま!                   ─( ゚ ∀ ゚ )<  さいたま!
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        /,  /   /_/|     へ \     <  さいたま!
       (ぃ9  |  (ぃ9 ./    /   \ \.∧_∧\_______
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       /   /      \ .\\     (ぃ9  |.       \_ _____
      /    \       \ .\\    /    /  ,、  ((( )))∨ ∩ ∩  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     /  /~\ \        >  ) )  ./   ∧_二∃  ( ゚ ∀ ゚ )   | |/ / <  さいたま!
     /  /   >  )      / //   ./     ̄ ̄ ヽ  (ぃ9  )   |  |   \_____/



323 :通常の名無しさんの3倍:02/09/17 20:26 ID:???
ここもあそこのようになってしまうのか・・・・・もうだめぽ
職人さんが帰ってきたらびっくりするだろうな・・・

324 :通常の名無しさんの3倍:02/09/17 20:49 ID:???
ジュドー「まだまだだよ!これからハマーンとNTの子作りするんだから!」

325 :通常の名無しさんの3倍:02/09/17 23:41 ID:???
                                   \ │ /
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                / ̄\  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       |  きんたま!                   ─( ゚ ∀ ゚ )<  きんたま!
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     /  /~\ \        >  ) )  ./   ∧_二∃  ( ゚ ∀ ゚ )   | |/ / <  きんたま!
     /  /   >  )      / //   ./     ̄ ̄ ヽ  (ぃ9  )   |  |   \_____/


326 :通常の名無しさんの3倍:02/09/17 23:46 ID:???
勘弁してくれ・・・。

327 :通常の名無しさんの3倍:02/09/18 00:43 ID:mKAjEDSy
荒らし・煽りは通常の3倍無視

ネタスレを守るためには職人さんに感想と応援を書くことが大切です。
暗い雰囲気を出すようなレスは辞めましょう(オレモナー

■■■■■■■■■■■■■では、気を取り直して再開!!■■■■■■■■■■■■■

328 :通常の名無しさんの3倍:02/09/18 01:17 ID:???
■■■■■■■■■■■■■では、気を取り直して終了!!■■■■■■■■■■■■■










って、荒氏の喜びそうな反応すんなよ・・・。

329 :通常の名無しさんの3倍:02/09/18 02:06 ID:???
職人さん、続き有難うございます。
>>328 &ALL
まぁ定期的に書き込みがある限りDAT落ちが無いとプラス解釈して
マターリといきませう。

330 :通常の名無しさんの3倍:02/09/18 07:13 ID:???
シャアのCCAの演説で「ハマーンの跳梁ともなった!」なんて言われたら
ハマーンは怒り狂うだろうな・・・

331 :通常の名無しさんの3倍:02/09/18 07:43 ID:???
それを知っていて、あえて、シャアは、言うんじゃない?
「文句があったら、出て来い!」と・・・・

332 :通常の名無しさんの3倍:02/09/18 20:25 ID:???
>>331
Σ(゚Д゚ハッ ソ、ソウカ そして再会のヨカーン!!





ワクワク

333 :通常も名無しさんの3倍:02/09/18 20:28 ID:???
                                   \ │ /
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                / ̄\  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       |  きんたま!                   ─( ゚ ∀ ゚ )<  きんたま!
       \                            \_/   \_______
          ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  / │ \
                   ∧_∧ < きんたま!
         ∧_∧     ( ゚ ∀ ゚ )  \_____
         ( ゚ ∀ ゚ )   /⌒    ⌒ヽ        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        /,  /   /_/|     へ \     <  きんたま!
       (ぃ9  |  (ぃ9 ./    /   \ \.∧_∧\_______
        /    /、    /    ./     ヽ ( ゚ ∀ ゚ )     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       /   ∧_二つ (    /      ∪ ,  /       |  きんたま!
       /   /      \ .\\     (ぃ9  |.       \_ _____
      /    \       \ .\\    /    /  ,、  ((( )))∨ ∩ ∩  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     /  /~\ \        >  ) )  ./   ∧_二∃  ( ゚ ∀ ゚ )   | |/ / <  きんたま!
     /  /   >  )      / //   ./     ̄ ̄ ヽ  (ぃ9  )   |  |   \_____/
わしょーい

334 :通常の名無しさんの3倍:02/09/19 00:44 ID:???
跳梁ってどういう意味だろ?
調子に乗ってたって解釈でおーけぃ?

続きに激期待です

335 :通常の名無しさんの3倍:02/09/19 09:32 ID:???
ちょうりょう てうりやう 【跳梁】

(名)スル

(1)おどりはねること。はねまわること。「少年が早や手を振り頭(かしら)を昂(あ)げて
  舞躍し―するのが見へる/良人の自白(尚江)」
(2)反徒悪人などが勢力を伸ばし、好き放題なふるまいをすること。
  「賊徒が―する」「―をほしいままにする」


336 :柔道、明日。:02/09/19 14:37 ID:???
>新ストさん
そうれす。前スレから拝読させて戴いとりやす。亀Res.m(__)m

それにしても、暫く見なかった間に微笑ましいAA等が随分カキコされていますねぇ。








・・・始めるか、嵐の爆破ショー・・・

337 :通常の名無しさんの3倍:02/09/19 22:13 ID:???
                                   \ │ /
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                / ̄\  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       |  おっぱい!                   ─( ゚ ∀ ゚ )<  おっぱい!
       \                            \_/   \_______
          ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  / │ \
                   ∧_∧ < おっぱい!
         ∧_∧     ( ゚ ∀ ゚ )  \_____
         ( ゚ ∀ ゚ )   /⌒    ⌒ヽ        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        /,  /   /_/|     へ \     <  おっぱい!
       (ぃ9  |  (ぃ9 ./    /   \ \.∧_∧\_______
        /    /、    /    ./     ヽ ( ゚ ∀ ゚ )     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       /   ∧_二つ (    /      ∪ ,  /       |  おっぱい!
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     /  /~\ \        >  ) )  ./   ∧_二∃  ( ゚ ∀ ゚ )   | |/ / <  おっぱい!
     /  /   >  )      / //   ./     ̄ ̄ ヽ  (ぃ9  )   |  |   \_____/


338 :通常の名無しさんの3倍:02/09/20 07:37 ID:???


339 :通常の名無しさんの3倍:02/09/20 08:30 ID:???
亞保

340 :新ストーリー書き:02/09/20 10:19 ID:???
>>315サン
ワタスにゃマターリ展開が精々なんです…。
前スレのストーリーはZZの「のり」で出来たけど、今回はCCA…。
シリアスしなきゃいけないのになぁ〜。スマソです!
>>316サン
自信なんてカレーライスの上の福神漬け程度しかありませんよ。
            ↑ってどういう例えなんだか自分でも意味不明…。
>>317サン
あのジュドーと5年も一緒にいればこれぐらいになっているのでは?というワタスの妄想の副産物です。
やっぱり、ハマーンのイメージからずれてますかね?
本質的には寂しがりやで優しい人って解釈してたんだけど。
けど、本編中には「優しさ」って出てこなかったですね…。プルツーはルチーナのエピとかあったのに。
>>330サン
お、いいもの思い出させてくれました!いただき〜っと。メモメモ。
けど、どうやって絡ませる?
>>331サン
おお!そうですか!それがイイ!メモメモ。
>>332サン
ワタスもワクワク。
>>334>>335サン
ハマーンが小躍りしてたら、いとをかし。
>>336柔道、明日。サン
ホント、亀レスですね…。次にお会いするのはいつの日か…。

ちょっとスローペースを続けます。
色々私用が重なってて…。勝手言ってすみません。


341 :新ストーリー書き:02/09/20 10:20 ID:???
シンタとクムの元気な「バイバーイ!」の声が発進したエレカの後ろからまだ聞こえてくる。
あの笑顔ならば、じきにふたりはショックから立ち直るだろう。
思えば、どういう経緯であのふたりはクワトロと共に宇宙にあがったのだろうか?
カミーユは今頃になって、首を傾げたが、それを答えることの出来る唯一の人間は、
今は、「総帥」になっている……。
(実際、シンタとクムが大尉に会うのがいいのかもな……)
あまりにも現実的でない思いが頭を掠めたが、それをすぐに打ち消した。
(やっぱり、アムロさんしか……!)
運転するカミーユの横、わざわざ後ろ向きに座り、
ふたりが見えなくなるまで手を振っていたジュドーが、
スピードに乗って吹き付ける風を受けながら向きを直して、ポツリと言った。
「俺は、今回の事しか知らないけどさ。
ファさんが大事だったら、もっと色んな事、話すべきじゃないかな。俺はそう思うけど」
カミーユの表情はまだ不機嫌だ。
「話さなくても分かるだろうっていう信頼は、
 それだけ相手の事を理解してるって、自信がある人しか使えないんじゃない?」
カミーユはますますふてくされ、ジュドーの方を見ようともしない。
ただまっすぐに、夕日のグラデーションを天井に描くグラナダの道路を見据えて運転している。
しかし、これぐらいの態度で根を挙げるジュドーではない。
組んだ腕を後頭部に回して風を受けながら、カミーユが聞こうと聞くまいと構わず、思いを続けた。
何か、シンタとクムを送るのに、カミーユだけでなく、自分を便乗させたのは、
ジュドーに自分の思いを代弁してもらいたいという、ファの意志があったのではないかと、
ジュドーはひとり勝手に使命感に燃えているのだ。


342 :新ストーリー書き:02/09/20 10:21 ID:???
「俺は、カミーユさんとファさんの関係をうらやましいって思うよ」
やはり、カミーユは目線をずらしはしない。
「俺とハマーンってさ、目隠しでロープを渡っているような……、そんな関係なんだよ」
カミーユの眉がピクリと動いた。
「俺はもちろん、ハマーンの事を、ひとりの女として好きだと思ったし、
 一緒にいたいと思って、5年間、そうしてきたつもりだ」
赤信号でふたりのエレカが停止する。
しかし、カミーユはハンドルを握り締めた手を黙って見つめている。
「けど、時々思うんだ。ハマーンは本当に、今の生活を望んでいるのかって」
エレカが止まる交差点を、アナハイムエレクトロニクス社のロゴの入ったトレーラーが横切る。
グラナダではよく見られる光景だ。
その荷台の上の見覚えのある装甲を目で追いながら、ジュドーは続ける。
カミーユの目も、無意識に荷台に横たわるものに視線を走らせていた。
「俺はただのジャンク屋だ。人が戦争して、たくさんのモビルスーツや戦艦が沈んで、
 それをハイエナみたいにたかって生活してる。
 ハマーンはこんな俺と一緒にいていい人なのかって」
信号が変わり、無言のカミーユはエレカを再び発進させた。
「ハマーンは、前の戦いを後悔しているよ。これは本当だ。俺が保証する。
 でも、ハマーンはもっとデッカイ事がしたいんじゃないかって思えるんだ。
 今回のシャアの動きを追ってるハマーンは、そりゃ、凛々しかった。
 ハマーンがシャアの事に夢中になるのは、自分と同じ過ちをしようとしている
 シャアを止めたいっていう思いだっていうのは分かってる。
 だけど、俺、自分でもつまらない男だって思うけどさ、
 そこまでハマーンを夢中にさせられるシャアに嫉妬しちゃうんだよな」
カミーユは黙ったままエレカを右折させた。
グラナダの繁華街からは外れ、行きには通らなかったルートだ。
ジュドーは不思議に思ったが、さほど気には留めずに話を進める。


343 :新ストーリー書き:02/09/20 10:21 ID:???
「あ……、話、ずれちゃったな……。
 その……、俺はさっ、なるべく何だってハマーンに話そうって思ってるよ。
 そりゃぁ、シャアにつまんない嫉妬してるなんて事は、恥ずかしいから言えないけどさ。
 俺が黙ってたら、ハマーンは俺が何考えてるのかってすっごく不安になると思うのね。
 あの人、人一倍寂しがり屋だからさっ。ファさんだって、一緒じゃないの?」
「――ん」
初めてカミーユが反応を示した。
エレカの走る道路は徐々に華やかなグラナダの町並みから遠ざかっている。
ジュドーが周りを窺い始めた時、カミーユは黙ってエレカを停止させた。
目の前には透明のクリアシード越しに、星々が輝く宇宙が広がっている。
いつの間にか、月都市グラナダの最端部まで走って来ていたのだ。
もちろんこのようなところ、他に人の気配は無い。
やはり黙ったままエレカから降りたカミーユを、ジュドーは慌てて追った。
カミーユは侵入禁止を示すバーに腹部を押し付けてもたれ掛かり、
上半身を目一杯、宇宙空間に近づけようと伸ばした。
その光景は背後のジュドーからは、まるで本当に宇宙空間にいるように見える。
ジュドーは勧められてもいないのに、
カミーユの動作を真似して宇宙の感覚を味わうように深呼吸してみた。
「っん――!!」
カミーユと星の瞬きを見るなど、久しぶりだ。


344 :通常の名無しさんの3倍:02/09/20 18:16 ID:???
サーカスの子供さー♪
って事ですか?

345 :通常の名無しさんの3倍:02/09/20 20:11 ID:???
荷台の上はもしかして・・・ガンダム??

盗んでしまえ!ジュドー!!
そして世界と女を懸けてシャアとバトル・・・なんてことにはならないか・・・。

346 :通常の名無しさんの3倍:02/09/20 20:25 ID:???
>>345
ならない!と、以前、書き込まれていました。
MS戦は、なし!

そこが、このSSのいい所なんですよ。

347 :通常の名無しさんの3倍:02/09/21 10:26 ID:???
最近絵師さん来ないね

348 :通常の名無しさんの3倍:02/09/21 14:46 ID:TxKSUmFn
あげ

349 :絵師226:02/09/21 18:32 ID:???
>>347
スマソ、某スレの宿題ばっかり描いてるもんで…・゚・(ノД`)・゚・
ちゃんとこのスレは見てるし、描くつもりでもいるよ。

もし待っててくれてる人がいるんなら、ホントすんませんですわ。(土下座)

350 :通常の名無しさんの3倍:02/09/22 18:27 ID:???
おれは、待ってるぞ!
無理せずによろしくお願いしまふ・・・・・絵師さま、新ストさま

351 :雄男叉華 ◆OSAKaABE :02/09/23 11:48 ID:???
                        ,. -──- 、,
                      ,ィ"::::::::::::::ハ::::::::::::::`ヽ、
                       /::::/::::/i::::/ ゙、:;::::::i、:::::::::ヽ
                    /::/::/i:::/. |::/,  、':;ト、::i i;::i;:::::::゙:,    この良スレは落とさせへんで〜!
                   ,':::l:::/_,!ム-!'"   `'‐`、!,_i:l !::::::::',       燃やせ!燃やせ!命を燃やせ〜!
        /             i::::::|/ i'_,.......,     ,......, " i:::::::::!      
‐、    / /           |::::::il '"   `    "   `'  !:::::::|
、 `'‐、  / /       |:::::::|              |::::::::|         \
.ヽ   `'‐、 /           |:::::::|                il::::::::!         \ \
  \   `''‐、          |:::::::|,      __   _,.... 、.  !゙:::::::|       \ \        ,..
.    \    `'‐、        |:::::::|;'、 r,""''"´,,,.二゙....,,_  )./::::::::::|          \   ,,.. -‐''"´/
     \    `'‐、     |::::::::|;;;;ヽ , ̄ ̄     `/;;;|::::::::|        ,,. -‐''"´  ,, ‐'"
         \.     >'>ヘ,,|::::::::|;;;;;il;;;``'i‐- ...,,. r''";;;l;;;;;;;!::::::::!   _,. - ''"      ,. ‐'"
         \  /./   |:i:::::::|ー┴ッ-r!     l、;;-‐ 、;;|::::/!|'"`i"l      ,. ‐'"
             `'〈/    l:!i::::::|   ヽヽ、,__,.ノノ   !:::/.|i   ! i  ,.. ‐'"
             L    i! `、::|    `'''‐-‐''''"    i/ /   l. l‐'" 
             \     `'                   ,」'゙

352 :シャア・レイ:02/09/23 12:00 ID:jurYm9sv
ハマーン 「ふふふ・・・良いボウヤだ事・・・わたしの横に座れ・・・」
ジュド― (ガタガタ)
ハマーン 「どうした?ボウヤ・・・年上の女は嫌か・・・・」
ジュド― 「ガマンできねーぜ!姉ちゃんよ!」
ハマーン 「な、何をするジュド―!」
ジュド― 「うるせー!黙って俺の物になればいいんだよ!」
ハマーン (ふふ・・・かわいい・・わたしのボウヤ・・・あ・・・」
ジュド― 「ジュド―行きまーす!いちゃいまーす!」
〜〜〜〜〜〜THE・End〜〜〜〜〜〜

353 :通常の名無しさんの3倍:02/09/23 18:40 ID:???
職人さんはやくキテー!!

354 :通常の名無しさんの3倍:02/09/23 18:59 ID:???
あわてない、あわてない、

355 :通常の名無しさんの3倍:02/09/24 08:32 ID:???
起きたけど、眠い!

356 :通常の名無しさんの3倍:02/09/24 22:42 ID:???
応援age

357 :通常の名無しさんの3倍:02/09/24 22:43 ID:Ch+8jf+W
あげ

358 :通常の名無しさんの3倍:02/09/25 10:21 ID:AGGUzCAz
ハニャーンたんが明日発売あげ

359 :通常の名無しさんの3倍:02/09/25 11:37 ID:???
ハニャーンタン、もう手に入れた罠sage
ナンダ?サイコミュ・リック・ドムSって・・・・

360 :職人になりたい:02/09/25 15:31 ID:???
ご無沙汰で〜す。
カミーユとジュドーの会話、いいです、すっごくいいです。
二人の感じがよく出ております。
続きが楽しみなのでありますよ。
絵師226さんもマイペースでお願いします。

361 :新ストーリー書き:02/09/25 21:06 ID:???
ああぁ〜。ええっと〜。スマンです。
山で風邪をひいてしまいまして、原稿が進んでませんです。
うなされながら構成だけは仕上がってるんですが、いかんせん、PCに向かう間が…。
回復したらリキ入れてがんばりますので、しばしお待ちを〜ゴホンゲホングジュグジュ。

362 :通常の名無しさんの3倍:02/09/25 21:16 ID:???
>新ストさん
体調万全にして最高の作品をお願いします〜
このスレは保守で守りますんでゆっくり休んでくださいね。

絵師226さんものんびりと待ちます〜
絵柄が丁寧で凄い好きなんですよ〜 下着ハマーン様をもう一回みたいw

363 :場つなぎ:02/09/26 17:28 ID:???
「…はにゃーん」
「なぁに」
言ってからハマーンはしまったという顔をした。
見るとジュドーが必至で笑いをこらえている。
「なにがおかしいのだ!」
「なにがおかしいのだって…」
我慢し切れなくなったのか、あはははは、と大笑いしだした。
時折、はにゃーんだとか、なぁにだってー、という単語が笑い声に混じって聞こえてくる。
それがよりいっそうハマーンの羞恥心をあおる。
「笑うなっ!」
「ひーっ、くっくくく、今更そんなに威張られても、ねぇ…はにゃーん」
ジュドーは言ってまた大笑いし出す。

364 :場つなぎ:02/09/26 17:29 ID:???
「昔はそう呼ばれてたらしいじゃないか」
「誰に聞いたっ!」
「この前ブライト艦長が来たときがあっただろ。そのときに教えてもらったんだ」
「くっ、そんなことよりも!私のことを…はにゃーんと呼ぶな!」
自分ではにゃーんということに抵抗があるのかハマーンは思わずくちごもってしまう。
それがまたジュドーの心を煽って、ジュドーはますますはにゃーんと言いたくなってしまう。
「はにゃーんがはにゃーんのことをはにゃーんって言っても全然おかしくないぜ」
自分で言ってジュドーは今度は床に転げまわって笑ってしまっている。
「好きにしろ!」
ジュドーの言葉に我慢の限界がきたのかハマーンは顔を真っ赤にして部屋を出てしまった。
ひとり部屋に残されたジュドーは、また今度言ってハマーンを困らせてやろうと固く決心するのだった。

365 :通常の名無しさんの3倍:02/09/27 20:17 ID:plOGnjTW
保全

366 :柔道、明日。:02/09/28 15:54 ID:???
>新ストさん
私も先月、富士登山に行って参りました。確かに寒かったなぁ〜!
季節の変わり目で、天候も不順ですし、大事を取って下さいね。(^o^)丿
一刻も早い回復をお祈り致します。m(__)m

>場つなぎさん
www♪(^。^)

367 :通常の名無しさんの3倍:02/09/28 19:36 ID:???
晒しage

368 :通常の名無しさんの3倍:02/09/29 22:58 ID:???
>>367
保全ご苦労

369 :新ストーリー書き:02/09/30 02:10 ID:???
>>344サン
ま、そんなトコです…
>>345サン
むむ…。するどい…。荷台のブツを見破るとは…。
ていうか、普段から国1を走ってるトレーラーがモビルスーツ乗せてたら面白いよな。
とか思って見てしまうワタスはガノタですね…。
>>346サン
はい。その方針です。
あ、でも、CCAのストーリーはそのままですよ。
>>347サン
多方面で忙しそうな方ですからねえ。
>>349絵師サン
元々ワタスの駄文に描いて下さるのが不思議なぐらいの方なんだから、
槍が降ろうが隕石が落ちようが待ってますです。
あ、季節の変わり目、無理は禁物ですよ。ってワタスが言っても説得力無しっと…。
>>350サン
ありがとうございまふ……
>>351サン
あ、ども…。
>>352サン
元々、初代スレってこういうのが多かったんですよね。なんか懐かしい。
>>353->>357サン
乙です!


370 :新ストーリー書き:02/09/30 02:11 ID:???
>>358>>359サン
やっぱ目を通しておいた方がいいんですかね…?
ワタス、立ち読みとシャア専でネタバレ専門なんですが。
単行本になったら買おうかと思うんですが、フィギアは要らんしなぁ…。
>>360職なりサン
お疲れ様であります!
お褒めのお言葉に恐悦至極で存じます!ドキドキ。
>>361サン
って自分じゃないですか…。
>>362サン
最高かどうかは定かじゃありませんが、いちお復活です。ご心配お掛けしました。
>>363>>364場つなぎサン
お?新書き人登場ですか?
>>366柔道、明日。サン
ご丁寧にありがとうございます。
いや、山って言っても、登山したって訳ぢゃないんですがね。軟弱者だもんで。
外気温9度だっていうのに、暖房は10月からですって言い切るホテルが悪いんですよ。

遅くなりましたが、続きをうpします。
こんな文章でも待っていて下さった方々に感謝します。

371 :新ストーリー書き:02/09/30 02:12 ID:4ZsFgLPw
「僕も……、ジュドーのように素直になれたらな……」
丸く作られたクリアシードの中なので、カミーユのその声は異常に響く。
「ダメなんだよ……」
自信無さ気なカミーユの声に、ジュドーはカミーユの顔を覗いた。
「ファは僕の側にいて当たり前なんだ。気が付いたら子供の頃から、いつも側にいた。
 シンタの言う通り、僕はファに甘えてしまう……」
今度はジュドーが黙ってカミーユの話を聞く番だ。
「ほら、ファってお節介なところがあるだろ?
 アレに慣れすぎちゃうと、言葉が足りなくなっちゃうみたいだな……」
「ふぅん」という表情で自分の横顔をジッと見ているジュドーに気付いて、
カミーユは薄明かりの中で僅かに頬を染めた。
4つも年下の、危なっかしいとばかり思っていた少年に、
自分の腹の中を晒しているという現実に、恥ずかしさを感じたためだ。
エレカの上で言いたい事は言い尽くしたジュドーは、
カミーユの告白を聞いても、相槌以上の発言はしようとしない。
ただ黙って、カミーユの言葉のひとつひとつに頷いてくれる。
(なんか、ジュドーの奴、成長しなよな……。大人の女と一緒だからか……?)
カミーユは少年が、落ち着いた青年に成長するのに、少なからず苦労があったのだと思った。
ジュドー自身が言うように、ハマーン・カーンなどという、
かつては宇宙一危険な女と呼ばれた者と愛し合うのは、並々ならぬ苦労もあったのだろう。


372 :新ストーリー書き:02/09/30 02:13 ID:???
(目隠しでロープを渡る……、か……)
エレカの中でジュドーが自分自身とハマーンの関係を言った言葉だ。
多少、詩情過ぎているとは思うが、それが本当の所なのだろう。
(代わりに僕には家庭があったという訳か……)
カミーユはファと暮らし、気付かずに、一番求めていた「安らげる家庭」を手にしていたのだった。
両親とは築けなかった、幸せな家庭を。
(でも、今のままじゃ、僕も親父と同じ……)
仕事に夢中で家庭を顧みなかった両親。
このまま気付かなければ、同じ過ちを繰り返すところだった。
「……分かった。反省するよ」
カミーユにとって、それは本心であり、親身になってくれるジュドーにだから言える言葉だ。
いつの間にか、自分を追い越して立派な男になっていた後輩だからこそ――。
「エヘヘ。ファさん、喜ぶよ」
カミーユの思いとは裏腹に、ジュドーの笑顔は少年のままだった。
この笑顔にハマーンも救われたのだろう。カミーユにはそう思えた。
「さてと……!グラナダ名物、月面ピザでも買って帰るか!?」
照れ隠しでカミーユは、話題を変えた。
「月面ピザ!?」
別に騒ぐほどの物でもないのに、声を上げるジュドーをカミーユは怪訝そうに見たが、
「ちょっとね……」
僅かにその顔が沈んだように見えたので、カミーユはそれ以上その話題に触れようとはしなかった。
ジュドーは戦争に巻き込まれる一般人の理不尽さを知っている――。


373 :新ストーリー書き:02/09/30 02:14 ID:???
再びグラナダの市街地を走るエレカの後部座席には、テイクアウトにした月面ピザが乗っている。
立ち寄った、かつてセシリアが働いていたピザハウスは改装され、
彼女がいた頃の面影が残っていないことを、ジュドーは寂しいと思った。
戦争で民間人が犠牲になるのはナンセンスだ。
たとえ、結果的にガ・ゾウムを落とし、ゴットンの乗った輸送船を巻き沿いにしたとしても、
それはジュドーにとっても、エゥーゴにとっても、決して喜べるものではない。
ジュドーはセシリアの最期を記録したZZのモニター映像は、決して誰にも見せはしなかった。
もちろん、トーレスにも。
それは今でも正しい選択だったと思える。
(けど、俺はセシリアさんの事、覚えているからな……)
ジュドーは、ピザの箱を横目で見て、思った。
(戦争を起こそうなんて考える奴は、やっぱり間違ってる!)
ジュドーは改めてシャアに怒りを覚えた。
「カミーユさんっ、やっぱり俺、シャアの所に行けないかな!?」
「ジュドー!?」
思い出したように言い出すジュドーに、カミーユはハンドルを握ったまま目を見開いた。
シャアを止められるのはアムロだけだと、散々説明したはずだ。
「俺、どうしてもシャアを止めたいんだ!」
セシリアはもちろん、戦争孤児のシンタやクム、
他にも、地球で出会ったアヌ、心の行き場をなくしたマサイ、キケロのルチーナ……。
戦争に加担する気は無くとも、巻き込まれる民間人の数は決して少なくはない。
「取り返しが付かなくなる前に、俺がシャアを止める!足だったら心配要らない。
 ビーチャが用意してくれたベースジャバがあれば、多少の距離なら……!」
「ちょ、ちょっと待って!」
熱弁を振るうジュドーの言葉のひとつに引っかかって、カミーユは慌ててジュドーを制した。


374 :新ストーリー書き:02/09/30 02:15 ID:???
「ベースジャバって何の事だよ!?」
「ベースジャバって言ったらベースジャバだよ!」
「それって……、まさか連邦の最新型じゃないだろうな……!?」
恐る恐る頭の中の情報を整理して言ってみる。
「当 た り!」
ヘナヘナと全身の力が抜けるのをカミーユは感じた。
一方でジュドーは意気揚々と、シャングリラの仲間は友情に厚いとか、
ベースジャバの精度が以前に比べてどれだけアップしていたとか、我が物顔で語っている。
「……駄目なんだよ、ジュドー……」
カミーユは悪ガキに無駄な説教をするかのように、落胆しながら言った。
「ジュドーが使ったっていうベースジャバ……、それ、たぶん、
 僕の知り合いの技術者が、連邦の依頼で開発してテスト飛行していた代物なんだよ……」
「へぇ〜!世間は狭いね!」
あっけらかんとしたジュドーの反応にカミーユは頭痛が襲ってくる気がした。
主力のモビルスーツではないにしろ、開発中の戦闘兵器を紛失するなど、
アナハイムエレクトロニクス社始まって以来の大失態をやらかしてしまったと、
カミーユはつい先日、当の本人から聞いたところの話なのだ。
始末書どころでは済まされない、減俸、減給、首すら飛ぶところだったと。
まさかそれにジュドーをはじめ、シャングリラのジャンク屋連中が関わっていたとは……。
しかし、今更「ごめんなさい」と品を持参して済む話ではない。
ヘタをすれば軍議ものだ。今更、軍を離れた身で修正されるなど真っ平だ。


375 :新ストーリー書き:02/09/30 02:16 ID:???
「いいかジュドー、その話、絶対に誰にも話すなよ」
「何のことだよ?」
「だから、その機体の事だよ……!」
グラナダの市街地だ。どこにアナハイムの関係者がいるとも限らない。
カミーユは自然に声を潜めてしまう。
「とにかく……!ベースジャバの事は絶対に秘密だ!それがお前のためなんだ!」
更に「いいな!」と念を押すカミーユの態度を、
ジュドーは呑気に不思議そうな表情を浮かべて眺めている。
カミーユは顔を引きつらせたまま、それでも何とか動揺を収めようと、
大きく息を吐いてからハンドルを握りなおした。
――と、その瞬間、カミーユの乗る運転席側の横っ腹に一台のエレカが滑り込んできた!
「っな!?」
「カミーユさん!」
その存在に気付くや否や、カミーユはアクセルを踏み込み、
ハンドルを大きく右に切ってそれを避けようとするエレカを操作した。
キ、キ―――――!!!
ジュドーは、それによって、遠心力で車体の右側が浮かぶのを察知して、
全身をカミーユに預けるようにし、車体を水平に保たせる。
一瞬、車体を45度近くまで傾かせたエレカは、ジュドーの重量移動で横転を免れ、
ショーウィンドーの手前で、何とか何も破損させずに停止した。
無言のままの連係プレーは、ほんの一瞬の出来事だったが、
グラナダの市街地で、接触事故が起きずに済んだ事は明らかだ。
寸前の所まで迫っていた相手車両の男は、ハンドルを握り締めたまま呆然としている。
「おじさん!どこ見て走ってんのさっ!」
エレカが安定するや、シートに飛び乗り怒鳴るジュドーの声で男はやっと事態を把握した。
「ちょっとおじさん!聞いてるの!?」
エレカの男は全身から汗を噴き出したまま声の方を見た。
「カミーユ!?」
男は交差点で起きた出来事を忘れ、今の事態に、偶然にカミーユに会えた事を感謝した。

376 :通常の名無しさんの3倍:02/09/30 02:42 ID:???
続き、まってました・・・・・・・・

って、こんどは、誰だ??????

377 :通常の名無しさんの3倍:02/09/30 07:01 ID:???
予想1:ヤザン(きっとこれからもゲモンと一緒なんだろうな…)

378 :通常の名無しさんの3倍:02/09/30 08:59 ID:???
ジュドーを知らないまたは、忘れてる&カミーユをよく知っている、忘れられないほど

なのが、ヤザンではないと思うけど?

379 :通常の名無しさんの3倍:02/09/30 11:09 ID:???
ウォンさんか?
でも、ジュドーの事も知ってるしな・・・・・(修正されてぐらいだからな)

380 :通常の名無しさんの3倍:02/09/30 11:52 ID:???
何気にマイナーキャラを漂わせる辺りがスキ。

381 :通常の名無しさんの3倍:02/09/30 21:20 ID:???
実は生きていたゴットン!

382 :通常の名無しさんの3倍:02/09/30 21:30 ID:???
じゃあ、本編で、準主役になれなかったジェリド・メサ(生きていて欲しかったりするので)

383 :通常の名無しさんの3倍:02/09/30 23:22 ID:???
偏見艦長

384 :通常の名無しさんの3倍:02/09/30 23:25 ID:???
普通にアムロかブライトじゃなくって?

385 :通常の名無しさんの3倍:02/09/30 23:35 ID:???
木星帰りのNT!白子
それは絶対にないか・・・・・

386 :新ストーリー書き:02/10/01 01:00 ID:???
>>376サン
お待たせしました。毎度お馴染みの「今度は誰だ?」尻切れトンボです。(笑
>>377サン
はうっ!ヤザンとゲモン…。忘れてた訳ぢゃないのよ…。
>>378サン
謎解き問題になっちゃってますね。
>>379サン
ウォンさん!うぅ〜ん、ワタスの好きなキャラを突いてくる。
>>380サン
特にZZは主旋律に絡まないキャラが多いですからねぇ。でも、そんなひとりひとりが好きなんです。
>>381サン
中間管理職は不死身だぁ!ってか?本編でも何気に生き残っていそうなキャラだなぁ。
>>382サン
いやはや、ジュリド出したら物凄い勢いで引っ掻き回されそう。
>>383サン
あの最期の顔を見せられたら、こじ付けが作れませんよ。
>>384サン
う〜ん、まだちょっと早いかな?
>>385サン
ないない…

え〜。コホン。正解の発表です。
残念ながら正解者はみえませんでした。
ほんっと、期待外れなキャラ出しちゃってすみません(汗
いちお、数話前にカミーユと交流があるってことは触れてあるので、文句は受け付けませんよ(笑


387 :新ストーリー書き:02/10/01 01:01 ID:???
「カミーユ!お前を探してたんだ!」
男は交差点の真ん中にいることを忘れ、エレカから離れ駆け出そうとしている。
「オ、オクトバーさん!?」
尋常ではないオクトバーの動きにカミーユは、
その男が本当に自分の知っているオクトバーかと目を疑った。
「ちょっとおじさん!とりあえずエレカ退けろよ!」
ジュドーの指摘に慌ててエレカを路肩に移動させている姿は、
いつものオクトバーのイメージからはかけ離れている。
いつの間にか集まった野次馬を気にする余裕も感じられない。
(大尉の動きでアナハイムは大騒動って事か……?)
オクトバーのエレカを冷静に誘導させながら、
カミーユは作戦が開発を待ってはくれぬ戦争が始まった事を痛感した。
そして、オクトバーをおじさん呼ばわりして怒鳴り散らすジュドーに対し、
(お前がアナハイムの人間にそんな態度取っていいと思っているのか……?)
と、ベースジャバを紛失した責任を負わされた社員を思うと、失笑するしかなかった。


388 :新ストーリー書き:02/10/01 01:02 ID:???
「納期を10日も繰り上げられたんだ!」
カミーユに向き合うや否や、オクトバーはいきなり本題に入った。
「シャアのインタビューは見ただろ!?」
「ああ」
「あれで連邦の上の連中、完全にビビって、νの開発はまだかって今になって大騒ぎで……!」
「けどアレは、アムロさんの設計で大方、出来上がっていたんじゃないんですか?」
カミーユの回答はオクトバーと違い、いたって冷静だ。
「紙の上の設計と実物が、計算通りにいかない事はカミーユだって分かってるだろ!?
 特に、νはサイコミュー搭載なんだ。誤算だらけだよ!」
「――アムロさん、やっぱりサイコミューを……!?」
「だからνの開発にはカミーユの協力が必要なんだって!
 現場の都合は考えずに、戦闘状態前に工場の配置換えまで要求するんだよっ、連邦は!」
それで先程、グラナダ市街をアナハイムのトレーラーが走行していたという訳だ。
ジュドーとカミーユが無意識ながらに注目していたのは、ガンダムそのものだったのだ。
「いくら同じ組織内でネオ・ジオンのモビルスーツも開発してるからって、
 企業姿勢を信用してないって証拠だろ!?
 それなのに、納期の繰上げだけは平気な顔して言ってくる!」
オクトバーの勢いは止まらない。
技術的に限界に達していたところへ納期の繰上げが来たので、半分パニック状態だったのだ。


389 :新ストーリー書き:02/10/01 01:03 ID:???
「νって……?」
完全に蚊帳の外にされていたジュドーは、聞き慣れない名称に横槍を入れた。
「ああ……。νっていうのは……」
「――なあ、カミーユ!手伝ってくれよ!サイコミュー部分だけでいいんだ!」
ジュドーに説明しようとするカミーユの声すら、オクトバーは遮ってしまう。
「サイコシステムはいくら技術屋だからって、能力がある人間でなきゃ扱えない……! 
 このまま戦闘状態にでもなったら、アムロ大尉がいつこっちに到着出来るかなんて分からないだろ!?」
「――ちょっとおじさん!」
今度はジュドーがオクトバーを制する番だ。
「俺がカミーユさんに聞いてるだろ!?νって何なんなのよぉ!?」
完全にジャンク屋不良少年の人相に戻っているジュドーの勢いに、オクトバーはしばし呆然とした。
その隙にカミーユが短くνガンダムの説明をする。
そのほとんどは技術屋仲間のオクトバーからの受け売り情報だ。
実物のνガンダムを見たわけではないが、さすがにオクトバーの説明は的確で、
カミーユの頭に中にはνガンダムの全貌が見えている。


390 :新ストーリー書き:02/10/01 01:04 ID:???
オクトバーは前々から、カミーユの技術力と経験、人間性を買って、
アナハイムへカミーユを誘っていた。
話の端々からカミーユにパイロット経験があることは察してはいたが、
さすがに、Zガンダムのパイロットだったと聞いた時には度肝を抜いた。
ガンダムのパイロットと言えば、軍ではエースパイロットだ。
その本人が、まさか、グラナダで技術屋を……、
しかもフリーでしているなどと想像もしなかった。
そしていくら誘っても、兵器を開発するアナハイムへの入社を頑なに拒む。
オクトバー自身、驕る訳ではないが、
技術屋にとってアナハイムエレクトロニクス社は最高峰の組織だ。
最新の設備の中、最新の技術開発が思う存分に出来る。
もちろん、戦争の道具を建造しているということに、何も心が痛まない訳ではないが、
技術屋として生きている以上、最高品質のものを造れるというステイタスは
どんな倫理をも超越してしまう。
それを経験できるだけの技術力を持ちながら、そのお膝元に暮らしながら、
誘いを断り続けるカミーユの精神がオクトバーには理解できない。
技術屋仲間として誘うだけではない。
アナハイムの技術者として、Zガンダムのパイロット経験を持つカミーユが
νガンダムの開発に携わることは、相当な利点が生じると判断できる。
「頼む!カミーユ!νの納期まででいいんだ!」
ジュドーへの説明が一通り終わるのを待って、オクトバーは両手を顔の前で合わせて、
カミーユを拝むように懇願した。
「オクトバーさん……」
カミーユの表情は複雑だ。


391 :通常の名無しさんの3倍:02/10/01 01:51 ID:???
なるほど・・・オクトバーさんね、気がつかなかった。
まいりました。

νガン手伝う代わりに、ベースジャバの件は、目を瞑ってもらうのかな〜〜

392 :通常の名無しさんの3倍:02/10/01 07:35 ID:???
わーい続きだ
待ってました(^ー^)

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